「しらけ世代」が語るフリージャズ、山下洋輔、そしてタモリ

投稿者:

ぽんかんさんからのコメント。

その時代の価値観で選出された名盤を今の価値観と照らし合わせると面白いですね。
高野さんは「今の時代だからこそ評価されてほしい作品」はありますか?
有名、無名問わず、そういった動画を作ってみるのも有意義かもしれません。

こちら

興味深い問いかけだったので、動画の中で喋りながら考えてみました。
そうしたら、「作品」というよりは、「フリージャズ」という、ジャズの中の「いち分野」についてのことや、フリージャズのジャズマンとして括られている、オーネット・コールマン、セシル・テイラー、アルバート・アイラー、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、山下洋輔、そしてタモリの話に終始してしまった感がありますが、とにもかくにも時間がある方は聞いてみてくださいませ。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

山下洋輔は少し前まで新潮社のPR誌「波」にエッセーを連載して、これが面白く、また本をたくさん出版しますが、これもみんなものすごく面白く、ジャズピアニストをやめても本を書くことで、生活できるんのではと思わせる位面白いです😊ちなみに最近初めてYMOを少し聴いたのですが、感想はいいじゃないですか!どうしてこんなに良いものを聴かなかったのか、悔やまれます😭

彼の文章は、ピアノと同様、勢いとパワーがありますからね。プラス、ユーモアも。
このユーモアだけが、音楽にはちょっと少ないかなぁと思っています。

Ken Konishiさんからのコメント。

タモリさんのデビューは鮮明におぼえています。ハナモゲラ語はすさまじかったですね!山下洋輔さん、中村誠一さんの後押しもありましたが、なんと言っても赤塚不二夫先生の存在が大きいですね。赤塚漫画も超ナンセンスですし、物凄いパワーがありましたから。タモリさんも赤塚先生の所に、居候をしていましたし。自分は赤塚漫画に育てられた一人です。

「付き人」として、車も住まいも使いたい放題にさせていた赤塚不二夫氏の太っ腹さと鷹揚さは凄いですね。ま、当時はものすごく稼いでいる上に、仕事に忙殺されて帰宅する余裕がなかったという事情もあったのでしょうが、それにしても凄い。
表現の才能とともに、才能に共鳴する才能、そしてその才能を育てる才能もあったんでしょうね。

御駄賃取郎さんからのコメント。

私の兄がまさに村上春樹や四谷のマスターGさんと同年代の団塊の世代です。この世代はとにかく1クラスが50人超でなおかつ1学年に7~8クラスもあるという、とんでもない大人数の世代でした。やたらめったら数が多いので、私にはこの世代がもつあやしさ、うさんくささ、自己主張の強さ、わからぬものをありがたがるうろんさ?見栄っ張り加減、破壊することからはじまる?などというシュプレヒコール?をいやというほどきかされました。(笑)そんな兄も一時期は学生運動にはしり(ブームだっただけ)、「パーカーは革命だ!」とか「ハード・バップは堕落の音楽だ」などと好き勝手をほざいては自己陶酔して、よくケンカしたものです。(笑) 当時は単なる「世代的流行病」としか感じずバカにしていましたが、最近はやはり団塊世代こそ真贋はあれど戦後の文化をつくりあげたのではないか?とおもっています。彼らの世代のいかがわしさこそが文化を生み出してきたという気がします。「だまっていても存在感がある=目立たないと埋没するから」 という独特な世代意識こそ、色々な文化を生みだしたと感じます。
「ジャズフアンは田舎者である」という昔の名言こそ私の生涯の友ですが、当時は金もなく、まだ親の世代の敗戦後の貧乏・苦労をみながら育った世代だからこそが生み出せた文化があったと想います。  スマホにしがみつき、面とむかいあっての議論は避けるという今の世代からジャズフアンが生まれる確率は恐ろしく低下していると思うばかりです。。

いやぁ、素晴らしい!
勉強になります!
これは広く紹介せねば!と思いましたので、動画にいたしました。

ぼんやりとしたイメージしか持っていなかった団塊世代のジャズ観、身近な方の言動を教えていただくと、とたん生き生きとした鮮明な画像となってピンとを結んできました(笑)。

