キングレコードの《不滅のモダン・ジャズ・シリーズ》のレコード1枚。
ビル・エヴァンス&ジム・ホールの『アンダーカレント』のライナーノーツ(執筆:岩浪洋三)を紹介しています。
インタープレイの名盤といえば、これ!
コメント
カトウシュンさんからのコメント。
久しぶりにこのアルバムを聞きましたがいいですね~。
改めて聞くと2人でやってるようには聞こえない音の厚みがありますね。
晩年、ジム・ホールが「このアルバムで神経を使いすぎてしまい、頭が禿げ上がってしまったよ(笑)」というインタビュー記事を見て、これは神経使うよなぁと思いました(^_^;)
さすがジム・ホール!(笑)
博 橋本さんからのコメント。
いろいろ取り上げて頂き恐縮です。
有り難うございます。
このレコードの『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』は麻雀で言えば配牌でドラ3みたいなものですね😅
私もよく聴くのは『スケーティング・イン・セントラル・パーク』です。
MJQの[ヨーロピアン・コンサート vol. 2] の演奏も好きです。
MJQのバージョンもいいですね!
博 橋本さんからの返信。
この演奏が好きです。お陰でエヴァンスの演奏に耳が向きました。
永井勉さんからのコメント。
リリカルとか難しい表現は出来ないのですが、
二つの違う楽器が会話をしてますよね。
ジム・ホール なめてました・・・
アランフェス協奏曲では ぼやーっとしたトーンで
馴染めなかったんですが ここではトーンもフレージングも凄いと思います・・・
それと、ジャズではアンダーカレントのジャケットが
一番好きなんです・・・m(__)m 映画の一場面みたいです・・・
>ぼやーっとしたトーン
たしかに言われてみればそうかもしれません(笑)。
sugaru islandさんからのコメント。
私がこのアルバムを購入したのは高校2年の時で、1987年でした。ジム・ホールの演奏は、ソロ・バッキングを全て、ビル・エヴァンスの演奏は右手をおそらく全て、コピーしました。エヴァンスのソロの途中で新しいコーラスに入る瞬間、ホールが一拍ごとにコードチェンジして4ビートのリズムギターを弾き始める瞬間にはしびれました。あらかじめアレンジしておけばそう驚異的テクニックとも言えませんが、あれを即興でやっている(根拠あり)技術の高さは神業だと今も思っています。
いい演奏はひたすらコピーする、という作業はとても大事だと思っていて、当時は田舎で先生もいなかったから、良い勉強でした。
それにしてもこのライナーノートは、非常に雑な記述だと思っていて、さすが岩浪洋三さんと改めて思い出しています。もともと1959年録音というクレジットがあったので、エヴァンス・トリオのアイディアに結びついたという発想は、あくまで彼が「もしそうだとしたら都合が良い」と思いつきを述べただにすぎません。しかしそのような思い込みが真理であるがことく書く例は彼の場合非常に多かったと考えています。後年CDで再発売された時には1962年録音とクレジットされており、ラファロを要したエヴァンス・トリオの終焉んおタイミングを考証すると彼の妄想であったことがわかります。他にも他のアルバムでコルトレーントドルフィのセリフをカギカッコ付きの直接話法を文章に書いているのに、勝手に主語を入れ替えてたのアルバムで使うなど、プロの物書きとしては絶対にやってはいけないような粗雑な文章がたくさんありました。そんなものをうっかり読まされるのが嫌で、大学入学で首都圏に移動してからは輸入盤ばかり買っていました。彼のような書き手を儲けさせないという私の矜持でもあったわけです。お金の節約にもなった。
他の音楽分野、例えばクラシックや現代音楽の評論で、この程度の文章を書いたらライナーノートの仕事は回ってこないでしょう。またあらゆる分野で批評というものが日本に育たないのは、このレベルの人がデーンと居座っているから、という面もありそうです。
それにしてもこのアルバムの素晴らしさは、1曲めは言わずもがな、2曲目以降のスローバラードも、たった二人の演奏で音数が極端に少ない場面でもリズムが正確で、そういう部分は鳥肌が立ったものです。プロなんだから当たり前という向きもあるでしょうが、例えばウェス・モンゴメリーはスローバラードの演奏でリズムがもつれる/ヨレるなどの醜態を演じますから、ホールとエヴァンスのリズムの良さは特筆ものだと思います。
こうしたコメントを書くと、高野様が悪口雑言罵詈讒謗を書くことを許していると曲解する人もいるでしょうから、もしご迷惑でしたら削除してくださって結構です。長文で失礼いたしました。
博 橋本さん⇒sugaru islandさん
sugaru island 様
詳しいご指摘、有り難う御座います。ライナー・ノーツを提供した博 橋本です。
削除は有り得ないこととは思いますが、その前に一言お礼を。長らくジャズを聴いたり興味のある雑誌や書籍を追いかけて得たものは、自分にとっては掛け替えのないものです。しかし年を経る毎に、知り得た内容が覆ることは多々有ります。
マイルスとモンクの喧嘩セッション然り。
あるいは、ピアノを弾くモンクの間近に腰掛て、笑顔でモンクを見守るベイシー。和やかそうな二人の姿を初めて動画で見る事が出来た時は本当に嬉しかった。
