ジャズマンはなぜ演奏中に「唸る」のか?!

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ジャズの評論にたびたび登場する「歌心」。
この「ジャズの歌心」ってなに?

2019年にアップした2つの動画を(スピードを5%アップして)再録した動画をアップしました。
未聴の方、まとめてどうぞ!

ジャズマンはなぜ演奏中に唸るのか?!(もちろん全てのジャズマンが唸るというわけではないけれど)

コメント

おむどさんからのコメント。

コメント常連勢ではありませんが、いつも楽しく動画を拝聴(!)させていただいています笑。僕は普段からキース・ジャレットばっかり聴いているので、キースといえばの例の「唸り」についても触れられていて、とても頷くことが多かったです。実は当のキース本人も『インナー・ビューズ』という本のなかで、そのことについて「音楽は感情ではない。『獰猛な欲望』なんだ。『獰猛な欲望』は音楽の中心(核)に到達するのに必要なもので、いったん中心に到達すれば、音楽はひとりでに流れ出す。(中略)僕は演奏中に変な声を出すことで有名だけど、これは純粋に集中し、打ち込んでいるからなんだ。音楽が僕を通して溢れ出てくる。それがあまりに強烈だから『アーアー』と声が出てしまう。でもそれは感情的なものではない。」と語っています。雲さんがいみじくもおっしゃられた「表現欲求」という言葉が、キースのいう「獰猛な欲望」なんでしょうね。

コメントありがとうございました。
以下のURLの動画にコメント返しをしています。

おむどさんからのコメント。

ありがとうございます!

82 tomさんからのコメント。

いやあ~、深いですね~🤔

Jさんからのコメント。

いつもほんと 不思議に思うんですが 単なる縦波の物質の振動が 音色になるとか   光子の横波が 色として感じられるのか  
きっと生命体というのは 感性のあるエロいものなのでしょうね~
                       J

>きっと生命体というのは 感性のあるエロいものなのでしょうね~
うーむ、たしかにおっしゃるとおりだと思います🙃

高松貞治さんからのコメント。

ジャズマンはどうして唸るのか?クラシックファンは不思議に思うんでしょうね。キース・ジャレットを聞いてあの唸る声がなければ好きになるのにと言うクラシックファンは多くいます。でもジャズファンからするとそれも1つの良い味になって気にせず楽しむことができます。そこのところも含めてジャズの良いとこだと思います!

おむどさんからの返信。

クラシックでも、グレン・グールドなんかは唸って(歌って?)ますね。先日行ったオーケストラでも指揮者の小林研一郎さんが唸ってました笑。その点、キースはクラシックだとあまり唸っていませんね。

高松貞治さん⇒おむどさん

クラシックにはあまり詳しくないのですが、グレン・グールドを聞いてみると、最初は気づきませんでしたが、確かに唸っていました。指摘されるまであまり気づきませんでした。メールになぜか連絡が来なかったので、返事が遅れました。申し訳ありません。教えてくれてありがとうございました。また返信ありがとうございました!

サンジョルディさんからのコメント。

【サイドマンで光るテナーサックス、追加】
①ベニー・グリーン『ソウル・スターリン』でのジーン・アモンズ〜ブルーノートでアモンズが聴ける貴重なアルバム。「ジャグ」というニックネーム丸出しの変名で参加。アルフレッド・ライオンが、ボブ・ワインストックに電話し、「おたくのアモンズが参加したアルバムをリリースしたいんだけど、いい?」「仕方ないなあ。アモンズの本名は載せないでね。これは君への”貸し”だよ」なんてやり取りを空想してしまう。
高い音なのに、野太さのあるアモンズのテナー。
②ベニー・グリーン『ベニー・グリーン』でのジミー・フォレスト。古いタイプのテナーでしょうが、どっしりしていて落ち着きますね。
カスタマー・レビューでは、録音が良くないだの、演奏がやる気がないだの、けなされているこのアルバム。でも、こんなにレイジー過ぎる「クール・ストラッティン」も、まあいいじゃないですかー。トランペットやアルトサックスではなく、トロンボーンとテナーですよー。グリーンとフォレストですよー。J.J.ジョンソンやコルトレーンじゃないんですよー。
ソニー・クラークも2人の演奏に合わせて、ブルーノートよりさらにレイジーなソロ、さすがじゃないですかー。

コメントいただきありがとうございました。
本日アップの動画にコメント返しをしていますので、
よろしければお聞きになってみてください。

今後もよろしくお願いいたします。

サンジョルディさんからの返信。

ありがとうございました。楽しく聴きました。

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

これはジャズに限ったことではありませんが、素晴らしい演奏をする人は、その動きも美しいと思います。例えば、上手いドラマーは体の軸がブレず、ムダのない動きをします。よって、正確なビートでメリハリのある音を叩き出せ、音楽が体全体から湧き出るようにみえます。ジャムセッションで見かける『できる人』は演奏をする前でも楽器の構え方で大体分かる気がします。無理な力を入れず合理的なフォームを取れるのは、長年の練習の証です。

