エレクトリック・マイルスの名盤(迷盤?!)に『ライヴ・イブル』と『オン・ザ・コーナー』があります。
この2枚には口笛がメロディを奏でているナンバーが収録されています。
『ライヴ・イブル』は、《リトル・チャーチ》、
『オン・ザ・コーナー』は《ブラック・サテン》ですね。
両方とも、妙に耳になじみやすいメロディだなぁと長年思っていたのですが、その大きな理由のひとつに口笛の効果があるのではないかと思い、そのことを話した動画をアップしました。
《リトル・チャーチ》の口笛の主は、最近発売された小川隆夫氏の『マイルス・デイヴィス大事典』によると、エルメート・パスコアールとのこと。
ブラジルのミュージシャンだそうです。
《ブラック・サテン》の口笛も彼なのかな?
残念ながら、その記述はありませんでした。
しかし、口笛、いいですよね。
過激なリズム、音色の曲が多い中、口笛の音色は一服の清涼剤です。
コメント
くまが集う喫茶店さんからのコメント。
マイルスの願いとは裏腹に
ディスコでかかったら
フロアにいるお客さんが
一瞬凍り付いて
踊れなくなる様な曲ばかり
かも知れませんがw
(^o^;この辺りはエレキマイルスの
一番美味しい所、至宝ですよね。『ブラックサテン』の
口笛とハンドクラップは
ロックで言うところの『キャッチーな必殺リフ』
だと思います。
(^^)
踊れないダンスミュージックw
「日本一のマイルス者」の中山康樹氏は、名著『マイルスを聴け!!』でこう書かれています。
「マイルスという人は、ファンクをありのままのファンクとして演奏したりしない。ヒネリを加えたり、水につけたり火であぶったりしたものを、しかもストレートではなく、カーブやシュートで投げつけてくる。ファンクに限らない。マイルスは、常にそうやって、いろんな音楽の要素を取り込んできたのだ。」
『オン・ザ・コーナー』なんか、まさに!です。
凝り過ぎて(?)、別な次元にワープしちゃった感がありますね。
くまが集う喫茶店さんからの返信。
アタマの固いジャズファンを
マイルスのホーンから出る
火炎🔥で燻(いぶ)り出す
『ライヴ燻る』も最高です!!
(^o^)丿
ライヴ燻る!!
ウケました(笑)。
くまが集う喫茶店さんからの返信。
口笛とハンドクラップ、
あと忘れてはいけないのが
『シャンシャンシャンシャン』
って鳴っている鈴。
あれで真っ当なファンクとは
一味違うサイケないかがわしさが
倍増ですよね。
(^O^)v
シャンシャン効果は絶大ですね。
たしかに、いかがわしい(笑)。
関係ないかもしれませんが、なぜかファンカデリックの『ファンカデリック』を思い出しました。
無駄にエコーかけすぎでクラクラくるし、ヘンにダウナーだったりと、なぁんかアルバム全体がいかがわしさ臭ぷんぷんだったんですよ。
くまが集う喫茶店さんからの返信。
ファンカの1stアルバムですよね。
(^^)昔音楽雑誌で読んだんですが
ある音楽ライターが若い頃
Pファンクにハマって
行きつけのレコード店で
ずっとPファンク関連の
アルバムを買い漁っていたら
お店の店長に『こんなのばっかり聴いていたら
ダメな人間になるぞ。止めとけ』と真剣に注意されたんだ
そうですよw
(^o^;(笑)
そうです、1枚目の顔がグルグルしている気持ちの悪いジャケットのやつです(笑)。
しかし、その話は爆笑ものですね!
店長の気持ち、何だかわかります。
>『こんなのばっかり聴いていたらダメな人間になるぞ。止めとけ』
高松貞治さんからのコメント。
『オン・ザ・コーナー』といえば、まず気になるのは、タブラ奏者バタル・ロイです。マイルスはずっと以前からインドを視野に入れていたことがこれでわかります。また気になるのは何といっても、デイブ・リーブマンです。中山康樹さんの本によるとジョン・コルトレーンやウエイン・ショーター以上にマイルスとは相性が良かったと書いてありました。ただそれを立証するアルバムがないのは頭が痛いとのこと。リーブマン自身もこのアルバム参加して何が何だか分からなかったと証言しています。このアルバムは何回も聞き直しましたが、いろんな意味で不思議ですね。
リーブマンのみならず、バダル・ロイも、スタジオでは何がなんだかわからないまま演奏して家に帰ったそうです。
そして、しばらくはこのアルバムのことを忘れていて。
息子が中学生か高校生くらいに成長したある日、息子が「お父さん、ヒップじゃん!」と興奮して家に帰ってきたとのこと。
なんのことか分からずキョトンとしていると、「だって、お父さん、あの最高にヒップな『オン・ザ・コーナー』に参加しているだよね?! 今、俺たちの間でめちゃくちゃカッコいい音楽なんだよ!!!」と言われてビックリしたそうです。
よーわからんまま言われたとおりに演奏しただけなのに、なぜか時間が経って、思いもよらぬところで評価されていたというお話。
高松貞治さんからの返信。
『オン・ザ・コーナー』と言うアルバムはほんとに掘れば掘るほど不思議のアルバムですね。マイルスはツベコベ言わずにこのアルバム聞け!とあの世から(天国か地獄どちらかわかりませんが)怒鳴ってそうですね😃
もう忘れてたりして♪
(常に前進しつづけた男だから)
Kawai Andyさん⇒高松貞治さん
そうなんです!ほぼそのとーりなんです。昔のマイルスのインタビューで、『オン・ザ・コーナー』でメンバーの名前を記さなかった件について尋ねられ、レコードをじっくり聴いて欲しかった、白人の評論家は名前を見ただけで黒人のミュージシャンの悪口を言うし、我々が感じていることなんかこれっぽっちもわかっちゃいない、そんな連中に自分のレコードのことを雑誌に書くなんて許せない。だから、名前を外して誰がやってるのか解らなくした、コメントなんかしてもらいたくもない。と言ってた。さすが!高松さん!
