『ジャズライフ』1987年10月号をぱらぱら読み

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1987年に発売された『jazzLife』10月号(No.124)をぱらぱらめくりながら話しただけの動画をアップしました。

コメント

Ken Konishiさんからのコメント。

グラント・グリーンいいですね!初めて聴いたときはアドリブが、針飛びか?と思ったくらいのリフの嵐でしたよ。昨今のプレーヤーは皆優等生で、良い意味でアクの強い方は少ない感じです。

Jさん⇒Ken Konishiさん

針飛びグリーン は いいですね~  座布団一枚! 茶菓子とお茶 つけたいくらいです             J

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私も針飛びか?と思いました(笑)。
といっても、その時はCDで聴いていたので、「鏡面に傷があったっけ?」と思ったものです。

高松貞治さんからのコメント。

Amazonでジャズ批評最新号は送料がまだ高く、もう送料無料にならないんですかね。それはともかく、Amazonのジャズ批評最新号でその中で書評でnokomadoという人が書いていて、それが的確で、寺島靖国さんに辛辣で非常に面白いです。こうゆう人がジャズ批評で書けばいいのにと思いました。次号のヴィブラフォン特集にも言及していて、もう何が書かれるか予言していて、文章が鋭いです!

読みましたよ。

>オーデイオ大賞の一位アルバム(piano trio)をマイ・ベストで挙げたのが一人だけだというのも面白い。

たしかに言われてみれば。
よく見てますね~。

次号は「ハンプトン、ジャクソン、バートンで70%」にならないよう、高松さんも投稿しましょう!(笑)

高松貞治さんからの返信。

いえいえ私には、とても無理です😭

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

YAMAHAのDSP-3000うっすらと記憶あります。乱暴に言うとデジタル「4チャンネル」ステレオ(この機種は6チャンネル)です。昔の4チャンネルは録音時に記録した残響成分をメディアに書き込むのでフォーマットが違うのですが、これはメモリに記録されたテンプレート(プリセット)の残響特性をフロント2組リア1組のスピーカーで再生するものなので普通のステレオ音源でオッケーです。(プリセットにはホントにVillageVanguardとVillageGateがあり)これ自体にスピーカーやパワーアンプは含まれないので別途購入必要、「四畳半がコンサートホール」になるけど足の踏み場がないコックピット状態でしょう(笑)

詳しい解説ありがとうございます。
なんとなくイメージがつかめましたてきました。

しかし、こういうの20万円いじょう出して、当時はどういう人が買っていたんでしょうね?
当時流行りの(?)カウチポテト族??

Hiromi Hasegawaさんからの返信。

たぶん「シアターモード」が本命で、LDやVHSビデオと組み合わせたAVシステムで「映画館のサラウンドシステムをご家庭で体験!」が主な用途だったと思います。
最近某オーディオ系チャンネルで「持ってる音源の7割強はモノラル盤です」と書いたら呆れられてしまいました。(皆さんはどうでしょう?)ジャズファンにとってはあまりご利益のないシステムだと思いますが。

もうちょっと安ければ(5万とかw)、買ってもいいかなと思うんですが、当時、これ一般家庭で買っていた人ってどれくらいいたんでしょうね。

ま、今と違って不景気じゃないから(バブル期でしたよね)、「ものは試しにボーナスで」という人もいたのかもしれませんけど。

長谷川孝二さんからのコメント。

ロリンズのこのGメンの日のライブで寝転びながら吹いてるシーンがあるのは、ステージから飛び降りたら足をくじいて立てなくなったからだそうですね(笑)。
でもそこでシラケるとマズイと考えてそのまま寝た状態で吹いたとのことです。

ま、まじっすか?!!

改めて動画を観なおしましたが、転んでも勢い衰えず。

おそるべし!

