【中山本読み】トニー・ウィリアムスについて〜中山康樹・著『Jazz名盤名勝負』より

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中山康樹・著『Jazz名盤名勝負』(廣済堂出版)のトニー・ウィリアムスのところを読んだ動画をアップしています。

コメント

イヤダローさんからのコメント。

酷暑の中、お疲れ様です。映画の”ロング・グッドバイ”のテーマが好きなのですが、あの曲は、”スター・ウォーズ”のジョン・ウィリアムスが作曲したのでしょうか。元々、あの曲はジャズがオリジナルなのでしょうか。名曲ですが、どこから来てる曲か謎です。お手隙の時でも、教えてください。お願いします。

さて、『ロング・グッドバイ』(1973年/ロバート・アルトマン監督)のテーマ曲ですが、作曲はお察しのとおりジョン・ウィリアムズです。
そう、“スター・ウォーズのあの人”です😲

イヤダローさんからの返信。

ご無沙汰しております。お忙しいところ、ご丁寧にお返事をくださって感激しております。多分、映画が先で、曲は後から付けたのかと思います。ジョン・ウィリアムズも、スター・ウォーズから、ロング・グッドバイまで、仕事の幅が広いです。これから、温かくなりますが、貴殿のご健勝を心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。失礼いたします。

お返事ありがとうございます。
先日、シンコーミュージックさんからジャズ映画の本が送られてきたので、もし面白い発見などがあれば、紹介していきたいと考えています。
といってもまだ全く読んでないのですが…💦

イヤダローさんからの返信。

是非是非。それと、話しは変わるのですが、ピーターバラカン氏が毎年、「ライブ・マジック」というミュージック・フェスティバルを主催しているのですが、今回のヘッド・ライナーが、マシュー・ハルソールというスピリチュアルジャズのトランペッターでした。バラカン氏もお気に入りで、「一時期、こればかり聴いていました」という熱の入れようです。youtubeでも簡単に聴けるので、雲さんなりのご感想を聞かせてくだされば、ありがたいです。どうかお手隙の際にでも、よろしくお願い申し上げます。

マシュー・ハルソールは、私好みのアンビエントっすね。
あ、『An Ever Changing View』の話なんですけど。これは気持ちいので何度か聞いてます。
まるでオーガニック系アロマスプレーをかけた直後の空間みたいな音?ちょっと、いやかなり違うか。

私、アンビエントも結構好きなんです。そんなに詳しく聴きこんでるわけじゃないんですが、昔、ブライアン・イーノや細野さん、そして教授の音楽から、派生して彼らのサウンドや彼らおすすめの音源は聴いてました。
なので「この手」のサウンドは、かなり好物です。

そう感じるのは、やっぱり、フルートや、柔らかいオルゴールのうな?鍵盤の音色?あ、、『An Ever Changing View』の話なんですけど、このような穏やかなバックに、すーっと滑り込んでくるトランペット。この「音の置き方」がまさにアンビエント的というか、しっかり「空間」を意識して音を配置してる感じがして、とても聴きやすいですね。

というより驚いたのは、これをバラカンさんが「一時期こればかり聴いていた」とおっしゃっている点。正直、ピーター氏には、もっとグルーヴィーだったり、熱量のあるファンクやソウルっぽい音楽を好むイメージがあったので、このスタティックなサウンドを“どハマり”で聴いてたというのは、ちょっと意外でした。

でも、あれ? そこで思い出した。
彼が一番好きなマイルスのアルバム。
たしか『イン・ア・サイレント・ウェイ』だったんですよね。

私、『イン・ア・サイレント・ウェイ』って、アンビエントミュージックの“源流のひとつ”じゃないかと勝手に思ってるところがあるんです。
もちろん、マイルス自身はアンビエントをやろうとしていたわけでは全くないし、そもそも“アンビエント”なんて概念自体がなかった時代ですが、あのアルバムが持つ空間性・静謐さ・グラデーションのような音の重なり方には、後のアンビエントやチルアウト系の音楽に繋がる質感があると思うんですよね。

そして後世のミュージシャンで『イン・ア・サイレント・ウェイ』が好き、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の影響を受けた人たちが、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の「あのテイスト」「あの感じ」を無意識に、あるいは自覚的に別な音楽、自分のサウンド作りのベースにしていた可能性は大いにありますよね。

