私はこの1曲でジャズの世界にはいった

投稿者:

永井勉さんからこのような投稿をいただきました。

モンク茸を食べて以来脳みそに何か違和感を感じてる永井です・・・m(__)m
ところで企画なんですが 私はこの一曲でジャズの世界に入った というの
どうでしょうか・・・m(__)m
私は ソロモンクのDinahです・・・m(__)m
皆さんのジャズの入口ってどの曲なんでしょうか・・・m(__)m

こちら

面白そうな企画ですね。
ですので、早速動画をアップしてみました。

皆さんがジャズの世界はいった曲は?

コメント

早春さんからのコメント。

私の場合は少しずつハマっていったのでコレとは言いにくいですが、Sonny Clark“Sonny Clark Trio”(両方)かCurtis Fuller“Vol.3”といったところでしょうか。その前からLee MorganやMobley, Henderson, Shorter, Walton, Blakeyなどは聴いていましたしどれも好きでしたが、本格的にハマったのはこれのあたりがキッカケでした。しかしその後も定期的に何かにハマり、そのたびにドンドン好きになっていってます(笑)。Sonny Clark→Jaco“Honestly”→Morgan“Blue Train”→Hill“East 9th Street(Hommage)”→Bud“Comin’ Up”→Coleman“Lonely Woman”→Dolphy“Aggression(At The Five Spot)”→“Jazz Abstractions”→マンネリ→Monk“Thelonious Alone In San Francisco”“Thelonious Himself”といった感じですかね。ここ数日モンク依存症の予兆を感じていて戦々恐々としてます(笑)。

いやぁ、大人ですねぇ、早熟ですねぇ!
育った環境や、感性の豊かさの違いをまざまざと思い知らされます。
そして、そういう感受性って年齢じゃあないんだな、とも。

ソニー・クラーク、カーティス・フラー、リー・モーガン、ハンク・モブレー、ジョー・ヘンダーソン、ウェイン・ショーター、シダー・ウォルトン、アート・ブレイキーなどを聴いていて、どれもが好きだっただなんて、素晴らしすぎます。

ブレイキーを除けば、私がジャズを聴いて数年後にようやく良さが分かってきた人たちばかりですよ。

特に、動画でも話したソニー・クラークの『クール・ストラッティン』にいたっては、最初に聴いたときは良さが分からないどころか、「演歌っぽいなぁ」が感想でしたから(阿保)。
それも、すでにその時の私は、早春さんより2~3歳以上年齢をくってましたからね。
やっぱり、環境や感受性って年齢ではないよな、と思います。

モンクは、『アローン・イン・サンフランシスコ』といい、『セロニアス・ヒムセルフ』といい、ピアノソロのアルバムですが、やはりピアノソロが好みですか?

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管楽器入りや、トリオは早春さん的にはどう感じているのかも興味深いです。

特に、ソニー・クラークは、モンクのピアノは表現スタイルがまったく違うように感じるので、地味だけど巧みなソニクラ伴奏と、インパクトと間が特徴的なモンクのバッキング。けっこう管楽器の伴奏でピアニストの個性って出ると思うので。

早春さんからの返信。

お褒め頂き恐縮です。しかし好きになるまでは何人(枚)かは一応紆余曲折がありました。まず前提として、家にはLee Morgan のBlue Noteアルバムが半分ほど揃っていました。なのでこれらを中心に初めは聞き始め、そこから少しずつ家にある他のアルバム(エヴァンス×4、ショーター×2、ウォルトン×十数枚、etc.)に広げていきました。父親がかけたのを小さい頃から聴いていたので少しずつ洗脳されてたのでしょう(笑)、大概はほぼ抵抗なく入ってくるがままに好きになりました。ですがショーターを好きになるまでは少々時間がかかりました。“Speak No Evil”と“Night Dreamer”が家にあったので最初の出会いはそこでしたが、「最初はちょっと変な音楽だな」くらいの印象で、モッソリしたちょっと気持ちの悪いもの、というような印象を抱いた記憶があります(笑)。その後J.M.の“Night In Tunisia”のライブ盤をYouTube で見て衝撃を受け、ドラムに興味が向いた流れでエルヴィンが好きになり、“Night Dreamer”にハマるなかでショーターも、という訳です。ですが、そうは言っても未だにショーターは馴染みきれないところがあります(汗)。

また“Cool Strutttin’”もウチは演歌を聴く家庭ではなかったので、「演歌みたいだ」とは思いませんでしたが(笑)、最初は高野さんと同じくピンときませんでした。ソニクラは2枚のトリオ盤が入り口でしたね。タイム盤の演奏を聞いて衝撃を受け、岩波さんのセレクトに従って4枚組(内容は8枚分)の物を買いました。そこから毎日聴きましたが、今は“Standards”と“Leapin’ and Lopin’”が好きですね。近々ブログにも書こうと思います。

