【コメント返し】感性の訛り

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動画「モブいモブレーと、ボブいワインストック」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントを紹介した動画をアップしました。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

ジャズの関係ありませんが、ジャズみたいな話なので、書くんですが、中学生の頃、結構人気があって、(自分で言うのもなんですが?)女子達と写真を撮った後、家に帰って、しばらくしたあと、女子から手紙が来て、「本当は第2ボタンが欲しかった!今度会えない?こなかったら、成人式する時、無視するから!」と、書いてあって、自分は、怖くって行きませんでした。その後S&Mスナイパーを買った後(一体自分は、何を買ってだろう?)ご機嫌で、自転車こいでいたら、前に、手紙をくれた女子が自転車に乗って行って、声かけようと思ったんですが、「成人式の時に、無視するから!」と言う手紙が思い出して、とうとう、声をかけることができず、今まで会っていません!

高松さん、それは確かに怖いですね😱
なんとなく情景が目に浮かびます。やっぱり高松さんは若い頃は(今でも?)イケメンだったんでしょうね。今はダンディなダンディなジェントルマンなのかなと想像します。

ところで、女性からのアプローチって、本当にこちらの想定外の角度から飛んでくることってありますよね。
男の場合は、基本的にド直球が多い(少なくとも私の場合はそう)ですし、回りくどくてなかなか結論に至らない人もいるんでしょうけど、それでも「下心」の空気が全身の毛穴からもわーんと放たれてるでしょうから、わりと分かりやすく伝わることが多いんじゃないかと思います。

でも女性は、きっと男性以上に考える人が多いのでしょう。だから、ものすごく考え抜いた末の言葉や行動でも、それが3.5周くらいヒネられていると、男からすると「えっ!?」と固まってしまう瞬間が多い。
かと思えば、男以上に身も蓋もなく超・ド直球で来るときもあって、この振れ幅に対応するのは、なかなか難しいものです。

SMスナイパーを買った帰りに、その手紙を書いた彼女とばったり遭遇するというのも、タイミングが絶妙すぎて笑ってしまいました。
なんだか、クセのある監督(若松孝二とか?違うか…)の映画の1シーンを切り取ったようです。

「成人式で無視するから!」の一文。
これは、好意の裏返しであり、一種の駆け引きだったと思いますが、当時の高松さんからすれば、そりゃ怖いですよね。
もちろん、本気で無視するつもりではなく、「どうしても会いたい」という切実な気持ちを、少し意地悪で印象的なフレーズにして伝えたんだと思います。でも、「なんで成人式やねん…」と突っ込みたくなります(涙)

第二ボタンのくだりからも、この彼女が高松さんに強い好意を抱いていたのは間違いないでしょう。
ただ、その伝え方がウェイン・ショーターのアドリブのようにひねりが効きすぎていて、その場では意味が分からず、後になって「ああ、そういうことか」と腑に落ちる伝え方ですよね。
ま、サックスのアドリブの組み立て方も、好意の伝え方も、ホーキンスやレスターやロリンズのように巧みな話術で気づけば「かなり説得されていた」というふうには中々行かないんでしょうね。

とはいえ、他人事だから言えるんですが(笑)、少し怖さもありつつ、当時の空気や距離感も含めて、とても味わい深い青春の1ページだなと感じます。
……やっぱり行ってあげればよかったんじゃないですか?(笑)

サンジョルディさんからのコメント。

コメント返し、ありがとうございます😊

ブッチ・ウォーレンは、沁みますね🥹
<人の良さ>がベースに表れている気がします😊

「タイムスリップしても、スタジオのマイクには、触れないでください。ルディ・ヴァン・ゲンダーがたいそう怒りますから」は、
ケヴィン・グレイがリマスターした日本独自企画の<ブルーノート85周年記念>CDのブックレットに書かれた、
現ブルーノート社長ドン・ウォズのコメントを元にしました🥸
ブルーノート好きが<ニャッ>とする表現ですね、「分かっているねー、ドン」(笑)

