私のジャズ先輩・かまいちさんが中学2年生の夏のある日、大学生に連れられて横浜のジャズ喫茶を数点行脚し、そこでスゴいジャズを浴びまくった話を、先日、動画でアップしました。
そしたらですね、この動画にこのようなコメントをいただいたんですよ。
原田明さんからのコメントです。
いやあ、おもしろい、なつかしい。
わたしはたぶん偉大な先輩Sさんと同年代です。
わたしのジャズ初体験は高校生の頃のやはりAMラジオ、当時グラモフォン系の新譜レコード紹介番組があって、聴いたのがオーネット・コールマンのクロイドンコンサート。かまいちさんのように、なんだ、こりゃーー!と衝撃を受けましたね。おかげで大学入ってから通ったジャズ喫茶ではハードバップ系はなんとなく退屈で、もっぱらドルフィー、ミンガスにはまってましたね。最初がオーネットですから。ハードバップのよさがわかるようになったのはだいぶ後のことです。ずいぶん奥手ですね。だいたい10年の年齢差が実質は完全に逆転しています。
あと古本屋でスイングジャーナルのバックナンバー買いこみとか、爆音で警察来たとか、箱入りダイヤル盤とか、ルースト盤とか、わたしはかまいちさんほどジャズに関して広くも深くもありませんが、似たような経験がいっぱいで実に楽しかったです。
そうそう、靴を脱いで入っていた頃のイーグルも行ったことありますよ(ちょっとこぼれ話)。
なに?!
四ツ谷の「いーぐる」は、昔は靴を脱いで入る店だった?
興味深いコメントだったので、これに対してのコメント返し動画をアップしました。
コメント
早速、原田明さんからコメントが。
ご紹介ありがとうございます。
わたしいまだに原体験わすれられないのか、今1番のマドンナはジェリ・アレンです。多少前衛味があるのが好み。ブルース・フォー・ドルフィーとかもやっているし、モンクを思わせる瞬間もあります。60歳で亡くなってしまいましたが。
「いーぐる」の話、記憶が混濁してきましたが、四谷であったことは確か(他の店はなかったような)、ひょっとすると地下でなく一階だったかもしれません。たしかにポン女だかソフィアだからしい女の子がたむろしていたような。当時行ったイトー、フラミンゴ、響、みんななくなってしまいましたね。アンケートの一部。最初に買ったのはコルトレーンの「トランジション」(マイナー)か、ミンガスのオリンピア?ちょっと記憶が、、、なにしろ半世紀昔のことですから。あと、クラシックとビートルズが比較的好きでしたね。では。
ジェリ・アレン、私もけっこう一目ぼれ、じゃなくて、一聴き惚れでした。
おっしゃるとおり、モンク的でもあり、ちょっとセシるところもあり、なにしろピアノのタッチが重くて、だけどどこか理知的でシャープなところもある。
同じ女流ジャズピアニストとして、たしか同じ時期に雑誌でよく取り上げられていたリニー・ロスネスよりは、私の場合はジェリ・アレンにグッときましたね。
さて、ジェリ・アレンですが、最初に聴いて「おっ!」となったのが、ピアノソロの『ラウンド・ミッドナイト』でした。
「いーぐる」でかかってましたw
当時は、よくかかっていた記憶があります。
>ブルース・フォー・ドルフィーとかもやっているし
ジェリ・アレンの大学の卒論のテーマは、エリック・ドルフィーだったそうです。
だからなんでしょうね。
原田明さんからの返信。
いや、わたしも最初は「いーぐる」でかも。
亡くなった時マッコイが哀悼の辞を捧げていますね。モンクとマッコイじゃ、、、、マイルスには嫌われたでしょう(笑)
確かに(苦笑)。
博 橋本さんからのコメント。
イーグルの旧店舗は木の柱や梁が剥き出しのいわゆる山小屋風の建物で、中地下だったか中二階だったかの有る作りだったと記憶しています。履き物を脱いだ記憶はないのですが・・・。
1972年〜1973年頃に新宿通りの拡張に伴って現在の位置に移りました。当初新・旧店舗同時に営業しており、旧店舗でジャズ、新店舗は『ディスクチャート』という店名でロックのレコードを掛けていました。ロックといっても当時渋谷の『ブラック・ホーク』をメッカとする様なアメリカのアコースティックなサウンド指向の物を掛けていました。ブラック・ホークと競う様に当時密かに流行り始めたライ・クーダーのセカンド・アルバムなどが流れていました。時に山下達郎、大貫妙子などを見掛ける様になり彼らはご存知の『シュガーベイブ』としてデビューしました。ユーミンのバックの彼らや下北沢での彼らのライブを観に何度か出掛けました。みんな若かった(^ ^)
その後ディスクチャートは閉店。イーグル新店舗としてその場で再開しました。ざっと私の記憶です。
原田明さんからのコメント。
あれっ、そうでしたか。あの状態で行ったのはたった一回ですので(今の状態では何度も行きましたが)。靴を脱いだのはわたしの夢か妄想だったかな。行ったのは旧店舗と呼ばれる方だったようですね。
ライ・クーダーといえば「パリ、テキサス」の映像が浮かんできます。後藤さん、ポップスにも関心お持ちだったんですね。
博 橋本さんからの返信。
@原田明 さん
ただし、後藤さんの父上時代だとするとちょっと分かりません(^ ^)
でもその頃は既に後藤さんがジャズ喫茶として経営していました。
ロックの方のレコードは店の若者達に任せていたと思います。彼らがブラックホークで仕入れた知識を生かしていたと思います。それはお客の私達にもかなりの恩恵になりました。
橋本さん、原田さん、貴重な情報をありがとうございます。
サンジョルディさんからのコメント。
【ジャズ好き原体験質問&答えてみた、あるある】
①ジャズに聴く前にハマった音楽ジャンルをさかのぼると?
