【中山本読み】ラリー・コリエルなのである。ジャズロックとは?

投稿者:

中山康樹・著『Jazz名盤名勝負』(廣済堂出版)のマイルス・デイヴィスのところを読んでいます。

コメント

Jさんからのコメント。

う〜ン
よくわからんけど
ロックは 熱いハ〜ト すなわち心臓の鼓動からくるもの
ジャズはDNAに響くなにか
とか😅

       J

う〜ん、私もよくわからないけど、多分そんな感じなんじゃないかと。

御駄賃取郎さんからのコメント。

私は中山氏とは同世代なのですが、かえりみれば彼は「ジャズ者」であり、けっして「ロック者」ではなかったような気がする。彼のロックに関連した本も数冊読んだが、マイルス本にくらべて中身がないなあと感じることが多かった。あくまでも「書くために聴いた」ような違和感のほうが強かった。

昔フュージョンが台頭してきた頃、SJ誌の編集長の児山氏は、「クロスオーバーとフュージョンはどう違うのか?」という質問にたいして、明快に「クロスオーバーとは異種音楽間(ジャンルは問わず)の融合であり、フュージョンとはどこまでも「ジャズと●●の融合したスタイルである」と答えていた。。

ということは??フラメンコ、プラスジャズのごときはクロスオーバーといい、x「ジヤズ・ロック」もクロスオーバーてことか?と。なんだかよーわからん?答えだった。が、当時はそういう解説だった。

  はるか昔(まだインターネットなどなかった頃)の音楽マニアの「究極の姿」?は「ワールド・ミュージック(民族音)マニア」という姿が多かった。

現在では音楽のジャンルわけの垣根はほぼなくなった。しかし昔はなぜ「ジャンルわけ」にこだわったのかといえば、多くは商売のため?だったと思う。店頭で、買いやすくするためというのが大きかったと思う。

事実ジャズでも「今年一番売れたジャズのCDは?」という集計では「小野リサのボサノバ」という集計もおおかった。
ボノバはジャズがルーツだからだ。。

しかしなによりも大きな変化を感じ、感謝するのは、このサイトのように、一人の解説者が自分ひとりの語りで、およそ5年以上にも渡り「ジャズ語り」を継続されることである。これは余人にはまず不可能であると思う。

おそらくはバリレラの「おいちゃん」のように「ジャズはいいよ!」とだけ語るスタイルもじつにありがたいサイトだと思う。マスターが言いたいことはあれど、その選曲センスがすべてを代弁してくれる。

思えば「いい時代に生まれたなあ」とつくづく感謝するジジイである。。m(_ _)m

あ、そうなんですね、私はどちらかというと中山さんの「感性」って「ロック者」と思ってました。
もちろん、おっしゃる通り「書かれたもの」を読めば、御駄賃取郎さんおっしゃる通り「「書くために聴いた」ようなロック評論本もあると言えばあるかもしれません。ボブ・ディランとかビーチ・ボーイズとか。

ただ、ジャズを捉える感覚というか感性のようなものって、明らかに中山さんより前の世代の先輩評論家(具体的には油井さんとか岩波さんなど)とはかなり違う捉え方、そしてアウトプットの切り口だなと思ってます。

もちろん油井ジャズ観、岩浪ジャズ観、児山観、総じてスイングジャーナル的ジャズ観がベースとなっていることは間違いありませんが(何せ中山さんもスイングジャーナルの編集長でしたからね)、明らかに少し前の世代のジャズ評論家とは違う何か(時代感?世代感?)がアップデートされているように感じるんですよね。
それは4ビートジャズが根っこにありながらも、そしてそのフィーリングも(どこかに)保持したエレクトリック・マイルスと旧来の4ビートジャズの違いに近いのかもしれません。断絶とまではいかないし、繋がりはあるんだけれども肌触りが明らかに違うというか。

それは多分、世代というか、当時中山さんが多感な時期に流れていた時代の音の違い(新しいロックの勃興期)だったことが無関係ではない気がします。

たしかに職業としては「ジャズ」な人なので、どちらかというとロックに関しての評論や切り口は御駄賃さんおっしゃる通り、論考が甘いのかもしれませんし、深みに達していないのかもしれませんが、中山さんは筆力があるから、「それでも1冊書けちゃう」というところが凄いなと思っています。

ところで、
>一人の解説者が自分ひとりの語りで、およそ5年以上にも渡り「ジャズ語り」を継続されることである。これは余人にはまず不可能であると思う。
ありがとうございますw

そっかぁ、気づけばそんなに続いてたんだぁ。語ることや語りたいことってそんなにないのに、まあダラダラと続けられているのは、とんねるずじゃないけど、ほんと「みなさんのおかげです」としか言いようがありません。だって、皆さんからのコメントを読んで、ちょっと感想言うだけで動画作れちゃうんだから、ほんと時間かからないし、アップすればアップしたで少額ながらも収益もあるし、嬉しいったらありゃしないw

あと、この動画作りを通して、フリー素材のウォッチの楽しみとか、サムネの編集ソフトの使い方の実験(遊び)が楽しかったり、読書のペースが速くなったり、chatGPTなどのAIで遊ぶことも覚えたりと、自分の興味の範囲が少しずつ広がっていく楽しみもあるので、続けて良かったことっていっぱいあります。感謝です。

あと5年もしたら(続けていたらですが)、私もバリレラのおいちゃんみたいに、「ジャズはいいよ!」とだけ語るスタイルになっているかもしれないけどw

2024年11月24日