以前アップした動画「ウェイン・ショーター、ジョー・ヘンダーソン、そしてサム・リヴァースの『フューシャ・スウィング・ソング』」(こちら)にいただいたコメントを紹介した動画をアップしています。
動画視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画です♪
コメント
永井勉さんからのコメント。
わかる~~~~~WWWW
何をやっても飽き性で常に新しいおもちゃを探している
子供みたいなプレイヤーという感じですか・・・www
楽器を触っていてもプレーヤー気質の人とクリエーター気質の人と分かれるます!!
例えばプレーヤー気質だったらパーカー・・クリエーター気質だったら
エリントン・モンクですかね・・・
素人の私がマイルス凄いなと思う所は、パーカーからマーカス・ミラーまで
音楽屋さんとして何でも受け入れる器の大きさだと思うんです・・・
たしかにおっしゃる通りですね!
>マイルス凄いなと思う所は、パーカーからマーカス・ミラーまで
プレイヤータイプとクリエイタータイプの分類も、なるほど!と思いました。
それにしても「音楽屋さん」って良い響きですね♪
一雄 杉田さんからのコメント。
エリントン風の音の重なりで言えばビッチェスブリューもそうですね?
「シコシコ音作り」のマイルスならなんだってOKなんです。
「Decoy」で使った、アルフォスターを激怒させたドラムマシーンしかり、「ツツ」のシンセサイザーしかり、
マイルスはなんだっていいんです!
だから「デコイ」や「ツツ」、「アマンドラ」がいいんです。
あるいは「ドゥーバップ」しかり、
スタンダードのコード進行を拝借したパーカーやバドも、ギルバートオサリバンを拝借(サンプリング)したビズマーキーも、根っこでは繋がっていると感じたのは、パーカーの横で吹いていて、しかもヒップホップまで続いた唯一無二のマイルスだけなんです。あぁぁ、また酔っぱらいの戯れ言ですが、、
ツー・ファイブだろうがモードだろうが、ヒップホップだろうが、、なんら変わらないマイルスのトランペット!
ブキャナン先生から教えてもらったノンビブラートの音色と、ブルース魂があれば、、わたくしのマイルスは、それさえあればいいんです!
素晴らしい!
良いこと仰いますね〜。
全てその通りだと思います!
大 深堀さんからのコメント。
マイルスがアランホルズワーズを自分のバンドに誘っていたことを思いだしました。1986―1988頃だとおもいます。アランホルズワーズは自分のキャリアを優先したいといって,マイルスの誘いを断ったらしいですよ,マイルスのバンドにアランホルズワーズが参加して居たらって,想像するとかなり面白い,ことになっていたとおもいます。
そうだったんですね。
それはとても興味深い。
彼が参加していたら、また違う広がりのあるサウンドになっていたでしょうね。
当時の4弦ギター(ベースにギター弦)のフォーリーは、プリンスっぽいファンクなノリとテイストを出していましたが、勝手な想像ですがホールズワースの場合は、ある種フォーリー在籍時のバンドの良い意味での「ベタさ」が払拭され、もう少しビターなテイストのサウンドになっていたのかも?!
なんて勝手に想像しているだけですが、ホールズワースは、ある時期スタインバーガーを弾いたりと積極的に新しい機材やテクノロジーを取り入れることに貪欲な姿勢を見せていた人なので、その辺りは進取の気性に富んでいたマイルスと音楽に向かう姿勢の面ではかなり良い相性なんではないかと思います。
その一方で、コダワリがめちゃくちゃ強そうな人でもあるので、そのコダワリゆえマイルスと衝突した可能性も?! わからないけど。
と同時に、大酒飲みだったという話もあるので、一緒にツアーなんかやってたらどうなってたんだろう、なんて余計な心配を妄想の中でしちゃっていたりしてw
サンジョルディさんからのコメント。
【<パラレルワールド江戸>
思いつきでしゃべる熊さんと、知らないとは言えないご隠居の会話、あるある】【熊さん】
ご隠居、あっしは、サム・リヴァースの『フューシャ・スイング・ソング』を聴いて、思わず<うなり>やした。【ご隠居】
お前さんは、2024年春になっても、相変わらず<藪から棒>じゃのう。
『フューシャ・スイング・ソング』と言えば、60年代から70年代にかけて、<ジャズ茶屋>で大人気じゃったのう。ジャズ茶屋の<たかや>では毎日かかっておったわい。あの時代の雰囲気を思い出すのう。
