マッコイ・タイナーのピアノが嫌いだったマイルス

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マイルス・アンド・ミー

マイルス・デイヴィスが、マッコイ・タイナーのピアノを嫌っていたということは、『マイルス自叙伝』をお読みの方なら既にご存じのことと思います。

また、マイルスが過去に起用してきた多くのピアニストのプレイスタイルを聴けば、彼が求めるピアノは、マッコイのピアノのスタイルと「真逆」だったということは「音」からもわかると思います。

さて今回は、クインシー・トゥループ著の『マイルス・アンド・ミー~帝王の素顔』に記されていた、「どれほどマイルスはマッコイのピアノが嫌いだったのか」ということを語ったエピソードを紹介したいと思います。

クインシー・トゥループという方は、『マイルス自叙伝』の読者だったら目にしたことある名前かもしれませんね。

そう、彼はこの本の共著者なのです。

つまり、マイルスが語った内容を整理、編集し、読みやすく、読み応えのある内容としてまとめた人がクインシー・トゥループなんですね。

クインシーとマイルス

彼は、元々は詩人でしたが、マイルスへのインタビュー記事が話題になったことがキッカケとなり、『自叙伝』の共著者となったわけです。

ひょんなことからマイルスに気に入られ、マリブにあるマイルスの別荘で一緒に過ごしたりもしたそうです。

また、マイルスとは家族ぐるみで交流しており、当時2歳8ヶ月のクインシーの息子にもマイルスを合わせています。

その息子から「マイルスだ!マイルスおじさんトランペット吹いてよ!」とせがまれれば、マイルスは、その息子のためだけにトランペット吹いてあげたり、マイルスの愛車がフェラーリだったことからだと思いますが、「フェラーリに乗りたい! フェラーリ欲しい」と、クインシーの息子がマイルスにせがめば、フェラーリのおもちゃを買ってあげたりもしたそうです。

このように、心を許せる相手だからこそ、マイルスは自分の生涯をクインシーに対して赤裸々に語ることが出来たのでしょう。

マイルスが語った内容をクインシーがまとめ、『マイルス自伝』が出版され、日本では元『スウィング・ジャーナル』編集長の中山康樹さんが翻訳して日本語版も出版されました。

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中山さんの翻訳は、とても素晴らしく、原文がマイルスが語りかけているようなテイストになっているからということも大きいと思うのですが、まるでマイルスが喋っているのではないかと錯覚してしまうような文体です。

じつは私も「マイルス自伝マニア」でして、いや、マニアってほどで重度ではないかもしれませんが、3~4種類持っています。

内容は同じ本でありながらも、色々なバージョンが出ていたんですよ。

大き目なペーパーバックよろしく表紙の紙が柔らかいものから、ハードカバーで豪華装丁っぽいものとか、あるいは少しサイズが小さめなものも出ていたので買いました。

で、学生時代は原書も読みましたよ。

登場する英単語の数が少ないこともあり、非常に読みやすかったのです。とりあえず「fuck」とか「shit」などの単語がすごく多かった(笑)。

ただ、ジャズにまつわる知識がないと、ひとくちに「motherfucker」という言葉が、褒め言葉なのか罵り言葉であるのか判断に困るところも出てくると思います。

もちろん、文脈から類推することも出来るのですが、知識としてマイルスはバド・パウエルのことを尊敬していたということを知っていれば、パウエルのことを「マザー・ファッキング・ピアノ」と書いてあるところも「最高に素晴らしいクソッタレなピアノだ」という意味の最高の賛辞だということが分かるんですね。

もっとも、「天才と呼べるのはパーカーとパウエルただ2人だ」も書かれているので、べつに知識がなくても分かるといえばわかるのですが、そのように記述されている内容を把握しながら読んでいかないと、「とんでもねぇクソ野郎ピアノ」という直訳になってしまいます。

この自叙伝は、マイルスフリークであり、深い深いマイルス愛を持つ中山さんさだからこそ、まるでマイルスは日本語で話しているのではないかと錯覚してしまうほどの文体に引き込まれてしまいます。

だから、もちろん日本語訳バージョンも素晴らしいのですが、原書で読むとマイルスは誉めるとき、けなすどきにどのような言葉を使うのかという言葉選びのセンスも味わえるため、英語力に自信がある人には、ぜひ原書にチャレンジすることをお勧めします。

>>『マイルス自叙伝』は英語で読もう!

