チャーリー・パーカー入門/快楽ジャズ通信を「音抜き」再編集

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チャーリー・パーカーの魅力に手っ取り早く気付くには、「パーカーのことを好きで好きでたまらない人」の話を聴くのがいい。

もちろん、パーカーに限らずですが、何事も「心の底から楽しんでいる人(楽しみをみつけている人)」の傍らにいれば、その楽しさの何分の一かは、伝わってくるものだと思います。

そこで、過去の放送でゲストにお招きした素晴らしい「パーカー愛」をお持ちの方のお話を聞いていただくことで、パーカーのことを難しいを感じていた方の、心の中の抵抗感を少しでも軽くなればということで、再編集盤を動画でアップしました。

これを聴いて、さらにパーカーに興味をもたれた方は、よういち氏のサイトも御覧になってください。

▼パーカー研究科「よういち」さんのサイト
Chasin’ The Bird

コメント

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

学生時代に聞いたジョークです。
Parker を初めて聴いた男がこう言った。「なんだコイツは!有名なアルト吹きのカッコいいところばかり真似している。コピー・キャットじゃないか。」

パーカーに捧げて、チャールス・ミンガスは《ガンスリンギング・バード》という曲を作りましたが、その意味するところは「もしチャーリー・パーカーがガンマンだったら、自分を真似したガンマンたちの死体の山が築き上げられるだろうよ」。
そんな話を思い出しました。

新しい奏法や、カッコいい演奏で世間をあっといわせた、いわゆるイノベーターにはついてまわる宿命なのかもしれませんね。
ジャコも、自分そっくりに演奏するベーシストがたくさん現れて、それでずいぶん思い悩んだようです。

Jさんからのコメント

バード   全く同感です   少し前に ボタンインコ飼っていました 時々ですが 気がむくと結構長いインプロビゼーションが 始まります
あ~     思い起こすと パーカーだ~     今は パーカーと競演してるかな~
                     J

高松貞治さんからのコメント。

私にとってチャーリー・パーカーの凄さに気づいたというか、発見したのは、なんといっても市岡仁の『チャーリー・パーカーの音楽』でしょう!この本を何回も読み、実際パーカーの音楽を聴いてみて、凄さが市岡仁の何分の一か、わかったようになりました。とにかく音が他のジャズマンよりも鋭く、ただ凄い!市岡仁の本はチャーリー・パーカーのいい教科書です。この本は国によって小学生に配って、教師はこの本を教科書にしてチャーリー・パーカーの偉大さを教えるべきです😃どうしてこんな名著が未だ復刊されないのか、国や出版社は一体何をしているのか、不思議です🥲

復刊以前に、そもそも出版社からは出版されなかった自費制作本ですからね……。
どこかの出版社が目をつけて、出版してくれるといいのですが、譜面と毒舌が多いことがネックとなり、難しそうな感じがします。
貴重な本をお持ちで、「借りパク」された身としてはうらやましい限りです。

高松貞治さんからの返信。

高野雲さんもいつか必ず、また市岡仁の本、手に入りますよ!私は最近、粟村政昭の本、格安で、入手する機会があったのですが、買えず悔しい思いをしています😭高野雲さんはその貴重な本を持っているので、うらやましいです。

天からの、いや、かまいち大明神からの思わぬ贈り物でした(嬉)。

Ken Konishiさんからのコメント。

ジェイ・マクシャン・オーケストラでの”Footie Blues”での短いアドリブでパーカーに、はまった自分です。サヴォイ、ダイアル時代が自分にとってはベストです。でもパーカーは難しいですね。

サヴォイ、ダイアルがベストなら、もう怖いもんなしじゃないですかー(多分)。

御駄賃取郎さんからのコメント。

マスター、ありがとうございます。m(_)m 浅薄な我が身を恥じ入りましておそれおおくもありがたく、パーカーに向かい合ってみる所存です。若い人がジャズサイトで「・・パーカーの良さがいまいち・・・」などと書こうものなら今後の人生がかわりかねないので、なりかわってジジイが寝言をほざいてみました。m( _)m

いえいえ、とんでもございませんです。
思うに、もちろんパーカーはモダンジャズの原点ともいうべき存在ですけど、「いきなり」は、ちとつらい存在だとも思うんですよね。

たとえばですけど、「これから文学をかじってみたくて」という人に、いきなり夏目漱石読め、ゲーテ読め、だとせっかくの向学心が萎えてしまうと思います。

だから、最初は分かりやすいところから入門して、で、慣れてきたところで、この人はパーカーの影響を受けているんだ、いつか興味湧いたら一度は聴いてみてね的な存在がちょうど良いのかなとも思うんですよね。