モンクは本当にここ最近です。ですのでまだ全然聴けておりません(汗)。最近聴き始めた理由は、ブログにアル・ヘイグの記事を書いた後、ジャズピアノ巡りに突入したことです。アル・ヘイグを聴くとなんだかウォーリントンが聴きたくなり、その時ちょうどアップされた高野さんのレッド・ガーランドの動画を拝見するとアーマッド・ジャマルが聴きたくなり、ジャマルを聴くとジャマル→マイルス→モンクという連想でモンクが聴きたくなったという感じです(笑)。そこでモンクを聴いてみると、どうでしょう、それまでとは全く違うものに聴こえてきたのです。以前は奇異で凄いピアノという程度の印象で止まっていたのが、そのときはもっと身近なものとして感じられたのです。支離滅裂に聴こえていたモンクの演奏が、何かものを言おうとしているモンク自身の肉声のように聴こえてきました。というのがキッカケで、ここ数日は聞く音楽の90%がモンクですね(笑)。セレクトについては、“Thelonious Himself”はCDも買って気に入っているという理由で、“Alone In San Fransisco”は昨晩の真夜中まどろみから目覚めたときにボ〜っとしながらかけたところ、なにかの啓示のように感じられたのが理由で衝動的に挙げました(笑)。管楽器入りも何枚か聴き、今のところコルトレーンとやったものが気に入っていますがもう少し熟慮の末結論を出したいと思います。

ソニクラとモンクのスタイルについて仰っていましたが、私もそのとおりだと思います。自分でも不思議ですが、スタイルがほとんど気にならないのですよね。勿論発見としては面白いので細かく分析したりはしますが、好き嫌いにはほとんど反映されないようです。今も横に目をやると“Blue Train”の上にレディオヘッドの“In Rainbows”が、その上にパーカーとガレスピーの45’年のライブ盤が乗っかっていて、近くにはジャコ“Honestly”があるので、多分そうなのでしょう(笑)。恐らく私の好みはもう少し抽象的な部分で決まっているのだと思います。ソニクラとモンクにしてもスタイルは確かに違いますが、私にはどちらもそのピアニストの肉声のように聴こえてきます。以前はモンクの声は殆ど聞こえませんでしたが、Al Haig のブログ記事を書くにあたって随分細かく聴いたので、あれで耳が肥えて多少なりとも聞き取れるようになったのだと思います。また、モンクとソニクラだけ挙げると確かに意味不明ですが(笑)、私の現在の好きなピアニストベストテンがソニクラ、モンク、バド、ジャマル(60’年前後)、ウォーリントン、アル・ヘイグ、ヒル、マリー・ルー、パーラン、ウォルトンといった感じなので、彼らを間に置くと多少は繋がりが見えてくるのではないかと思います。

って、あれ?何のお話でしたっけ?随分と長くなってしまい申し訳ありませんでした(・ω<)。

90%がモンク。
いいですね!

あと、

>恐らく私の好みはもう少し抽象的な部分で決まっているのだと思います。

これ、なにげに大事なことだと思っています。
時々、各論かつ細部に入りすぎて、頭の硬いジャズマニアに陥りそうになる自分に「ハッ!」となることがあります。
もちろん微に入り細に入りも楽しいですが、個人的には、具体と抽象を自在に行き来できる人ほど柔軟な人だと思っているので、フォーカスの深度を自在に操れる早春さんが羨ましいです。

早春さんからの返信。

お褒めの言葉、ありがとうございます。

今は“Clark Terry With Thelonious Monk”を聴いています。
クラーク・テリーってすごく上手いですね。整った上品さがいいですね〜

『イン・オービット』ですか?

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これはいいアルバムですよ。
二人、違和感なく溶け合ってます。

早春さんからの返信。

お褒めの言葉、ありがとうございます。

今は“Clark Terry With Thelonious Monk”を聴いています。クラーク・テリーってすごく上手いですね。整った上品さがいいですね〜

永井勉さん⇒早春さん

90%がモンクいいですねえ~~~
雲さんと私は100%超えてしまい計測不能状態です・・・WWWWWW
モンク・・・基本はビバップなんですが私はモンクスミュージックという
違うジャンルでとらえてます・・・m(__)m
EvidenceとかBrilliant Cornersとかジャズの常識を簡単に超越しているんです・・・
ジャズであってジャズではないと私は思っています・・・m(__)m

早春さん⇒永井勉さん

まったく仰る通りだと思います!
音楽の捉え方が他のジャズメンとは一線を画してますよね。音程やリズムに対する感覚に全く異質のものを感じます。なにかオススメの一枚などあれば、是非教えて頂きたいです!

