幻の本、スイングジャーナル『幻の名盤読本』の内容をチラリと紹介

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ジャズの大先輩より送られてきた大量のジャズ雑誌の中に「幻の本」といわれたというスイングジャーナル臨時増刊号もまざっていました。

評論家・粟村政昭のファンでもあるTAKESI0506さんもこの本は「たいへんいい本」と絶賛されています。

「幻の名盤読本」は、“幻の名盤読本が幻になってしまった”などと言われて、中古本市場でも高値をよんでいた本です。オフ会で私はかなり酔っぱらってましたが、「この本はいい本、本当にいい本」と連発していた記憶があります😅

 事実、幻の名盤読本は中身の濃い本当にいい本です。
 以前、書き込んだことのある、リバーサイドのオリン・キープニュース氏の想い出話
「リバーサイドの事務所に来たマイルスが、ランディ・ウェストンのアルバムをべた褒めに褒めるので、そんなに良いなら何故ボブ・ワインストックに推薦しないのか?と聞くと、マイルスは“誰があんな野郎に推薦してやるものか!”と吐き捨てた」
 という、キープニュース氏の想い出話もこの本の最後のほうに載ってます😇

こちら

であれば!

ということでこの本の中身を紹介した動画をアップしました。

いま、パラパラとめくりながら、気になるところだけ拾い読みをしているんですが、たしかに「たいへん良い本」です。

【中古】 スイングジャーナル 増刊5冊/幻の名盤読本 他

コメント

EnjoyableJazzForOldAgeさんからのコメント。

私がジャズに狂っていたのは80年代でしたが、古本屋さんでもなかなかこの臨時増刊は見つからず、喫茶店で読ませて頂いて居りました。
日立LO-D(ローディー)は、低歪率LowーDistortionから取ったオーディオブランドネームでした。
東芝オーレックスと日立ローディーは、一生懸命ジャズファンに売ろうとしたようですが、オーディオマニアばかりのジャズファンが本当に買ったかどうか…

低歪率(LowーDistortion)。
そういう意味だったんですか。

ありがとうございます!

日立のスピーカーってあまり聞いたことがなかったので、なんだかあの広告、新鮮でした。

高松貞治さんからのコメント。

今手元にないんですが、私は「新・幻の名盤読本」を買いましたよ!これはスイングジャーナルの後期に作られて今でも簡単に手に入ると思います!

1993年バージョンですか?
これは、驚くほど安いですね~。
たぶん定価より安いのでは?

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とはいえ、74年バージョンの「幻本」も、オークションサイトでは2000円代で出品されていますから、思ったほど高いというわけでもなさそうですね。

高松貞治さんからの返信。

今手元にないんでうろ覚えですが、確かに中身は結構充実してますよ!昔の本よりこちらの方が新しい分だけ、本当の幻の名盤を探すのに十分な本だと思いますよ!

こちらも欲しくなってきますね~。

高松貞治さんからの返信。

買ったほうがいいと思いますよ!今なら安いですし。自分もなくしたのでもう一回買おうかな~。

まぐまぐさんからのコメント。

今の時代は CDになってるから あの頃とは 価値が違うんでしょうね・・・

CDから 疑似ハイレゾをつくって 聴いて楽しめる今の時代は本当にありがたいですw

本当そうですね。

この本をめくっていると、今では「普通にどこでもあるじゃん」と思える「個人的普通盤」も、当時は「幻盤」だったんだなと思うと、ギャップを感じます。

まあ1974年ですから、もうほとんど半世紀前の本ですからね。

そのわりには、とても綺麗な状態。
大切に保存されていたんだなと思いました。

永井勉さんからのコメント。

モンクだらけの永井です・・・m(__)m
ごめんなさい・・・ 過去にタル・ファーロウを酷評した事を謝ります・・・
とにかく沢山聴かないとだめですよね・・・m(__)m
ジャズギタリストをウエスモンゴメリーを基準として評価していて
速さだけで感情がこもっていない感じがしたんです・・・m(__)m
私はハウス・オブ・ブルー・ライツが大好きなんですが
エディ・コスタとタル・ファーロウが絡んでいるというだけで
なにかぞくぞくしてきます・・・!!!

うわべだけ聴いて文句は言うのは簡単なことですよね・・・・
1956 The Swinging Guitar を何度も聴いてもうすこし
タル・ファーロウを感じたいと思います・・・m(__)m

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いやいや、謝らないでくださいよ。
忌憚のない永井さんのご意見、そうか、そういう感じ方もあるんだと思いました。
それに、「タル嫌い」も私の周囲には結構いましたので、それほど珍しい意見だとも思いませんでした。

>私はハウス・オブ・ブルー・ライツが大好きなんですが
そうそう、そうでしたね。

コスタ好きなら、タルの魅力にも近づきやすいと思います。

それに、やっぱり『ハウス・オブ・ブルー・ライツ』は、ヤヴァいアルバムです。
コスタ、かなり変態♪
いい感じ。

TAKESI0506さんからのコメント。

すでに目を通されたかもわかりませんが、オリン・キープニュース氏の告白記事の中には、キープニュース氏のスコット・ラファロへの想いが語られており、興味深いです。

読みましたよ、読みましたよ。
面白いですね~!