あのアルバムは、ブルーノート1964年録音で、テナーサックスがサム・リヴァース、ピアノがジャッキー・バイアード、ベースがロン・カーター、ドラムがトニー・ウィリアムスじゃな。
それでお前さんは、何に対して<うなった>のじゃな?【熊さん】
へえ。まず、あっしが今まで聴きなじんだ、<ブルーノートのハードバップ>とは、違いやす。
あまり<メロディアス>とは言えやせん。でやすが、不思議な魅力がありやすねえ。【ご隠居】
『フューシャ・スイング・ソング』は、<アヴァンギャルドジャズ>じゃからのう。お前さんが<不思議な魅力>を感じたのは、
サム・リヴァースのテナーサックスかの?【熊さん】
へえ。サム・リヴァースは、ウェイン・ショーター やジョー・ヘンダーソンのように、<輪郭がぼやけたり>、<ほえたり>、<とぐろをまいたり>もするんでやすが、何か違うんでさあ。
なんか<放り投げているような><振りまいているような>テナーでやす。それから、ジャッキー・バイアードのピアノも、あっしが聴き慣れたハードバップのピアノとは違っていやした。<にごり具合>や<リズム感><フレージング>が、ハードバップとは世代が違うというか。
それで、ちょっと<ネット百科>で調べたんでやすが、
サム・リヴァースは1923年生まれで、
ジャッキー・バイアードは1922年生まれ、
20年代前半生まれなんでやすね。このアルバムの時は、40過ぎのベテランでやす。【ご隠居】
そうじゃのう。対してロン・カーターは1937年生まれ、
トニー・ウィリアムスは1945年生まれ、
トニーにいたっては、親子ぐらい歳が離れておる。【熊さん】
言わば、<ハードバップよりも前の世代>のサム・リヴァースやジャッキー・バイアードが、
<新主流派世代>のロン・カーターやトニー・ウィリアムスと、
<アヴァンギャルドジャズ>という木で<実を結んだ>貴重なアルバムと感じやした。【ご隠居】
ジャッキー・バイアードは、プレスティッジ傍系レーベルのニュージャズ60年録音の、エリック・ドルフィー のリーダーデビュー作『アウトワード・バウンド』でも、ピアノを弾いておるのう。アヴァンギャルドジャズでのピアノバッキングは難しいと思うが、バイアードの<適応力>は、大したものじゃわい。【熊さん】
でやすから、あっしは、
<ハードバップよりも前の世代、適応力すさまじい説>を唱えたいんでさあ。また違う見方をすると、
ビバップは、コード進行によるアドリブソロを重視して、メロディやジャズブルースが薄れたと思うんでさあ。
ハードバップは、そのビバップへの反動で、分かりやすいメロディやジャズブルースを重視しやした。
その後、アヴァンギャルドジャズやフリージャズは、ハードバップへの反動で、キャッチーなメロディやジャズブルースから離れ、現代音楽やアフリカ音楽に傾倒して行ったと思いやす。
でやすから、ハードバップに<どっぷりつかっていない>1920年代前半世代とアヴァンギャルドジャズは、<おじいちゃんと孫>の関係で、<ハードバップ世代>を飛び越えて、お互い親和性が高いと思いついたんでさあ。【ご隠居】
<親子>だとつい反発するからのう。そう言えば、ビバップからハードバップ、アヴァンギャルドジャズと適応したケニー・ドーハムは1924年生まれじゃったのう。やはり<ハードバップより前の世代>は、<ハードバップどっぷり世代>と違って、<アヴァンギャルドジャズへの適応力>は、高いのかも知れんのう。
おっと、長唄のお師匠さんがお見えじゃ。
次回の話題には、
ジャッキー・マクリーンの『ジャッキーズ・バッグ』の1曲目で、ソニー・クラークが何故ピアノを弾かなかったのか、というのも面白そうじゃのう。
「世代」からの分析は新視点というか「目ウロコ」でした。
素晴らしい切り口!
ありがとうございます。
サンジョルディさんからの返信。
ジャッキー・バイアードやサム・リヴァースについては、いつかコメントを書きたいと考えていましたので、とても良い機会でしたー(笑)️
そうでしたか。
とてもタメになりました!
博 橋本さん⇒サンジョルディさん
今年もまた、『サンジョルディーの日』が近付いてきましたね
今期の熊さんの皮切りはサム・リヴァース
さすが熊さん「忘れちゃいけない、1920年代前半世代」
サンジョルディさん⇒博 橋本さん
毎年、<サンジョルディの日>を気にかけてくださり、ありがとうございますー
<20年代前半世代>の演奏がアルバムとして残っていることが、レコード・CDの素晴らしさですねー
マイルス、コルトレーンの<26年生まれ>が、一つの<区切り・目安>の印象があります。
<マイルス・トレーン以前>なのか?
