10月22日のジャズ/アフリカン・ピアノ(ダラー・ブランド)

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コペンハーゲンのカフェモンマルトルにてライヴ録音されたダラー・ブランドのソロピアノ作品『アフリカン・ピアノ』の解説動画をアップしました。

1969年10月22日録音なので、10月22日のジャズということで。

その力強いタッチと、「アフリカ」が浮かび上がってくるような絵画的なメロディと構成。
そして、ものすごく説得力のある「強い音」。

なみなみならぬピアノ力、
なみなみならぬ表現力です。

一時期は、ジャズ喫茶でリクエストが殺到したともいわれる「ジャズ喫茶名盤」でもあるようですね。

その当時の様子はわかりませんが、しかし、大音量で「あのピアノ」の音が大音量で店内に響きわたれば、もうお客さんはいっきに黒々としたアフリカの世界に引き込まれていったのでしょう。

一応、曲ごとにタイトルが付いてはいますが、曲と曲の間には切れ目がなく、最後までメドレー形式で演奏されていきます。

テイストの違う曲同士の「つなぎ」。

これ、アマゾンのカスタマーズレビューを見ると、DJの発想にも繋がるようです。

ゴスペルの場合:教会での高揚感・盛り上がり
クラブの場合:DJの曲の「つなぎ」の緩急による盛り上げ

ダラー・ブランドの場合:根底にあるフィーリングはゴスペル

なるほど。

とはいえ、アルバムまるまる1枚メドレー形式の本作の場合ならではの疑問。

ジャズ喫茶で流す場合、A面の場合はフェードアウトでおしまいにして、別のアルバムをかけていたのかな?

それとも、「気分」を引き継いだままレコードを引っくり返してB面を流していたのかな?

もし、片面のみの場合は、「B面かけてください」なんていう(ヘソ曲がりな?)お客さんもいたんかな?

などと、このアルバムを当たり前のようにCDで聴いてきた私にとっては、素朴な疑問。

まぁ、普通は「通し」で聴きたいアルバムですよね。

コメント

永井勉さんからのコメント。

永井です 2019年から参加させてもらってるのですが、
それ以前の雲さんのup動画を見ていたら・・・
やばいの見つけました!!!!!!!
ダラー・ブランドのアフリカンピアノ 
とくに Bra Joe from Kilimanjaro ジャンルを超えた音楽かと!
キリマンジャロという山を ゆったりと左手で表現して
そこに起こる天候の変化とか 動物たちの移動とか 人々の営みだとかを
右手で造っていく演奏・・・、まるで映画音楽を聞いているような錯覚に陥りました。
ほんとに いいアルバム紹介していただき ありがとうございます・・・・・ぺこり。

これ、凄いですよね。
たしかにピアノで情景描写をしているように聞こえます。

金田一金太郎さんからのコメント。

https://youtu.be/0v4G_D6W3jA
この曲が大好きです。

中山拓海さんと高橋佑成さんの演奏は神がかり的に素晴らしいです!
https://soundcloud.app.goo.gl/WUswW6wQomsXzzG2A

Katiosさんからのコメント。

昨日ジャズ喫茶に入ったら、African Pianoの”Tintinyana”が流れていました。ダラー・ブランドの名前すら知らなかったのですが、聴きながら「何かよく分からないけどすごくいい!!」と感じていました。セロニアス・モンクっぽいけれども、モンクよりは引っかかりは少ないというか、少し耳当たりが良いかな🤔?などと考えながら聴いていたので、モンクの影響を受けていると聞いて安心しました(笑)
帰宅してから早速雲さんの動画を調べて、こちらに辿り着きました。ありがとうございます。
快楽ジャズ通信のダラー・ブランド特集がとても聴きたいのですが、ポール・チェンバース特集のように編集版を動画にしていただけないでしょうか🙏!

デューク・エリントンのお眼鏡にかなったピアニストなので、モンクの源流でもあるエリントン的要素が強いのかもしれませんね。

もちろん、他のアルバムではモンクの曲もやってますから(ラウンド・ミッドナイトとか)、モンクからの影響も濃厚にあるのでしょう。

独特なパーカッシブなタッチは、なんかスカーンと突き抜けていて、とても気持ちが良いです。

編集版動画、そうですねぇ、リクエストは嬉しいのですが、
そして、時間があれば作ろうかなとも思っているのですが、ゲストの方と共演した音源が、いやまあそのぉ、私のヘタクソなベースが、えーと、あんまり聴かせたくないなぁ、という気分でございまして(お尻ボリボリ)。

とりあえず、しばらくは番組をレビューしてくださっていた「いっき」さんのブログ記事で我慢しておくんなさいませ。
>>ダラー・ブランドと中村尚子さんのピアノに和む。

Katiosさんからの返信。

ブログの記事読ませていただきました。ありがとうございます!
とりあえず記事中に紹介されているアルバム聴いてみます!
エリントンとのエピソードは妙に納得してしまいますね。あの独特のタッチもとても好きです。
いつか雲さんのお話聞けるの楽しみにしております〜😆笑

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