もちろん、後藤雅洋氏が、たしか講談社現代新書だったかな(?)にお書きになられていた「最初に“本丸”を攻略する」的な発想もアリだとは思うのですが、そこまでの気力・体力・精力(?)の持ち主が、いまの日本にどれだけいるかってこともありますからね。

御駄賃取郎さんからの返信。

実は昨晩思いたって物置から若い頃の「私のジャズ・ノート」を探し出してパーカーの「初体験」?の書き込みをみつけました。まだ20歳そこそこで、ジャズをききはじめたばかりの頃です。私はなにか衝撃的な出来事があると日記に書いていました。(笑)それを読むと、自分で買ったはじめてのパーカーは「バード・シンボルズ」というSJのGD盤でした。そしてその第一印象には「・・・いわゆる、ランナーズ・ハイを感じさせるレコードで、ゲップが出そうな満腹感を感じさせる。また、恐ろしく聞き手に緊張感を強いる演奏であり、片手間で気楽には楽しめない・・・」そして「・・果たしてみんなはこの恐ろしくハイテンションな演奏を楽しめるのだろうか?」などと、生意気にも書いてありました。(笑)そしてまた「こういうテンションあふれるレコードは自宅よりもジャズ喫茶でこそ集中して聞きたいものだ。と、いっちょ前な感想がありました。実をいえばこれが私のパーカー源体験であり(おうおう正直モンめ。我ながら自分にいまも正直などあほやのう!)と思いながら必死にパソコンに取り込んだパーカーのアルバムタイトル数をみたら87枚とあり、いかに私はネットから集めまくってきたことか・・。
しかしいまからの余生をかけて死ぬまでにはなんとかパーカー開眼にいたれればなあ、と想います。それもこれも、このサイトのおかげであります。m(_)m 「凡人が天才をワカルには、生涯をかけねば・・」m( _)m×∞。

すごいです!
パーカーは初体験で、そこまでパーカーのこと捉えられるなんて。
好き・嫌いはありますけど、ちゃんと御駄賃さんはパーカーの特徴を、いちばん最初の出会いでバシッ!と掴まれていたんですよ。

それに比べて私の「音楽ノート」のパーカー初体験記なんてショボいもんです。
ヴァ―ヴの『ナウズ・ザ・タイム』の感想に、「ドラムやピアノの音が小さくて、サックスの音だけがやたらピーピーうるさく、何吹いてるのかさっぱりわからない」というような内容のことを書いた記憶がありますw

全然レベルが違う……。

永井勉さんからのコメント。

かまいちさんに少しでも近づきたいと思ってる永井です・・・m(__)m
ギター屋の永井です・・・m(__)m コンファメイションマジで難しいです・・・m(__)m
ギターでコピーしようすると運指がガラッと変わります・・・m(__)m 無理です!!!
でも楽しいですよね!! 皆さんと音楽のお話をしていると、もしかした指が復活するかも
しれないという不思議な夢が沸々と湧いて来ます・・・m(__)m

>かまいちさんに少しでも近づきたい
それは、とても良い心掛けだと思いますよ。
たぶん、かまいちさんの隣でパーカーを爆音で浴びれば、パーカー好き率が20%以上アップすること間違いなし! さらに、ギターの運指も天啓の如くひらめき、ギターバリバリ度は30%アップするのではないかと。

同じように、今後、モンクが難しいといっている人がいたら、永井さんの「モンク菌」を浴びれば、その人はきっとモンク中毒になってくれると思います。
(※危険取り扱い注意、ですがw)

楽器上達や感性磨きは、自分よりレベルが高い人や、好きで好きでたまらない人と行動をともにすることが一番だと思っています。

博 橋本さんからのコメント。

若い頃のJ.J.ジョンソンと、知ったばかりのマイルスが聴きたくてダイアル・セッションのパーカーのオムニバス盤を友達の兄さんを通じて廉価で入手したのがパーカーとの出会いでした。
付かず、離れずでパーカーとはやって来ました😄

