粟村政昭の『ジャズ・レコード・ブック』とピー・ウィー・ラッセル

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先日、ジャズの大先輩であり、最近はひそかに「鎌倉殿」とお呼びしている「かまいちIkamaichi)」さんより、粟村政昭・著の『ジャズ・レコード・ブック』をいただきました。

こんな貴重な本、いただいてしまって、いいのでしょうか?!
嬉しいです。感謝です!

そして、この本を最初にパッと開いたら、おお、クラリネット奏者、ピー・ウィー・ラッセルの紹介ページが。

かまいち氏もクラリネット奏者でしたが、なんたる偶然。

久々にピー・ウィー・ラッセルの『スウィンギン・ウィズ・ピー・ウィー』を聴きましたが、やっぱりいいねぇ。

シルクのようなクラリネットの音色が美しい。

ピアノでサポートするトミフラ(トミー・フラナガン)も素晴らしいし。
そんなことを話した動画をアップしました。

コメント

kamaichi2002さんからのコメント。

ありがとうございます。ぜひご活用下さい。鎌倉駅前の島森書店で15歳の時に求めたものです。「氏の博識と思考の緻密さ」はべつに雲さんをディスるものではありませんよ!
また、お会いできるのを楽しみにしております。かまいち

貴重な本をいただき、本当にありがとうございます。
大切に読ませていただきます。

島森書店、検索してみたのですが、現在も営業が続いている老舗書店のようですね。
海側のほうの出口の書店であれば、私、以前、もしかしたらそこで文庫本買ったかもしれません。

それにしても15歳の時に購入されるとは、さすが「不良大学生先生」の英才教育を受けているだけのことはありますね!(笑)

>「氏の博識と思考の緻密さ」はべつに雲さんをディスるものではありませんよ!
ほっ、安心しました……。

Kawai Andyさんからのコメント。

ピー・ウィーと云えばピー・ウィー・ハントの「Somebody Stole My Gal」が関西人のソウルナンバーです(笑)
ピー・ウィー・ラッセルの『スウィンギン・ウィズ・ピー・ウィー』とインパルス盤『アスク・ミー・ナウ』初めて聴きました。

トミフラの品の良い流麗なピアノがすごく合っていて一発で気に入りました。『アスク・ミー・ナウ』の選曲も美しい音色も素晴らしいですね!

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トミフラ効果は絶大だと思いますし、そうそう何よりも音色が素晴らしいんですよ。
音色だけで虜になってしまいますし、あの音色が聞ければ、ブルースでも、スタンダードでもモンクでもなんでもいいかな、と思わせてしまうところがピー・ウィーの素晴らしいところだと思います。

全然関係ないけど、ピー・ウィー・マーケットも、あの声だけで「ライヴがいよいよ始まるぞ」という期待感で盛り上がりますw

TAKESI0506さん⇒Kawai Andyさん

ピー・ウィー・ハントの「Somebody Stole My Gal」とは、またなんと懐かしいではありませんか😉

 毎日放送系は「生産性向上のためのBG音楽 工場向け第一集」が使われてましたね。あの頃活躍されてた方がほとんど故人となられたのはさみしい限りです。
 高野雲さんも小学生の頃は、土、日の昼間によく耳にされていたのではないですか😅

うーん、じつはあまり聞き覚えが……。
土日の昼間といえば、遊びか塾か習い事かで、あまり家にいた記憶がないのです……。

TAKESI0506さんからの返信。

失礼しました。
 あの頃はもちろんビデオなどありませんので、学校から飛んで帰ってかじりついて見てました。
 私は見かけによらず、お笑いが好きなんです😀

お笑い番組に使われていたんですか?!

