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▼【ジャズ本紹介】JAZZ名盤名勝負(廣済堂出版)中山康樹 ・著が面白い!
コメント
Kawai Andyさんからのコメント。
BIG FUN !ちょくちょく聴いてしまいます。
Bitches Brew以降からアガルタ辺りまでの時代の拾遺集なのですか?
どちらかというとシンプルな演奏が多く、「Great Expectations」は曲の前半は「Bitches Brew」を彷彿させますが、後半シタールとメジャーなサウンドが静寂な朝を思わせるところが美しいです。オンザコーナ辺りの録音の感触ですね。
「Go Ahead John」はトランペットやマクラフリンのギターの咆哮がリズム隊と絡み、単純にカッコいいです。
「Lonely Fire」は瞑想的な演奏がまだこの時代にはなかった概念の「チル・アウト」してお祭り騒ぎを少しの熱を冷ますかの如く演奏され、後半はまたファンキーになって行くが、エンディングは少し瞑想的で、冒頭に戻ってゆく感じが少し中途半端な感じです。が、私は許します!(笑)ww
今さら遅すぎるぜ!って感じなんですけど、私もここにきてようやく『Big Fun』の良さに目が(耳が)開いてきまして…。
今まで何を聴いてたんだ俺の耳は、という感じです(笑)。いや、タコ耳だったというより、たぶんあまり真面目に向き合ってなかったんでしょうね…。ここ最近ようやく、演奏内容やアレンジ、というよりも、この『ビッグ・ファン』特有の「音像」とでもいうのでしょうか、その空気が愛おしく感じ始めている今日この頃です。
多かれ少なかれ、マイルスの音楽には「語りすぎない豊かさ」みたいなものがありますが、まさに『ビッグ・ファン』にも、その美学のようなものが流れていますよね。
「あともうひと捻り」なところでやめちゃう?飽きちゃう? ま、こんなもんだろ的な見切りをつける潔さのようなところも含めてマイルスミュージックだなと思います。
おっしゃる通りビッチェズ以降〜アガルタ期までの間の録音を拾い集めたアルバムなんですが、ただの寄せ集めじゃない不思議な魅力がありますよね。
『新古今和歌集』ではないけれど、単体の作品の素晴らしさ、良し悪しとは別に、並べ方次第では別な空気が発生してしまう面白さを感じます。
最初から最後まで鉄壁にコテコテと「説明」されることがない、受け手に何かを問いかけてくる感じ。あの放り出されるような心地よさ。
これって、多かれ少なかれ、マイルスの音楽全般に漂う空気だと思います。
「俺の生き様を見ろ!」じゃなくて、
「俺は音を出した。さあ、お前らはどう受け取る?」
っていう。
マイルスというミュージシャンの、ある意味で潔い突き放し感。そこがまた、好きな人にはタマランけど、抽象的な表現にあまりピンとこない、地に足についたものじゃないと安心できない人には、ヘンな宙吊り感覚が不安?に感じるのかもしれません。
あと、「Great Expectations」からの空気の変化や、「Lonely Fire」の瞑想感とファンクのせめぎ合いなど、たしかにおっしゃる通りで、ジャズのみならずアンビエント方面にも造詣が深いKawai Andyさんだからこそ、ああいう静寂と熱の混ざり合いみたいな瞬間に敏感なんだろうなあと思いました。
御駄賃取郎さん⇒Kawai Andyさん
私もこの時期の「電化マイルス」ではこのBIG FUNが一番好きです。
そもそも当時色々意見が割れた「電化マイルス」ですが、ビッチェズやもろもろの電化マイルスには、当時ロックファンからジャズを聴き始めた自分には「ジャズってうるせえだけのロックもどきだなあ?・・」と感じたものです。アガパンは録音も悪く?(音が団子にきこえてしまう)逆にこの時期の電化マイルスはこのBIGFUNから聴いたほうが抵抗・違和感が無いと思います。中山さんの「マイルスを聴け」は名著だと思います。しかし私は一読して(これは中山史観によるマイルス本だなあ)と強く感じたこともたしかでした。
私がマイルスの電化盤に抱いた印象とは大きく違いましたが、当時の「マイルスわかった!」というファンには格好のバイブル?のようでした。でも本音では自分はこの盤から電化マイルスをききはじめると、中山さんが書いたこととはかなり 印象がちがったマイルスを感じました。
当時のマイルスは完全に「ロックを見下していた」とおもっています。ロックのフアンも無意識に「ジャズにはかなわん」と劣等感?のようなものがあったので、ビッチェスを正面から「わからんが、批判はできない・・」のようでした。
当時「ジュリアード音楽院を出た?」ジャズメンとしては、マイルスとニーナ・シモンだけが有名でしたが、25年位昔「ジュリアード・オールスターズ」というCDがでましたが、日本のフアンにはほとんど響かなかった?と記憶します。
もし「芸大オールスタージャズバンド」?なるものがあったとしても、ほとんどのファンは「んなモン関係ねえ!!」と相手にしないと想像しています。笑
なんだか・東大の名前をつけたジャズ本もあるようですが、この神経が私は理解できません。。m(_ _)m
Kawai Andyさん⇒御駄賃取郎さん
そうですね、ジャズといえどもクラシックの楽器の習熟にはクラシックの知識や技術がベースなのでアカデミックな教育に対する一種の配慮(?)のような劣等(?)意識みたいなものから発想する人もいると思います。私などは完全なリスナーなので音楽は娯楽と決めています。面白かったり、いい気分にさせてくれればそれで良い方の人間なので、アカデミックな事柄は舞台裏の事情と思うのでどうでもいい感じです。そういう事を売りにするということは目的と手段を履き違えてると思うのですが・・同感ですね。😄
2024年8月12日