ジャズを去る人に多い傾向

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せっかく豊穣なジャズの世界に入門しながら、去っていく人も少なくありません。
なぜ?
ジャズを「やめる人」に共通した傾向を考えてみました。

コメント

美感遊想 眞琴OKUNOさんからのコメント。

雲さん 今晩は! 器用貧乏の奥野です。

「このテーマ」を自分なりに考えて文字に起こそうとしています。
拙い内容必至と思っています。まとめたら、後日報告させてください。

こんばんは。
不器用かつ貧乏性な高野雲です(笑)。
だいぶ前に吹き込んだ話なので、何をしゃべったか細かいところは忘れてしまいましたが、「本当の面白さにたどり着く前に去っていってしまう人が多い」みたいな話でしたっけ?
たぶん、新宿の地下道を歩きながら喋った話だと思うので(そういうことだけは覚えているw)、それほど深いことは話してないと思うんですが、それでも、なにがしかのインスピレーションの源、あるいは議論の叩き台となれば幸いです。

美感遊想 眞琴OKUNOさんからの返信。

雲さん 器用貧乏の奥野です。
レスポンスありがとうございます。
路上ライブで、配信した『ジャズを去る人に多い傾向』です。
雲さんのキーワードが「アドリブの魅力を知らずに去っていく」です。

ああ、少し思い出しました。
メインディッシュ(アドリブ)の魅力に気付かないまま、前菜(テーマやメロディ)を味わって満腹になっちゃうようなタイプの人がジャズを去る人に多いような気がする……みたいな内容でしたね、たしか。
ま、人の楽しみや好みは色々なので、アドリブの魅力にたどりつく前に、面倒だからいいやと離れていってしまう人を責める気はまったくないのですが、おせっかい心ながら「うーん、なんかモッタイナイ」と感じてしまうことも事実なんですね。そのあたりが貧乏性なところなんでしょうかね。

yasさんからのコメント。

楽しく拝見させてもらってます。最近見始めたチャンネルですが、かなり膨大な量なので追いかけるのが大変です。
昨日は休みでかなりの量を消化しましたが、まだまだ途中。これからも楽しめそうです。
私のコメントを取り上げて動画にしていただき恐縮です。光栄に思う気持ちと、もう勘弁してという気持ち半々です。
興味のあるタイトルから見ていますが、今日ここにたどり着きました。

御駄賃取郎さん⇒yasさん

拝見・拝読させていただきとても深く共鳴いたしました。拝察しますに私とほぼ同時期に青春をすごされたお方とお見受けいたしました。
私もロックからジャズへと惹かれた者ですが、その頃ハードロックの縦ノリの爆音’(バンドの練習)にくらべてジャズの横乗りのリズムのなんと心地よいことか・・という単純な理由からジャズ喫茶にかようようになりました。

以来、50年以上に渡りジャズ以外にもあらゆる音楽に興味を持ち楽しんできました。そして今ジャズに関して独断で色々と思うことがあります。
まず、パーカーを絶対視することの弊害の大きさです。「すごい」と「好き」は違うのです。私はバップ音楽の持つ「コテコテ感」が苦手です。パーカーはいくらレコード集めても、ついぞ「愛聴盤」は見つかりませんでした。。

そしてしたり顔で「パーカーのわからんやつは云々」とほざく◯◯を見るたび、(あわれな奴よのう・・)としか思わず、以来「所詮趣味の道に王道などない」と思い、他人がなにを好むかなど全く興味がなく、自分が興味を感じる音楽だけを追いかけてきました。

話はそれますが、ウエイン・ショーターが最近なくなりましたが、私にとっては全く理解ができない(大嫌いな)ミュージシャンでした。マイルスのバンドにいた頃から、あまりの収まりの良さに「つまらんな」と思い(ジョージ・コールマン、サム・リバースなどとのほうがスリリングだと思う)

しかし、こんな意見は狭いジャズの世界でさえ相手にされず、したがって
他人とジャズの話題をさけるようになって数十年となります。
自分と異なる意見は雑誌だけで十分でした。。