TAKESI0506さんからの返信。

吉本新喜劇(花月爆笑劇場)のオープニングテーマに使われてました。
岡八郎や船場太郎さん達が出ていた頃です😁

ありがとうございます。
あー、まったく縁のない世界でした……。
だからですね、「ん?!」となったのは。

Kawai Andyさん⇒TAKESI0506さん

懐かしい!岡八、セン・バタロウです!で皆コケてましたね!(笑)ww

TAKESI0506さん⇒Kawai Andyさん

セン、バタロウ! これまた懐かしい、船場さんが、
えらい何か臭そうに聞こえますな! 
 と切り返していたのを思い出しました
谷しげるさんが、舞台に出て、人に会うごとに、
まーあー、ご機嫌さーん! と言って全員がコケるというのもありました
 でも、このような書き込みを続けていると、高野雲さんから、
こら! ジャズに全然関係ない話を、ええかげんにせんかい!
と、おりを受けそうですね

いえいえ、脱線歓迎です!
だって、自分の動画がそうだから(笑)。

Jさんからのコメント。

へ~なるほど 粟村さんの本は 全て 捨ててしまったのに グルービー は ともかく レッドガーランドに対する 感想は似てます
う~m  きっと なんか~ ピッチがすごくキチンとしているところが 少し苦手なのかも~ ?

やっぱり漫画的に聞こえます?

Jさんからの返信。

いえいえ そうではなく なんか スクエアな感じですか

なるほどー、まぁ確かに展開は決まりきっていますからね。
あとは、曲によって、演奏内容によってのテンションの違い(ピリッ!だったり、ユルッ!だったりと同じ内容でもかなりニュアンスが違います)が好きだったり、嫌いだったりするのでしょうね。

粟村氏は、「ピリッ!」のニュアンスの強い、マイルスとの共演は「立派」と褒めてますが、マイルス親分のいないプレスティッジの「ユルッ!」はあまり認めていないようですが、おそらく同じ考えのジャズファンも少なくないのでしょうね。

ま、ブルースや土臭いのも好きな私は『ソウル・ジャンクション』のようた、「ピリッ」度があまりなく、「ユルッ」度の高いレイジーな演奏も好きだったりするのですが……。

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Jさんからの返信。

オ~  ソウルジャンクション は 全く知りませんでした    よさげな感じですね

ブルース好みのJさんのこと、これはかなり良さげだと思いますよ。

Jさんからのコメント。

ピーウィーと いえば あのブレイキーの ピーウィーマーケットしか知りません (笑)      勉強不足ですね~
                     J

レディス・アンド・ジェントーマン、
アート・ブレイキャー!!!

あの声はあの声で魅力的だと思います(笑)。

Jさんからのコメント。

ユーチューブで早速 あ~この音色 たまに聴く good tone !!
そうか これピーウィーラッセルだったか~
                     J

高松貞治さんからのコメント。

私は粟村政昭のもう一つの本『モダンジャズの歴史』を手に入れて読んでいる最中です。

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欲しいものが手に入った時は嬉しいものですよね。今日、谷沢永一先生の葉書が手に入って、今私は有頂天です😃

お互い良いことあってよかったですね!

TAKESI0506さんからのコメント。

かまいちさんからのジャズレコードブックは、私が高校2年生に買った版と同じものですね。この本の初版本にはジョン・ハンディの項があったんですが、以降の版では削除されて、その代わりにウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、チック・コリアの項が追加されてます。
 レッド・ガーランドの項は75年発行の改版からは、

ダウン・ビート誌五ツ星の「グルーヴィー」は初期のトリオもののうちでは最高の一枚とされているが、同じころの録音を集めて後に出した「Revisited」が意外に良い。

 という風に書き換えられてます。

 このように版が進むにつれて書き換えられた項は他にもあって、パーカーやロリンズのところもかなり違ってます。
 
 悠雅彦さんが苦言を呈されていた

『コンテンポラリー・リーダーズ』はほめる人も多いので何度も聴いてみるのだが僕には一向にその良さが判らない。甚だ品位に乏しい作品である。

という部分も書き換えられているはずです。

ジャズ批評の小野好恵さんとの対談で青木和富さんが言ってたように、やはり愛すべき本ですね😇

さすがTAKESI0506さん、貴重な情報をありがとうございます!