GamaGさんからのコメント。

ジャズメンでもあったSF作家の広瀬正にタイムマシンでパーカーを聴きに行くという短編を読んだ記憶はあるのですがオチも内容も忘れてしまいました。ジャコのアルバムに針を落とした瞬間のドナリ―でひっくり返ったことだけは鮮明に覚えています。まあパーカーはどこにでもいる。

面白そうな話ですね。
思い出したら、ぜひ教えてください。

GamaGさんからの返信。

だいたい思い出したのですがネタバレになるので広瀬正短編集「タイムマシンの作り方」所収の「タイムライン」(だったと思います)をお読みください。早逝のSF作家広瀬正はもう少し長生きしていたら筒井康隆原作の映画「ジャズ大名」に山下洋輔と共に演者として出ていたかもしれませんね。

ありがとうございます。
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カトウシュンさんからのコメント。

速い曲は聞いてて耳が疲れるのですが、チャーリー・パーカーの速い曲は全く疲れを感じさせず耳から体にスーッと入ってきてイイなぁと思わせてくれます。
そこで思い出したのが落語で「堀の内」という噺があるのですが、古今亭志ん朝がその噺をやると疾走感があり尚且つ面白いんですよね。
パーカーや古今亭志ん朝を聞いたり見たりする人からすれば凄いと思わせるにはどこか共通点があるのかもしれません。

>チャーリー・パーカーの速い曲は全く疲れを感じさせず耳から体にスーッと入ってきて
パーカーの最大の魅力のひとつを、バシッと体感されていますね!

そうなんですよ、こういうのを「スピード感」というんですかね。
物理的な速度の速い遅いではなくて、人が感じるササッ!とした颯爽感というか。

昔、アンサンブルを習っていたときに、先生からスピード感のあるバラード演奏を心掛けなよ、と言われたことがあります。
テンポが速い意味ではなく、聴いててこっちがダルくならないようなスローテンポの演奏という意味で使われていました。
「良いバラードにはスピード感があるんだ」。とう仰っていました。
当時は禅問答のように感じましたが、いまでは少しその意味するところがわかってきました。

これは音楽に限らず、例にあげられている落語にしてもそうですし、落語じゃなくても、日常的な人の話し方、立ち居振る舞いにもスピード感のある・なしがその人の印象に大きな差をもたらすんじゃないかと思っています。

Kawai Andyさんからのコメント。

モダンジャズに興味を持った頃、本や雑誌でパーカーの偉大さを語られるのだけれど、
その頃聴けた音源はダイアル盤やヴァーブの一部のもの(サヴォイ盤が聴けたのはCD時代
のコンプリート物が出てからでしたね)でしか聴けるチャンスがなかった。

私的にはこれらの音源がイマイチとは思わなかったが、「偉大」と云う言葉がしっくり
来なくてモヤモヤした印象が拭えなかった。 ある演奏を聴くまでは・・

そのモヤモヤは『Bird is Free』の「Lester Leaps In」を聴いてが吹っ飛んだ。
アドリブに「メーター」が付いてるならイキナリ振り切れてます!ノイズが酷くてサイドの音は
殆ど聞こえないんだけど、私はコレでヤラレテしまいましたね。

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《レスター・リープス・イン》は、とんでもなくすんごい演奏だと思います。
私は学生の時に『バード・イズ・フリー』と『バード・シンボルズ』のカップリングCDを買い、まず最初に《ロッカー》から聴いたのですが、一瞬にしてパーカーワールドに引き込まれてしまいました。これはもう、音の悪さをいつの間にか忘れてしまっているほど、爽快な演奏だと思います。
たしかに、メーター振り切り演奏ですね。

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Kawai Andyさんからの返信。

今ではLive At Rockland Palace として以前は聴けなかった演奏も聴けますね。なんとYoutubeで聴けちゃいますね、今は良い時代ですね。

TM MTさんからのコメント。

昔大学時代ですが、倉庫のバイトで一緒に働いてたナベサダファン(勿論ブラジルフュージョンの方です)の子に、マッセイホールの「パーディド」聴かせてあげたことあります。「これいいね」って言ってました。ナベサダ聴いてると、わかるんですね〜。

ライヴ・アンダー・ザ・スカイでグレート・ジャズ・トリオと共演したライヴ盤『カルナヴァル』なんかを聴くと、めちゃくちゃ「パーカー愛」が伝わってきますもんね。

このフィーリングは、パーカーが乗り移ったかのように感じます。

だから、その人の原点を聴いても、きっと伝わっているんでしょうね。

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