トランぺッター リー・モーガン 演奏の特徴~『ジャズ批評』No.87 リー・モーガン大全集より

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トランぺッター リー・モーガンのトランペットプレイの特徴は?

動画をアップしてみました。

龍 大阪さんからのコメント。

そーなんですよね。トランペット奏者の評価って難しい。クリフォードが何故そこまで評価されるかとか、正直わからないところがあります。トランペットの難しさって、そもそも初心者は音が出ない、というところから始めなけりゃならない。どっかで聞いたことありますが、人間の唇の振動周波数としては、トロンボーンぐらいの音域が一番出やすいと。なので「あの高音域で細かいフレーズを淀みなく吹ききるのスゲー」とか、吹いたことのない人には伝わらない。「いや、シンセでサンプリングしてやれば楽勝じゃん」みたいになってくる(笑)
サックスだって同じじゃないか?って言うのももっともなのですが、サックスは、コルトレーンとオーネットが、後のジミヘンに繋がるエフェクターを効かせたようなノイジーサウンドを多用し始めたので、「なにか、これまで聞いたことのないことやってる」ってわかるんですよね。あと、デヴィッド・サンボーンとか。これまで聞いたことのない音色で吹いたりとか。

永井勉さんからのコメント。

私はMoaninの1分20秒あたりでスタジオのエンジニア
がリバーブを深くしている所に着目しました・・・
そうなんです・・・張りがあるから、ここぞという所では
エンジニアがコンプレッサーとかリバーブを使い調和させているんです・・
多分ですけど音が大きいからの処理だと思います・・
雲さん的に言うとヒップなプレーヤーだと思います!!😅😅😅

き、き、き、き、気づきませんでした……!🥴
>1分20秒あたりでスタジオのエンジニアがリバーブを深くしている

永井勉さんからの返信。

すいません・・・
もう少し深く聴いてみたら少し違ってました・・・
確かに1分20秒あたりで少しリバーブが上がるのですが
その後のリ―モーガンが凄いんです!!
出音がデカすぎてマイクを通してアナログコンソールのプリアンプの
音が飽和状態になって、倍音やら歪みが出まくっていますよね・・・
1音吹いているだけなのにその周りには無数の倍音がまとわりついていて
しかもアナログコンソールの真空管によってさらに加速されていて
あのなんともいえない、張りがあって太い音色を奏でていると思います・・・😅😅😅

早春さんからのコメント。

ワハハハハ私はモーガンでしたら一億回は聞いたので百発百中で当たりますよ🤣演奏が始まったその瞬間に見抜けます😆ブルー・トレインの彼のソロは頭からお尻まで全て覚えていました😁ワハハハハハハハハハ
と、言いながら、聴き込めていないという言い訳はできるもののナヴァロとの共通点には気づいていませんでした🤣。まだまだ未熟…

モーガンのサウンドはやんちゃ坊主のそれです。ふくれっ面してるのを連想させるような音です。その音で、50年代であればウットリしてしまうようなノーミスの超高速パッセージを炸裂させていたら、60年代であれば間を上手く使ったフレーズを堂に入った落ち着きをもって演奏していたら、それは彼です。もっとも、やはり永井さんご指摘の通り爆音で吹いているのでかなり高度なブレスコントロールとリップコントロールを要求せれるため、不調のときは音の艶やかさに陰りが見られたり音を外したり、フレーズが綺麗にキマらなかったりしていますが、それでもほとんどアルバムで先に述べたサウンドは健在です。例外があるとするとRajahとTake Twelveですが、そこさえ押さえればブラインドテストは合格間違いなしです😄。類似しているラッパといえばブラウニー、ハバード、ドナルド・バードですが、まず彼らとはフレージングが全く違うのでその点で見分けが付きます。また爆発力では彼がピカイチなのでそこもわかりやすいポイントと言えます。個別の相違点では、ハバードは、というか上のどのジャズマンもそうですが、モーガンと比べたときに音が少し細く、また音がハバードの方が音がふくよかでヴィブラートをより洗練されたかたちでかけています。ハバードは、マイルスが確か指摘していたと思いますが、高いテクニックを有しているのでどちらかと言うとモーガンよりもそれらの細かいテクニックを織り交ぜてフレーズをつくります。また彼のトレードマークはフレーズの最後の伸ばした音の音じまいにあり、丁寧にヴィブラートをかけて威厳ある雰囲気をふわっと醸し出します。ブラウニーは50年代のモーガン同様超高速パッセージを吹いていますがより丹精に吹きますし、音質がモーガンとは違ってふくよかな音を基調としながらフレーズの盛り上がりの部分で硬質な音がそれらを飾るような感じになっています。最後に初期のドナルド・バードですが確かに似てはいますがフレージングが全く違い、スピード感では圧倒的にモーガンが勝っていますし、高音や高速パッセージの時もモーガンの方が息がしっかりと入っていて弱々しさなど微塵も感じさせません。
やはりモーガンはその音の放縦さ、爆発力、艶やかさ、スピード感、堂々とした趣において、トランペッターの中でも非常にトランペット的な、その楽器の魅力を十二分に引き出したジャズマンだと思います。
以上の点がモーガンと他のトランペッターの違いではないかと思います。
書きながらいくつかモーガンのアルバムを聞いていたら、また一周したくなってきました…🙂。

