ビ・バップとハード・バップの違いって?

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ビバップとハードバップの違いって?

これって人によって解釈が微妙に違うんですよね。

そこで今回は、Swing Jounal別冊『新解釈!!ハード・バップ熱血事典』を俎上に載せて語ってみました。

コメント

花野夏さんからのコメント。

僕は『無人島に持っていくジャズアルバム10枚』みたいな企画が大好きです。他人の趣味嗜好にも興味がありますし、知らなかったアルバムに出会える可能性も。よかったらそういう企画、やって欲しいです。因みに僕が選んだ10枚(順不同)は以下のような感じ。僕にとってのエバーグリーンです。

① マイルス・デイヴィス/バグズ・グルーヴ
② マイルス・デイヴィス/ビッチズ・ブルー
③ セロニアス・モンク&ジョン・コルトレーン/アット・カーネギーホール
④ ソニー・ロリンズ/ヴィレッジ・ヴァンガードの夜
⑤ スタン・ゲッツ/リフレクションズ
⑥ ビル・エヴァンス/アイ・ウィル・セイ・グッバイ
⑦ アート・アンサンブル・オブ・シカゴ/ジャクソン・イン・ユア・ハウス
⑧ デューク・エリントン楽団/ブラントン=ウェブスター・バンド
⑨ ブッカー・リトル/ブッカー・リトル
⑩ リー・モーガン/ライブ・アット・ザ・ライトハウス

MrNOBUchanさんからのコメント。

ルディ・ヴァン・ゲルダーやロイ・デュナンという傑出した録音技術者たちが、アメリカ大陸の東と西で、大小取り混ぜいろいろなレーベルのジャズ・レコーディングに鋭意参画し始めて以降、ジャズはビ・バップからハード・バップに変化していった、のかもしれませんね。パーカーやガレスピーが録音した膨大なビ・バップ作品群は、極端なことを言えばライブであろうとスタジオであろうとほとんどセンター・マイク一本の世界です。プロデューサーとミュージシャンの相談で決まっていたビ・バップ時代のレコーディング・セッションが、優れた録音技師が参画することで音楽パッケージ商品としてより洗練された存在(もちろん、必ずしも「優劣」ではありません)、ハード・バップに変化していったのではと、一面思っています。

なるほど!
「録音」という視点は新鮮です。

あとは、「パッケージ商品」とお書きになられている通り、SPからLPへの移行、つまり1曲の録音時間の長尺化も、ゆとりをもってアドリブが出来る、作品としての完成度を追求できるという視点に変わっていったことも多いにあると思います。

サンジョルディさんからのコメント。

【ジャズ・ぶっちゃけ、あるある・改訂版】
アメリカの一般的なジャズファンは、…ぶっちゃけ、…日本のジャズファンほど、ビバップかハードバップか、気にしていない。ハードバップも<ビバップ>と一括りにするコメントもある。 
知らんけど。

【ジャズマンの名前忘れた、あるある・改訂版】
「うちのお袋が、好きなジャズマンの名前を忘れたらしいんだけど」
「どうなってるの?どんな特徴言ってた?」
「お袋が言うには、そのジャズマンは、豪快にブロウするらしい」
「ソニー・ロリンズじゃん!すぐ分かったよ」
「僕もロリンズだと思ったんだけどね。お袋が言うには、そのジャズマンは、テンポがきちんきちんとしているらしい」
「じゃあ、ロリンズと違うかあ。ロリンズのテンポは、自由奔放だからね。ピアノのバッキングも必要ないくらいだから。他に言ってなかった?」
「お袋が言うには、そのジャズマンは、年によって風貌がだいぶ違うらしい」
「ロリンズじゃん!ロリンズファンは、風貌を見て、何年のロリンズか言えるらしいからね」
「僕もロリンズだと思ったんだけどね。お袋が言うには、一度もブランクやスランプがなかったらしい」
「じゃあ、ロリンズと違うかあ。54年に姿を消してシカゴで肉体労働をし、59年から61年までステージを離れて橋で練習し、69年にも活動を停止したらしい。他に言ってなかった?」
「お袋が言うには、野球選手に似ていたらしい」
「ロリンズじゃん!その野球選手のふりをして、タクシーの運転手さんをからかったらしいね。アルバムタイトルにもしているし」
「僕もロリンズだと思ったんだけどね。お袋が言うには、直立不動で楽器を吹くらしい」
「じゃあ、ロリンズと違うかあ。ロリンズは、テナーサックスをゆらゆら揺らしながら吹くからね。他に言ってなかった?」
「オヤジが言うには、ジョニー・グリフィンじゃないかって」
「マジっすか!」