とまれ現在では、「幻のオーディオ・ブームとジャズ・ブーム?」に遭遇できたことをありがたくも、幸せに思っております。

鉄橋 舞無さんからのコメント。

😊🌾💙🎶

Q overさんからのコメント。

なぜかオススメに出てきたので拝見しました。お話のようにジャズは基本的には変奏曲形式(テーマ・変奏・テーマ)で、変奏部分が即興演奏されるのが特徴だと認識しています。
問題は、即興によってテーマが原型をとどめないほど大きく変形されてしまうため、伴奏のコード進行を注意深く追いかけるか小節数を数えるかしないと、今どこにいるのか分からなくなってしまうことです。それだけでかなり神経を使うので、相当な聴き巧者でなければアドリブを楽しむところまでは行けないような気がします。

Q overさん、コメントありがとうございます!
ジャズの演奏アプローチについてのご理解、概ねその通りだと思います。

テーマがあって、それを基にアドリブで変奏が展開される。
そして、その変奏が原型をとどめないほどに自由に発展することもある。
まさにジャズの醍醐味の一つですよね。

ただ、「小節数を数えないと、どこにいるのか分からない=アドリブを楽しめない」という部分については、必ずしもそうではないと思います。

もちろん、演奏する側は進行を把握している必要がありますし、リスナーでも慣れた人なら自然と全体の流れを掴めるようになります。
でも、最初から「今、何小節目でどのコード進行のどの部分を演奏しているのか?」と意識しながら聴く必要はないと私は思ってます。

例えば、アドリブの最中に「うわっ、このフレーズかっこいい!」と感じる瞬間ってありますよね。
そのとき、「これは9小節目のGm7の上で弾かれたフレーズだ!」なんて考えながら聴くことって、あまりないと思うんです。

もちろんミュージシャンなら分析的に捉えることもありますが、普通に楽しんでいる分には、「どこで弾かれたか」よりも「その瞬間に何を感じたか」が大事ですよね。

また、どこを演奏しているのか分からなくなるという点については、車の運転に例えてみると分かりやすいかもしれません。
最初はアクセルを踏む、ウインカーを出す、ブレーキを踏む、といった動作を一つ一つ意識しながら運転しますよね?
でも、慣れてくると、いちいち考えなくてもスムーズに操作できるようになる。
道を走っていても、標識や建物を見て「ああ、今このあたりにいるな」と自然に分かるようになるのと同じで、ジャズを聴くときも、小節数を数えなくても、繰り返し聴くうちに「今、この辺りかな?」と無意識に感じられるようになってくると思います。

さらに、曲によっては「ここで雰囲気が変わる」という箇所がありますよね?
例えば、《I Got Rhythm》や《Cherokee》のサビの部分、《You’d Be So Nice to Come Home To》の5小節目など、店長やコードチェンジによって響きというか雰囲気がガラッと変わるところ。
こういう箇所はアドリブの中でも、その変化を受け継いで演奏されることが多いので、「あ、この感じが変わったところはサビの部分だな」と気づきやすいと思います。
最初はそういうピンポイントの変化に注目して聴いていくと、次第に全体の流れがつかめるようになります。
最初からいきなり全体を把握しようとせず、気になるポイントを少しずつ見つけていき、そのお気に入りの「点」が次第に拡張されて「線」になっていく感覚ですね。

私自身、普段は小節数を数えながら聴いているわけではありませんし、「いいな!」と感じたフレーズも、何コーラス目の何小節目のどの音だったかなんて分析的に考えることはほとんどありません。
「ここのフレーズかっこいいよ!」と人に説明するときは、その場所を伝える必要があるので分析的に聴くこともありますが、基本的にはただ味わう、体感する、ぼーっとしながら「いいなぁ」と感じていることの方が多いですね。

まあ、いい加減な性格の私の話なので、あまり参考にならないかもしれませんが(笑)、ジャズは「構造を把握して楽しむ」という知的な側面も確かにあるかもしれませんが、それ以前に「まずは直感的に感じて楽しむ音楽」だと思っています。
リラックスして、好きなように聴いてみてください!