中山康樹氏の『マイルスを聴け!』同様、版を重ねるごとに、細かな箇所は書き換えられているのですね。

やっぱり、人間ですから、感じ方や捉え方が年とともに変わることもありますからね。それが自然なんだと思います。

それに比べて、私の本(苦笑)。
版を重ねることなんて望むべくもありませんが、先日、たまたまパラパラと斜め読みをしたのですが(自分で書いておきながら、書いた内容を忘れていたので)、凄い!昔の俺はこんなことを考えていたのか!と、昔の自分に驚きました。
アホですね(笑)。
劣化している証拠ですわ(涙)。
今の自分には、もうこんな内容と量は書けないぞぉ、うーむ、書けるときに書いといて良かったぁと、まるでかつてのアイドルが若いうちにヌード写真集を出しといてよかったというような心境(?!)になったものです(なんじゃそりゃ)。

イヤダローさんからのコメント。

swingin with…は、ウディアレンの映画に流れてそうな感じですね。ask me nowの方が、幾らか違和感なく聴けました。
好きなangel eyesも吹いてくれていますし。デキシーについては、不明なもので、こういうジャズマン&アルバムを教えてくださって、ありがたいです。

>ウディ・アレンの映画に流れてそうな感じ
たしかに!!

博 橋本さんからのコメント。

粟村劇場満開の『ジャズ・レコード・ブック』の差し入れ良かったですね!
我が家の90年代に発売されたモンクのCD『THE UNIQUE』の解説は粟村さんのLP時代の解説を流用してありました。
ピー・ウィー・ラッセルは『マイルス&モンク・アット・ニューポート』でナッティとブルー・モンクの二曲に加わっていますね。
以前のオフ会でKAMAITI さんも嬉しそうに仰っていました♫

なんと、『ユニーク』のライナーは粟村氏だったんですね!
(私所有のCDは輸入盤)

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博 橋本さんからの返信。

粟村さんの解説はプレスティッジ移行の際の108ドル27セントの借金から始まります。
以下通常のCD のブックレット4頁に亘って当時のモンクを巡る時代背景等が粟村節で切れ良く続きます。

最後に、
「どうもアルバムの内容以前の話に紙数を費やし過ぎたようだが・・・」と締めくくり始め(多少略)最後にこう結びます。
「お聞きになれば判るように、ここに収められた7曲のスタンダード・ナンバーに聞かれるモンクの解釈は、いわゆるスタンダード曲なるものに対する聞き手のイメージを、皮肉な笑みを浮かべながら次々に覆していくような、小さな意外性の連続となっている。言うならば、これがモンク流の乾いたユーモアということなのであろうが、もしアルバム・タイトルの『ザ・ユニーク』という言葉がこの点を指しているものとするならば、ここに収められた音楽に対する献辞は、まさに ”ユニーク” なる言葉以外の何物でも有り得まい。」

といった次第です。
***すみませんコピーミス有り。訂正しました。

TAKESI0506さん⇒博 橋本さん

えっ! 粟村さんはモンクの「ユニーク」のライナーノーツを書いてるんですか!!

 私は、粟村さんの文章を集めてるんですが、雑誌などの文章はともかく、レコードライナーノーツの場合は、どのレコードライナーノーツを粟村さんが書いているのかがわからないし、今となってはあきらめムードでした。
 もし差し支えなければ、「ユニーク」のライナーノーツ全文を拝見したいのですがいかがでしょうか?
 虫のいいお願いで申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。

博 橋本さん⇒TAKESI0506さん

すみません。そろそろ潮時なんですが、未だガラ携暮らし。PDF を含め何か送信法を考えます。
しばしお待ちください。

TAKESI0506さん⇒博 橋本さん

ご足労をかけて申し訳ありません。感謝いたします😔

博 橋本さん⇒TAKESI0506さん

勝手ですみません、とにかく数日お待ちください。
今日試しに見てみたら
”THELONIOUS ALONE IN SAN FRANCISCO” も粟村さんでした。おいおい調べます。

TAKESI0506さん⇒博 橋本さん

アローンサンフランシスコと言えば、モンクがケーブルカーに乗ってるジャケットのものですね! イヤー知りませんでした、是非お願いします、よろしくお願いいたします

カトウシュンさんからのコメント。

古本で3万超え…(-_-;)
高野さんに進呈するなんてkamaichiさんスゴイ!\(^^)/

もう一生、鎌倉に足を向けて寝られませんw

二瓶史一さんからのコメント。

粟村正昭さん、感性の鋭い評論家でした。油井正一さんは師匠格でしたが、かなり粟村さんの影響を受けていました。