あ、これでなんか繋がったわw

さて、肝心のマシュー・ハルソールのトランペットについてですが、正直なところ…まだあんまり印象に残っていないというのが本音です(笑)。
というのも、トランペット以前に、アレンジや音色、バックのサウンドの心地よさの方に耳が集中しちゃっていて、トランペットそのものの存在感はまだ私の中では“にじんでる”状態。

ただ《カラー・イエス》などを聴くと、3拍子で進行するパターンや、クサいメロディなんかは、コルトレーンの《マイ・フェイヴァリット・シングズ》が好きな人には確かに刺さるかもしれませんね。この演奏、サックスもピアノもセンチメンタル過ぎる中、マシュー・ハルソールのトランペットのパララララ!が強くていいですね! こういうセンチメンタルな曲を聴くと、逆に彼のトランペトの芯の強さが伝わってくる感じがします。この“芯”があるからこそ、全体が甘くなりすぎないんだと思います。いや、ちょっと甘いかw

……と、いろいろ書いておきながら、一番好きなのは何かって言うと、『An Ever Changing View』のジャケットなんですよね(笑)。
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの『フル・フォース』好きとしては、あのジャケ写いいですよね。

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イヤダローさんからの返信。

早速、お返事をくださって、ありがとうございます。確かに、ソウルの伝道師・バラカン氏がマシュー・ハルソールにハマっていたというのも、意外といえば意外ですね。これは、アンビエントというジャンルになるんですね。アシッドジャズ界の総帥、ジャイルズ・ピーターソンが、毎年、アワードを開催しているのですが、数年前にマシュー・ハルソールが受賞していたので、アシッドジャズだと思って聴いていました。マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」を、もう一度、よく聴いてみます。ご教示くださって、ありがとうございます。久しぶりにお話しできて良かったです。お元気でいらしてください。失礼いたします。

>アンビエントというジャンルになるんですね。
あ💦 正確にはよく分類わかんないんですけど、アンビエントっぽいかなと(バックが)感じてたんですね。
でも、アンビエント好きのツボと(私だけかもしれないけど)、ジャズ好きのツボ(きちんとトランペットはストレートアヘッドな根っこを感じる)が、非常に綺麗に違和感なく融合されたサウンドだと思います。

まあ、綺麗に整理整頓されていますよね、源流?(と私が勝手に思っているだけの)《イン・ア・サイレント・ウェイ》に比べれば。
>アンビエントというジャンルになるんですね。
あ💦 正確にはよく分類わかんないんですけど、アンビエントっぽいかなと(バックが)感じてたんですね。
でも、アンビエント好きのツボと(私だけかもしれないけど)、ジャズ好きのツボ(きちんとトランペットはストレートアヘッドな根っこを感じる)が、非常に綺麗に違和感なく融合されたサウンドだと思います。

まあ、綺麗に整理整頓されていますよね、源流?(と私が勝手に思っているだけの)《イン・ア・サイレント・ウェイ》に比べれば。
改めてマシュー・ハルソールを聞いた後に《イン・ア・サイレント・ウェイ》を耳を通すと、かなり躍動感あって、思ったよりもザワザワしてますね。
でも、『イン・ア・サイレント・ウェイ』が発表された当時は、かなりスタティックで「異色な」サウンドと多くの人は驚いたんじゃないかと思います。
その当時は、コルトレーンが亡くなった直後ということもあり(亡くなった直後とはいえ)時代は、多くの熱い(暑い?)ジャズが席巻していたと思うので、そんな中に発表された、『イン・ア・サイレント・ウェイ』は、明らかに「異質な」サウンドと認識されたんじゃないかと思います(『イン・ザ・スカイ』や『キリマンジャロ』という前振りはあったにせよ)。

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イヤダローさんからの返信。

度々、ご返信くださって、ありがとうございます。バラカン氏の著書、「ぼくが愛するロック名盤240」に、「イン・ア・サイレント・ウェイ」は紹介されていました。全然、聴いていなかった、私の不勉強です。よく、聴いてみます。同書には、ブライアン・イーノの「ミュージック・フォー・エアポーツ」も紹介されていました。これも、併せて聴いてみます。いい機会ですので、アンビエントも少し勉強させていただきます。ご教示くださって、ありがとうございます。

2024年9月1日 18:12