まるで「ジャズ評論家」のようだ……

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動画「ジャズを聴くと頭が良くなる?!」(こちら)にいただいたコメントへのアンサー動画をアップしました。

コメント

オカハセちゃんねるさんからのコメント。

コメント読んでいただきありがとうございます★
こんなコメント、そういえば書いたこと思い出しました。
あらためて「好きな理由と嫌いな理由は同じ云々…」に関して、ふと思ったのは「ホヤ」の好きな人と嫌いな人は、どちらも「苦い味」というところで、「トムヤムクン」が好きな人も嫌いな人は、どちらも「酸っぱい味」なところかなと(笑)。
因みに頭の悪い云々の件は雲さんのことではありませんよ(笑)

鉄オタに関しては、最近では一部のマナーの悪い鉄オタのせいで、世間ではイメージ悪くなってるみたいですよ(てか社会問題になってるみたいですね)。
もしかして今は鉄道ブームなんでしょうかね?鉄道に限らず、なんでもブームの時は「偽オタ」が増えるので偽オタか がマナー悪いんですけどね。

人力飛行機さんからのコメント。

またまた元動画「【コメント返し】ジャズを聴くと頭が良くなる?!」から聴いちゃいましたが。面白かったのですが、元動画で一つSonny Stittのことが出てくるんですが。この人には私は妙な思い入れというか思い出があるんですよね。私がジャズの、入り口に立ったのが1990年頃、コロンビアが1980年?勝手に編集して発売したMiles Davis未発表音源集のCD化。2枚組CD Directionsをなぜか購入。ジャズでも聴いてみようかと思ったきっと。選んだのはたぶんジャケット写真がカッコ良かった。一回聴いても最初はピンと来ない音源が多い。しかしDirectionsⅠ,Ⅱ, Duranの3つだけはひっかった。そして次にやはりMiles Davis in Stockholm 1960 Complete with JOHN COLTRANE and SONNY STITTという4枚組CD Dragon Recordsというのを購入。これは4枚組な割に輸入盤で、値段がたしか安かった。あとMiles DavisといいJohn Coltraneといい自分でも名前を知ってる有名人が出演していた。そういう単純な理由。

で、その裏ジャケットにPersonnelが出て、MilesやColtraneの他、Sonny Stitt, Winton Kelly, Paul Chambers, Jimmy Cobbの名前。しかしこちらはMiles, Coltrane以外は誰も聞いたことはない。大方小者というかスターを引き立てる楽団員や伴奏者くらいだと思い込み、Coltraneは知ってるけど出番はdisc 2の1曲目で終わり。あとはサックスはSonny Stittでdisc 3, disc 4まで。元々これ、Coltraneがいた時期は1960年春。Stittの時期は1960年秋。時期がずれてる。それをストックホルムってことで一緒にしたものなんですね実は。とにかくこっちはMiles&Coltraneしか知らない。あとは無名だと。実は全員その楽器での有名人だと後から知り、特にSonny Stittは無名の人間だとばかり思い込む。で無名だから時間があまってあんなに出演していたんだろう。Coltraneはスターだから出番が少なかった。まあそういう見方。この人はスターだから忙しい。この人は無名だから出番が多い。思い込みって怖いというか、面白いですねえ今思えば。

Sonny Stittはじめ無名の演奏家で固めたバンド。Coltraneはスターだから忙しい。だから出番が少ない。きっとそう。大体芸能界そんなもの。いや本人が知ったら苦笑ものの思い込み。きっと。そういう思い出があります。Sonny Stitt。

永井勉さんからのコメント。

面白~~~WWW 私の場合は55歳まで全くジャズに興味を
持っていませんでしたね・・・
1970頃のフュージョンブームからしたらなんてイモっぽい音楽としか
感じていませんでした・・・
しかし・・ソロモンクがジャズへの扉を開いてくれました・・・WWW
楽器を少しかじっていたせいで、なにこれ・・気持ちイイ・・・
からのジャズファンですね・・・W  浅いですが・・・WWW

>1970頃のフュージョンブームからしたらなんてイモっぽい音楽
そんな永井さんの感性の扉を開いたモンクって凄いですね。

御駄賃取郎さんからのコメント。

なんとなく「いやよいやよも好きのうち」?というのがジャズフアンの特徴なんですかねえ?笑
たしかにそんな気がしなくもないですね。

 「ここまできたんだから、いいじゃねえか?」「いやよ!絶対!」「また、またあ?」・・・なんてえやりとりから犯罪は生まれる?のかもしれませんねえ?爆

それと、「ジャズ評論家」?って職業は今でもなりたっているものなんでしょうか?笑

ところで雲さんがおっしゃっている最初に買ったというロン・カーターの「バッハ」って、赤いジャケットの、無伴奏チェロ組曲をベースで(ピチカートで)演じたアレのことでしょうか?あれはたしか日本フォノグラム発売だったと思うのですが、音程が恐ろしく不安定(わざと?)でしたが愛聴盤でした。