いや、英語力がなくても、ジャズの知識があれば、英語力よりもジャズ知識で読めてしまうと思いますよ。

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マッコイ嫌い

話を元に戻します。

マイルスはどれくらいマッコイのピアノを嫌っていたのか。

ある日、マイルスはクインシーにこう質問しました。

「お前、マッコイ(・タイナー)のことをどう思ってるんだ?」って。

「お前、トレーン(コルトレーン)が好きなんだろ? じゃあマッコイのことをどう思っているんだ、ブラザー?」と尋ねてくるわけですよ。

そしたら、彼はこう答えたんですね。

「マッコイがいた時のコルトレーンカルテットのサウンドが好きなんだ」
と。

用心深く、なるべくマイルスを刺激しないように、ちょっとまわりクドい答え方したわけですよ。

そうしたら、延々とマイルスの追撃が始まってしまったそうです。

普段のマイルスは、非常に優しく、心温かい人なんですけど、時折その性格が豹変して、ものすごく意地悪になると書かれていますが、まさにクインシーの返答で豹変してしまったわけです。

で、その時のやり取りが面白いんですよ。

「マッコイがいた時のコルトレーンカルテットが好きなんだ」って答えちゃったんですね、クインシーは。

マイルスからしてみれば、
「マッコイのピアノをどう思うのか」と聞いているのに、
「コルトレーンカルテットのサウンドが好き」という返答に対して
「質問に答えろ、クソッタレ野郎」とマイルス。

カルテットのサウンドについて聞いているんじゃない。
マッコイのピアノについて聞いているんだ、とマイルスは怒っています。

「好きだよ、マイルス」とクインシー。

マイルスは「何故、おまえは、どうしてマッコイのピアノが好きなんだ、クインシー?」
と、また質問をしてくるわけですよね。

「うまいと思ってるからだ」と、クインシーは答えました。

そしたらマイルス。
「そうか、うまいって言うんだな、確かに奴の演奏が上手いと思うんだな? 一体どうして奴がうまいとわかるんだ? お前どこかでピアノでも習ったことがあるのか?」と、またまたイジワルな質問を投げかけてくるわけですよ

「いや、習ったことはないけど、自分の好みのピアニストだよ、マッコイは」

クインシーがそう言ったら、マイルスはこう言いました。

「すべてのミュージシャンがクリエイティブで素晴らしいわけじゃない。中には単なるテクニシャンというだけで聞く耳がない奴も居る。クインシー、お前には耳がある。音楽も分かってる。お前みたいな奴が楽器を演奏すれば、素晴らしいミュージシャンになって最高のクソッタレ野郎になるだろう」と、マイルスは「お前の鑑賞力は認めている」ということを言うんですね。

それに対してトゥループは、「私はジョン・コルトレーンが好きで、そのコルトレーンが使っているピアニストなんだから私はもうマッコイのことを認めるよ」と、はマイルスに言ったんですね。

そしたら、マイルス。

「おい、クインシー、そういうバカバカしい戯言は言うな。俺はトレーンが気に入ったかどうかを聞いてるんじゃない、奴がマッコイのことを気に入ったことも、その理由も俺にはわかっている。お前の好みを聞いているんだ。説得力のない戯言はいうな。えっ?どうなんだ?クソッタレ野郎」

と、マイルスの目が怒っていたと書いてあるんですね。

このように、どんどん追い詰めていくわけですよ。

「いや、マイルスそうじゃないよ、そうやって私と心理ゲームを楽しんでいるだけじゃないか、マイルス」と、クインシー。

すると、マイルスは「俺はお前とただゲームを楽しんでいるとでも思ってるのか? お前はまだ質問に答えていないぞ。どうなんた、ブラザー? 答えはどうなんだ、クソッタレ野郎、俺の質問に答えろ、ブラザー」と言って、どんどん追い詰めてくるわけです。

