マイルスを1980年代後半から聴き始めた人のマイルス観

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以前アップした動画「弘田三枝子のMy favorite Miles~『ジャズランド』1976年3月号」(こちら)に視聴者の皆さまからいただいたコメントを紹介し、アンサーした動画をアップしました。

人力飛行機さんからのコメント。

10:50「読みやすくなった分ちょっと、つまらない文章にどんどんどんどんなっていくのはちょっと、嫌なんですけども。まあ目的はそっちじゃないのでね。別に自分の本じゃないんでね。その辺はわりとフラットな文章を意識してこれから直していきたいなと思っております」そうですねー“自分の本”にそれらの文章を入れることになったとき、最初の“発表文の3倍あった”テキストに戻して収録するのも一興かも。という気がします。書き手の人間までもそこに見えてくるだろうし、自分の本ならそれはありでしょうし。中山康樹さんはどうだったんでしょうね。彼はモロあの方の話法が全面展開する文体と、そうでもない文体と、たぶん2種類書いてたんじゃないかと思いますが。「マイルスの黄金クインテット第1期&第2期について2ホーンを軸に」はやり甲斐ありそうですよねージャズの書き手が入れ込みそうな題材というか。ちょうどここ最近、私も偶然1959-1960年のマイルス&コルトレーンの音源をよく聴いてて。上の動画に紹介してもらったコメントに「マイルスのアルバムは『Directions』が最初で云々」と書いたんですけど、その次に興味があって買ったのがDRAGONレーベルから出てる『in Stockholm 1960 Complete with JOHN COLTRANE and SONNY STITT』で。ジャズに疎い私でもマイルスとコルトレーンの名前は知ってたので、2人が共演してる音源てどんなだろうて思ったんですよね。ソニー・スティットは全然知らなかったけど、実はあの方もアルト・サックスでは大きな存在だとかあとから知って。スティットさんには悪かった(笑)わかりやすいマイルスと自由奔放フリーなコルトレーンというコントラストにだんだん気づいていくアルバムでしたけど。あれはしかしあのコントラストがあるのが逆に聴きどころとも言えますよねー。あの後にコルトレーンが結成するバンドではコルトレーンとエリック・ドルフィーのコントラストが相互に映えさせているのと同じで。

サンジョルディさんからのコメント。

【<パラレルワールド江戸>雑誌『ジャズ評判』<2ホーン・クインテット特集>読者投稿、あるある】

【ハンク・モブレー〜3つのピークとクインテットアルバム】
投稿者:八つぁん(江戸・本所(ほんじょ))

えー、江戸のジャズ好き界隈では、モブレー好きのことを<モブレもん>と呼びやす。
その<モブレもん>のはしくれとして、個人的な感想でやすが、モブレーには、<3つのピーク>があると思うんでさあ。そして、それらのピークには、心に沁みる2ホーン・クインテットアルバムがちょうどありやす。
おっと、ジャズ好きは、ご承知の通り、モブレーは、実働レギュラーバンドのリーダーでは、ありやせん。控えめなモブレーの性格を考えて、ブルーノートのアルフレッド・ライオンがモブレーに合うメンバーで、レコードの中だけの、モブレー名義のクインテットアルバムを作りやした。

1つ目のピークは、57年あたりでやす。
2ホーン・クインテットアルバムは、『ハンク・モブレー・クインテット』(ブルーノート57年録音)〜アート・ファーマー(tp)、ホレス・シルヴァー(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・ブレイキー (ds)でさあ。
<横町のごっちゃん>が、「モブレーには、アート・ファーマーあたりが合うと思うんだよねー」と言ってやしたが、まあ意味は分かりやすねえ。<安全水域ブロウ>のファーマーの方が、<ひねりブロウ>や<元気印ブロウ>よりも、モブレーの<まろやかブロウ>に合うということでやしょう。
このアルバムは、年代的にビバップ調の曲が多くありやすが、「スターティン・フロム・スクラッチ」での、ファーマーとモブレーの<かぶせ気味のかけ合い>は、ドキドキしやす。モブレーの<空間からポワッとブロウ>も出来上がっていやす。

