ズート・シムズの『ダウン・ホーム』の魅力について語った動画をアップしました。
『ダウン・ホーム』は、ズート入門には最適なアルバムだと思います。
コメント
哀・縁斗2008さんからのコメント。
ズート・シムズの「ダウンホーム」だー!!バラード無用の潔い感じが大好きです!!! ズート・シムズといえば,アル・コーンとのコンビでたくさんアルバム出していますよね.同じテナーの二人がデュエットみたいに仲良く何枚もアルバムを出しているっていうのって,あんまりないと思うのですが,他にもそういうミュージシャンいますか?
テナーじゃないけど、トロンボーンでJ.J.ジョンソンとカイ・ワィンディングのコンビなんかは有名ですよね。
永井勉さんからのコメント。
エリントンの極東組曲の呪縛から抜け出せないでいる永井です・・・W
ズート・シムズの 1960 Down Homeを聴きました!!
イイです!!
ハンク・モブレーのよう音色なんだけど、サラッと乾いた感じで
何かスタン・ゲッツに近い印象を受けました。
で 途中でとんでもないお宝を発見してしまいました!!!
1980 Passion Flower エリントンのカバーアルバムです・・・W
日々、モンク・ミンガス・エリントンをローテーションで聴いているアホなので
どはまりしました・・・涙・・・愛聴盤決定です・・・W
目の付け所が素晴らしすぎです!
ジミー・ロウルズのピアノがいいんですよね。
ピアノだけを追いかけても、ご飯3杯はいけます!
永井勉さんからのコメント。
エリントンの楽曲を検索していたらモンクのダイナをみつけてしまいました・・・!!
さらに検索したら普通にスタンダードナンバーだったんですね・・ビックリしました!!
ただ他のプレーヤー・シンガーには毒がないんです!!
モンクの独特な解釈がいかに他を超越していると感じました!!
で 話は変わりますが エリントンの1966 The Popular Duke Ellingto
に出会ってしまいました!!!
エリントンの凄さは複雑なオーケストレーションを今まで聴いた事がない
アレンジで昇華させた事に尽きると思っています!!!
1966 The Popularはヒット曲ばかりですが、アレンジが凄いんです!!
1963 Money Jungleに負けない いやそれ以上に毒があってモンク的なアルバムだと感じました!!
マスターはどう感じてますか」??
じつは私がエリントンに親しみを感じた最初のアルバムがポピュラーエリントンでした。理由は単純で、聴きやすい。どうして聞きやすいのかというと、表面(メロディ)を追いかけやすい、でした。
しかしですね、一周か二周してだんだん分かってくることなんですが、表面的なわかりやすさを支えているのは、凝ったアレンジ、緻密に計算された楽器のブレンドさばきだったりするんですよ。
これ、ちょっとたとえが違うかもしれませんが、YMOにたとえると、『BGM』や『テクノデリック』のような重厚なアルバムに慣れた後に発売された『浮気なぼくら』に感じた感触に近いものがあったかも。「なんやこれ、めっちゃメロディアスでわかりやすいじゃん!」と思い、のけぞったものです。《胸キュン》をはじめとして、全曲ポップでキャッチーな歌ばかりでしたからね。ところが、よくよく聞いてみると、というか何年か経過してみると、このテイストは誰にも出せない、彼らのワンアンドオンリーなサウンドワークの賜物だということがわかってきたのですね。その前に、ラジオでベルギーのバンド(名前忘れました)が、坂本龍一の《音楽》をカバーしているのを聴いたのですが、なんというか、ぜんぜん違うんですよ。単純すぎて、コクがない。このようなことをきっかけに、表面的なわかりやすさを支える、考え抜かれたアレンジワークの見事さにも着目するようになったわけです。これは、80年代の歌謡曲のアルバムのサウンドにもいえることで(もちろんすべてではありませんが)、原田知世や斉藤由貴や中森明菜や岡田有希子など、当時売れっ子だったアイドルのアルバムの中には、一流スタジオミュージシャンが参加し、表面的には分かりやすくてキャッチーなメロディなんですが、じつは細かなところで、さりげなくAORしてたり、ニューウェーヴしてたりと、緻密かつプロフェッショナルなサウンドテクスチャーを積み上げている楽曲もさりげなく、LPの何曲かには入っていることもあったんですよね。同様なことを私はポピュラーエリントンんに感じています。とにかく笑顔の奥に、それとなく刃物が隠れている感がたまりませんね。そして、ちゃーんとエリントンしているという。エリントンもしてやったりとニンマリしていたんじゃないでしょうか。
永井勉さんからの返信。
その通りだと思います!!!
そして そのエリントンの複雑なオーケストレーションを
たった一音で具現化していくモンクは
音楽界のピカソ的な感じがしています・・・!!
その通りだと思います!(笑)
私思うに、頭やセンスの良し悪しって、記憶量とか努力量ではなくて、抽象化できる能力の高さ低さだと思っているんです。
で、モンクは、ある意味抽象化の達人だと思っています。
少ない音に、すごい情報量を込めているんですね。
それも物理的にたくさんの音を詰め込むんじゃなくて、聴き手の頭に働きかけて、多くの情報を頭の中で想起させる、というか。
「ド」という一音を弾いて、「(例えば)ドとレとファ」という複数の音を、勝手に私たちの脳内が組み立てている、そういう働きかけがすごくうまいんですよね、モンクって。
だから、モンクを聞くということは、モンクと私たちの脳味噌との共同作業だと思っています。
印象的な言葉があります。
以前、リヴァーサイドレーベルの研究家である古庄紳二郎さんが、四ツ谷「いーぐる」で、『ソロ・モンク』の《ルビー・マイ・ディア》がかかり、その時の感想を、ぽつりと、こうつぶやいたのですね。
「すべて入っていた。全部聞こえた」
これ、これ、これなんですよ、モンクス・ミュージックの本質は!!
永井勉さんからの返信。
何か本当にモンクばかですね・・・!!
私も雲さんも・・・W
本当ですね、ズート・シムズの動画のところで結局モンクの話をしているというw
永井勉さんからの返信。
エリントンの凄さ・・・・???
そうなんです!!
いたるところにジャックナイフを隠してるんです!!
エリントンは音楽を学んだことがないと聞きました・・・・???
感性だけであそこまで いった人?? ありえないですよね!!
多分 頭の中にスーパーコンピューター並の蓄積があったからだと思います。
Chatoさんからのコメント。
Jazz初心者の私ですが、ズートシムズの聴きやすさ、とっつきやすさの秘密がちょっと分かったような気がしました。ありがとうございました。
嬉しいです。
こちらこそありがとうございます!
Donald Fagenさんからのコメント。
「シーツ=オブ=割烹」は草
“Down Home”はTower Recordsでジャケ買いしました。
ま、まさか、ご本人様からの書き込みですか??!!
『ダウン・ホーム』のジャケット、いい感じですよね♪