そしたらクインシー・トゥループ。
「でも、マイルス、マッコイはできるやつだと思うよ」と言ったんですね。

そうしたら、マイルスはこういう風に言ったんですね。

「いや、マッコイは全く駄目だ、奴はピアノガンガン叩いているだけだ。それしか出来ないんだ。演奏なんていえる代物じゃない。性格はいいが、俺が聴く限り、なにも弾けない奴だ。俺はトレーンにもそう言った。でもトレーンは奴が気に入っていたのでマッコイを使い続けた。俺に言わせればマッコイは一生かかっても何もできないだろうよ。コルトレーンにしても俺のバンドにいたときは客のウケが悪かった。だが俺は気に入ったから奴を使い続けた、そういうもんだ」

とマイルスは言ったわけですよ。

これと同じような記述は『マイルス自伝』にも書かれていますね。

で、マイルス。

「耳の良いお前が、マッコイみたいなひどいミュージシャンを気に入っているとは驚きだ。お前を耳がいいと思っていたが本当に耳があるのか? 本当に音がかわかってるのか、ブラザー?」て言って、そのやりとりにピリオドを打ったと書いてありました。

こういうヒリヒリするようなやりとりが時折あったようなんですよ、マイルスとトゥループの間には。

マイルスは、どんなに仲良くなっても。突然性格が豹変することがあるらしいんですよ。

普段はものすごく愛情たっぷりで優しいマイルスも、時としてすごいもうんざりするようなもう悪魔のような怖い人になってしまうマイルスの二面性がよく書かれていますね、この『マイルス・アンド・ミー』という本には。

人間マイルス浮彫り本

この本は、『マイルス自伝』を読んだ人にとっては、その続編として読めますよ。

興味ある方は是非読んでみてください。

今多分中古で結構安く出てると思うので。

それにしても、いやぁ面白いですね。

久々に読み返してみたんですけれども、このマイルスデイビス自叙伝の共著者とマイルスとの間では、このようなプライベートな付き合いがあり、本音の議論があったからこそ、人間マイルスを著書では浮彫にすることが出来たのでしょう。

「人間マイルス」が、トゥループとの付き合い、会話のやり取りのなかから見えてくるようです。

「スペース」についての考え方

しかし、これほどまでにマッコイのこと、というより「性格はいい奴だ」って言っていることから人間性は認めているんでしょうけれど、マッコイのピアノのことはすごく嫌っていたというかピアニストとしてはまったく買っていなかったということが、このやりとりこのセリフからでもすごくよくわかりますね。

そのことをコルトレーンにも忠告したということは知りませんでした。

本当にマイルスっていうのは、ただ単にバンバン力まかぜに鍵盤をひっぱたくようなマッコイのようなタイプのピアニストは本当に嫌いだったんでしょうね。

よく「スペース」という言葉がマイルスの自伝には登場しますが、「スペース」を埋める人よりも、スペースを空け、そのペースで何かを感じさせるような表現をするタイプのミュージシャンのことを買っていたんでしょうね。

マイルス自身のプレイスタイルもそうでしたからね。

だから、演奏の中における「スペース」の概念のあるスタイルの演奏者を好んでいたということは、一貫していたんだなと思います。

ということで、クインシー・トゥループ著の『マイルス・アンド・ミー』に書かれていた、マイルスがいかにマッコイ・タイナーを嫌っていたのかということが記述された箇所を紹介させていただきました。

まあ、マイルスの好みはマイルスの好み。

あなたの好みはあなたの好みということで、マッコイ・タイナーというピアニストが好きな人は、引き続き、マッコイの音楽を愛聴し続ければ良いと思います。

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この本の中で触れられている、マッコイをめぐるマイルスとクインシーとのやり取りを動画紹介している動画です。

マイルスは、気を許した相手にたいしては、非常に親身に接してくれる人ではあったのですが、時に悪魔のようにもなるという一例として、マッコイについての会話が取り上げられているのですが、そこで語られるマイルスの言葉は、マイルス・デイヴィスというミュージシャンの音楽観をあらわすことにもつながっているので、興味深いです。

コメント

視聴者の方々から、コメントをいただいています。

金田一金太郎さんからのコメント。

なんかマイルスの言及には違和感というか賛同しきれない感があります。各人の趣味趣向は音楽の方向性を決めるから、それに逸脱してる人への見方が厳しくなるのは分かる。ただ、マッコイというミュージシャンを否定的に捉えるのは違う気がする。良い・悪いという評価は趣味趣向を越えたものであるべきだと思うからです。マッコイのピアノを叩くスタイルが嫌いなのは分かるが、マッコイの音楽を純粋に評価してもらいたかった。