Jさんからのコメント。

おそ松くん なんて イヤミのシェー チビタのおでん🍢
これは誰だったかな 魔法使いサリーちゃんの中では よしこチャン好きな ベンチャーズのブルドックで踊ってましたね~
モードを どんどん細分化した 一音一音が 最終的な..フリージャズ
かなあ~     お~ でた~  フルフォース AEOCの名盤中の垢抜けた名盤と思います
                    J

ベンチャーズの《ブルドック》で踊っていたのかどうかまでは記憶にありませんが、私も『サリーちゃん』に登場する花村よっちゃん、好きですよ。
あの「ザリーぢゃん!」とも聞こえる、ちょっとだみ声っぽい姉御肌な気質もいいですし、まあ実際、悪ガキ三つ子のトン吉、チン平、カン太の姉さんですからね。
ドラえもんでいえば、しずかちゃん的キャラの、すみれちゃんを完全に食う存在感で、そういえば、すみれちゃん、あまり目立ってなかったなぁ。たしか、家がお医者さんで金持ちという設定だったような。

>フルフォース AEOCの名盤中の垢抜けた名盤と思います

お~ でた~! 嬉しいコメント!!!

1959 lionさんからのコメント。

最近、高野さんの動画を見始めた者です。ハマっています^_^
アートアンサンブルオブシカゴ1984年に五反田でライブを観ました。
すごく感動したのを覚えています。
アーバンブッシュマンまでのレコードを数枚持っているのでまた聴いてみようと思います。
高野さんはキースティペットグループとかICPオーケストラとかはどうですか?

生でAEOCを見られたとは、それはそれは羨ましいです。
1984年といえば、アーバン・ブッシュメンより数年後のことですが、やはり、ステージ上は楽器だらけでしたか?

>キースティペットグループとか
すいません、知りません。

>ICPオーケストラとかはどうですか?
コメントできるほど、あまり聴いてないんですが、ガツンスゴイと思います。
体力があれば(苦笑)。
なにしろ、ドルフィーの『ラスト・デイト』の「あの2人」がいますからね。

created by Rinker
Icp
¥2,308 (2024/04/26 01:10:34時点 Amazon調べ-詳細)

1959 lionさんからの返信。

アートアンサンブルオブシカゴのステージ上はたくさんの管楽器やパーカッションが並んでました。
ボウイ以外のメンバーは顔にペイトして民族衣装?でした。
ボウイは白衣です^_^
ラストデイトいいですよね!
ところで私はミンガスにあまり詳しくないのですが昔みたビデオでミンガスが部屋でもめている動画を見たことがあるのですが
あれは何だかご存じですか?
また、一緒にいた白人の小さな女の子は誰ですか?
ご存じだったらお教えください。

>ステージ上はたくさんの管楽器やパーカッション
ああ、でしたら、『フル・フォース』や『アーバン~』の頃のライヴ映像を以前観たことがあるのですが、それと同じ仕様のライヴだったのかもですね。

ミンガスのビデオ、じつは私持ってます。
といっても、昔、通っていた音楽学校でダビングしてもらったものですが。

タイトル何だっただろう?と思い、VHSの背中のラベルを見たら、マジックで「MINGUS」と書きなぐってあるだけ……。ちゃんと記録しておけば良かった。

内容は、学生時代に1~2回しか観ていないのでうろ覚えです。
しかも、「なんだよ、楽器弾かないじゃん、演奏しないのかよ、ぶつぶつ言ってるだけじゃん」という不満アリな先入観で、友人とお菓子をつまみ、ビールを飲みながらみていたので、あまり細かな内容は覚えてません。だから、白人の女の子って出てきたっけ?なんでです。その程度の記憶、スイマセン。
たぶん、おそらくですけど、どんな状況かというと、住んでいたアパートの家賃が未納だったか、あるいは何かのトラブルで追い出される前の映像だったように思います。だから、部屋の中が荷物だらけ。
家賃を滞納したほうが悪いのに、よくもまぁ長い間、いろいろと権利の正当性とか、色々な話を延々と話せるなぁ、と少々あきれながら観ていた記憶があります(その時の私はそれほどミンガスが好きではなかったことも大きいかと思います)。