「脅迫」の件ですよね?

ほか、モンクとペティフォードのエピソードもなかなか面白かったです。

『ブリリアント・コーナーズ』で、まさかあの巨匠ペティフォードが、あんなセコい(?)マネをしていたとは!

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1曲だけチェンバースがベースの謎がようやく解けました。

TAKESI0506さんからの返信。

 ペティフォードという人は深酒癖のこともあって、かなり個性の強い人物だったようですね。
 クラブに出演した際、ペティフォードは自身のベースにアンプを取付け、ホーン奏者たちを圧倒するような物凄いヴォリュームで弾きまくり、サイドメンが文句を言っても、「リーダーは私だ。私のプレイを聞かせたいのだ」と言い張って一切耳を貸さなかったということです😢

>物凄いヴォリュームで弾きまくり
アコースティック版(晩年の)ジャコ・パストリアス?!!!

博 橋本さん⇒TAKESI0506さん

私のタイミングが悪くなかなか上手く反映されない返信が続いてしまいました。
いろいろ楽しい情報を有り難うございました。
「円盤蒐集心得」(^_^)
以下ご存知かもしれませんが暮れ頃に見つけたYoutubeのサイトです。試してみてください。
リンクではありません。アドレス、タイトルのみで申し訳ありません。

ビル・エヴァンス 兄弟で語るジャズの即興演奏|Universal Mind of Bill Evans (1966)

尚樹 安藤さんからのコメント。

ペティフォードが、ブリリアントコナーズが難解すぎて、最後までは弾けずごましたてお話ですよね(違ってたらすみません)。でモンクがキレた!実に面白いですね、ほんとすごい曲なんですね。面白い深く楽しめる曲だと思います。好きなアルバムです。

難解すぎて弾けなかったのかは分からないのですが、とりあえず喧嘩になって「弾いたフリ」をしていたようですw

詳しくは動画で語ってます。

MrNOBUchanさんからのコメント。

SJ社は定期的に、月刊の定番「スイング・ジャーナル」とは別にこういった別冊本をけっこう編集し、発刊してくれていましたね。この『幻の名盤読本』も後年、再編集版が発刊されなかったかな?(私が持っているのは、だいぶ後?に発売された再編集版ではないかなと思います、今では実家の押し入れに眠っているのでもう10年以上見ていませんが)。雲さんが載せてくださった表紙を見ると、デューク・ジョーダンの「シグナル・セッションズ」、超マイナー・レーベル、トランジションの「ジャズ・イン・トランジション」、トランジション以上の極小レーベルJAROが発売したJR・モンテローズ盤やケニー・ドーハム盤が紹介されているのでしょうか?

巻頭カラーのページ「超幻の名盤誌上展・12インチ編」にJR モンテローズの『ザ・メッセージ』とトランジションのオムニバス盤が掲載されているますが、本編の「700枚」のほうでも紹介されています。

『ザ・メッセージ』のレビュー執筆は評論家ではなく編集部。
「Jaroという聞きなれないレーベルかも知れないが、トップ・ランクといいなおせば、ゴングを打つ男をあしらった青レーベルをなつかしむファンも多かろう。」
「60年代初頭に発売された全ジャズ・レコード中、ウォルター・ビショップJr.のSpeak Low(Jazz Time)ともども最右翼に位置するといってよい幻の名盤だ」
などと書かれています。

いっぽう『ジャズ・イン・トランジション』は、中野宏昭さんという方がレビューを書かれており、
「過去のマイナー・レーベルがどんどん復刻されている日本で、最後の大物、幻のレーベルとも言えるのが、トランジションである」からはじまり、参加ミュージシャン(グループ)の紹介がレビューの大半となっています。カタカナを並べるだけで、けっこうな文字数食っちゃってる感じです。

で、最後に「エリントンの影響を感じさせるセシル・テイラーの処女録音がとりわけ印象的だ。各グループについて説明した分厚い解説も、貴重な資料である。」で締めくくられています。

テイラーの処女録音でトランジションといえば『ジャズ・アドヴァンス』ですが、何がはいっているかというと《スウィート・アンド・ラヴリー》でした。

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オムニバスだから、アルバムの中ではいちばん聴きやすい、というか大人しいナンバー(と個人的には感じている)を持ってきたのかな?と思いました。