というか、演奏中はアドレナリン出まくっていて痛みあまり感じず、ライヴ終了後、「いてててて」だったりしてw

長谷川孝二さんからの返信。

まじっす(笑)。
ロリンズ本人が後のインタビューで言ってる記事を読んだので、どうやらまじの話です(笑)。
それにしてもGメンの長いソロはあれは圧倒されますね。
途中テーマを吹いたから終わるのかと思いきや、何度もテーマ吹いてもそのあとにまたソロを吹いて(笑)、生で観た人は最高だったと思います。

コルトレーンの「長尺ど根性ソロ」とはまた違う《Gメン》の「長尺ど根性ソロ」は、やはり圧巻です。
うちの息子が幼い時に、ロリンズのコンサートに連れていったことがあるのですが、ロリンズがぶろぶろ吹いている姿に圧倒されたらしく「勇気をもらえる」と言ってました。まさに、当時あの現場にいた人は、あの雄姿からはエネルギーをチャージしまくっていたんじゃないかと思います。

サンジョルディさんからのコメント。

【知ったかぶりの若旦那と、知らないとは言えないご隠居の会話、あるある】

<若旦那>
ご隠居、日本人とアメリカ人では、ジャズの好みが違いますでしょ?

<ご隠居>
若旦那は、いつも藪から棒ですな。
まあ、同じ人間だから共通点も多いが、文化の違いはありますでしょうな。
確かに、一般に、日本人はピアノトリオが好きで、アメリカ人はホーン入りが好きと言われますな。
それに関して、横町の<ごっちゃん>は、「日本人は繊細だからピアノトリオが好きなんだよ」と言っておりましたな。

<若旦那>
ご隠居、そこですよ。
あたしゃね、日本で評価の高いマイルス・デイヴィスの第2期黄金のクインテット、つまりショーター 参加4部作が、アメリカでは、あまり売れなかったとネットで見たんですがね。ちょっと驚きましてね。
そこで考えたのは、それも日本人とアメリカ人の好みの違いかなあと。

<ご隠居>
どういうことですかの?

<若旦那>
アメリカ人には、あのアルバムに流れる、捉えどころのない、浮遊感が、好みではなかったんじゃないか、そう思いましてね。

<ご隠居>
あの時期は、マイルスの休養も影響があるでしょうな。しかし、メジャーレーベルのコロンビアで売れなかったのであれば、当時のアメリカ人の好みと違ったことは、十分考えられますのう。

<若旦那>
さらに言うと、ブルーノートの<新主流派>も、日本人が思うほど、アメリカ人は認知していないんじゃないですかねえ。ブルーノートがメジャーレーベルではないことを差し引いても。
アメリカ人に、「ウェイン・ショーター を知ってるかい?」と聞くと、「ああ、ウエザー・リポートの」
「ハービー・ハンコックを知ってるかい?」と聞くと、「ああ、ヘッド・ハンターズの」と答えるんじゃないかと思うんですよ。

<ご隠居>
なるほど、アメリカ人と日本人のジャズファンの好みの違いが、ショーター 参加作や新主流派の売り上げに関係したのかどうか、一度、アメリカに住んでいる、<がわっち>に聞いてみますかな(笑)

おやおや、今回はご隠居さん、いつもより心なしかドッシリと落ち着いておりますの。

たしか中山康樹氏の本に書いてあったのですが(書名失念)、新主流派のあの独特な「実験的なサウンド」は、あくまでスタジオの中で試みられた演奏で(スタジオ芸術)、そのレコーディングに参加したメンバーたちは、ライヴでは普通にスタンダードを中心に演奏していたようです。

内容が進み過ぎてお客さんがついていけないという理由もあったでしょうし、やり直しのきかないライヴでは再現が難しい曲もあったんじゃないかと思われます。

若旦那が感じた「浮遊感」は、まさにそのとおりだと思います。
浮遊感のある演奏は、抽象度の高い演奏ともいえます。
そして、抽象的の反対語は具体的であることからも分かるとおり、
具体的ではない⇒わかりにくい
ということにもつながります。

もちろんアメリカのオーディエンスのすべてが、具体的な内容、わかりやすい演奏を求めていたわけではないとは思います。
しかし、彼らが夜のジャズクラブを訪れるモチベーションは、少なくとも大音量でレコードが再生されるジャズ喫茶に通う当時の日本人とはかなり違うものだったと思われます。