原宿の山下書店も時々いきました。なつかしいです。私が一番好きだったのは六本木にあったWAVEでした。

私がジャズについて思うところを人様に話すと、相手は(こいつ、いい歳こいて何熱く語っておるのだ?・・・あぶなそうなじじいだな・・・)と警戒されることが多いようです。要するにジャズが好きだというのは、うかつに他人様に語ると、警戒心をいだかせるようなので、「何から聞いたらいい?」といわれたら「まずなんといってもチャーリー・パーカーだね。これがわからなきゃジャズは向かないかもよ?」とか「次はウィントン・マルサリスかな?」とすすめることにしています。笑

いえ、私が最初に聴いたロン・カーターのバッハはバックがグレーのやつでね。
赤いジャケットのほうは2000年に発売された『G線上のアリア』です。

人力飛行機さんからのコメント。

他のコメント&コメント返しで、永井さんて方と主さんがモンクのことでやり取り。読んでて、私とかマイルスのRound About Midnightはモンクの曲だと長い間知らなかった人間。で、モンクはマイルスの演奏をどう思っていたのか気になって。もしやマイルスの自叙伝にあるかもと思い調査。あの本にはマイルスがモンクのことをかなり喋っている箇所があるんですよね。それによるとマイルスの若かりし頃、モンクから音楽的な指導をかなり受けた。モンクはマイルスの音楽的な質問にもよく答えて教えてくれた。モンクは口数が少なく、言葉が少ないので注意して聞いてないと何を言っているのか分からなくなる。だから注意して聞かなくてはならなかった。でもモンクのおかげで随分と音楽的な問題について教えてもらうことができた。と随分感謝してる。しかし感謝だけじゃあなくて色んな出来事もあったらしくて。

マイルス自叙伝の印象的な箇所で1955/7/17にマイルスはNewport Jazz Festivalで他のスターと一緒に出演。バンド演奏。そこにはモンクもいた。Round About Midnightも演奏。その日マイルスは「モンクと最初で最後のケンカをした。」帰りのクルマで同乗してるうちにモンクはマイルスに「今日のRound About Midnightの演奏は正しくなかった」と言い出した。言われたマイルスはムッとして、本(シンコー・ミュージック版)からそのまま引用すると「間違ってると言われるのは構わないが、オレだってバックのピアノが気に入らないのを黙っていたんだぜ。なんで、わざわざそんなことを言われなくちゃならないんだ。たくさんの客が喜んで、あんなに立ち上がって拍手したんだ。そんなことを言うのは嫉妬じゃないか」(p.237)マイルスは笑いながら返したが言われたモンクは怒って車を止めさせて降りてしまった。マイルスは運転手に「あいつのことは放っておけ。おかしいんだから。さあ、行こう」と行ってしまった。ちなみにこの日のその演奏について中山康樹さんの『マイルス聴け!Version 6』では《まったく気合の入っていない。単なるジャム・セッションではないか。マイルスだけではない。全員がたるんでいる。》(p.81)と中山さんにしては酷評してます。私もYouTubeで聴きましたが、そう悪いソロではないと思いました。ただマイルスにしては綺麗な音の上下のスラーが多用されてて、そういうのをもしやモンクは「あいつは今日は流してる」と取ったのか。まあ分からないけど。私はどこが正しくないのか分かりませんでした。仮にそうだとしたら求めるものがやっぱり高いですねモンクは。

あと、マイルスがモンクについて《今、こんなことを言うと、不思議に聞こえるかもしれないが、モンクと俺は、音楽的にすごく近かった。》(p.112)《モンクとは社交的な付き合いもしなかったし、彼もそういう人間じゃなかった。だが俺の音楽上の先輩で先生だった。》(p.113)ここ読んで、合点した。というのもマイルスとモンクは、音を削ぎ落す、という手法が共通。同時代の演奏家に比べて、とくにトランペットのフレーズ。音を絶やさずに速吹きがあるなかでマイルスのは根本が違う。そこがモンクと似てると思ったんですね。なのでマイルスの回想に非常に納得しました。

私も一時期、マイルスの自己評価とモンクの評価のギャップに興味を持って「どこがアカンかったんだろ?」と思いながら聴いていたことがあります。
で、結局、真相はもちろんわかりませんが、
>モンクは「あいつは今日は流してる」と取った
のかな? というのが、今のところの結論、というか、きっとそうなんだろうなと勝手に納得しています(笑)。