スタンダード・ナンバーの『四月の思い出(アイル・リメンバー・エイプリル)』。
これは多くのジャズマンが名演を残していますね。
歌詞はこんな感じ。
This lovely day will lengthen into evening,
We’ll sigh good-bye to all we’ve ever had,
Alone where we have walked together,
I’ll remember April and be glad….
I’ll be content, you loved me once in April,
Your lips were warm, and love an’ spring were new,
But I’m not afraid of autumn, and her sorrow,
For I’ll remember, ( I’ll remember )
April and you! ( I’ll remember )
The fire will dwindle into glowing ashes,
For flames and love live such a little while . . .
I won’t forget, but I won’t be lonely, ( Oh, no . . . )
I’ll remember April, and I’ll smile . . .
The fire will dwindle into glowing ashes,
For flames and love live such a little while ( a little while )
I won’t forget, but I won’t be lonely ( I won’t be lonely )
I’ll remember April, and I’ll smile . . .
I won’t forget but I won’t be lonely, no . . .
I’ll remember April, and I’ll smile!
This lovely day will fade away….
名唄も少なくないですが、でもやっぱりインストの名演が多いような気がします。
この曲と名演を紹介した動画をアップしました。
4月の曲だけあって、4曲にしようかと思いましたが、3曲をセレクション。
3曲におすすめを絞るとなると、これはかなり大変な作業でした。
やはり1曲はヴォーカルも混ぜんとあかんなぁと思うと、やっぱり個人的にはダイナ・ワシントンかなぁ、と。
あとは、個人的趣味まる出しですが、やっぱりガーナー(エロール・ガーナー)。
この演奏聴いて《アイル・リメンバー・エイプリル》を好きになったこともあり。
ピアノでもう1曲選ぶとしたら、ピアノソロもいいかなと思い、ソニー・クラークのブルーノートのほうのトリオを選んでみました。
>>ソニー・クラーク・トリオ(ブルーノート盤)/ソニー・クラーク
コメント
サンジョルディさんからのコメント。
つい語ってしまうハードバップ好きが、3曲聴いた感想。
エロール・ガーナー盤について。一部の硬派ジャズ評論家が、ガーナーのピアノを「大道芸」と評したらしいけど、大道芸の方にも、ガーナーにも失礼だよね。お客さんを楽しませるのが本来のジャズじゃないの?ソロの途中、拍手と歓声が沸き起こったけど、ガーナーが何かやったな。鍵盤を全く見ずに客席だけ見て弾いたか、お尻を浮かせて弾いたんだろうな。想像すると楽しい。ただ、このアルバムを何回か聴くと、「お腹いっぱい」になるんだ。まあ、ジャズに精神性を求めるコルトレーン好きは、好きじゃないかもね。
ソニー・クラーク盤について。クラークは、サイドで生きるピアニストだと思うけど。ピアノソロでクラシック的に張り切り過ぎた気がする。
ダイナ・ワシントン盤について。クリフォード・ブラウンのライヴは、タイム・スリップして行ってみたいなあ。観客の心を見事に転がしているよね。リッチー・パウエルのピアノもいいよね。お兄さんとはまた違う魅力。古き良き時代のピアノって感じ。ハロルド・ランドのテナーの後にすごい拍手が来たね。生演奏だと、CDで聴くよりもっと凄かったんだろうね。
「大道芸」といえば、ファッツ・ウォーラーも同じ理由で日本ではあまり評価されていませんね。
2人とも「素晴らしい“エンターテイナー”だけれども、“じつはスゴイ”」という文脈で語られがちのような気がします。
ジャズの演奏って、やっぱり難しいわけですよ。その難しい演奏を難しい顔をして演奏するのは、まあ普通。
しかし、それを笑顔で演奏したり、余裕綽々で演奏したり、あげくお客さんを笑わせたりするのは、やっぱり1つ次元が上だと思うんですよね。
坂巻洋さんからの絵文字。
🐢🎶😀🐞
😀😀😀😀
MrNOBUchanさんからのコメント。
他に思いつくバージョンと言えば・・・バド・パウエル「バド・パウエル・トリオ・プレイズ」、マイルス・デイヴィス「ブルー・ヘイズ」(デイヴ・シルドクラウトが聴けますね)、MJQ「コンコルド」、スタン・ゲッツ「スタン・ゲッツ・アット・ザ・シュライン」、チャールス・ミンガス「ミンガス・アット・アンティーブ」(この曲のみバド・パウエルがゲスト出演!)、ジョージ・シアリング「セプテンバー・イン・ザ・レイン」、フランク・モーガン「フランク・モーガン・オン・GNP」、あとジェリー・マリガンやチェット・ベイカー、ズート・シムズ、デクスター・ゴードン他、いい演奏がたくさんありますね。
ほんと、いい演奏だらけの曲ですよね。
特に、リストアップされているミンガスの『アンティーブ』!
これ、私大好きなんですよ。
バド・パウエルの長いソロがフィーチャーされていますが、まったく長く感じません。
最後の一音まで、聴き入ってしまいます。
特にすごいことをやっているわけではなく、淡々と弾いているだけのようなピアノなのに聴かせてしまう。これこそが真のパウエルの「ピアノ力」なんじゃないかと思います。
あと、パウエルといえば『バド・パウエルの芸術』の出だしも、ロマンティックでいいですよね。
……って、やっぱりバド・パウエルが好きな私でした♪