しかし、その後クリント・イーストウッドの作った映画『ストレート・ノー・チェイサー』の同場面のモンクのコメントは「ベイシーの野郎がニタニタ笑って俺の演奏を邪魔しやがった」と言った様な次第でした。
これはこれで大きな驚きでした。モンクの気分は映像から受ける様子とは正反対だった訳でした。ご指摘あるまで1959年と現状表記の1962年との差には全く気づかないままこの歳になっています。
レコードを買った頃には間違い無く何度も読み返していた訳ですが。
その後『アンダー・カレント』の録音表記が云々されていた事が有ったのかもしれませんが、残念ながら私は分かりません。久しぶりに引っ張り出したお陰で、ご指摘により新たな発見が有った事がとても嬉しいです。
有り難うございました。
そもそも粟村政昭氏のライナーを探している経緯で始めた事でしたが、いろいろおまけが増えました。
いつか粟村さんの物も登場するかも知れませんね。
その時も新たな発見があればご指摘いただければ私としてはとても嬉しい事です。
よろしくお願いします。
雲村長の前にこれは差し出口になるかも知れませんが、有り難う御座いました。*私も大学入学後の首都圏進出を機に(私の場合は単に懐具合を鑑みての事)輸入盤を優先で求めるようになりました。
いえいえ、興味深いコメントありがとうございました。
もしかしたら動画で紹介するかもしれません。
TAKESI0506さんからのコメント。
岩浪洋三さんに関しては、高野雲さんの動画を聴くまでは、私もかなり疑問を感じていました。
スイングジャーナル75年3月号の「僕のパーカー愛聴盤」というアンケートで岩浪さんは、ラスト・レコーディングの「プレイズ・コール・ポーター」を挙げています。『ぼくはこのLPが大好きだ。大天才の最後の作品だからいいに決まっているじゃないか! なに? ボロボロの演奏だって? そんなことはどうでもいいじゃないか。音楽を向う岸の火事のように自分の手を汚さないで聴くのが好きな人は,健康な時の名盤でも何でもきくがいい。しかし,本当は音楽をきくことによって自分の生き方が変り人生観が変るのでなければ意味がない。パーカーが最後にポーター集を選んだ意味もわからず,このLPにパーカーの最高の境地を見出せないようでは,どうして大天才の音楽がわかろうか。それが証拠に,まだ誰もパーカーを越えた者がいないではないか』
天才プレイヤーの場合は出生から墓場までつき合ってこそ、その偉大なる芸術家の全貌をとらえることができるのである、というような主張は岩浪さんのいろんな文章でうかがえますけど、これに対して私は随分反発を感じたものでした。
ただ、高野雲さんの動画を初めから順番に聴いていると、岩浪さんとの思い出を語った動画があって、岩浪さんは実際に会ってみると、腰が低く優しく、文章の感じとは正反対の、ふところの深い大人物であったらしく、私も岩浪さんに対する感じ方が変わってきました。実際に会ってみないとその人物の本当の人間性はわからないということでしょうか。
批評家であれば、その発言や文章がすべてであり、人間性などは一切関係ないと言われれば、それはそうかもわかりませんが……🥲
高野雲さんには、岩浪さんに限らず、寺島さん、後藤さん、中山さんたちとの交流話をもっと語ってほしいです。
CHATOさんからのコメント。
こんにちは。
大好きなアルバムです。
1曲目のアグレッシブなインタープレイ。
その他のとてもリリカルなバラードが対比されます。そして、なぜかそのバラードがもの悲しく感じます。このアルバム、録音が1962年の4月、5月なのですが、エヴァンスの盟友、ラファロが亡くなった事をまだ少し引きずっているのかな…。
2019 enchanさんからのコメント。
動画配信ありがとうございます。手元にあったんで聴いてみました。あれ、これBLUE NOTEなんだ。しかもBaseがいない!って当たり前ですかね、ギターと被っちゃいますもんね。ピアノとギターのデュオは私にとっては珍しいです。本作では2人がメロディーラインの表と裏を交互に担当、役割をわきまえ、しっかりサポートし合うインタープレイという印象(ビルは普段はこれをラファロとやっていたということですね)。Romain、Skating〜、Darm〜 いい曲ですね!My Funny でジムがコードをストロークでジャっジャっと弾いている箇所がありますが、シングルトーンの暖かい音色でメロディーラインにジムの本領が発揮されているなと思いました。
>シングルトーンの暖かい音色でメロディーラインにジムの本領が発揮されているなと思いました。
うんうん、うんうん、
そうなのよ、
そーなんです。
ありがとうございます!
長谷川孝二さんからのコメント。
ジムホールは、最初聴いた時のインパクトは少なかったけど、やがては長く聴いて飽きのこないタイプで好きになりました。
まさに「地味ポール」
私も同じでした。
インパクト、キャッチーさが皆無といっても過言でもなく、最初は、どこがどう良いの?状態でしたけど、じわじわと染みてくるんですよね~。
長谷川孝二さんkらの返信。
「地味ポール」は誤字です(笑)「地味ホール」です。
地味なポールってなんぞや(笑)