中山康樹・著『Jazz名盤名勝負』(廣済堂出版)のマイルス・デイヴィスのところを読んだ動画をアップしています。
コメント
Jさんからのコメント。
あ〜 なるほど〜
ク─ルの誕生は 確かにあまりのジャケットのカッコ良さと題名が 平凡な演奏のナイヤガラの滝くらいの落差
これかな〜
初期のマイルスもよいですよね〜😅J
よいですよね〜☺️
御駄賃取郎さんからのコメント。
この【中山本読みシリーズの中で私が強く印象に残っているのは、中山氏が「サキソフォン・コロッサス」の印象を語ったくだりだった。「サキコロではローチなどがしきりと、標準語はこう話すのだよと浪速男(ロリンズ)の関西弁に突っ込む?」ような印象がかたられていたように記憶するが、じつに面白い解釈・たとえだなあ、と思った。。
つまり中山氏は東京という標準語がスタンダードな世界を「なにを標準語なんざみんなして気取ってんねん!」といっているように自分は解釈し、「なるほど。・・彼らしいよなあ。。」と思ったものだ。
私のこの解釈で振り返ると昔のことが色々と納得がいくのだ。・・・なんだか私の「田舎モンコンプレックス」と中山氏の「大阪人コンプレックス?」は(似て非なるものだなあ)と改めておもってしまう。
つまり私(御駄賃)のコンプレックスとは「憧れ」であり、中山氏の場合「見下し・優越感」ではないかとも思う。
ジャズなどの娯楽は関西からおこった。
児山編集長、中山氏とも、期せずして大阪人であった。そして自分の信じるものこそ一番だ!という迫力を感じたものだ。そしてNHKではあの「カムカム・エブリバディ」の再放送がはじまった。「明るい表通りで」の世界だ。この頃のジャズは大衆に愛されていた。カッコ良かった。大衆娯楽音楽だった。
やはり時代は大きく動いている。もうとっくに「ぐるりと、でんぐりがえし」をしているような気がする。
中山氏にはもう少し長生きをされて「ウイントン・マルサリスを聴け!」?なる本を上梓してほしかったなあ。。
「聴け!」的な内容ではないのですが、中山氏最後の本が「ウイントン・マルサリス」についての本でした。
『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』です。
これ読んで、中山氏とウイントンとの浅からぬ因縁(?)というか縁というか、切っても切れない繋がりのようなものを初めて強く感じました。
マイルスとロック一辺倒の人だと思っていたので。
そういえば、この本も出版されてからちょうど10年経つんだなぁ。
光陰矢の如し。
Kawai Andyさんからのコメント。
超一流のスタイリストであるマイルスが当時考えていたサウンドなんでしょう、室内学的で洗練された美意識に貫かれていてとてもスマートでチャーミングなところが好きです。
但しこの後にさまざまに変貌を遂げていくとは誰しも当時は考えもしなかった時代、ある意味ダイナミズムという点から考えて物足りなさを感じるのは後を知る者の感慨なのは仕方ないと思う。
しかし当時のマイルスの力量(中音域を生かした)を最大限に発揮するアイデア(編成やアレンジ、人選)だったでしょうしビ・バップが華やかなりし当時のジャズ界に与えたこのサウンドはインパクトはそれなり大きかった様に、私は色々聴いて来て思えます。
ブルーノートのマイルス私も凄く好きで雲さんの言う事は禿同ですね。個人的にはこの頃の演奏に漂うデリケートな「詩」に心打たれます❤I Waited For You いいっスね!泣けます!
>後を知る者の感慨なのは仕方ない
おっしゃる通りだと思います。
>ビ・バップが華やかなりし当時のジャズ界に与えたこのサウンドはインパクト
そうですよね、スピード、高音、技と技術のせめぎ合い。
熱狂的な熱さ。
それとは真逆な方向を行くサウンドですから。
このような時代を包む空気に迎合せず、飲まれず、違う方向に向かおうとしたことは、勇気のあることだったと思いますし、勇気がなくてもそれなりの確信がなければ踏み出せなかったことだと思います。
それに音数多いビバップに対して、音数を節約したアプローチですから、当然「あいつたくさん吹けないから開き直ってるだけだろ?」という揶揄も当然予想されたでしょうし、実際言われたんでしょうけれども、それでもメゲずに突き進んでいくだけのエネルギーというか確信、それ以上に周囲からの風評を気にする以上に、自分の中にしっかりとした音像のようなものが出来上がっていたんでしょうね。
あとはそれを具現化するために、ギル・エヴァンスの知恵を借りたり、アート・ブレイキーやホレス・シルヴァーらに普段とは少し違うスタイルでの演奏、アクセントの付け方などをディレクションして、少しずつ脳内仮設サウンドを具現化していったんでしょうね。
そういうマイルスの姿勢、私好きです。
なので、そのマイルスの音数節約・真逆ベクトルスタイルの表面的なところだけをパクって(笑)、従来の難解でエラそうで難しい文字が並ぶジャズ評論の真逆をいく、幼稚な語彙と、低レベルな思考パターンと親しみやすい雰囲気を醸し出す評論、というか感想文を書くアプローチをずっと続けているんですが、空回りをし続けてはや中数年以上が経過しています😂
2024年11月22日 18:29