なるほど、パーソネルを表記しなかったのはそういう意図があったんですね。
高松貞治さん⇒Kawai Andyさん
だから『オン・ザコーナー』の演奏者は、録音した後、何がなんだかよくわかんなかったと、発言しますが、マイルスのそういう意図があったんですね🤭お褒めいただいてありがとうございます!
御駄賃取郎さんからのコメント。
ジャズと口笛・・いいですよね。といっても私がまっさきに思いうかんだのは、ウォルター・ワンダレイの「アンド・アイ・ラブ・ハー」くらいです。これはたしかFMの音楽番組のテーマ曲でした。ボサノバ・アレンジで哀愁感があって好きです。あとは「ドン・ウオーリー・ビー・ハピー」で有名なおじさん(名前忘れました。)それと、ツーツ・シールマンスがギターひきながら口笛ふきますよね。
あと電化マイルスはかなり以前から「リミックス盤」としていろんな人がいじったCDがでていますが、自分には聴き比べても違いがわからん・・・一体なにを「リミックス」したんだろっか?教えてたも。
思い出しました、そうそう、ボビー・マクファーリン!
共和党のキャンペーンソングだったと思いました。
ボビー・マクファーリンはその曲がヒットする前ぐらいまでの作品が大好きで、LDも持っていたんですが(ショーターとデュエットしてる!)、再生できなくなってしまったので誰かにあげてしまったような。今考えればもったいないことしたなー。
リミックスはほとんど聞いてないんですよ。
ビル・ラズウェルのミックスだったかな? 以前誰からいただいた記憶があるんですが、たぶん聴いてないw
昔、まだジャズを聴く前は、よくエレポップの12インチシングルを買いあさっていたのですが、80年代半ば頃は1つの曲に対して、様々なリミックスをほどこした盤が何枚も出ているのが流行っていたのかな? 私はデペッシュ・モードやアート・オブ・ノイズなどの「なんとかミックス」が発売されるたびに、せっせとリミックス盤を買っていたんですね。ところがところが、結論は、「結局はオリジナルバージョンがいちばん良い」でした。
ずいぶん無駄遣いしたなぁ……。
その頃から、もちろん興味はあるのですが、あんまりヴァリエーション的にリミックスバージョンで発売されている音源には興味を持たなくなってしまいました。
唯一の例外は、YMOが「再生」前後に、YMOの音源のリミックス音源が発売された時期があり、その時は全部買って聞いた。
⇒いまいちだった(良いのもちょっとあったけど)
なので、より一層私の中では、「リミックスよりオリジナル!」という考えが固まってきているようです。
だから、マイルスのリミックスも、「マイルスのリミックスぅ~? もうだまされんぞ~!」と意固地になっている自分がいますw
でも、もし良いよ~!という方がいたら教えてくださいね。こっそり聴きますからw
御駄賃取郎さんからの返信。
すいません。↑の口笛の投稿でまちがえました。かつてのジャズ番組で使われた口笛のアンド・アイ・ラブ・ハーは
ウォルター・ワンダレイではなく、ゲイリー・マクファーランドでした。YOUTUBEできけます。なつかしく感じる方もおいでかと。。アルバムは「ソフト・サンバ」だと思います。・・最近自分のトシを感じるのは「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」もかつてのジャズ番組のテーマで有名でしたが、「え?知らんで?」という人がふえました。
そのうち「ダンモって何?モボ(モダンボーイ)のことか?」とかゆわれそだな。(笑)
ベニー・グッドマン楽団を略した「BG楽団」を、丸の内で働くビジネス・ガールの楽団か?とか(なわけないか)。
御駄賃取郎さんからの返信。
ありうる話ですね。(笑)ベニー・グッドマン物語は最もすきな映画のひとつですが、私の中でこれに匹敵する感動のジャズ映画といえば、「スイングすべ?」
の、あの「スイングガールスズ」でした。女子高校生たちがスイングスイングスイング!を演奏する場面では何度みても「いけ!いけ!いけ~~~!!」と涙なしには見れません。これぞジャズそのものだと思います。日本からこんな映画が生まれたことをとてもうれしく思いました。
さすが御駄賃さん!
