ジターバグ・ワルツ〜ジャズ名曲・名演紹介

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ピアニストであり、オルガン奏者であり、作曲者でもあり、歌も歌う稀代のエンターテイナー、ファッツ・ウォーラーが作曲した《ジターバッグ・ワルツ》。

あるいは《ジターバグ・ワルツ》とも表記されますが、いずれにせよ、ここは思い切って「ジルバ」って言っちゃえばいいのに、直訳調のカタカナ英語は言いにくいですね……(汗)。

オリジナルの歌詞は、こんなかんじです。

The night is getting on, the band is getting show
The crowd is almost gone and here we are still dancin’
Nothing to do but waltz
Our feet can barely move, my legs are yellin'”Whoa”
But we’re in such a groove that love is still advancin’
Nothing to do but waltz
You can’t suggest that we could go on Jitterbuggin’
We’ve nothing left for moves more strenuous than huggin’
But we don’t need much room to gently cut a rug in we two

元はと言えば、歌付き名曲なんですけど、モダンジャズでは楽器のみの演奏も多いですね。

というか、今ではヴォーカルナンバーよりも、インストナンバーの方が多いかも?!

そんな《ジターバグ・ワルツ》を紹介するとともに、名演も紹介した動画をアップしました。

個人的にはエリック・ドルフィーの演奏が好きですね。
このゴージャスかつ優雅であり、ユーモラスでもあり、不思議にどこか捻くれてる(?)ところもある不思議なナンバーを、ドルフィーやボビー・ハッチャーソンが彼らの先鋭的感性をもって、一種独特な風情をたたえたワン・アンド・オンリーな個性を携えた演奏に昇華させています。
適切な形容はとても難しいのですが、不気味可愛いというか。

コメント

上田道世さんからのコメント。

お陰様でファッツ ウォーラーの動画にはまり数時間😱😅
~ワルツはハービーのもあり😉👍✨でした。
好い紹介有り難うございました!

ありがとうございます&どういたしまして!です。
ファッツ・ウォーラーは、聞くだけよりも、動画で観た方が楽しいですよね。
日本ではあまり評価されていない(そもそも知名度が低い)のが残念です。

ポールジャズ男さんからのコメント。

いやぁええ曲ですよね🎵何かウキウキしますよね❗トリオが好きなんでとりあえずジョン・バンチ、デレク・スミストリオのJITTERBUG WALTZ流してみました🎶酒がすすみます😁

>ジョン・バンチ、デレク・スミストリオのJITTERBUG WALTZ
これは知りませんでした。
探して聴いてみます。

坂巻洋さんからの絵文字。

💛🐢😃🐬

🐬🐬🐬🐬

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

3つとも聴いてみました。ご紹介、ありがとうございます。
他に Chick Corea や Herbie Hancock も良い演奏をしていますね。Roland Kirk がクラリネットを吹いているのは初めて聴きました。彼にはテナーとサクセロの2本同時吹きというイメージがあります。また Coltrane そっくりのパロディも好きです。 Eric Dolphy と演奏していた Woody Shaw は凄いですね。1970年代後半のトランペット奏者はみんな彼の奏法を真似していました。
ところで、”jitterbug” は昔「ジルバ」と呼ばれて、曲に合わせてよく大人が踊っていました。こちらの方が英語の発音にずっと近いですね。

>Coltrane そっくりのパロディも好きです。
時々やるんですよね。
あと、マイルスそっくりに《バイバイ・ブラックバード》をトランペットで吹いているトラックも残されており、コルトレーンにしろマイルスにしろ、本人よりも上手なんじゃないかと思うほど。
ほんと、この人は耳がいいし、技術もすごいし、アイデアと瞬発力にも長けた超人だと思ってます。

MrNOBUchanさんからのコメント。

この曲、ミシェル・ルグランの「ルグラン・ジャズ」冒頭にも収録されていますが、とんでもない豪華メンバーが参加していてすばらしい出来です。

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またアール・ハインズの「プレイズ・ファッツ・ウォーラー」収録バージョンは、ファッツ・ウォーラーのオリジナル演奏以上の素晴らしさだと感じます。

不思議なことに、ルイ・アームストロングも「サッチ・プレイズ・ファッツ」という好企画のアルバムを作っているんですが、この素敵な曲はピックアップしていないんですね。

『ルグラン・ジャズ』のヴァージョンは素晴らしいですよね。

アール・ハインズの『プレイズ・ファッツ・ウォーラー』は聴いたことありませんので、今度聴いてみます。
『プレイズ・ファッツ・ウォーラー』というと、どうもジミー・スミスなんですよ(苦笑)。