わはははは、1億回ということは、1曲5分として、5億分。
5億分は、833万3333時間ですから、24で割って34万7222日。つまり、リー・モーガンを聴くのに951年の年月を費やされたというわけですね。時は平安時代。1073年に白河天皇が即位するちょい前あたりからリー・モーガンを聴き続けていたとはすごい! 私のモーガン歴は、黒船が来航してからですから、780年近くも早春さんのほうが先輩なんですね! わははははは。なんて野暮なツッコミはともかく、ここまでそれぞれのトランぺッターの特徴を明確にとらえるほど聞き込み、さらにそれを分かりやすく言語化できる早春さんの能力は凄いです。生まれる時代を間違えましたね。半世紀早く生まれてもらって、ぜひ鍵谷幸信先生と対談してもらいたかったですw。

で、ほんと仰る通りだと思います。
特にこのあたりが。
>やはりモーガンはその音の放縦さ、爆発力、艶やかさ、スピード感、堂々とした趣において、トランペッターの中でも非常にトランペット的な、その楽器の魅力を十二分に引き出したジャズマンだと思います。

ぜひ、早く生まれて平岡正明、粟村政昭、高柳昌行や間章と対談して欲しかったです♪

mic- hornsさんからのコメント。

当時の映像を注意深く見ていると、リー・モーガンは小さい(と思われる)マウスピースに分厚い唇を無理矢理押し込む様子が見て取れます。
トランペットを実際に演奏する方は分かると思いますが、分厚い唇だと結構不利で初心者の場合高い音域まで持って行くのに相当苦労する可能性が高い。
ウイントン・マルサリスとかは、極端に低い位置に構える事でクリアしています。
人によっては、分厚い唇こそが有利に働いていると仰る方もいらっしゃいますがね。
まぁ、奏法上の問題はともかく、音楽性よりも高音域が出る方が重宝されるトランペッターを どう評価するかって意味では、リー・モーガンは凄いプレイヤーだとは思いますけど。

そうだったんですね。

>分厚い唇だと結構不利で初心者の場合高い音域まで持って行くのに相当苦労する可能性が高い。

なんとなく、吹いたことのない人間の勝手なイメージで、「分厚いほうが有利」と勝手に思ってました……。

mic- hornsさんからの返信。

Saxとかもファットリップと言う下唇を巻かないJazzでは当たり前の奏法(対してクラシックでは巻く)は分厚い黒人の唇が有利と仰る方が居ますね。
トランペットの場合、薄い唇の方が粘膜部分に直接マウスピースを当てずに済むので疲れにくく破綻し難くなります。
唇が厚いとマウスピースに押し込むか巻くとか一工夫必要になります。
ただ、振動部分が大きい分「鳴りが良くなる」と仰る方もいらっしゃいますが定かでは有りません。
この辺り、時代が変わると評価も変わってきますので実は正しくないのかも知れませんが。

そうなんですね。
勉強になります!

ドロマスさんからのコメント。

トランペットに限らず、音が好きなのか フレージングが好きなのか…を考えてみますれば、
音が好きだとフレージングも良く聴こえたり、フレージングがカッコいいと音も渋く聴こえたり、
それはセットだーとも思うし…
でもあえてどれかと言えば、やはり音ですね。声です。
雲さんの声に惹かれるように~もちろん語り口や内容やテンポも好きですが…
大前提として、雲さんの声でなければなりませーん❗️

ありがとうございます。
マスターもいい声とフレージングしていると思いますよ。
トランぺッターでいえばクラーク・テリー的な穏やかさとまろやかさを感じます。

で、おっしゃるとおりで、やっぱりフレーズ以前に私も「音色」なんですよ。
まずは音色ありき。
特に楽器やっている人はそうなんじゃないかな、と。
良い音を求めて、自分が満足する音を求めて、時にはビックリするくらいの出費もいとわない人が多いですからね。