博 橋本さんのコメント
『死刑台のエレベーター』とくるともう一本のジャンヌ・モロー、ジャズ、モノクロ・フランス映画『危険な関係』と展開しますかね。
『死刑台のエレベーター』のマイルスに代わりアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの演奏がサウンド・トラックに使われており一部編成は変則で当時メンバーだったウェイン・ショーターに代わってテナー・サックスとソプラノ・サックスをバルネ・ウィラン。ピアノが一部ボビー・ティモンズに代わってデューク・ジョーダン。
1959年のニュー・ヨーク録音。テーマ曲の『危険な関係のブルース(I)』を含めて収録曲は当時のジャズ・メッセンジャーズの熱い演奏プラス今回の雲さんの解説通りの東海岸のバルネ・ウィランが冴えています。おまけはブレイキーとジミー・メリットとデューク・ジョーダンをバックにバルネ・ウィランがソプラノ・サックスで奏でるミディアム・スローの『プレリュード・イン・ブルー(I)』後半でテンポを更に落としてピアノで入りソプラノ・サックスで締める泣かせる演奏です。これもやっぱりバルネ・ウィランかな。
⇒こちらより
そうなんです。
なにはさておいても、
プレリュード・イン・ブルー (テイク1)!
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの
ピアノ交替、サックス交替の
《プレリュード・イン・ブルー》が、
どうにも染みてくるんです。
ほんと、バルネのソプラノサックスに「殺られる」。
なめらかな寂寥感。
秋の夜長の孤独感をさらに増長させるような、
で、そんな状態も悪くないと思わせるだけのムード、
そして、
ジョーダンのピアノも
美しく、しんみり。
こりゃ本当にたまりませんです。
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