超絶!怒涛のライヴ『1969マイルス』が凄い!

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マイルス・デイヴィスが擁していた数あるバンドの中でも、あるいみ最強ではないかともいわれている「ロスト・クインテット」によるライブアルバム、『1969マイルス』。

このアルバムは超絶やば凄い演奏の連続です。

19年ほど前に「カフェモンマルトル」に書いたレビューを転載。

ジャック・ディジョネットは最初の数秒でドラムセットを瓦解させ、
チックコリアはエレピの白鍵を陥没させ、
デイブ・ホランドはベースの弦を毟り千切り、
ウエイン・ショーターはリードを噛み砕き、
マイルスはコメカミの血管から血を大量に噴出させているんじゃないか?

そんな心配してしまうほどの圧倒的で、エグイ演奏。

『1969 Miles』。

4ビートジャズが瓦解する一歩手前の爆発的演奏。

テーマから一転して高速テンポで突進してゆく《ラウンド・ミッドナイト》。

狂ったようにエレピの鍵盤を“タイピング”しまくるチックが強烈。

マイルスは自ら築き上げてきたスタイルをサディスティックに、これでもかと破壊しつくし、闇の世界に葬り去ろうとしているのだろうか?

そして、このライブは、さながらその儀式のようでもある。

『ビッチェズ・ブリュー』吹き込み直前のマイルスの怒涛のライブの記録だが、そのドデカイスケールと、攻撃力の高い凄まじい演奏に、聴くたびに驚き、酔い痴れ、涙し、唖然とし、打ちのめされている私がいる。

記:2003/11/21

1969マイルス/マイルス・デイヴィス

そして、動画。

コメント

Yuji Uchiikeさんからのコメント。

マイルスの言う「ヒップな事をしたがるジャック』ってこれなんでしょうかね(笑)幾多のロストクインテットのディレクションズ聴きましたがこれが1番テンション高いと思います。

同感です!

カイさんからのコメント。

同感!

Yuji Uchiike さんからのコメント。

ネフェルティティの最高の演奏はサークルとARC

私もそう思います!
カッコ良いです。

Yuji Uchiikeさんからの返信。

かなりヤバめのフリーからインテンポになってテーマ入るところで死にます(笑)

永井勉 さんからのコメント。

Miles Davis Quintet: Live in Europe 1969
凄いです!!!
このユニットはロックっぽくていいですねえ~~~WW
個人的にドラムとベースだけでバンドの核は創られていると思います!!
バンドをやった事がある人だったら当たり前の話ですよね・・・W
だから Jack DeJohnette と Dave Holland の功績は大きいと思います!!

この2人がいた頃のマイルスのバンドを、ロストクインテットと言うんですが、スタジオ録音のものがないので、でも、ある意味最強のリズムセクションだと思います!

カイさん⇒永井勉 さん

あなたは素晴らしい

おむどさんからのコメント。

つい先日、高野さんのカフェモンマルトルで「マイルスの自伝は洋書で読め!」という趣旨の記事を読みまして、ペーパーバック版をAmazonでポチっちゃいました。
その記事の中で、BGMとしてこのアルバムがおすすめと紹介されてましたて、慣れない英語(しかも表現が汚い笑)に悪戦苦闘しながらもがんばって読みすすめてます!

あらまぁ、それはそれは、大変ものすごくありがとうございます!!

yasさんからのコメント。

トニー・ウイリアムスやハービー・ハンコックみたいな才能が抜けて、どうなることやらと思いきや
とんでもない若いヤツ出てくるんですよね。このあとキースも入るわけですし。
この頃からロックに近づいたように言われてますが、このバンドはフリーに近づいてる印象です。

カイさん

あなたは素晴らしいです

発売からずっと聴いてきました
らっぱも買いました
だけどあまり騒がれなかったような気がします
なんで?
おかしい、世の中おかしい
いや、僕がおかしいのかw

どうしても体験したい!
体感したい!

そういえば、あんまり騒がれなかったかもしれないですね。
ジャズライフでは少し騒がれた、かな??
アーストンボラージュの佐藤こうしんさんがジャケットワークを手掛けたとか、そういうような話題というか特集があったことはなんとなく覚えています。

御駄賃取郎さんからのコメント。

「クリームのすばらしき世界」を当時のスイングジャールではどう評価していたか?意外にもディスクレビューでは絶賛されていた。長尺ライブ演奏に対する評価だったが印象としては(よくわからんがとりあえずロックがアドリブで勝負するなら褒めておこう)という「上から目線」の評価だった。また当時FMのジャズ番組にクリームをリクエストするとライブの「スリーピー・タイム」を本田(父親)さんがとりあげてくれた。また当時エルビン・ジョーンズの共演申し込みをジンジャー・ベイカーはにげまくっているという話しをよく聞いたが、最近YOUTUBEでジンジャーとアート・ブレイキーのソロ共演のブート音源をみつけてきいてみると、感覚としてはいい勝負と感じた。
そうなのだ。あの当時マイルスは「俺なら最強のロック・バンドを作ってみせる」と豪語していてジミヘンと共演したがっていた。でもあくまでも「上から目線」だった。これも時代を感じてしまう。。 クリームはロック界の偉大なる「コロンブスの卵」であったと思う。

カイさんからのコメント。

ドラムが凄いんですよ✖️100万回だけで説明は足りるかも知れませんねw

たしかに!
それが一番説得力あるかもですね。

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