サンジョルディさんからのコメント。

ジャズ好き上司と、バードバップ好きによる、マッコイ・タイナーについての会話。
【上】高野さんの動画、見た?
【ハ】見ました。マイルスは、すごいなと思いましたよ。少しマイルスが好きになりましたね。
【上】マイルスは、あのホレス・シルヴァーにピアノのアドヴァイスをしていたらしいからね。かなりのもんだよ。
【ハ】同じホテルに長期滞在していて、ピアノを持ち込んだシルヴァーの部屋に入り浸っていた時期の話ですよね。シルヴァーのピアノを形成したのは、マイルスだ、みたいに、ある評論家は書いてましたねえ。
【上】レッド・ガーランドに対する要求も厳しかっただろうね。『リラクシン』聴いているとさ。リラクシンして演奏しているとは思えないよね。
【ハ】コンサートの動画で、マイルスは、曲の前に、ハービー・ハンコックのピアノを片手でやや激しくタラリラと弾いて見せて、にらみつけたように見えました。その前の状況が分からないですけど、イラついているように見えましたよ。ハービーは、先生に叱られた小学生みたいにちょっと首を傾げて、くうを見ていましたね。観客の前で、ですよ。
【上】あの動画、僕も見たけど、緊張感はあったね。それで、マッコイ・タイナーのピアノは、どう思う?
【ハ】ハードバップ好きから見ると、ハードバップのピアノにはあまり聴こえませんね。曲調や仲間のソロに合わせながら、自分の持ち味を出す感じではなくて、「オレはこう、オレはこう」みたいな自分のピアノ世界を表現することが優先、そのために曲を使っている感じがします。
【上】唯我独尊的なピアノソロとバッキングということ?すると、ある意味、コルトレーンとは、合っているよね。
【ハ】そうなんですよ。お互いに、相手の言うことを聞いているようで、自分のことをひたすらしゃべり続ける似たもの同士みたいな。言い過ぎかな?
【上】お互い、たくさん音を出すしね。
【ハ】足し算同士ですよね。
【上】だから、マイルスが忠告しても、コルトレーンは、マッコイを使い続けたのかな?自分を見ているみたいで。
その点、マイルスは、引き算と言われているからね。音楽の方向性が違う。
【ハ】コルトレーンも、自分のソロがのびのびできればいいという感覚で、それほどマッコイのバッキングは気にしなかったかも知れません。ソロに没頭していて、遠くでかすかにバッキングが聴こえているぐらいの感覚でしょうか?
マッコイの話に戻ると、他のジャズマンとの共演でも、マッコイのソロとバッキングは独特です。フレーズとリズム感がそれまでのピアニストと違うんです。ハードバッパーが持っていたグンと下がるリズムもあまりないですし、フレーズもちょっと曲に合っていないような、聴き慣れない、緊張したものです。マッコイのピアノは、「おっ、面白い」とは思いますが、長いことも多いし、好きとまではいかないですね。
【上】マッコイのピアノの個性が、マッコイ好きには、たまらない魅力なんだろうね。
あっ、昼休み終わるみたいだ。じゃあ、また。

坂巻洋さんからの絵。

😀🐬🍒💙

幽幻DeepNewsさんからのコメント。

いや、いや、その終わり方は早い。
何故マイルスはマッコイタイナーのこんな所が嫌いだと言わないで、相手にその嫌いな説明を求めていたのだろうか。クインシーが、それは、マッコイはマイルスの演奏の邪魔になっているから、おれは嫌いだね、と言えば、マイルスはどう言ったのだろうか。たぶん、そんな事は言っていない、おまえはマッコイの演奏が好きなのかと、こう来るはず。答えの見えない質問をしているだけ?ちょっとパワハラでマイルスを軽蔑するな。マイルスはマッコイを悪くは言えない立場でストレスが溜まっていただけだったのかもね。この話は、マイルスお疲れ様だって事だと思う。という独自の勝手な解釈ですみません。