2つ目のピークは60年あたりでやす。
2ホーン・クインテットアルバムは、『ロール・コール』(ブルーノート60年録音)〜フレディ・ハバード(tp)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー (ds)でやす。
ケリーの<タメながら転がる>ピアノと、ハバードとブレイキー の<元気コンビ>が印象的でやすが、モブレーの<キュルル・ブロウ>に、江戸っ子は胸キュンでさあ。「ア・バブテスト・ビート」は、<「モーニン」調コール&レスポンス>でさあ。

3つのピークは、65年あたりでやす。
2ホーン・クインテットアルバムは、『ディッピン』(ブルーノート65年録音)〜リー・モーガン(tp)、ハロルド・メイバーン・Jr.(p)、ラリー・リドレー(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)でさあ。
「リカード・ボサ・ノヴァ」が有名過ぎて、<ベタ>と思われるアルバムでやすが、実は、冒頭の<ジャズロック調>の「ザ・ディップ」もゴキゲンでさあ。「ザ・ブレイク・スルー」では、モーガンとモブレーの<かけ合い>に胸躍りやす。
休養から復帰したモーガンと、いろいろあったモブレー、どちらも<達観>したような<枯れた味わい>さえ感じやす。
モブレーの<裏声ブロウ>も琴線に触れやす。
終盤には、モードジャズ調の曲もあり、「モブレーも、モードかあ」とちょっぴり<酸っぱい>気分になりやす。

モブレーは、1ホーン・カルテットよりも、2ホーン・クインテット、あるいはギターとのクインテットでこそ、<真価を発揮する>タイプだと感じやすねえ。
1人フロントで引っ張るというより、フロントの相方と協調して、アルバムを作り上げるタイプだと感じるんでさあ。
常に曲想に合うソロを考えて吹いていやすから、サイドマン参加作でも、リーダーを立てながら、いい仕事をしやす。
まさに<職人の鑑>でさあ。

個人的には1つ目か、2つ目のピークかなぁ。

うけました。
>モブレーの<キュルル・ブロウ>に、江戸っ子は胸キュンでさあ。

吹きだしました。
>「モブレーも、モードかあ」とちょっぴり<酸っぱい>気分になりやす。

モブレーも、モードかあ。

……悪くないんですけどね。

サンジョルディさんからの返信。

<モブレーがモード>〜「悪くないんですけどね」そういう反応、待っていましたー(笑)😆
「おっしゃる通りでやす。ただ、<ハードバップのモブレー好き>である<モブレもん>にとっちゃあ、時代の流れを感じて、思わず鼻の奥がつんと来るんでさあ(笑)」

今度は「鼻の奥がつん」ですか(笑)。

>時代の流れを感じて~
スマホ、タブレット、アップルウォッチ、グーグルグラスの時代に、ポケベルって感じですかねぇ。いや、ポケベルはさすがに古いか。
ガラケーって感じ?
それも、高性能で機能が多彩なガラケー。
でも、時代はスマホ(涙)。

サンジョルディさんからの返信。

<ガラケー>〜ハハハー(笑)

八つぁんのジャズの聴き方は、演奏された当時、つまり『ディッピン』だっら、65年当時のスタジオに、自分がワープした気分で聴いているんですね。まあ、他のジャズ好きの方もそういう気分で聴いているかは知りませんけれど。
そうなると、否が応でも、モブレーにもモードジャズの流れが来ちゃったなと、しみじみしてしまうんですね。
まあ、ジャッキー・マクリーンやリー・モーガンあたりは、進んでモードジャズに取り組んだ節がありますけど…(笑)
いや、八つぁんの思い入れと違って、ひょっとしたら、モブレーもモードジャズに<進んで>取り組んだのかも、知れませんね(笑)

博 橋本さん⇒サンジョルディさん

待ってました<モブレもん>😃
今年もそろそろ ”サンジョルディーの日” がやってきますね。
楽しみです😊

サンジョルディさん⇒博 橋本さん

お久しぶりです😊🌸
ブルーノート山麓、
<モブリ庵(あん)>で隠居生活を送っていましたー(笑)

博 橋本さん⇒サンジョルディさん

なんと羨ましい😊
ブルーノート山麓の桜は如何ですか?
”サンジョルディーの日” を楽しみにしています😊

隆裕 寺下さんからのコメント。

ライブアンダーザスカイでは全然吹けてなかった。