このテナー、西海岸ジャズだが、東海岸好きにも響くはず。

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テナーサックス奏者、テディ・エドワーズのリーダー作『テディズ・レディ』。

あまり有名なサックス奏者ではないかもしれませんが、なかなかの実力派。
ウェスト・コースト・ジャズのイメージで彼のサックスを聴くと、思わぬ重量感に驚くことでしょう。

もちろん、アルバムの内容もお墨付きです。

ですので、このアルバムについて語った動画をアップしました。

いやはや、このテナー、いいですよ。

コンテンポラリーレーベルの作品、つまりは西海岸の作品ということで、ブルーノート、プレスティッジ、リヴァーサイドなど東海岸のハードバップが好きな人からしてみれば、どうしても後回しにしがちなジャズマン、アルバムかもしれませんが(実際、私がそうだった)、しかし、それは実にもったいないことなのです。

なにしろ軽快かつ表現力のあるテナーを聴かせてくれます。

その上、リロイ・ヴィネガーのベースが素晴らしい!

ハードバップ好きで未聴の方はぜひ!

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コメント

kamaichi2002さんからのコメント。

いいけど…。すみませぬ。

市田真二さんからのコメント。

雲さん、お久しぶりです。これ、いい。この手の知る人ぞ知るアルバムは入門書の類には紹介されていないのでこういう機会でもなければ一生聴くことなく終わっていたかもしれない。感謝、感謝です。ヴィネガーもそう。意識して彼のベースを聴いたのも今回が初めて。お薦めのテディの『Sunset Eyes』、リロイ参加の『Contemporary Leaders』、リロイリーダー作の『Leroy Walks』『Walks Again』も今回初めて聴いた。私、楽器はやりませんが彼のベースプレイはウォーキングベースのお手本のように思えた。なんと『The Great Jazz Piano of Phineas Newborn Jr. 』では前半がサムジョーンズ、後半がリロイだったんだ。ボーっと聴いていた『Pepper Adams Quintet』『Inta Somethin’』『Harold in the Land of Jazz』『My Fair Lady』『Cedar!』『The Return of Art Pepper』等々もリロイのベースだった。ジャズを聴いていると色々と発見があって面白いもんだ。

お久ぶりです。ヴィネガーは良いですね。こういうベースだと共演者は安心だと思うんです。

私も下手の横好きでピアノもなんちゃってで学生時代ちょこっと弾いていたんですが、やっぱりベースは攻めるタイプというか音数多いタイプよりも、地味だけれども安定感のある人とやるほうが私の場合は安心でした。音数多いタイプとやっていると、それはもうスリリングで楽しいことは楽しいんですが、こっちも頑張っちゃうんですね。自分よりも目立つフレーズを随所随所に入れられたら主客転倒で、なんのための自分のピアノなんかわからなくなってしまい、冷や冷やしてしまい、そうはさせんぞ!とばかりに、いろいろなフェイクプレイをしたりしてシャカリキになってしまう。で、本来の自分が弾きたいものを見失ってしまい、なんだか音出し合戦みたいになっちゃうという。ビル・エヴァンスなんかは、ラファロにそういうカンフル剤を望んだんでしょうけれども、それはめちゃくちゃ高度な音楽性を持つエヴァンスやラファロのことであって、私のようなとーしろーはペデルセンタイプのベーシストだと、けっこう冷や冷やものでした。その点ヴィネガーは、最初から派手なプレイをしないということは共演者はわかっていただろうし、あの安定した大股歩きの温かいビート。落ち着いた気持ちで自己表現できたんだろうなと思います。共演者の良いところを引っ張り出すのもベーシストの大事な務めですからね。

市田真二さんからのコメント。

ただひたすらにリズムを刻んでいるという感じの彼のベースプレイは聴いている者にとって非常に心地良いものですが、演奏する側にとっても同じなのですね。彼の活動の場はウェストコーストがメインだったようですが東海岸には打って出なかったのかな。

引っ張りだこなベーシストだったし、気候が西海岸のように温暖ではなく、競争が激しく、ギャラが安そうな(←あくまでイメージです)、西海岸のほうほがハリウッド映画の音楽の仕事などをしているジャズマンもいたことからも譜面に強く、しっかりとした音楽的素養のあるジャズマンが少なくなかったことからも、何も無理して安住の地を手放す必要性はまったくなかったんじゃないかと思います。

まあその人の気質というか職業観というか、音楽観というか人生観みたいなものも大きいのでしょうが、業績が安定した会社で、めちゃくちゃ目立つわけではないけれども周囲から信頼されながら縁の下の力持ち的な仕事を続けるか、それともベンチャー企業に転職して刺激と競争の激しい世界に打ってでるかの違いでしょうね。私だったら(職業がジャズだったら)安定をとるかも(笑)。

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