動画「【コメント返し】編集者のシゴト」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしています。
コメント
MrNOBUchanさんからのコメント。
お取り上げいただき、まことにありがとうございました。現在もご長命で慶賀に絶えないヘレン・メリル女史やビル・クロウ氏、穐吉敏子氏などのこと、思い出します。ODJBやルイ・アームストロングを擁するキング・オリバー楽団の録音を聴ける現在、我々ジャズファンは、幸運に感謝しなけりゃいけませんです。
コメント、ありがとうございます。
本当にそうですね。
ヘレン・メリルさんは、つい先日97歳になられたばかり。
穐吉敏子さんも96歳。
お二人とも1929年生まれですから、考えてみれば、とんでもない話です。
私たちは今、1950年代のジャズを「歴史」として聴きながら、その歴史を実際に生きていた演奏家と、まだ同じ時間を生きているわけです。
とはいえ、今「歴史」と書きましたけど、どうしてもマイルスのing4部作なんかは、私が生まれる十数年前の録音とは思えない「いつまでも現在な感じ」があって、それが不思議なんですよね。先週ジャムセッションで録音してきた音源、という感覚で聞けちゃうのは、きっと、この時代の演奏が、一つの完成系であり、今でも「お手本」であり続けているからなんでしょうね。
で、MrNOBUchanさんがおっしゃるように、さらに時計の針を戻せば、ODJBも聴ける。キング・オリバーも聴ける。ルイ・アームストロングも聴ける。さすがに、この辺りになると、「昔な感じ」がしますけどw
いずれにしても、1910年代、20年代、30年代、40年代、50年代……と、100年以上にわたって録音された音楽を、2026年の私たちは、思い立ったその日に聴くことができますが、これは、すごく贅沢なことですよね。
しかも昔のように、何軒もレコード店を回って探したり、廃盤だからと諦めたりする必要も、かなり少なくなりました。
「聴きたい」と思ったら検索する。
すると、かなりの確率で「ある」(笑)。
ところが、人間というのは面白いもので、何でも簡単に手に入るようになると、逆に動かなくなることもあるように思います。
「まあ、いつでも聴けるからいいや」
これは私自身にもあります(笑)。
昔だったら、ようやく見つけた一枚を買って帰り、ジャケットを眺め、ライナーノーツを読み、何度も何度も聴いた。私なんかはノートにメモをとりながら聴いてましたw
今は、目の前に巨大なレコード棚があるような状況なのに、ありすぎて、逆に手が伸びない(笑)。
一方で、この環境を「ありがてぇ!何でも聴けるぜ!」とばかりに利用しまくっている人もいるんだろうなぁ。
1950年代のハードバップを聴いた次の瞬間に、1920年代のキング・オリバーへ行き、そのあと70年代の電化マイルスを聴き、ブラジルへ飛び、アフリカへ行き、ロックを聴き、クラシックを聴き、電子音楽まで覗いてくる(笑)。
このようなタイプの人たちが、今後どんなものを作り出すのかに、私はとても興味があります。
なぜなら、これほど時代も地域もジャンルも関係なく、過去の膨大な表現へ同時にアクセスできる環境は、人類史上でもかなり特殊だと思うからです。
昔なら「影響を受ける」ということ自体に、ある程度の地理的・時代的制約がありました。
ところが今は、その壁がほとんどない。
極端に言えば、十代の若者が今日初めてチャーリー・パーカーを聴き、翌日はグラスパーを聴き、明後日はキング・オリバーを聴き、その日の夜にはまったく別の国の最新音楽を聴くことだってできる。
それらが本人の頭の中でゴチャゴチャに混ざった末に、いったい何が出てくるのか。
そこに興味があります。
ジャズに限らず、文学でも、絵画でも、映画でも、同じことが起きるような気がします。
情報が簡単に手に入ることによって、「ありがたみ」が薄くなる面は確かにあリマスが、同時に、過去100年、あるいはそれ以上の人類の表現を、ものすごい勢いで吸収している人もいるでしょう。
「いつでも聴けるから、いつか聴こう」という人と、「何でも聴けるなら、全部聴いてやろう」という人。
同じ豊かな環境下でも、各々の反応、受け止め方はかなり違うと思います。
その結果、かえって「感受性格差」のようなものが広がっている感じも、なきにしもあらず。
もちろん私は後者でありたいのですが、寄る年波と時間の制約には勝てず(笑)。
MrNOBUchanさんがおっしゃる通り、ジャズ好きにとっては、幸運な時代なのだと思います。
あとは、この巨大な「音の図書館」を前にして、我々がどれだけ遊べるか、ですよね。
オカハセちゃんねるさんからのコメント。
そうアルバム「モーニン」は名曲だらけですね。
「アロングケイムベティ」も「アーユーリアル」も2管で昔よくやりました
おっしゃる通り、名曲だらけかも。
最初は、モーニン、ブルース・マーチ。
だんだんと、ドラムサンダー以外(笑)以外の3曲に魅了されていくというパターンの人が多いのかも(私だけ?)。
《アロング・刑務》も《アー・ユー・リア充》も、聴いて楽し、演って楽しな名曲だと思います。
2026年1月22日 10:01