つまり、ジャズに求める要素がかなり違っていたのではないかと。

アメリカのジャズクラブ客
⇒単純にジャズを楽しみたい、高揚した気分になりたい

日本のジャズ喫茶客
⇒勉強したい、修行したい、難解なものを理解したい(理解した気分になりたい)

だから、新主流派のレコーディングを(主に)ブルーノートでしていたジャズマンは、(ライブ会場の客層に合わせて)スタジオとライヴとでは選曲から演奏内容まで意識のモードを使い分けていたんじゃないかなと思います。

それと、スタジオでは頭脳と感性を駆使しまくった反動で、ライヴでは細かなことを考えずに、ドバーっと演奏して発散したいという思いもあったかもしれませんね。

サンジョルディさんからの返信。

なるほど。
的確な分析ありがとうございます😊
アメリカの当時の状況がよく分かります。
うまく書けませんでしたが、もう一つ、若旦那が言いたかったのは、アメリカ人ジャズレコード好きが、現在2022年に至るまで、果たして、新主流派やショーター 参加4部作を評価して来たかどうかということを、問題提起したかったようです😅

博 橋本さんかのコメント。

ビートルズの映画『レット・イット・ビー』の途中でのこと。部屋の雰囲気に息詰まった四人。
ジョージとリンゴがピアノでふざけ始め、1st. アルバムでカバーしたスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「ユーヴ・リアリー・ゴット・ホールド・オン・ミー」を合唱しだす。徐々にポールとジョンも(だったか?)参加し始める。
やっぱりアイツらはこういうのもやっていたかったんだろうなと思いました。

ああ、その気分、わかるような気がします。

TM MTさんからのコメント。

ジョン・ゾーンの「voodoo」ですがnews for luluじゃなくてソニークラーク メモリアルカルテットの方じゃないですか?
細かい事言ってすいません。

いえいえ、ご指摘ありがとうございます。
ジョン・ゾーンの『ニュース・フォー・ルル』は、翌年の88年録音でしたね。

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カトウシュンさんからのコメント。

掲載されている音楽学校は今どれくらい残っているのやら…。
しかし、音楽習うのはお金かかりますね(^_^;)

そう、お金かかるんですよ。

ただ、習いにいくべきかどうか、各音楽学校の入学金や月謝を見比べながら逡巡する期間は長いのですが、いざ入学しちゃうと、「お金かかるなぁ」という感覚がだんだん麻痺してきて、「毎月2万円ぐらい払うのは当然」みたいな感覚になってくるんですよね。電気代やガス代や家賃を払うのと同じような「当たり前」な感覚になってきちゃうんですよ。

だから、最初は月謝の元を取ろうと練習を頑張るのですが、だんだん感覚が麻痺してくると、惰性でズルズルと通うようになり、通う目的が「楽器上達」よりも、先生と雑談しに行く(笑)、自分の「居場所」に存在しにいくというような感覚になっちゃいました(私の場合)。

個人レッスンだったので、他の生徒との比較や競争もないし、締め切りや試験範囲もないマイペースな世界だったので、本当にやる気がないと、どんどん上達速度がにぶってきます(笑)。でも、居心地が良いので、授業前後に待合室でソファに座りながらコーヒー飲みながらジャズの映像を眺めたり、ジャズの雑誌を読んだり、資料室で譜面を眺めたり、スタッフの方と雑談したりと、レッスン中の雑談以外のエトセトララにも楽しさを見出してしまったので、まあそのために月謝を払うのも悪くないなぁなんて思いながらダラダラ上達しないまま通い続けてましたね。
ま、趣味だし、いっか、って感じでしたw
中には真剣にプロを目指している人もいたんでしょうけど(個人レッスンだから、他の生徒の様子がわからなかった)。
きっと私は、先生にとっては格好の「息抜き生徒」だったのかもしれませんw

キタキツネさんからのコメント。
初めてコメントさせていただきます。

渡辺貞夫の「Birds Of Passage」が未聴とのことでしたので、ご参考になるか分かりませんし余計なこととは思いましたが、
同アルバムの感想を書かせて頂こうと思いました。

このアルバムは、あくまでもフュージョン系の演奏なので、そこを踏まえる必要がありますが、個人的には傑作と思っています。

このアルバムは一種「再演集」というべきアルバムで、少なくとも8曲中4曲(Round Trip、Pastoral、Burung Burung “Birds”, Chaser”)
は過去のアルバムで発表した曲の再アレンジでの演奏となっています。