私からの返信。

コメントいただきありがとうございました。
下記動画にコメント返しをしています。

今後もよろしくお願いいたします。

幽幻DeepNewsさんからの返信。

どうも。僕はマッコイがマイルスより好きなので、おもしろかった。マッコイの左手でベースガンガン弾いて、右手の早いキラキラキラと走るフレーズがワンパターンでも、脳に快感です。マイルスは感情から雰囲気を醸し出すのでこれは別物ですね。マイルスは後期が好きです。後期になるほど雰囲気がなんとも言えない、落ち着いていい気分になれる。二人共すごいがゆえに互いを否定できない、感性が凄くまとめ役のクインシーがサンドイッチになったというのは、素晴らしい逸話です。紹介して下さり本当にありがとうございました。

R Kさんからのコメント。

ゆっくり動く〝画像〟が気になって、話が入ってこん。

あの時代は〝極端〟な人がいましたよね。マイルスデイビス、マッコイタイナー、ジョンコルトレーン、エリックドルフィーとか。

チャーリーパーカーの生き様は過激でしたね。

常盤屋遅堂さんからのコメント。

やたら”みたい、みたいな”という言葉を使う方ですね。

私からの返信。

言われてみれば確かにw

Kawai Andyさんからのコメント。

Jazzには丁々発止なやり取りで成り立つ部分があるし、マイルス自身、パーカーに無茶振りな事で学んだことがあったから、マッコイの様な真面目なピアノに物足りなさを感じていたのかなぁ?

タカシンさんからのコメント。

天才マイルス、むずかしい人ですね‼️^o^

南無阿弥陀仏さんからのコメント。

コルトレーンはマッコイの何を気に入って使い続けたのかマイルスは知ってたのなら、その部分を聞き出して欲しかったけどな~。クインシーか。もうちょっとマイルスから引き出せたでしょ~。

pettan koparuさんからのコメント。

そこまでマイルスがマッコイにこだわる辺り、逆にマッコイ凄いな! ・・・とマッコイのファンとして誇らしい(?)ですw

takao takaoさんからのコメント。

マイルスはそんなことを言ってたんですね。私もマッコイは好きではありません。マイルスが言ったことと同じことをずーっと感じていました。的確な表現をしてくれましたね。マッコイは年をとってもまったく同じ演奏、円熟味とか味とか全然感じられません。ピアニストとして結局あそこどまりでした。

takao takaoさんからの追加コメント。

そういえばマッコイは、記憶が確かならキースジャレットがケルンコンサートをしたあたりで、彼はまだ若いなんて言っていたと思う。すでにピアニストとしては超えられてしまっていたと思うのだけど。記憶が間違っていたらごめんなさい。

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

昔McCoyのソロピアノをライブで聴いたことがありますが、あまりにつまらない演奏でした。当時、ジャズ奏者を目指していた僕はColtrainに心酔していたので、それはショッキングな出来事でした。ColtrainのいないMcCoyは饒舌なだけの不器用なピアニストだと思います。

Kok Bangさんからのコメント。

マイルスが マッコイとモンクが嫌いなのは 解る気がします。クールだからね。

masayuki mukaiさんからのコメント。

マイルスはコルトレーンが大好きで、トレーンに何かインスピレーションを与える(もしくはバンドの音楽性を変える力のある)ミュージシャンと演奏させたかったんだと思います。マッコイはざっくりいうとトレーンと同じなような方向性なのでそれ以上のものが生まれない。「いいやつだが」と言ってるあたり、嫌いというよりマッコイの音楽性がトレーンのバンドに合ってないという事を力説している感じですね。

上記コメントについたichi koさんのコメント。

つか、その前に、トレーンがヤク中の時に、モンクに預けた。トレーンはシーツオブサウンドに開眼した。
もちろん、マイルスはモンクのピアノも苦手だから自分のソロのバックで音を鳴らすなと。
マイルスてそういう人だよ。船頭は2人も要らないてこと。帝王だからな。