私もあの映画、超大好きです。
何度みたことか。
顧問の竹中直人がドルフィー好きなところもツボw
レコード1年生 / れこいちさんからのコメント。
はじめまして、コメント失礼します!
他所では聴けないJAZZの深ーい話、いつも関心してしまいます🙇🏻♀️
ジャズで口笛って他にあるのかな?というお言葉をきいて、心当たりあったので、コメントさせていただきました笑
というのも、実はつい先日、「口笛ジャズ」のライブを観たんです。
口笛音楽を生業とされている「分山貴美子」さんという方です。
そのときはピアノとデュオ演奏で、なんとチック・コリアのラ・フィエスタも演奏してくれました。難曲ですが、見事でした😳コロナ禍ですが、ぼちぼち活動はされているようですので、機会があれば是非😄
分山貴美子さんですね!
時間があるときチェックしてみます。
口笛でラ・フィエスタとは凄い!!
情報ありがとうございました!
2019 enchanさんからのコメント。
動画配信ありがとうございます! 月一回 On the Corner を聴かないと居られない電化マイルスファンです。1曲目の唐突な始まり感が好きなんですが、2曲目もいいですね!そういえば曲名は全然チェックせず聴いてました・・・Black Satinね・・・。Live Evilはアガパンの陰に隠れ、あまり聴いてません。
> 月一回 On the Corner を聴かないと居られない
それはカッコいい😎
1曲目はタイトル長いじゃないですか?
ご存知かもしれませんが、あれは複数の曲のメドレーなんですよね。
で、小川隆夫さんの『マイルス大事典』には、「何分何秒目から次の曲に変わる」というガイドが書いてあり、それを読むと、けっこう鑑賞の手助けになります。
アガパンが強烈な内容なのに比べ、『Live Evil』は、内容が散漫な印象がいなめないところもあるからか、このアルバムが死ぬほど好き!という人には今まで出会ったことがありませんねぇ。
それに、もちろん『ライヴ・イブル』も悪くないんですが、同じ2枚組だったら、私は『ゲット・アップ・ウィズ・イット』のほうが好き(こっそり)。
Tetsuo Nambaさんからのコメント。
Quincy Jones のアルバム”Smackwater Jack” の曲 “What’s Going On?”と“Hikky Burr” でToots Thielemans が自らのギターとユニゾンでカッコいい口笛を吹いています。
ありがとうございます。探してみます。
シールマンスは素晴らしそう!
永井勉さんからのコメント。
1970 Live-EvilのLittle Churchは雰囲気的にはNefertitiに
とても近い感じの楽曲だと感じました・・・m(__)m
もはやジャズの枠は超えています・・・WWW
ていうか このアルバムはとても暴力的な感じがして個人的には
大好きです・・・m(__)m
なるほど、ネフェルティティ。
いわれてみればたしかに。
ロジックよりも感覚優先で不思議なものが出来ちゃった感がありますね、両者とも。
>暴力的な感じがして
いいでしょ、いいでしょ~。
今度は病的な感じがする『ゲット・アップ・ウィズ・イット』にもぜひトライしてみてください。
永井勉さんからの返信。
なんとなく雲さんの策略にはまっている永井です・・・m(__)m
1974 – Get Up With It 聴いてみます・・・m(__)mHe Loved Him Madly聴いてみました・・・ 悪いわけがないでしょ・・・・W
プログレシッブロックが好きな私は深みとか良さが解りますが、
常人でこの曲の良さが解る人っているんですか?????
ふっふっふw
いることを祈って、さあ次は《マイシャ》(最近の表記だとメイーシャ)もよろしければ聴いてみてください(^_-)-☆
永井勉さんからの返信。
すいません・・・Maiysha 聴きました・・・いいんですけど
雲さんの意図がわかりません・・・洗脳ですか・・・W
ていうかこのアルバムは啓示だと感じました・・・m(__)m
どうせ難しいジャズをやるならここまでやれ・・・という感じ
だという・・・マイルスの独自の表現方法だと感じました・・・
>雲さんの意図がわかりません・・・洗脳ですか・・・W
洗脳ですw
というのは(半分)冗談で、まわりくどくてすいません。
動画をアップしましたので、そちらのほうをお聞きになっていただければと。⇒こちら
Kawai Andyさんからのコメント。
エルメート・パスコアール、79年に来日、当時スイングジャーナルで、脱帽マークで紹介された『調和』(Zabumbê-Bum-Á)と云うアルバムを買いましたね。ブラジル音楽の奥深さを垣間見た感じで、自然讃歌、祝祭、呪術、と云う言葉が浮かぶイメージでした。当時、ナベサダとも共演してました。楽器のテクニックは「凄い」の一言ですね。確か、アルビノの人でした。シンセのノイズじみた音から工事現場を想起する曲が印象的で面白かったなぁ〜!当時はまだ聴いた事が無かったミンガスの『直立猿人』でも管楽器で街の騒音を模した曲がありましたが、似た感じですね。
ほえ~、めっちゃ凄い人やん!!
なんか興味わいてきた。
情報ありがとうございます。