サンジョルディさんからいただいたコメント。
【『荒ぶるジミスミと3人の勇者』、あるある】
ジミー・スミスに驚嘆し、立て続けに録音したアルフレッド・ライオン。しかし、やっぱり<ホーン好き>の血が騒ぎます。
「ジミー、一度ホーンも入れて、録音しない?ウチのトップスターを揃えるよ」
実現したのが、57年録音『ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミス』です。まずは、トランペット、アルトサックス、テナーサックスの<豪華3菅入り>。
しかし、56年録音の『クラブ・ベイビー・グランドのジミー・スミス』を聴いて分かるように、この頃のジミー・スミスは、大変荒ぶっています。
ドナルド・バード(tp)、ルー・ドナルドソン(as)、ハンク・モブレー(ts)、エディ・マクファーデン(g)のソロにも平気で「ビュー、ビビビー」と大盛りオカズを突っ込み、煽ります。なかなか鎮まりません。
勿論、ライオンには、そのことは想定済み、もしくは、色々試したかったのか知れませんが…。
<毒には毒を、エグさにはエグさを>ということでしょうか、優しめ(?)のバード、モブレー、マクファーデンを外し、ドナルドソン、ブレイキーは残し、ケニー・バレルを入れたセッションも、次の日(⁉︎)に用意してありました。
『ジミー・スミス・アット・ジ・オルガン』です。
「サマータイム」でのルー・ドナルドソンの、「自分が主役だ」と言わんばかりのソロ、「煽られる気持ちも分かれよな、ジミー」と言わんばかりに、スミスに対してきついドラムロールを入れるアート・ブレイキー、空気を読んだのか、いつもよりアグレッシブなケニー・バレル。
やっとジミー・スミスも、この3人の勇者によって、<ハードバップのフィールド>に鎮まりました。
この<ジミー・スミスとホーン>の系譜は、『ハウス・パーティ』、『ミッドナイト・スペシャル』などへと繋がります。
勿論、オルガントリオと並行して…。
<ライオン、音感、管入り(韻を踏んでいます)>
ライオンの録音コレクター魂に、改めて感謝😆
⇒こちら
いやぁ面白い。
3人の勇者とは、
アート・ブレイキー
⇒打楽器
⇒響鬼(ひびき)
ルー・ドナルドソン
⇒管楽器
⇒威吹鬼(いぶき)
ケニー・バレル
⇒弦楽器
⇒斬鬼(ざんき)or轟鬼(とどろき)
つまりは、『仮面ライダー響鬼』。
ということは、
ジミー・スミスは、
魔化魍(まかもう/化け物)w
3人の音撃戦士たちが総力を結集して、
「音撃打 火炎連打!」
「音撃射 疾風一閃!」
「音撃斬 雷電激震!」
と、一気呵成に技を繰り出し、
ようやく鎮めたという構図ですな。
『仮面ライダー響鬼』を知らない人には、
何が何だかな世界ですがw
で、サンジョルディさんのコメントが面白かったので、
アンサー動画をアップしました。
たまに聴く『ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミスvol.2』は、なかなか良いですな。
ジミー・スミスの「オルガンジャズ」を聴く、
というよりも、
「オルガン入りのハードバップ」を聴いているといった感じで、
落ち着きます。