ただ、ひとつだけ印象的なセリフというか、覚えている内容があって、それはユタ・ヒップのことを褒めていたことです。
彼女はいい、秋吉敏子よりもいい、と褒めてました。
秋吉敏子の名前が出たことにびっくりして覚えていたのかもしれません。

そんな感じで、あとは、まったく……です。
そして、そのビデオ、再生しようにも現在我が家にはVHSを再生できるデッキがないもので……。ああ、捨てなきゃよかった。今みれば、興味深い話がいっぱい引き出せたのに、と少々後悔しております。

1959 lionさんからの返信。

ありがとうございます。私もビデオ持っているのですがデッキ再生できません。
ただあのようなミンガス私は憎めません。

私もです。
喧嘩になると、自分より弱そうな人には威勢が良いくせに、強そうな奴がくると(ジャズクラブの)裏口からこっそり逃げたというようなエピソードもありますが(笑)、なんだか人間くさいんですよね。

Nisizaki daikiさんからのコメント。

自分は数年前からフリージャズを聞き始めた20代の新参者です。一番初めにフリーの演奏を聞いたのは、当時朝ドラの「あまちゃん」の音楽を製作されていた大友良英さんからでした。その後、高柳昌行氏や阿部薫氏などの重たいドスの効いた演奏を調べて聞いていました! その時感じた第一印象は「なぜ、この演奏で食べていけているのだろう、、、」と言う純粋な好奇心でした。(その後経済的に厳しかった人が多かった事を知りましたが) 勿論、その執念と言うか異様さに圧倒され「わからないけどかっこいい」と言う印象も同時に感じたことを覚えています。

「わからないけどかっこいい」
この感覚、大事ですよね。
ここで放棄するか、「だから、また聴く」か。
この違いは大きいと思います。
まるで、青汁の「まずい!もう一杯!」みたいですが(笑)。

GamaGさんからのコメント。

言葉の補助線が要る音楽ってちょっと悲しいですね。フリージャスを語ってもあまり意味がない。むしろ踊るべきではないかとアイラーのゴーストなどを聞けば思う次第です。バリケードの中で演奏した山下トリオはCD復刻版「ダンシング古事記」で聴けますが、学生のアジ演説コミでジャズ的で面白い。小生は79年山下トリオのニューヨークライブ盤「HOT MENU」 80年梅津&原田デュオのドナウエッシンゲン音楽祭ライブ盤「Danke」など理屈抜きの日本のフリージャスに次々出会ういっぽうYMOのライブに行ったりとしらけてなどいられなかった日々でありました。

>学生のアジ演説コミでジャズ的で面白い。
そうそう、これがあると無いとでは大違いだと思います。
あれがあるからこその、その後の演奏の緊迫感と、こちらの集中度が増す気がします。

>YMOのライブに行ったりとしらけてなどいられなかった日々でありました。
うらやましい!
あと、数歳年上だったら!とYMOのウインターも散開ライブも行けなかった私は当時中学生……(涙)

GamaGさんからの返信。

思えば70年代後半から80年代初めに聞いたテクノ、ニューウェーブ、レゲエ、フュージョン、フリージャスが小生の音楽の好みを決定づけています。雲さんもお好きな教授のB2-UNITも80年ですね。色褪せない音楽 が自分の中にあるのは仕合せですね。

たしかに、そういえば『B-2 unit』は80年でした。そして、今でも色あせない刺激いっぱいミュージックです!
しあわせ~♪

TM MTさんからのコメント。

ミンガスのは、、ポーズだと思いますw あのカーター大統領に肩に手を置かれて泣いている情けない姿 あれでは闘士とは言えませんw
本当の闘士はナイジェリアのフェラクティです。自宅に武装軍隊千人が突入なんて胸熱です(浅間山荘より凄いですねw)この人も音楽は普通のアフリカ民謡調ジャズファンクなので気楽に聴けます(歌詞わかんないんでw)

