『ブラック・パールズ』は、コルトレーンもガーランドもバードも良いよ!

投稿者:

動画「ジャズクラブの暗がりに消えてしまった…」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしました。

コメント

サンジョルディさんからのコメント。

コメント返し、ありがとうございました😊
『ブラック・パールズ』のライナーノーツに、ボブ・ワインストックのインタビューが載っていました。

「コルトレーンはぶらりとスタジオに入ってきて、さっさと演奏して帰っていった。ミュージシャンとのリハーサルはいっさいなし。まさに、≪バン、バン、バン≫という感じでおしまいだ。これが、彼やこのときのミュージシャンと録音する際の一般的なやり方だった」

まさに、<ボブいプレスティッジ>だからこそ出来たアルバムですねー(笑)😄

ボブい(笑)

サンジョルディさんからのコメント。

『ブラック・パールズ』のライナーノーツに載っているボブ・ワインストックの話です。

「その日のセッションでは、(アルバム1枚を作るのに)十分な演奏が収録できていなかった。そこでわたしが提案した。『最後にブルースをやろう』。それに、トレーンがこう応じた。『それじゃ、あなたが書けばいい』。それに対してわたしは『書けないよ。音楽のことなんて知らないんだから』。しかし彼は譲らない。『どんな風に演奏してもらいたいかを、わたしにいえばいいじゃないか』。まるで冗談をいい合っているようだったー彼にはユーモアのセンスがあったからね。彼は『こういう感じでいいかい?』といって、演奏は始まった。『オーケイ、あなたの曲だよ』。わたしが作曲者としてクレジットされた唯一の曲がこれだー『スウィート・サファイア・ブルース』」

コルトレーンって、お茶目なところがあるのですねー☺️

なんとなく想像に近いですね😁
ボブいなぁ。
まさにプレステ・クオリティ😅😅

永井勉さんからのコメント。

Black Pearls いいんですけど何か消化不良感がありました・・・
Blue Train とGiant Stepsの間のアルバムですよね・・・
良くいえばその過程のレコーディングなんで、凄いんですけど・・・
悪くいえば何か強い意志だとか、弱いし、コンセプトとか、迷っているし、
好きとか嫌いじゃなくてコルトレーンの過程を記録したアルバムではないでしょうか。
雲さん、怒らないでくださいね・・・😅😅😅

>何か消化不良感
さすが鋭い「永井耳」😀

ブルー・トレイン
⇒ブルーノート

ジャイアント・ステップス
⇒アトランティック

ブラック・パールズ
⇒プレスティッジ😁

レーベルがそれぞれ違いますね。

ブルー・トレイン
⇒トロンボーンのカーティス・フラーが「なかなかうまくいかないよ」とボヤいたことに対して「モーメンツ・ノーティス(時が解決するさ)」とトレーンが言った言葉がそのまま曲名になったことは有名。
それぐらい難しいアンサンブルを練習していた。つまり、リハーサルしまくり。
⇒練習の成果🤩

ジャイアント・ステップス
⇒1959年4月に最初に録音。オルタネイト・テイクを聴けばわかる通り、本テイクよりもかなりスロー、勢いがない。
そして、5月に再度レコーディング。約1ヵ月の間、トレーンはみっちりと練習しまくったんでしょうね。5月録音の本テイクは自信にみなぎり、圧倒的。
⇒練習の成果🤩

ブラック・パールズ
⇒ペコっとスタジオにやってきて、リハ無しでパコっと録音。ササっと帰った。
⇒練習なし🤩

練習なしの演奏が、パキャーンと作品に。

これぞ、プレスティッジ・クオリティ❤️😁

この演奏から漂うテイストの違いを「永井耳」が察知した。

さすが、永井・セロニアス・勉クオリティ❤️😁

永井勉さんからの返信。

すいません・・でも出音で解りますよね・・・やる気があるか、やる気がないか・・・😅😅😅

永井勉さんからの追伸。

永井・セロニアス・勉 いただきます・・WWW😅😅😅

べらんめえAORおやじ

ブラックパールズは、いかした作品だと思います。ドナルドバードがいい仕事をしています。

漲る「前向きなエネルギー」とでもいうのでしょうか、聴いていて非常に気分が昂揚します。曲調が明るく開放感があって、前に向かっていく開放感があるので、これってドナルド・バードのトランペットにすごくしっくりマッチしていると思うんですよね。

コルトレーンの当時の演奏スタイル、いわゆる「シーツ・オブ・サウンド(音の敷物)」は、かっちょいいんですけど、時として圧倒的過ぎるが故に「詰め込み凝縮熱血演奏」に感じた聴き手は、ある種の緊張感を強いられます。しかし、そこにドナルド・バードのトランペットが入ることで、絶妙なバランスが生まれていると思います(あと、その効果はレッド・ガーランドとのピアノの対比にも言えると思います)。

なんといっても、ドナルド・バードの輝かしく明快な音色。
バードの音は非常にオープンで、どこか都会的な華やかさがあります。これが、コルトレーンの濃密で複雑なテナーのラインに「光」を差し込ませ、アルバム全体に突き抜けるような明るさを与えていると思います。

単なるテクニカルな応酬のセッションではない、「歌心」と「スリル」が良い塩梅でブレンドされて、心地よい躍動感あふれるセッションに昇華されているのは、一にも二にも「バード効果」。

だから、おっしゃる通り、「いい仕事」をバードはしてくれてるんだなぁ😆
いいなぁ、バード♪

created by Rinker
Universal Music
¥1,572 (2025/12/20 08:23:16時点 Amazon調べ-詳細)

2023年12月16日 09:34