長谷川孝二さんからのコメント。

良くも悪くもマイルスらしいですね。
でもそういう言い方しかしてないと、やはりまわりは怖がって、イエスマンになってしまう空気にさせるから、マイルスの音楽は好きだけど、人としては「いわゆる芸能界の大御所みたいにまわりにペコペコさせる」タイプの嫌いな人物ですね。そもそも日本のジャズメンでもそういう人は多い。どんなに耳が良くてどんなに聴くセンスがあっても【必ず理解出来ないものがある】ということを忘れた大御所はとても傲慢にしか感じない。だから身の程知らずの僕は結構な大御所なジャズメンに意見してしまったりしたことも過去にありました。なんかその人にペコペコしてるまわりの人たちを見てると気持ち悪くなって壊したくなってしまう。
って話が飛びましたが(笑)。
マイルスをディスってるコメントみたいになってしまいましたが、マイルスの音楽は好きです。
マイルスと会話出来る立場じゃなくて僕は良かったかもしれないです。僕がそのインタビュアーだったら自分が好きなジャズメンをマイルスにそこまで言われたら絶縁して音楽も聴かなくなっていた(ナンセンスではありますけど)かもしれないから。良い悪いは個人個人の感覚であって裁判官はいらない。やはりマイルスもジャズ界にいがちな面倒くさい人だったのですね(笑)。
マイルスがマッコイのピアノプレイを嫌う理由はなんとなく良くわかるのですがね、確かに「合わない」と想像できます。でもマッコイのピアノは個人的に好きですね僕は。コルトレーンがマッコイを好きなのも良くわかるし、マッコイのピアノトリオで「モードじゃなくて」スタンダードやブルースやバラード等なんかは絶品だと思います★
長文失礼しました。

その気持ち、けっこう分かります(笑)
>なんかその人にペコペコしてるまわりの人たちを見てると気持ち悪くなって壊したくなってしまう。

SATOSHEEE Eさんからのコメント。

高野雲さんのブログは見てましたが、YouTubeにも進出されたのですね。文章も明解ですが、語りも聡明な印象ですね。よろしくお願いします。

Turn_the_Worldさんからのコメント。

チック・コリアが直系のスタイルですが基本的にはビル・エヴァンスとかキース・ジャレット辺りが
好みだったような気がします。
そう言えばキース・ジャレットもマッコイのスタイル嫌ってたなぁ。

openbaffle3さんからのコメント。

マッコイ名義のレコードは1枚も持っていない。
どこに魅力があるのか分からない。
コルトレーンとの演奏でもインスピレーションを与えているわけではなく、ただの飾り、賑やかしという感じ。

toshio siro-hakuさんからのコメント。

マッコイのコンサートに行き彼のソロアルバムにサインしてもらい購入して大事にしていました。コルトレーンの遺産を若いミュウジシアンを集めてその路線を守るという意気ごみは感じたけど。私は彼のソロピアノのサイン入りレコードを買って大事にしまっておりました。キースジャレットがその演奏を評してフリーならざる人がフリーをやっている。マッコイはフリーをやってはいけない人なのだといっていました。マッコイはどんどん変化していくコルトレーンの一時期に伴奏者として見事にはまっていた、だけの人なのではとおもいます。あたかも神のようにあがめられた音楽家のサイドメンバーとしての過大評価に本人も苦労したことと思います。マイルスのトレーンに対する嫉妬もあるよなないよな( ´艸`)

mariさんからのコメント。

アーマッドジャマルの間の美学に心酔していたマイルス、空間を埋め尽くすマッコイの音世界が合わなかったのですかね?

Qchanさんからのコメント。

イイですね❣️サイコーです。マイルズの美学がよく伝わってきます。
この本読んでみます。

DJ Rapiさんからのコメント。

マッコイとマイルスは音楽スタイルが合わないだけ。
マッコイのリズム感は少し?のところがあるが、コルトレーンとの相性は抜群。
後にマイケル・ブレッカーとのアルバムInfinityは名盤! 特に Impressionsは最高です。
マイルスは薬でBOPが吹けなくなっただけ。

tokihara kiさんからのコメント。

マッコイの良さはペンタトニックスケールの多様したこと。ジャズピアノに理論に大きく貢献した点で評価されたことにある。

かぶチャンネルさんからのコメント。

非常に興味深い話、ありがとうございます。

銀騎士カートさんからのコメント。

トレーンが死んだ後のマッコイの演奏を聴いてみれば……分かる。さすがMiles!