<唯(ゆい)ブルーノーティアン>のサンジョルディより🤓

><人の良さ>がベースに表れている気がします😊
私もそう感じます。音色もノリも温かみがありますよね。

「モブい」と「非モブい」に関して、昨日も深夜のラーメン屋さんでビール飲みながら(サッポロの赤星)、餃子とザンギと梅キュウリともやしナムルをつまみながら、その「属性」の分類を延々と考えていたんですが(アホ…)、やっぱりマクリーンって位置的に絶妙というか微妙というか、独自のポジションですよね。
これは、やっぱり動画で話した通りの思いは変わりません。

では、ひとたびベーシストで、「モブ的」か「非モブ的」を考えると、ポール・チェンバースって意外とマクリーンに近いポジションなんじゃないかと思いあたりました。
もちろん、モブレーとかとの共演は少なくないし、「モブ族」に属するであろうドラマー、アート・テイラーとの共演も多いし、そのフレーズからもハードバップのおいしいところのかなりのパーセンテージを持っている人なんですが、やっぱりどこか洗練されているんですよね。

であれば、イトコのダグ・ワトキンスの方が、ずっと「モブい」感じがしますね。
あと、サンジョルディさんは「まったく」興味ないでしょうがw、西海岸のリロイ・ヴィネガーなんかも、音とノリはかなり「モブ族」寄りだと思うんですよね。

サンジョルディさんが「ちっとも」興味ないであろう西海岸の人たち、例えばヴィクター・フェルドマンとか、シェリー・マンとか、カール・パーキンスとか、ベニー・カーターとか、ハンプトン・ホーズのような「パキッと明快な感じ」な人たちとの共演が多いので、イメージ的には「モブ」とは対局な「マブ」な感じかもしれませんが、それは共演者たちの音が眩しいからで、ヴィネガーのモタッと温かいベースはかなりモブってると思います。
モブレーと共演してたら「あまり注目されない良いアルバム」が生まれていたかもしれません😆

あと、サンジョルディさんが「さっぱり」関心がないであろう「西」の話をもう少しするとw、カーティス・カウンスというベーシストも「モブ度」は高いような気がします。
音以前にジャケットが…。(やりすぎ!という感じのものもありますがw)

サンジョルディさんが「まるで」興味のない西海岸方面の話ばかりで失礼しました🙇

サンジョルディさんからの返信。

かつては、ポール・チェンバースのベースは、前ノリであまり好きではありませんでしたが、
1957年辺りのポール・チェンバースは何か<キレキレ>で、好きです😊
おっしゃる通り、チェンバースは、やや<マクリーン寄り>ですよね。

やはり、ダグ・ワトキンス、ブッチ・ウォーレンあたりが好みです。
ブルーノートでベースが<ズンズン>気持ちよく聴こえるのは、サム・ジョーンズやレジー・ワークマンですね🥹

これまたおっしゃる通り、<西海岸>のジャズマンは、<分かりません>し、<ご縁>がありません(笑)
<ブル専>ですから😆

<ブルーノート仙人>のサンジョルディより

ブル専…🤣

こりゃまた良き語感w

そんなサンジョルディさんは、いまはもう「ブル仙」でもありますね。

1957年あたりといえば、マイルス・バンドの「マラソンセッション」翌年であり、『マイルストーンズ』や『カインド・オブ・ブルー』のちょい前の時期ですが、やっぱりマイルス親分との共演が大きかったのでしょうかね。

ま、サンジョルディさん的には「あんまり」マイルスのアルバムには興味がないと思いますw
サンジョルディさんにとっての1957年のチェンバースといえば、ソニー・クラークとかカーティス・フラーの「ブルーノート」のアルバムあたりだと思うんですけど、あと、ハンク・モブレーがグリフィンとコルトレーンとやってる「ブルーノート」のアルバムのチェンバースあたりだと思うんですけど、私にとっては「プレスティッジ」のレッド・ガーランドとやってるチェンバースですね😎