*年齢がバレるのが嫌な人は、途中まででOK。
ジャズ⇒オペラ⇒クラシック、民族音楽、ボサノヴァ⇒ハードロック、ヘヴィメタル⇒フォーク⇒オールディーズ⇒映画音楽…②今自分がジャズを聴く上で、特に影響があったと思える音楽ジャンルは?
ハードロック、オールディーズ③最初にハマったジャズの楽器は?
テナーサックス、トランペット④今でもちょっと苦手な、ジャズで使われる楽器は?
ヴィブラフォン、ストリングス⑤最も好きなジャズの編成は?
トランペット、テナーサックス、ピアノ、ベース、ドラムのクインテット
私の場合です。
1、ジャズに聴く前にハマった音楽ジャンルをさかのぼると?
クラシック、サイモン&ガーファンクル、ビートルズ、ラテン、タンゴ、アンディ・ウィリアムスなど(親が家でかけていたので、同時進行的に)
⇒ピンポンパンの歌
⇒アニソン
⇒ポンキッキの歌
⇒YMO(と、その周辺の音楽)
⇒アニソン
⇒ブリティッシュ・エレポップとヘヴィメタルと歌謡曲とニューミュージック(同時進行)
⇒環境音楽、フレンチポップ(同時進行)
⇒ジャズ
⇒R&B(ソウル)、ファンク、ヒップホップ、レゲエなど(同時進行)
⇒パンク、民族音楽(ガムラン、ジンバブエのムビラ、チベットのお経、アンデス民謡、ゴスペルなど)
⇒アシッドジャズほか打ち込み音楽
⇒古いロック(ストーンズ、ツェッペリン、パープルなど)
⇒J-POP
⇒アニソン
⇒渋谷系(苦笑)
⇒ボサノバ、ハワイアン、戦前ブルース
⇒クラシック……
脈絡なさすぎです(汗)。
2、今自分がジャズを聴く上で、特に影響があったと思える音楽ジャンルは?
クラシック、アニソン、ソウルなど
3、最初にハマったジャズの楽器は?
ピアノ
4、今でもちょっと苦手な、ジャズで使われる楽器は?
楽器単体というわけではないけれどもストリングス
奏者は少ないけれどもハープ
5、最も好きなジャズの編成は?
サックス+ベース+ドラムスのピアノレストリオ。
サンジョルディさんからの返信。
幅広いですねー。
ピアノレストリオ、やっぱり😆
読まれてましたね(汗)。
もちろん、ピアノは好きなんです。
でも、その反動というのもあって、
「曲」を聴いている
というよりも、
「演奏」に立ち会っている
という、
生々しい体験をしたいという欲求もあって、
それを比較的満たしてくれるフォーマットがピアノトリオなんですね。
サックスとベース、ドラムと書きましたが、もちろんトランペットなど他の管楽器でもOKです。数は少ないと思いますが。
サンジョルディさんからの返信。
「曲」を聴くよりも、「演奏」に立ち会う…
姿勢がやっぱり<とんがりジャズ派>ですねー😂
うっ、なんかカッコつけたこと書いちゃったようで、なんか恥ずかしー(赤面)。
またまたサンジョルディさんからのコメント。
【3大変わり者(褒め言葉)対決、あるある】
『マックス・ローチ・プラス・フォー』(エマーシー56年録音)
『ソニー・ロリンズ・プラス・フォー』(プレスティッジ56年録音)とごっちゃになりそうなアルバム。
こちらの『マックス・ローチ・プラス・フォー』のジャケットは、マックス・ローチだけ前を向いていて、他の4人が後ろを向いています。でも、ソニー・ロリンズは、ごつい肩幅ですぐ分かりますけど…。
クリフォード・ブラウンとリッチー・パウエルが亡くなって3か月後に録音。メンバーが後ろ向きなのは、新しいメンバーのお披露目という意味もあるのでしょう。演奏を聴くと、ソニー・ロリンズとケニー・ドーハムがやっぱり<変(褒め言葉)>なんですー。
2人は、最初から、<破裂><かすれ・ひねり><ゆらぎ><ため・ずらし><かき回し>と、やりたい放題です。
その中で、レイ・ブライアントは、「いい仕事してますねー」😌しかし、よーく聴くと、マックス・ローチのドラムが…。
そう、たとえば、アート・ブレイキーがまっすぐ直球で、熱を持ってフロントをあおるとしたら、
マックス・ローチはあちらこちらから変化球で、冷静に徐々にフロントを追い込みます。まさに3大変わり者(褒め言葉)対決、でした😵
