ジャズ評論家の評価の違い

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先日アップした動画「【レコ評読み】ニック・ブリグノラのバリトン・マッドネス〜粟村政昭評・油井正一評」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントを紹介した動画をアップしました。

コメント

永井勉さんからのコメント。

ペッパーアダムスで検索していたら
とんでもない音源にぶち当たりました
Byrd House – Donald Byrd / Pepper Adams Quintet・・

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滅茶苦茶気持ちのイイ音源ですよね・・・WWW
ほんとうにとろけるような世界観があります!!!
本当に気持ちイイ音源ベスト1です・・・

ドナルド・バードとペッパー・アダムスとのコンビは素晴らしいものばかりですが、これもまたスンバらすぃ!

御駄賃取郎さんからのコメント。

実はこのレコードはかなり早い頃から興味を持ち、輸入盤で入手してかなり聞き込みました。主にペッパー・アダムスのファンでしたので、期待はかなり大きなものがありました。しかし飽きが来るのもはやかったような・・・。笑 やはりバリサク(バリトン・サックス)でのモダン・ジャズの名盤って、それほど多くはないような?気がしています。

それゆえ、今現在では、高野評が一番納得がいきます。

自分は「お笑い」や芸能は「艶福家タイプ」?に見える人が好きなので、自然と粟村さんよりは油井さんを、いとうせいこうさんよりは秋元さん(たとえ裏では酒池肉林であろうとも?)のほうが好きであります。笑

それにそのレコードを「明快にバッタ・バタ」と切り捨てるなんざ、私にいわせれば「テメエの女房自慢(主観)」のようで、全く「屁の喝破(河童?)にしかおもえません。

だから?キングレコードの「低音王シリーズ」(雲さんが初めてライナーを書かれたとか?)も大好きで、特に
ブライアン・ブロンバーグの「WOOD」シリーズの中の「カム・トギャザー」「キャラバン」「カメレオン」などは休日の朝一番に聴く愛聴盤でした。^^

「ジャズと女房は、自分の好きこそが至福の喜びである!」BY御駄賃徒労(?取郎だっけなあ?」^^;v

艶福家タイプ。
ああ、言われてみればそうですね。
私も、鋭いんだけど、なんか冷たい(陰気?陰険な?)印象が拭えない(個人の感想です)タイプよりも、時に大雑把なところもあるかもしれないんだけれども、明るく憎めない雰囲気をもった人の方が好きですね。

低音シリーズ、懐かしいですね。
確か私が初めてライナーノーツを書いたのはクリスチャン・マクブライドの『カインド・オブ・ブラウン』でしたけど、あれって低音シリーズだったっけ…(汗)。もう忘れてる、しょーもないですね😅

ブライアン・ブロンバーグに関しては、じつは、クリスチャン・マクブライドのライナーを書くにあたって、マクブライドの熱烈なファンにほぼ全てのCDを貸していただいて聴き込んだのですが、その方はブロンバーグの熱烈なファンでもありまして、ついでに聴いてネとばかりにブロンバーグの大量のCDも借りました。ただ、私の先入観は「器用貧乏な人」で、CDを一通り流し聴きしたら「めちゃくちゃ巧いんだけど、やっぱり器用貧乏」😂。大筋の印象さして変わらず。
そして、プロデューサーの森川氏がオーダーすると「オッケー、ススム(森川さんの下の名前)!」とばかりに、期待以上のクオリティですぐさま答えてくれる便利屋さん……、いや、音の「職人」だと思いました。

プロデューサーとしても、自らの依頼に対してあれこれ言わず素直にハイクオリティな出来映えのものをあっさりとアウトプットしてくれる有難さがあるでしょうし、ブロンバーグ側としても、次から次へと注文をくれるキングの森川氏には、並々ならぬ感謝の念を持つようになったのでしょう。だから、挙句《ススムズ・ブルース》というタイトルの曲まで作ってくれるというサービス精神😆(アルバム『フル・サークル』に収録)

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やっぱり、作り手、送り手側の気持ちとしては、表現レベルは天才的でも扱いが面倒なミュージシャンよりも、オーダーに素直に応えてくれるミュージシャンの方が「使い勝手」が良いのでしょうね。で、作っているうちに、「あれもやってもらおう」「こういうのもやらせると面白いんじゃないか」というアイデアも次から次へと生まれてくるのではないでしょうか。
あとは、社内から企画に決済をもらえるだけの数字(売り上げ)を出していれば、「また作ろう、今度はこういうのやって欲しいんだけど…」という注文につながるのでしょうね。

ブルーノートのアルフレッド・ライオンとハンク・モブレー(もしくはホレス・シルヴァーやデューク・ピアソン)なんかも、そういう関係だったのかもしれませんね。

気難しい天才を御し、いなし、方向性やコンセプトを理解させ、最大限のパフォーマンスを引き出すのもプロデューサーの仕事なのでしょうが、森川さんとブロンバーグの関係って、なんだかミュージシャンとプロデューサーの二人三脚な感じがして、それがなんとなく微笑ましく、これはこれで一つの素敵な関係なんだなと思いました。

で、話が戻るのですが、ブロンバーグのアルバムは、アクビが出るほどたくさん聴いたという記憶だけはあるのですが、
>「WOOD」シリーズの中の「カム・トギャザー」「キャラバン」「カメレオン」など
は、まーったく記憶にございません😂😂😂