Shima Hideyukiさんからのコメント。

四度のビルドコードをリズムに合わせて弾いてるだけで内声を使った音楽表現をしてないからだよね。だからと言ってマッコイを認めないなんてマイルスしか言えない事だよ。マッコイはマッコイですごいピアニストだ。

hm1914さんからのコメント。

モチーフ(コルトレーン)を引き立たせる背景としてマッコイは素晴らしいと思う。暗さと哲学的な繰り返しの響きがコルトレーンの演奏に合っているような…コルトレーンはマッコイによって自分の即興に没入できたのかも…
 ウィントンケリーやレッド・ガーランドだと、演奏全体がどうしても陽気な雰囲気になってしまう。で、娯楽的な要素が増してしまう。(紡ぎ出すメロディーラインはマッコイより全然好きだけど...)でも、コルトレーンの演奏は娯楽じゃないからね。(笑)

坂巻洋さんからの絵。

🌳😃🌼💙

杉浦將男さんからのコメント。

はじめまして。高野さんご自身はどうお思いなのでしょう。

マイルスの言ってること、確かにその通りかもしれない。でも、自分はそんなマッコイが好きです、です。ほかの動画でも色々語ってますのでよろしければ探して聞いてみてください。

lizardmanさんからのコメント。

より多くの鍵盤をひいて、テクニックを見せびらかして見せかけてるだけで
それを喜んでるファンもバカってこととか、そういうことかな(´・ω・`)

サンジョルディさんからのコメント。

マッコイ・タイナーがコルトレーン・バンドを脱退した後、ブルーノートでサイドマンとして録音した、ハンク・モブレー『ア・キャディ・フォー・ダディ』やドナルド・バード『ムスタング!』、スタンレー・タレンタイン『ザ・スポイラー』は、好きです。ややブルーでモノトーンなホーン陣に対して、マッコイはたくさんの音で彩りを添えています。

くまが集う喫茶店さんからのコメント。

マッコイのバッキングは
単に『うるせーな💢』と
マイルスに思われていたのかも
知れませんね。

マッコイ自身も

『コルトレーンやエルヴィンの
音量に負けない様にと
編み出した奏法だった』と
確かインタビューで語って
ましたしね
(^o^;

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

マイルスねたではないので申し訳ありませんが、ウエイン・ショーターの ”Night Dreamer” のジャケですが、リー・モーガン、レジー・ワークマン、エルヴィン・ジョーンズと面子が列挙され最後がEtc、「その他ってなんだよ」。裏面見るとマッコイ・タイナーで「ひでー事するな、イジメか?」と思ったり。

マッコイより、ワークマン優先なのね。

たくさんのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。

マイルス賛成派とマッコイ擁護派と、見事に(?!)賛否両論がくっきりと分かれましたね。

とても興味深いです。

私としては、マイルスもマッコイも好きな私としては、マイルスの指摘はごもっともなんですけど、でも、そのマイルスが感じているダメな部分が、マッコイファンにとってはマッコイの魅力なんですよね。

マイルスのように空間(スペース)を大切にするスタイルの人からしてみれば、間をピアノでガンガン埋めちゃうマッコイのスタイルが我慢ならなかったんでしょうけど、でも、マイルスのスペースも良いけれど、マッコイのピアノガンガンも好きというのが「雑食ファン」の本音だったりします。

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で、動画をアップしてからだいぶ時間が経っているのですが、それでも時々コメントが寄せられます。

w c(wc1374)さんからのコメント。

自伝は昔出た時に読んだが、マイルスの嫌いなピアニストはマッコイ・タイナー、セロニアスモンク。ホーン奏者ではエリック・ドルフィー。マイルスが共演したら、マイルスのソロへの集中力を削ぐ強烈な個性の持ち主だという事でないかと思う。自伝に書いてある事がマイルスは本音だと思うのは奇妙だ。70年代のマッコイ・タイナーのアルバムは、マイルスの70年代のアルバムと比べて明らかに劣っているとは思えない。最近のジャズ評論家は詰まらないな、言うことが。
2022/11/25

そうですか。
>70年代のマッコイ・タイナーのアルバムは、マイルスの70年代のアルバムと比べて明らかに劣っているとは思えない。

三桝範康さんからのコメント。

マイルス・デイヴィスは🆎型星人なのでA型星人が親友関係です マッコイはB型星人なのでま反対の脳思考でマイルスとは気が合いません

私もB型星人だっ😱💦

デューク ジョーダンさんからのコメント。

コルトレーンのバラードのマッコイのピアノを聴けばよくわかる。同じピアニストとは思えない。