ザ・ブリッジ(橋/ソニー・ロリンズ)に関してのコメント

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先日アップした動画「橋の話〜ソニー・ロリンズ雲隠れとジム・ホール参加の橋(RCA)のはなし」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントを紹介した動画をアップしました。

コメント

御駄賃取郎さんからのコメント。

なるほど・・・皆様の感じ方・・こうして「雲さん語り」でじっくり拝聴しますと、実に興味深いものがありますね。あらためて聴いていて、河合アンディさん(綴の違いはご容赦ください。)のご意見に自分は近いのかな?と思いました。

私はこのレコードを初めて聴いたのは某新宿の「38センチウーハー」が聞けるジャズ喫茶でした。
こればかりは当時オーディオにも熱をあげていた私にとって、「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」の冒頭のB・クランショウのベースの音!の衝撃は忘れがたきものとなりました。そしてまた、個人的に私はこのジム・ホールのギターこそ、このアルバムの「もう一つのハクビ?」ではないか?と思っています。

特に同曲におけるロリンズのアドリブからジム・ホールへのソロへの受け渡しのフレーズこそ、「アドリブでインスパイアすることの素晴らしさ!」を絵に書いたような見事さだと思います。

・・恥の余談ついでに、私の「勘違い」を。もいいっちょ。。かつて「AOR]という言葉がありましたが、これは「アダルト・コンテンポラリー・ロック」の略だということですが、私は勝手に「アダルト・オッサン・ロック」?ということだ、とおもっていました。

例えるなら、来日したレッド・ゼッペリンはAORに感じましたが、2005年にアメリカで話題となった「クリーム再編コンサート」には「アダルト・オッサン・ロック」にしか、感じられませんでした・・。m(_ _)m

>アダルト・オッサン・ロック
いいですね!笑えます。
というか、そのミュージシャンそのものではなく、リアルタイムデハマったファンたちって、もう50代ではなく、60代過ぎてますよね。

A:エイジド(Aged:熟成した)
O:オーバー(Over:超過した)
R:ロック(Rock:ロック)

で、エイジド・オーバー・ロック。

年を重ね、人生経験を積んだ大人たちが楽しむ、熟成されたロック音楽という解釈も出来ますw

さらに、「熟成」からの連想で、「アンティーク」なんかも良いかもしれませんね。

A:アンティーク(Antique:骨董品)
O:オールド(Old:古い)
R:ロック(Rock:ロック)

アンティーク・オールド・ロック。

よく言えば、「古き良き時代のロックを愛し、それを大切に守り続ける人々の音楽」とも言うことができますが、
「人間骨董品となりつつある高齢者(オールドエイジ)が好むロック」なんていうと、成田悠輔(「高齢者は集団自決」と言ったイェール大学助教授)の発言だったら炎上するでしょうねw

御駄賃取郎さんからの返信。

貴重なご意見ありがとうございます。リアルタイムでウッドストックやビートルズの音楽を経験した者として、当時は日本中で「ロックは若者の音楽で、年がいけば別なジャンル(演歌、ジャズなど)に興味は移行する」というのが通説のようでした。

しかしあれから50年あまりが経過し、じいちゃん、ばあちゃんになってもそのままロックを楽しむことはあたりまえと変化してきましたね。

私は個人的に日本における本格的ジャズレコードの普及?は1972年にビクターが発売したプレステイジ廉価版シリーズ(1枚あたり1100円)が大きな転機となったと考えています。当時のLP1枚の2200円というのは、現在の価値ではおよそ5000円~6000円にも匹敵するのですとか?

そしてウッドストックなどでロックにめざめた多くの若者はジャズへの入門としてこれら廉価版に惹かれてジャズを聞き始めたという人も多く、私もその一員でした。そしてまたその背景にはオーディオブームがありました。オーディオブームといってもマニアはともかくも、普通のサラリーマンでもおよそ50万くらいでえらびぬいたコンポーネントでも十分にブームに浸れたように思います。クルマなどにくらべたら安いもの?でしたね。w

現在は実に不思議な時代でもあります。たとえばミック・ジャガーやポール・マッカートニーはともに80歳を超えてしわくちゃですが、若い娘っ子?は「きゃー!」といえばこそ、決して「ぎゃ~~~!」などとはいいませんよね?w したらば、自分チのじいちゃんがステージにたっても同じ反応するんやろかね?爆 m(_ _)m

返信ありがとうございます。

かつては「ロック=若者の反抗の音楽」「年を重ねたら演歌」という図式があったように思うのですが、今はもうそんなこと無さそうですね。

1972年のプレステージ廉価版シリーズの価格感の話、そうなんですね。

LP一枚2200円が今の5~6000円に相当するとは、当時の若者には大きな買い物だったのかもしれませんね。

そして、オーディオブーム。50万円もかけた装置でロックやジャズを楽しむことが、ある意味「サラリーマンの贅沢」だsったのかも?
安い中古車を手に入れるよりも価値ある体験だっのかもしれません。

現代のスマホ&サブスク時代とは隔世の感がありますが、今のお手軽便利時代とは異なる豊かさがあったように思います。ま、私もそういう時代に生きてますからわかるんですが、やっぱり「身銭を切る」「清水の舞台からえいやっ!飛び降りる気持ちで高額なブツを買う」という経験は、たとえその買い物が失敗だったとしても、そこから得られるものってあったように思います。

ミック・ジャガーやポール・マッカートニーが年を重ねてもなお現役で、若いファンも「ぎゃ~~~!」ではなく「きゃー!」と沸く。これも世代の境界を超えた時代の変化ですかね。

時代を切り拓いたクリエイター、世界を沸かせた存在は、年を重ねても滲み出る風格や存在感は普通の高齢者とはやっぱり違うんでしょうかね。

とはいえ、身内のじっちゃんがステージに立ったら、どんなにカッコよくても「ぎゃー」だとは思いますが😆

私も娘っ子はんから、「きゃー!」言われるカッチョイイGさんを目指したいものですw