>素晴らしい演奏をする人は、その動きも美しいと思います。
まったく、そのとおりですね。
私はジャコのベースのフォームをはじめて見た時、ため息が出るほど美しいと感じたものです。
ステージではけっこう動いていることもありますが、腕の角度とベースのボディ(ネック)の角度はまったくブレていないんですよね。

南無阿弥陀仏さんからのコメント。

高野さんの歌心の意見に完全に賛同致します。セッション行くと譜面見て初見で弾けるから私はこの曲を弾けるって勘違いしてる人、多くて、、、。ホントにその曲を身体と精神に落とし込んでアドリブしてるのかどうかは一緒に演奏してたらわかるんですよね。。。
ジャズのアドリブの聴き方、評価の仕方は人それぞれだけど、顕在化したメロディーだけ聴いてメロディックだから良い悪いって評価しちゃうのはもったいない気がするんだよねー。耳には聴こえてない顕在化してない、意識上でのやり取りとかテーマとの絡みとか、祈りとか念力とかテレパシー的な超感覚の世界とか垣間見える時とかあると思うんですよねー。マントラとか呪術的な力というか瞑想というか。コルトレーンはそっちの感覚に気づいていてそっちの方向へ行った気がしないでもないですけどね。やっぱリズムなんですよリズム。マントラ、真言とかみたいにひたすらループさせてウネリとリズム創ってそれに乗って高みに行こうとするように。ハートから生まれたリズムから創造していくというか。ブラックミュージックというか。唸りはマントラ、真言のようなものが今この瞬間、原初的表現、未精製のまま表現されたものというか。ん~そう考えるとコルトレーンとかジャズのアドリブを通して宗教的本質に迫ろうとしてたとか?だとしたら凄すぎる・・・

82 tomさん⇒南無阿弥陀仏さん

いやあ~、素晴らしい御意見ですね~🤔

ムーチョ-TenorTbさんからのコメント。

何しよう、とか考えてするフレーズはどんなものでも歌心、パッと出てきてする、無意識でするのもそれがそのプレイヤーのプレイだから歌心。だから僕は出してる音が自分の出したい音なら歌心だと思う。

82 tomさんからのコメント。

バドパウエル🤣

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

最近登録した新参者ですがこれはリアルタイムで聴きたかった。「歌心」ってよくわかりませんが、あくまで「歌もの」の解釈の問題でジャズメンオリジナルのインストにまで拡張するのはどうなんだ、という気が。寺島さんのアニタ嫌いは有名ですが曰く「歌詞を大切にしない」、アニタはこれまた寺島さんの嫌いなパーカーの心酔者だから一旦バラバラにして再構成する、「そういうのは他所でやってくれ」ということかな、と解釈しました。
あと、菊池雅文、本田竹廣、菅野邦彦、鈴木勲…日本のプレイヤーは「唸ってナンボ」ってくらい唸ってましたね。

R Kさんからのコメント。

お疲れ様です。
私達ジャズファンにとってはそれほど珍しくない管楽器プレイヤー以外のミュージシャンの、アドリブの最中の〝唸り声〟は、ある音楽ファンからすると、とても奇妙なものに見えるという事でしょうか。

ご存じの様に、ジャズという音楽は〝アドリブ(即興演奏)〟をメインに発展してきました。そこにはシステムとしてプレイヤーのアドリブが存在するのは日常的な事ですが、それは高野さんもおっしゃった通り、ミュージシャン自身の〝語り口〟が大きく表れています。

これはミュージシャン自身の感性がアドリブの中に含まれているのと同時に、〝話し言葉〟の様でも有ります。

ミュージシャン自らの〝言葉〟を〝今、その時〟に語っていると考えると、頭の中に浮かんだアイデアを、おもわず口にしながらプレイする事も迫力があって、オーディエンスにとっては面白いと思います。また、ライブなどで直に聴く事が出来た場合、ラッキーだとも思います。

名手ジョージ・ベンソン(g)がリリースしたアルバムの中に〝ジス・マスカレード〟というナンバーがあります。比較的新しい録音でもあり、ボーカルもギターもそれぞれに音を拾っているので実にクリアな音になっています。ここでは、実はボーカリストとしても高い才能を持つベンソンが、自身のボーカルに合わせてギターをユニゾンで弾くアドリブを聴く事が出来ます。

〝これぞジャズの真骨頂〟でもあると思います。

P.S.
高野さんの〝ビリーズ・バウンス、ドナ・リー〟のハミング、〝固定度〟でしたか。とても興味深く思いました。

どなたか、ベニー・グリーンの〝クール・ストラッティン〟のコメントをされていましたが、面白いアルバムだと思います。うちにもあります。

ちなみに、
私はフレージングのスケールをいつも〝移動度〟で考えます。

キーはFmajですね。
〝ソ♭シド、 ド♭ミファ、ソ♭シ~、#ファNファ♭ミド~、ソ♭シド〟、
〝クール・ストラッティン〟でした。