>そのジャズマンは、テンポがきちんきちんとしているらしい
>じゃあ、ロリンズと違うかあ。

爆笑!!!

>直立不動で楽器を吹くらしい」
>じゃあ、ロリンズと違うかあ。

爆笑!!!

そういえば、最近のミルクボーイって何してるんでしょうね??

Jさんからのコメント。

ビールは サッポロ   日本酒は 純米酒    蕎麦は 田舎蕎麦
 ハードバップといえば モダンジャズ そのもの
                      J

J
10 か月前
雑談  最近でた キリンのクラフト スプリングバレー 仰天の旨さ!!
                    J

おおむね賛成でございます!
田舎蕎麦、いいですねぇ~。

Jさんからのコメント。

ビバップ モダンかと言われると ウ~ん かな
  あくまで モダ~ンズ~ジャの 私の中の定義です
                     J

ビ・バップは私からすると、モダンというよりは前衛ですね(すべてではないけれど)。
むしろ、ハード・バップは「先祖返り(ゴスペルやR&Bなど)」に感じています。
進み過ぎたゆえの揺り戻し運動というか、先鋭技術の大衆化というか。

サンジョルディさんからのコメント。

【ジャズマンの名前忘れた、あるある】
「僕の弟が、好きなジャズマンの名前を忘れたらしいんだ」
「どうなってるの?君の家族。何か特徴言ってた?」
「弟が言うには、そのジャズマンは、鋭い音色でブロウして、熱狂的なファンがいるらしい」
「ジョン・コルトレーンだよね!すぐ分かったよ」
「僕もコルトレーンだと思ったんだけどね。弟が言うには、そのジャズマンのアンチは、ほとんどいないらしい」
「じゃあ、コルトレーンとは違うかあ。熱狂的なファンもいる代わり、アンチも一定数いるみたいだね、ネットを見ると。他に言ってなかった?」
「弟が言うには、そのジャズマンは、複数の楽器を吹くらしい」
「コルトレーンだよね!テナーサックスだけでなく、ソプラノサックスも吹くよね。初期はアルトサックスも吹いていたし。日本に来た時、尺八を買ったらしいから、もうちょっと長生きしていたら、尺八でレコーディングしていたかもね」
「僕もコルトレーンだと思ったんだけどね。弟が言うには、そのジャズマンのライヴでのソロは、コンパクトにまとまっているらしい」
「じゃあ、コルトレーンとは違うかあ。コルトレーンがマイルスに、<どうしたら、ソロを終わらせることができるんだい?>と聞いて、マイルスが<口をマウスピースから離せばいいんだ!>と答えたというエピソードがあるぐらいだからね。
また、インタビューで、<なぜあんなに長いソロをとるのか?>と聞かれて、<一つのソロで、色々なことを試している>と答えたらしい。他に言ってなかった?」
「弟が言うには、そのジャズマンは、アフリカ音楽やフリージャズにも取り組んだらしい」
「コルトレーンだよね!『アフリカ/ブラス』や『アセンション』があるからね」
「僕もコルトレーンだと思ったんだけどね。弟が言うには、そのジャズマンの演奏は、洗練されていて、都会的らしいんだ」
「じゃあ、コルトレーンとは違うかあ。<雄叫び>とか<咆哮>とか聞くけど、コルトレーンが<洗練されて、都会的>とは聞いた覚えがないね。他に言ってなかった?」
「オヤジが言うには、バルネ・ウィランじゃないかって」
「そっちかあ!」

バルネっっ?!?!

