キース in 京都 コンサートで寝ちゃった人の話

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京都のキース

今から45年前(!)の雑誌。
『ジャズランド』1976年12月号。

この「山下洋輔」特集号の読者コーナーに掲載されていた読者からのお手紙を紹介した動画をアップしました。

1976年のキース・ジャレット日本公演(サンベアコンサート!)の時のレポートですね。

コメント

さっそくコメントをいただいております。

カトウシュンさんからのコメント。

私もロックのライブでフィードバックを聴き続けると立ちながら眠ってしまう事があります。
アルファ波が関係してるみたいですけど。

わかります、わかります。
ボリュームとか音色とか関係なしに、気持ち良いと眠たくなるので(単に寝不足?)。

御駄賃取郎さんからのコメント。

キースの武道館でのソロ・コンサートに私もいきました。そして最初に驚いたのは女性客の多さでした。有名なケルン・コンサートの美しいフレーズは当時車のテレビCMにも使われ、また映画の「愛のテーマ」としても使われたと記憶しています。一方SJ誌では「これがジャズなのか?」と賛否が別れて論争がありました。結局最後は大御所の由比正一さんが「キースの音楽の底にはブルースがある(「の賦質がある」、と表現していた)。よって立派なジャズである。」の一言でチャン・チャンとなりました。私はむしろ「極初期のクラシック音楽が持つ即興性」の追求か?と思っていました。

女性客多かったことって、違うかもしれませんが、その後の80年代、一時期ウィンダムヒルが日本で流行ったころ(CMで《あこがれ/愛》が流れていましたね)、
ジョージ・ウィンストンが来日したときに、
多くの女性ファンがコンサートに出かけたのと同じノリだったのかもしれませんね。

その時、私は高校生でしたが、男子校であったにもかかわらず、女子にモテたい後輩なんか、ジョージ・ウィンストンの譜面を買って、音楽室で練習していました。

大学生のOBも、何人かは、女の子を誘ってコンサートに行ったと自慢してましたw
「チケットあるよ、行かない?」というと、喜んでついてきたとのことです。

私も、このような状況に影響されてか、『オータム』を買って、後輩から譜面とりあげて(苦笑)、ちょっとだけ練習しましたが、くやしいけど、あの「オシャレっぽいクサさ」は、弾いている自分に酔えるんですよね~。

もしかしてオレってカッコいい?
とか、
このピアノで女を口説けるか?
みたいなヨコシマなことを考えたものです(笑)。

キースのソロピアノにも(すべてではありませんが、『フェイシング・ユー』のような作品もあるので)、自分に酔え、聴いている自分にも酔える要素があると思います。

で、女性の音楽の受け取り方って、男性とは違うところがありまして、
男性の場合は、あくまで主体はミュージシャンであったり曲だったり演奏だったりするのですが、女性の場合は、あくまで主人公は「私(自分)」で、音楽は「そんな自分を彩る一要素」や「刺激的な(あるいはロマンチックな)体験」と捉えているような感じがします(あくまで私の感想です、以前『女子ジャズ』の島田さんと対談してそう感じました)。

なので、キースとジョージ・ウィンストンは同じソロピアノでも音楽性は全然違うのですが、そんな難しいこと抜きにして、『ケルン・コンサート』を聴いて「いいな」と思い、キースの来日公演に行きたくなった女子って、キースの音楽性とかスタイルとか云々よりも、純粋に美しいピアノに彩られるという「体験」を求めて会場に足を運んでいたのかもしれませんね。

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それにしても、「賦質(ふしつ)」ですか。
難しい言葉使っとりますな。

さすが、油井先生。

このような言葉が飛び交っていたであろう、昔の『スウィング・ジャーナル』をはじめとしたジャズ雑誌、これから紐解いていくのが楽しみです♪

花野夏さんからのコメント。

こんにちは、花野夏です♪
動画で紹介された京都のライブは、1976年11月5日京都会館ホールでのソロコンサートですね(のちに『サンベア・コンサート』として円盤化されました)。京都は初日でした。僕はサンベア京都公演の演奏が好きで何回も繰り返し聞きましたが、あの気持ちのいい音と緩やかな展開が眠りへと誘うのでしょうね(笑)。ライブで寝るとは言語道断ですが(笑)、気持ちは分かります。当時、サンベアコンサート自体をそのようなものとして捉えていたジャズファンは少なくなかったと思います。ある意味ミニマルミュージックだったのでしょう。実は京都ライブのエンディングはめちゃくちゃカッコよくて大好きなのですが、おそらくこの読者さんは「あれ?演奏終わってたの?」って思ったでしょうね(笑)。そういう終わり方です。ではまた♪

>ある意味ミニマルミュージックだったのでしょう。

なるほど!
ちょっと腑に落ちたところがあります。

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白木高一さんからのコメント。

5月8日誕生日 ワタシも10年後の同じ日
 因みにあの赤木圭一郎さんも ところで5月8日に上野?来日コンサート勇んで行きました LP時代の10枚組み 学生生協で14800円だったか?大好きになった北海道のヒグマでサンベアコンサート( ◠‿◠ )お寺の鐘の音  札幌のセセラギみたいな たしかに眠いのかな 京都の後半への盛り上がりは ヨシヤルゾという気分にワタシには感じてました 皇后陛下さんもかなりヒタッテいたようです(*☻-☻*)