そのアレンジにはイエロージャケッツのラッセルフェランテが関わっており(一部演奏にはジョージデュークも参加)、
特に1.Round Tripと2.Pastoralのアレンジが素晴らしく、続く3.Salvador, 4.Just A Touchを含めた、レコードで言うところのA面の曲順が
素晴らしいと個人的には思っています。

また、これはもっと個人的な感想ですが、1.Round Tripという曲は90年前後の渡辺貞夫のライブでオープニングで演奏されることが
多かったのですが、このアレンジが不思議で、一言で言えばアフリカンテイストな曲という事なのでしょうが、長年聴けば聴くほど
好きになっていくような気がするのは、たぶん私だけですね。。。

私のジャズを聴くきっかけが、87~88年頃の渡辺貞夫がきっかけで、この辺のアルバムの曲はライブでも良く聴いていたので思わず
投稿させて頂こうと思ってしまいました。

長文失礼しました。

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詳しい解説ありがとうございました!

YouTubeに《ラウンド・トリップ》があったので聴いてみました。

いつも私はYouTubeは1.75倍~2倍で再生していることが多いのですが、その時もいつもの設定のまま再生してしまいました(阿保)。

そしたら、飛び出してきたリズムは、なんとマイルスの《ファラオの踊り》みたいではないですか! おおっ、カッコいい。
「アフリカ的」と言われるのもなんとなくわかるような気がしました。

で、普通の速度に戻して聴いてみたら、なるほど、雄大な感じで、ドキュメンタリー番組のエンディングなんかに使えそうだなぁなんて思いました。

機会があれば他の曲も聴いてみたいと思います。

キタキツネさんからの返信。

コメントありがとうございます!
なるほど!再生速度を変えて聞いてみると、また印象が違いますねぇ、、
確かにマイルスの《ファラオの踊り》のようにザクッ、ザクッと進んで行くようにも聞こえます。
また(音量のせいかもしれませんが)早く再生すると意外とベースラインがはっきり聞こえるような気もして、色々と目から鱗です。
これからも動画楽しみにしております!

そうですね、再生速度を早くするとベースの輪郭がはっきりと聞き取りやすくなります。

偶然だとは思いますが、意外なところでマイルスの影がぼんやりと。
とはいえ、増尾好秋や鈴木良雄が参加している『パストラル』をはじめて聞いたときは、なぜか『イン・ア・サイレント・ウェイ』が思い浮かびました。

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キタキツネさんからのコメント。

ご指摘の『パストラル』もマイルスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』も確かに同じ年(1969年)の録音ですね。
ちなみに、渡辺貞夫がインタビューで何度か、
“ある評論家から 『パストラル』はマイルスの当時の作品とテイストが似ていると言われうれしかった”
と言っていたことがありますので、直接の影響はなかったとしても何かシンクロするものが
あったかもしれませんね(それから1969年というのは色々と凄い年ですね!)。

※渡辺貞夫自身がこの発言をするのを2~3度見聞きした記憶があるのですが、マイルスの作品として『イン・ア・サイレント・ウェイ』と『マイルス・イン・ザ・スカイ』という時があり、どちらが正解かわかりませんが、私も前者により似ていると思います。

そういえば、同じ年の録音でしたね。
気になるので、ちょっと調べてみたのですが、『イン・ア・サイレント・ウェイ』は同年の7月30日に発売されています。

しかし、『パストラル』の録音日は、6月24日と、7月8日。

ということは、ナベサダ氏は『~サイレント・ウェイ』を聴かずに録音していることになりますので、直接的な影響はないんですね。

ただ、仰る通り、何かがシンクロして、サウンドのテイストが似たような感じになったのかもしれませんね。

『イン・ザ・スカイ』は、牧歌的な『~サイレント・ウェイ』に比べるとと、もう少しソリッドな感じがします。
良い意味で、宙ぶらりんな浮遊感が慣れてくると気持ち良いアルバムです(慣れるまで時間がかかりましたけど……)。

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