テセウスのウェイン

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先日アップした動画「【コメント返し】ブルース重力とウェイン・ショーターと新主流派の浮遊感」(こちら)にいただいたコメントを紹介した動画をアップしました。

コメント

永井勉さんからのコメント。

あっしは何度も語っていますが、テナーサックス
で唄われる一番カッコイイ曲は、1964 – Jujuの 01. Juju
なんです・・・m(__)m  オルタードスケールを操り不思議な
メロディーを創ります・・・!!! 
誰か・・・解って・・・・ショーターの凄さ!!!

Kawai Andyさんからの返信。

解ってますよ(笑)着地しそうでしない感じ!カッコいいですね。

永井勉さんからの返信。

さすが・・・W!!!

《Juju》は、オルタードというよりはホールトーンスケールですね。

ホールトーンスケールがテーマのメロディや、マッコイのピアノのイントロのトップノートに非常に効果的に使用されています。

オルタードスケールも一部使用されている可能性はありますが(アドリブの細部はきちんとチェックしてませんので)、ホールトーンスケールが楽曲全体の雰囲気を大きく作り出していると言えるでしょう。

ホールトーンスケールは、全音で構成されているため、独特の浮遊感や神秘的な雰囲気を醸し出します。

この独特で美しいメロディは、ホールトーンスケールの特徴と見事にマッチしていると思いますし、Kawai Andyさんおっしゃるところの「着地しそうでしない感じ」という表現が、まさに! ですね。

オルタードスケールとホールトーンスケール。

どちらもジャズで頻繁に使用される、独特な響きを持つスケールですが、その性質や使い方は微妙に違うんですよね。

オルタードスケールとホールトーンスケールとの関係性
オルタードスケールとホールトーンスケールは、どちらもジャズで頻繁に使用される、独特な響きを持つスケールですが、その性質や使い方は大きく異なります。

オルタードスケールは、メジャースケールの各音を半音下げて構成され、ドミナント7thコードのテンションノート(9th、11th、13th)がすべて半音変化しています。

役割としては、ドミナント7thコードの上で特に効果を発揮し、楽曲に緊張感や不安定さを与えます。
ジャズのアドリブでは、その緊張感がカッコ良く聴き手に訴えかけるので、結構頻繁に使用されていますね。

その一方で、ホールトーンスケールなのですが、まずはその分かりやすい配列(全ての音が全音で構成された6音のスケール)でありながらも、ものすごく特徴的な印象ですね。

不思議な感じ? 
不安定感や浮遊感、神秘的な雰囲気をもたらすので、特撮やアニメでもその昔は多用されまくっていた感じがあります。

ボクシングマンガなんかには、よく「左を制するものは世界を制する」という格言が登場し、左ジャブなどの基本的なパンチを極めれば「勝てる!」とコーチとか先輩とか強い人のセリフが出てきて、主人公はその言葉を信じて、ひたすら愚直にトレーニングを繰り返して、血と汗と努力の末に、「勝つ!」というストーリーがある種の定石のようになっていますが(いましたが)、ジャズのアドリブにおいては、「オルタードスケールを極めれば」、かっちょいいアドリブになる!というところがありますよね。

そのためには、ボクシング漫画の主人公と同様、地味でひたむきなトレーニングた必要だと思われ、とにかく基礎練習や、基礎の理解を徹底させなければならないです。
つまり、メジャースケールやマイナースケールなど、基本的なスケールをしっかりとマスターし(地道なスケール練習がモノをいう)、さらに、どのコードの上でどのように響くのかを理解して少しずつ使えるようになければならないんですね。

それも、部屋の中でシコシコと指の運動に励むだけでは片手落ち(現在は差別用語?)で、やっぱり、チャーリー・パーカーやビル・エヴァンス、ケニー・ギャレットやマイケル・ブレッカーなど、クレバーで洗練されたアドリブの達人の音を実際に聴きながら、指だけではなく耳にも音を刷り込み、脳の中で発酵させていかないと、なかなか身につかないし、いつまでも気持ち良い指癖に頼った「ペンタトニック野郎」のまま一生を終わることになるでしょう(それはそれで潔い生き様かもしれませんがw)。

ま、「7thコードの上のみで使える」とか、「メロディック・マイナーをマスターすれば良い(メロディックマイナースケールの第7モード)」とか、「maj7上でも、m7上でも使えない」とか、「リディアンb7と同じだと覚えればいいよ」とか、色々と言葉で言われるので、言葉だけで理解しようとすると、「あぁ、よーわからん!」となり、理解できないことを棚に上げて「やっぱし、音楽はハートっしょ、音楽理論を勉強したところで、ハートに響かなきゃ意味がないっしょ!」と開き直る人もいますが(昔の俺w)、でも、ボキャブラリーが増えれば、文章を書くのが楽しくなるように(面白い内容になるかどうかは別として)、やっぱり日々少しずつでも「エニーキーOKっす!」と胸を張って言えるよう、12キーで地道にスケール連取をしたいものですね。
(と、言っている私が一番練習サボり魔人なんですが😂)

永井勉さんからの返信。

そのとーり、ホールトーンスケールでした・・・WWWWWW
オルタードスケールは、ツーファイブのドミナントセブンで使われるスケールですよね・・・W
酒を飲みながら投稿している永井です・・・WWWWW

そう、そう、そーなんです。
>オルタードスケールは、ツーファイブのドミナントセブンで使われるスケールですよね・・・W

ま、両方とも妙な緊張感というか、カッコいいです調子っぱずれ感があるので、まぎらわしいですよねw