『マックス・ローチ・プラス・フォー』、このアルバムは、個人的には『セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ』に近い位置づけのアルバムで、あまり積極的に「よし、聴くぞ!」という前向きな意欲がわきづらいアルバムなんですが(汗)、しかし、なんだかんだいって、結局のところ、けっこう聴いた回数の多いアルバムなんですよ。
ドーハム、ロリンズ、ローチのプレイはご指摘のとおりだと思います。
イイというか、ヘンというかは、その人の言葉のセンス次第で、どちらの言葉を選んでも、おそらく感じている内容は同じだと思います。
以前動画で「ジャズ喫茶やぶり」氏の話をしたと思いますが、彼から出題された曲が、そういえば、このアルバムにはいってました。
曲名は忘れましたけど、ロリンズもドーハムもすぐにわかる「ヘン(誉め言葉)」なプレイをしています。
サンジョルディさんからのコメント。
ドーハムは、マイナーイメージが強くありましたけど、ロリンズがバリバリ吹いても、ドーハムも平気でトゥロトゥロ吹いています。<予想外に>ドーハムとロリンズの相性が良いですね、というより、ドーハムの懐の深さを感じましたー😆
高野雲さんのおっしゃる「ドーハムの汎用性」ですね👍🏻
ドーハムの汎用性。
「(昭和の少年向けアニメ風に)博士! ドーハムは弱そうだけど、本当はとっても強くて頼りになるロボットなんだね!」
ロボットじゃないんだけど(謝)、なんかそう言いたくなっちゃいました。
サンジョルディさんからの返信。
まさに、見た目も強そうには見えません😅
どう見てもロリンズ・ロボのほうがデカいし、パワーあって強そうですもんね。
しかし、互角、いや、互角以上の戦いをするドーハム・ロボ。
強し!
Jさんからのコメント。
やっとカッペリーニ号 みました 感動 !
J
将来はイタリア人になりたくなりました!(笑)
ただ、さすがにそれは無理そうなので、トマトパスタを食べたくなりました。
しかし、近所のスーパーにはホールトマトがなかったので、仕方なく冷凍ミートソースパスタを食べてお茶を濁しました(涙)。
大和田未來さんからのコメント。
私にとってのジャズの原体験の1つは、多分16歳ぐらいの頃たまたまYoutubeのサジェストで出てきた鈴木章治とリズムエース&ピーナッツ・ハッコーによる、鈴懸の径です
あの哀愁とゆりかごのようなスウィング感がとても好きで魅了された大好きな曲です最後にリクエストなのですが、もし宜しければ高野さんが選ぶコンテンポラリージャズ10選のようなものがあればお訊きしたいです
コンテンポラリージャズ。
う~む、苦手科目(?)かもしれませんです。
聴いている絶対量が少なすぎるので。
でも、まあ検討はしてみます。
好きなものもあるので。
永井勉さんからのコメント。
突然変異なミュージシャンを皆さん教えて下さい・・・・・・m(__)m
自分が思う先駆者はモンクとジミヘンだと思います・・・m(__)m
俗に言う突然変異なミュージシャンです・・・・・・W
ロックではフランクザッパ フォークではジョニー・ミッチェル
カントリーブルースではライ・クーダー プログレシッブではロバート・フィリップ
ジャズだとパーカーしか思いつかないです・・・m(__)m
おもしろそうな企画ですね。
近々動画で募ってみましょう。
そして、後日アップした動画⇒こちら
Jさんからのコメント。
ジャズ原体験 たぶん ベンチャーズのCaravanなのでしょう ドラマーのメルテイラーの 隠し味 アートブレーキー魂
閑話休題 たまたまリーモーガン カリズマget 良い意味で期待外れ ジャケットとタイトルのカリズマでなかなか触手を伸ばせなかったのですが 中古格安だったので エイや~ と
あれスイートハニービーも入ってる 66年9月録音? デュークピアソンの曲だよなと思いつ あれ ピアソン録音66年12月かよ~
オリジナルより先かよ~ やっぱカリスマや~ すぐピアソンも聴いてみる えっ どっちがおいしいかって?
そりゃあ 公爵に聞いてみなって
J
甲乙つけたがいですね~。
ただ、『カリスマ』バージョンは、カリスマなだけあって、すごく安定感あって「ご立派」な演奏なんですよね。
ジェームス・スポルディングのフルートやジャケ写のイナたい味わいが妙にモヤモヤさせてくれる公爵バージョンのほうが一枚上手かな?と個人的には。
Jさんからの返信。
もう全く同意見です(笑)