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

「ジャズレコード百科」は創刊の1970年から73年までは20~30年前に古書店で入手しましたが74の「幻の名盤」はその時点で影も形もなく幻だったと思います。昨夜はTAKESI0506 さんから爆弾が投下され私にとっては驚愕の事実が明らかになりました。やはり「長老」ですね。

そう!おっしゃるとおりTAKESI0506さんは「長老」です。
ああ、二度も我が家にいらっしゃっているのに、「対談動画」を収録しなかったのは不覚でした。
またいらしてくれるかなぁ。
遠いからもうイヤだよ~!と言われたら、……泣く。
物静かで穏やかな紳士なのですが、質問すればとんでもないことが今度も色々と飛び出してきそうです。
もっと色々と教えてもらいたい人生の先輩です。

たっくんさんからのコメント。

今でこそ、CDで手に入りますが、当時のアナログ時代の飢餓感が感じられますね👍
ですから、サブスクやどんな音源であっても、大切に丁寧に聴こうと思います。

この本のページをめくっていると、今の時代のありがたさをしみじみ感じます。

だって、気軽にあれいいよね、これヤヴァイよね、なんて誰もが持っていること前提に話しているアルバムの多くが、当時は貴重品だったのですから。

ホレス・パーランの『アス・スリー』も、『チェット・ベイカー・シングズ・アンド・プレイズ』も、ウォルター・デイヴィスの『デイヴィス・カップ』も、チャーリー・ラウズの『ヤー!』も、ボビー・ティモンズの『イン・パーソン』も。
いわば、個人的「日用」盤が、当時は入手困難盤だったのですから。

博 橋本さんからのコメント。

『SMILE』は神田小川町の美津野スポーツの裏の路地に有った小さいけれど居心地抜群のジャズ喫茶でした。
『アニタ・オデイ・アンド・ザ・スリーサウンズ』が有り、アニタの歌うマイシップやウイスパー・ノットが若輩の心に染みました。
 一杯 120 円のホイップ・クリームがのったウインナ・コーヒーで長居をしてゆっくりでもワイワイでも喋れる店でした。カウンターには常に大箱マッチがいくつか置いてありました。
 水道橋の『コンボ』は薄い壁を隔てた隣が雀荘。当然麻雀しながら意外にはっきりジャズが聞こえて来る特等席が有りました。

平岡正明の『日本ジャズ者伝説』に、この界隈のことが色々と書かれていた記憶があります。それを読んだ時、当時の水道橋に行ってみたかったぁと思いましたね。

神保町や水道橋、今ではチェーン店系の飲食店が増えており、昔とはぜんぜん違った景観になっていると思います。

博 橋本さんからの返信。

雲村長の返信を読んでいたらコンボの隣の雀荘の名前を思い出しました。
『東南荘』でした^ ^

東南荘。
いかにも雀荘、雀荘以外ありえない名前ですね(笑)!

永井勉さんからのコメント。

ふと思ったんですが・・・
ジャズを語るオヤジってどうなんでしょう・・・W
私の20代の頃は朝までロックを語り起きたら通りの花壇で目を覚まして
ゆっくりと家路に帰った記憶があります・・・W
ジャズを語る人たちはどうなんでしょう花壇で目を覚ました事はありますか・・・W

さすがに花壇で目を覚ましたことはありませんが、39歳までは、朝帰り、昼帰りは日常茶飯事でしたよ。

仕事の関係で飲みがスタートするのが遅いということもありましたが、まあ元気で体力あったなぁ。
とはいえ、ジャズの話ばかりをしていたわけではないのですが(なんの話してたのかは、思い出せないw)。

今でこそYouTube上では、ベラベラ語ってますけど(一人でやってるから仕方ない)、私はリアルでの飲みだと、どちらかというと人の話を聴いている時間のほうが長いほうだと思います。
特にジャズを語る人は、私よりも年長者のほうが多いということもあり、ジャズ知識や経験は彼らのほうがずっと上。それに先輩相手に偉そうに持論を展開する気もない(そもそも持論ってあんまりないしw)。だから、私の出る幕はないわけですよ。
で、彼らが熱く語っていた内容を、なんとなく覚えていたお陰で、いまベラベラと話せている感じです。

Tommy Jobimさんからのコメント。

「幻の名盤」は、レコード時代のレコード・コレクターの憧れ、所有欲に付け込んだ商業主義の産物です。「スイング・ジャーナル」の企みですね。
私見ですが「名盤」に幻はない。幻になったのは、それなりの理由があった訳で、「幻の名盤」が再リリースされたものを聴いても、演奏自体は既発盤を超えるものはなかったように思います。ただし、レコード・ジャケットのデザインは欲しくなるものがありました。CD時代以降は、ジャケットの魅力はなくなりましたが。