以前アップした動画「JAZZの「歌心」とは?」(こちら)にいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしました。
コメント
永井勉さんからのコメント。
例えば・・あっしは昔・アマチュアのロックギタリストだったんですけど
ライブでは高揚感を感じた事は何度かあったのですがグルーブ感を
感じた事は、ほぼなかったです・・・、でもバンドで練習していた時に1回か2回だけ、
物凄いその感覚に入った事がありました・・・WWW
ライブよりは作曲とかオリジナルを創っている時間が好きでしたね・・・wwww
>作曲とかオリジナルを創っている時間が好きでしたね・・・wwww
あっ、それわかる!
さすが宅ロッカー!
個人差あるとは思いますが、私の場合「バンドのいつものメンバー」よりも、「初対面でさて今から何やりましょう?な人たち」と曲決めて「せーの!」の時の方が、高揚感が来ることが多かったですね。
逆に言えば、レギュラーメンバーのバンドの時って、永井さんと同様、そういうことはほとんどありませんでした。
でも、不思議なことに、後に(録音していた場合)、録音したテープを聞き返すと、レギュラーバンドでの演奏の方が「聴ける」んですよね。
そのへんの「体感」と「鑑賞」のギャップは感じています。
永井勉さんからの返信。
過去の自分の録音を聴くと熱は伝わります・・!!!
今より上手いんです・・・
そうなんです・・・楽器が弾けない今は、ひたすら時間をもとり戻すしかないんです・・・
全く同じです。
そうなんです、私も。
勢いがあるんです。というか、あったんです(涙)。
人力飛行機さんからのコメント。
今回の動画の元動画「JAZZの「歌心」とは? ジャズの評論やレビューやウンチクによく登場する「うたごころ」について解説!」2019/06/18を聴いたんですが。約40分にわたって熱弁で、この頃は主さんの情熱が凄い。若さですかね。40分延々と。これは体力と情熱がなきゃできない。で、内容も濃くて考えさせる。良いんです頷くことばかりで。
歌と歌心の差異ってあると思うんです。楽器でも。肉声でも。「あのAさんって歌旨いけど歌心ではBさんのほうがあるね」とか。結局声量・発声・呼吸・滑舌・音楽知識など、ある方もいればない方。でも前者が必ずしも歌心があるわけじゃない。という問題が、vocalですでにある。なにもないんだけど歌心だけはある。そういう例もあります。
ジャズで言うと、歌って言うといかにも覚えやすいとか広まり易いとか、考えがちだけど、そうじゃなくってモンクの場合でもマイルスの場合でも、この音、音の連なり、を自分は発したい。鳴らせたい。それが楽器演奏である。ということ。それは何も歌手らしいものは持ち合わせないが、しかし歌心だけはある。ってことともつながる。
たとえば1973-1975のマイルス・デイヴィスがライブで、たった2音だけをワウワウで交互に鳴らして、それを音程を上昇させる、てよくやってましたけど。アレはあのときのマイルスにとっての紛れもない、鳴らせたい音の連なり、だったはずなんですね。でそれこそがあのときのマイルスにとっての、他人からはどう聴こえようが、歌だった。ということ、
つまり演奏家にとって、または歌手にとっての根本は、コレを鳴らせたい、歌いたい、それだけであって、そこが根本なんだっていうことでいいと思うんです。あとはいわゆる派生的なことであって。そういうことについて考えさせる動画でした。
ありがとうございます。
先日動画で紹介した『カメラは、撮る人を写しているんだ』という本にも、(写真についてですが)同じようなことが語られていて、興味深かったです。
機会があれば(気分が乗れば)そのことについては改めて紹介してみようと思います。
Soushun Nakashimaさんからのコメント。
ジャズやり始めて感じますが、ジャズって歌心ももちろん大事ですがそれはthe mostじゃない気がしています。メロディックであること以前にインタープレイとして面白いか否かが、蓮見重彦などいう「触感」(彼が映画評論で使う言葉ですが…)を得られるか否かに大きく影響しているように思います。映画でも音楽でも「触感」の欠落したものって陳腐でつまんないんすよね…。拙いフレージングやリズムでも「味がある」とかって言いますよね。これがあるかないかはやはり大きいんじゃないでしょうか。1945年のtown hallでのディジー、バード、バイアス、ヘイグ、ラッセル、ローチのライブの「be bop」のドラムって、左手とバスドラムのリズムがほとんどワンパターンしかないんですよね。ですけど何度聞いても「う~んやっぱこれしかないよな…」って思わせる説得力があるように思います…。
>ワンパターンだけど「う~んやっぱこれしかないよな…」って思わせる説得力
うーん、まさに、これですよ。
人力飛行機さん⇒Soushun Nakashimaさん
コメント中で引用の音源が分からなかったためにコピペして検索。高野雲さんのジャズHPカフェモンマルトルで語られている文に辿り着き。絶賛されてます。そうか、高野さんも絶賛の名盤。まさに「ジャズな話認定GOLD DISC」がここにも。蓮實重彦さんも良いこと言ってたんですね(笑)。先の盤のジャケット写真でパーカー&ガレスビーが痩せているのが印象的でした。パーカー25歳。ガレスビーが28歳?二人とも全盛期。敵なしというのが音からも漂ってました。