ありえね~~!!(涙笑)

サンジョルディさんからのコメント。

【ジャズ揺り戻し、あるある】
スウィングジャズ…聴衆重視
ビバップ…演奏者重視
ハードバップ…聴衆重視
モードジャズ…演奏者重視
フリージャズ…演奏者重視
フュージョン…聴衆重視

御駄賃取郎さん⇒サンジョルディさん

御意!・・「永遠の100万ドルのマンネリズム」といわれたスイングジャズを壊して以来ジャズは時間をかけて「自滅への道」をひた走ってきた。クラシックのマネからフュージョンなどのPOPSのパクリまでやり終え今や終焉がみえはじめた。これからは「アメリカ版クラシック音楽」として第2古典音楽として残ると思う。黒人意識のめざめがジャズを発展させてきたが、今や「ジャズは芸術」派と「ジャズはPOPSの一つ」と捉えるかで分かれるように思う。クラシック音楽が現代音楽にまで進化し、ジャズはそれを追いかけてきた。しかしおよそ130年かけてジャズは一応完成をみた。あとは対象となるユーザーの感性が一巡し新しいフアン層が生まれるであろう。と思っています。

誰もが気軽に動画や音源をネット上にアップできる時代になったので、世界中から様々な音源をアップしたい若者や、それらを簡単に鑑賞できる環境が整っていますから、面白いもの・ヘンなものをミクスチャーして表現⇒発表したいという人も今後出てくるかもしれません。
そういった意味では、今後は「演奏者重視」の世の中になるかもしれませんし、なって欲しいと思っています。
ただ残念なことに、ジャズ上でそれが起こるか?ですね。
ヒップホップは猛烈な勢いで「はやり」「スタイル」が更新されているようですが……。

藤田成規さん⇒サンジョルディさん

まん

ukelelewwwさんからのコメント。

マイナスからの発明!なるほどっす!

あざっす!

82 tomさんからのコメント。

”汽水域”…絶妙な言い回しをしておられますね
今まで曖昧模糊のままにしておいた区別が、とっても明確になったような気がします。有り難うございます。🤝

そういっていただけると嬉しいです。

TAKESI0506さんからのコメント。

名盤「ホレス・シルヴァー&ジャズ・メッセンジャーズ」のシルヴァーのジャケット写真は、株式取引所で、手サインを使って売買注文を伝える証券マンのポーズを真似ているのではないでしょうか。これを「場立ち」と呼ぶようですが、インターネット取り引きに移行した現在では見られなくなってしまった、古き良き時代の光景のようですね。

 以前、ブルーノート会員用の非売品CDに「児山紀芳(きよし)プレゼンツ、ヒストリー・オブ・ブルーノート・オン・レコード」というオムニバスCDがありましたが、このCDのジャケット写真は児山さんがシルヴァーのこのポーズを真似ていて、微笑ましかったです。

>株式取引所で、手サインを使って売買注文を伝える証券マンのポーズ
なるほど!!
それは気づきませんでした。

ムーチョ-TenorTbさんからのコメント。

雲さん!ありがとうございます!

ビバップとハードバップの違いがよくわかりました!作品としてですか、、、クールジャズに対抗、、、ビバップの一つですか、、僕は作品として、と言う見方が今のところはしっくりきます。いろいろあって面白いですね笑笑

ミンガスあげるのはなんとなくわかる気が、、作品としてみたときに合うフレーズ?がたくさんあるので!