<マイルス・トレーン以後>なのか?
だったり(笑)
博 橋本さん⇒サンジョルディさん
我が父親が1923 (大正12)年の生まれでした
<マイルス・トレーン以前、以後> とても腑に落ちる♫♫♫
人力飛行機さんからのコメント。
またまた元動画から聴きましたが。最後の方で「サム・リヴァースの『フューシャ・スイング・ソング』はジャケットといい良いアルバムなのでお持ちでない方、持っててもホコリをかぶってる方は是非聴いてみてください」と仰ってる。私、持ってないけどYouTubeにフル・アルバムで音源あったので1曲目だけ聴きました。ホント今って買わなくてもいい時代になっちゃいましたね。どんなのか買わなくても聴ける。ほぼあらゆる音源が。となると、手元に置くっていうと、ジャケットが好き。ブックレットが欲しい。その人のなら持っておきたい。とか、そういう理由になる。私だと、最近YouTubeで聴いて良かったJohn Coltrane Concert in Japanのdeluxe editionは浮世絵ジャケットのを手元に置きたいなって思いました。あれはコルトレーンの写真じゃなくて、いかにも日本公演を象徴する、あの浮世絵が合ってる気がする。あれは買っておきたいですね久しぶりに。私ももう若くないので、死んだらCDやらDVDやら始末に困るはずなんですね。古書店やBOOK-OFFを呼んで引き取ってもらえばはした金にはなるよ、て家族には言い渡してありますけど。なのでそうすると思いますけどね。
あと、元動画で「買ってもホコリをかぶってる」て話があって。私もそういうの割とある。最近、昔買ってホコリのCDやっと聴いた。⑴『JANIS』3枚組。Janis Joplinの集大成で、既出の音源ばかりと思ったらフェスティバルの音源とか、コロンビア移籍の前のマイナーレーベルの音源。代表曲でも未発表音源であったりかなりな貴重盤と判明。ブックレットにも海外や国内の評論家が長文を寄稿。中古なのでCDの背表紙は欠落と思ったらブックレットに綺麗な背表紙挟んでアリ。意外に良い品物。いやあ買ってよかった(笑)。⑵『Julie Special』沢田研二のポリドール時代シングル3枚組。やっと1枚目聴いて。耳に残ってるシングル盤ばかりで沢田研二って体内に残ってたと認識。また良い作品多い。この人だけの世界がある。良い歌手。「巴里にひとり」あたりから初期にはない独特なヴィブラートがかかる。彼も歌唱の訓練したんだなと分かりました。
あと、マイルスの有名な『Agharta』いまだにプレーヤーにかける。アレってジャケットが欧米と日本と違いますよね。欧米のは大きな燃える花びらの真ん中が空いて中にどこかの町の風景。最初アレ買って、やっぱり横尾忠則のが欲しくなって買い直したんですよね。あの不思議な、未来都市と未開の住民と海底の生物やUFOが一緒になってるジャケットがやっぱり欲しくなって。あのジャケットみてるとイイナアって惚れ惚れ。冒頭のPreludeもカッコイイ。そーんないいかなとか思いながらもよく聴いてますねアレは。不思議と。アレも数年前にMastersoundとか銘打って、良い音になりましたと再発。それ買って結局3回買ったことになってます。そういえば動画でマイルスの話も出ますけど、あの人のライブって最後にThe Themeってあるんですよね。いつからか知らないけど。アレがあるから途中でナニやっても結局丸く収めることができる。うまく出来てるんです。あのThe Themeなかったら丸く収まらないでしょう。彼自身、自分の曲が起承転結のないまとまりの悪い曲でありメドレーやってもどこで終わらせるか曖昧だって自覚してたんじゃないですかね。だからThe Themeで無理矢理まとまるようにしちゃったわけでしょう。
あの《ザ・テーマ》はズルいというか、万能というか、歌合戦(のど自慢大会?)のキンコンカンの鐘ですよね。
人力飛行機さんからの返信。
そうそうそのThe Themeでも前期と後期と2つあるじゃないですか。前期のはそれ自体がまあ短い小曲みたいな。だからまあ分かるとして、後期のがそれこそ万能で、ある曲の途中でマイルスがpu!・・pu!・・pu!と小出しに(笑)。実はThe Themeで、それに気づいた他のメンバーが合わせ、いつのまにやら強引に終わらせる神業。あれこそ神業(笑)。まさにあの人、ニューハーフのあの方、はるな愛風にいえば「やるよね~」指さして(笑)。