>あれでは闘士とは言えませんw
まあ年取ったり、病気だったりいろいろあったりで涙腺緩くなって感極まることもあるでしょうから……。

博 橋本さんからのコメント。

私は当時の学生運動そのものを語るには少し年齢が足りません。私の姉、兄の年齢の方達が最適・真っ只中だと思います。
60年代後半の学生運動は言ってみれば一年毎に様相は変わっていたと思うし、いわゆる「安田講堂の攻防」を含めて70 年を境に学生・大学を囲む様相は大きく変わりました。

雲さんが仰る通り大隈講堂の山下洋輔はお祭りだったと思います。
その演奏と政治的背景も雲さんの推察が当たりだと思います。
同時に演劇や映画にも同様な動きがありました。
学生運動+フリージャズ(日本の)という括りの中で考えるとすれば、それは<当時の学生、政治、叛逆、演劇、映画、赤塚不二夫。ets.>の塊であったのだろうと思っています。
それとは少し違えた方向に進んだ運動も有りました。

山下洋輔の本は全部面白いと思います。いつ読み返しても、どこから読んでも間違いなく面白いし飽きもしません。
彼の演奏もその著作と全く同じです。

『ジャズ批評』に当事者真っ只中の方達の意見は集まるのかな?

私は雲村長と山下洋輔の『弥次喜多対談』が聞いて(読んで)みたいです😊

そ、そんな畏れ多い!
緊張して何もしゃべれなくなっちゃうと思います(ブルブル)
>弥次喜多対談

博 橋本さんからの返信。

いやいや、とても楽しい物になりそうですが😊

いやいやいやいや×100(汗)。
かのタモリ氏を見出したお方ですから、タモリさんなみのハナモゲラ語とアドリブの瞬発力がないと、歯牙にもかけられないでしょう。
そして、そんな凄まじい能力、私にはありませ~ん(涙)。

あ、でも今「アドリブの瞬発力」と書いて思ったんですが、『笑っていいとも!』が30年以上(放送回数8000回以上)続いたのって、タモリ氏のアドリブ力(瞬間即応能力)の賜物だったんだなと思いました。

楽器ではないけれども、タモリさんは、たぐいまれなるインプロバイザーであり、インタープレイの達人だったんだな、と。

博 橋本さんからの返信。

雲村長の、自分の知識をスピーディーに言葉と文字に変換する能力にいつも快感を覚えています😃
今後もずっと楽しませて下さい。お願いします。

ありがとうございます!

博 橋本さんからの返信。

四カ国語麻雀にしてもイグアナの模写にしても聞いた者、見た物への瞬時の反応ですよね。
持って産まれた才能と普段の練習(多分していたと思う😅)。ジャズと同じかな。
『今夜は最高』全部観直したい!

ジャズマンと同様、「耳」が良いんでしょうね。

九州育ちということもあり、そこは日本語だけではなく、半島や大陸からの電波もくるエリアでもあります。そこで、様々な言語の放送を受信して聞いていたのだそうです。
そこでインプットされたストックと、それを瞬時に組み合わせる能力。トランペットはいまひとつだったみたいですが、楽器ではなく、言葉のインプロバイザーとしての才能が開花したんでしょうね。

created by Rinker
¥462 (2024/04/26 01:10:36時点 Amazon調べ-詳細)

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

異議あり!(笑)人間はどこまで行っても過剰に意味を求める病から抜け出せない、80年代といえば中森明夫の『おたくの研究』(1983)でしょう。友人で自宅にステレオがないのにスターウォーズのversion違いのサントラ盤を何枚も所有していて、その差異について語り出したら小一時間止まらない男がいました。『なくクリ』の康夫ちゃんもその後湾岸戦争反対声明や長野県知事選出馬とかミニ「政治の季節」に突入していったし。
あと、フリージャズで忘れてはいけないのがカーラ・ブレイ。中村とうようメソッドでいくと「バップはダンス音楽と決別した純粋芸術指向」、JOCAが目指したのは「音楽の革命」であって「革命の音楽」ではないと思います。

>JOCAが目指したのは「音楽の革命」であって「革命の音楽」ではないと思います。
なるほど、異議なしっ!(笑)