あんまり分類しないようにします!やっぱり境界が難しいですね。さまざまな見方をしたときに、いろんな境界があり、さまざまな感覚で境界が生まれ、すごいですね!

参考になりました!曲をあとで聞いておきます!

連投ありがとうございます!
色々あって傍からみれば面倒くさい世界なんですが、好きな人にとっては、面倒くさいほうが楽しいんですよね~。

R Kさんからのコメント。

お疲れ様です。
興味深いテーマですね。面白いと思います。

いつぞやも書きましたが、ジャズという音楽は〝テーマとアドリブ〟というシステムによって演奏されるものだという事です。

ニューオリンズジャズからフリージャズまで、何らかのテーマとアドリブというシステムによって成り立っていると考えていいと思います。

それを踏まえると、あとはスタイルの違いは〝バリエーション〟だと考えていいと思います。私個人はスタイルに関わらず、〝いいと思ったものはいい〟というスタンスです。

〝マグロ〟の食べ方で、茹でて火を通した後、サラダ油に漬け込んだものがあります。パンにもご飯にも合って美味しいと思いますが、私はそれだけではなく、活きのいいものを〝お造り〟にしてもらってワサビを載せて醤油を付けて食べたいと思います。多分私以外にもそういう方は多いと思います。

楽器の演奏上からも考えてみたいと思います。

たとえば、ハードバップの二管、三管編成などでで見られるテーマやサビの〝アレンジメント〟ですが、〝ビッグバンド〟の演奏ではアレンジメントは付きものです。ですが曲中に必ず〝アドリブプレイ〟が入るのがジャズである由縁だと思います。一曲全体を通してビッグバンドジャズは成立すると思いますしアレンジメントに関しては初期の〝ニューオリンズジャズ〟にもヘッドアレンジですが存在します。

上記したシステムによるものであればジャズには違いがないと思います。そして、それぞれが〝聴きたいものを聴く〟でいいと思います。好みの違いを否定する事からは発展的なものは生み出しませんし、大げさな言い方をすると、そういう意識のすれ違いで〝戦争〟が起きたりする事はないでしょうか。

何にせよ、楽しんで聴きたいですね。それが一番だと思います。

>好みの違いを否定する事からは発展的なものは生み出しませんし、大げさな言い方をすると、そういう意識のすれ違いで〝戦争〟が起きたりする事はないでしょうか。

まあそうなんでしょうね。
好みの違い、意識のすれ違いは当然のことで、「百家争鳴」はむしろ歓迎すべきことでもあるのですが(いま流行りの「ダイバーシティ」ってやつ?なんで「ディヴァーシティ」っていわないんだろ?)、厄介なのは「その先」なんですよね。

どうも人間の本能には「コントロール欲」というものがあるらしく、その欲求は、性欲や食欲と並んで強いものらしいです。

だから、潜在的に相手を捻じ伏せたい、承伏させたい、自分の考えで相手を染めたいという欲求が働くことも往々にしてあるようです。今風にいうと「マウントを取る」ってやつ?

私も自制はしているつもりですが、時々出てしまっているかもしれません。

もちろん対人関係だけではなく、仕事のスケジュールや段取りなどの「裁量」がどれだけ自分にあるのか、あるいは上にすべて掌握されているのかでもストレス度がかなり異なってくるそうですし、ギャンブルやゲームやプラモなどモノを組み立てている際、思うようにいかないと「ウキーッ!!」とオサルさんになってしまうのも、コントロールできない不満の爆発にほかなりません。

もちろん、スケジュール管理とか運動や楽器練習などのトレーニングなど、コントロール欲を「他者」ではなく「自己」に向ければ、素晴らしいパフォーマンスや成果を残せるかもしれません。

「コントロール欲求」とはうまくつきたいたいものですね。

田中一正さんからのコメント。

以前なんかで読んだ 後藤雅洋さんの、hard bop は sophisticated be bop である、という説明が一番しっくりきましたね。