永井勉さん⇒早春さん

モンクのお勧め・・・全部です!!
あほか俺は・・・・・・W
モンク脳のため正常の判断が出来ずにいる永井です・・・m(__)m
早春さんはかなり深読みが出来る方なので本当にいいものをお勧めします・・・m(__)m
個人的には 1947 Genius of Modern Music, Vol.1・2
が最高なアルバムだと思います・・・m(__)m
バップの高僧と呼ばれた理由がこのアルバには詰まっていると思います・・・m(__)m
雲さんだったら 1957 Thelonious Himselfを勧めるかもしれません・・・・・?????
Round Midnight (In Progress)がとにかく凄いんです・・・
モンクの作曲過程が聴けるおもしろい作品です・・・m(__)m

永井さん、私のかわりに色々とおすすめを挙げてくださってありがとうございます。

早春さん、
おおむね、永井さんのおっしゃるとおりです。

ただ、それに付け加えるとしたら、やっぱり「動くモンク」も観てほしいなぁ、と。

『ストレート・ノー・チェイサー』のような、ドキュメンタリー映画も悪くはないのですが、いささか「人物」に焦点を充てた作りとなっているので、音楽を味わうにはせわしないように思います。だから、じっくりと「モンクス・ミュージック」を味わうのであれば、やっぱり、いつも動画で話している日本のTBSスタジオで収録した映像をおすすめしたいです。

これに「モンクのすべてが詰まっている」とまでは言えませんが、これをじーっと見て、音と映像含めた独特な世界に没入できれば、あとはもう何を聴いても大丈夫だと思います。

あと、リーダー作ではなくサイドマン参加のアルバムを付け加えるなら、マイルスの『バグズ・グルーヴ』とパーカー&ガレスピーの『バード・アンド・ディズ』の2枚です。

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サイドマンのモンクを聞いたほうが、リーダー達の演奏の対比から、かえってモンクの特異性が浮き出てくるので、モンク好きにとってはこれはこれでタマラン音なのです。

早春さんからの返信。

先程拝見させて頂きました。高野さんが「動くモンク」も見よ!と仰る理由が、衝撃とともによくよく解りました。モンクがいかに非凡な存在なのかヒシヒシと伝わってくる映像でした。ピアノとはあのように弾くものなのですね。モンクの「肉声」がなぜあんなにも生々しいのか納得がいきます。あの巨躯の中には一体何が詰まっているのでしょうか…。

「モンク」が一杯詰まっています♪

永井勉さんからのコメント。

早春さん、雲さんはやばいですよ・・・W
私は3年ほど前から雲さんのyoutubeに投稿していますが
ずっとモンクを聴け・・モンクを聴けと洗脳され続けました・・・おかげで
モンク教の広報にまで登りつめる事が出来ました・・・W
しかし今度は マイルスを聴け・・マイルスを聴けと洗脳が始まりました・・・W
しかしマイルスの情報量が多すぎてゴールが見えてきません・・・W
あの人は私をどうしようとしたいんですかね・・・W

じゃあ、ミンガス??

早春さん⇒永井勉さん

えっ、高野さんってそんなヤバい人だったんですか!? 動画での態度の裏にはそんな一面が…!なんと狡猾な!気をつけねばなりませね!

と、言いたかったのですが、高野さんの動画を拝聴するようになってからというもの、バドやらドルフィーやらフリージャズやら既にたくさん吹き込まれてしまって、私にはもう後は高野さんの従順なる従僕になるしか道は残ってないと思われます(笑)。皆さんとても親切に迎い入れて下さったので、警戒するすべもなく完全に罠にハマってしまいました。何と巧妙な罠なのでしょう(笑)。私の推測するところでは、高野さんはジャズを流布し高野邪珠教創設を企てているのではないでしょうか。ジャズを経典として人々を洗脳し、日本ジャズ革命を起こし、世界をジャズをガソリンにして回してしまおうという…なんと恐ろしいんでしょう(笑)!?

永井勉さん⇒早春さん

おっしゃるとうりです・・・W

なんだか話が「空恐ろしい」ことになってきているので、ノーコメント😶

Ken Konishiさんからのコメント。

自分はマイルス・デイビスの1958年のライブ盤です。”Straight No Chaser”がかっこいいんですね!六重奏団です。マイルス、コルトレーン、キャノンボールの三管は素晴らしい!中野のクレッセントで聴きました。

ニューポートのやつですね!

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《ストレート・ノー・チェイサー》といえば、マイルスの「指パッチン」も聞けるという。なかなかご機嫌です。

MrNOBUchanさんからのコメント。

>私はこの一曲でジャズの世界に入った

これは難しいですね。もうすぐ六十四歳になる私が十代後半のジャズ初心者のころ、夢中で聴いていた演奏・・・記憶をひっくり返してみると、とても一曲には絞れません。思いつくままに列挙してみたのが以下です。当時は「フュージョン」という言葉もまだなく、電気楽器を多用した”ジャズっぽい”演奏を「クロスオーバー」という言葉で表現していました。

◎エウミール・デオダート「旋風」収録の「ムーンライト・セレナーデ」(デオダートの他のアルバムもよく聴いていました)
◎ボブ・ジェームス「ボブ・ジェームス 4」収録の「ピュアー・イマジネーション」
◎ジョージ・ベンソン「ブリージン」収録の「ブリージン」・・・これは当時アルバムも曲も、普通に全米で大ヒットしてましたね
◎アンディ・ウィリアムスの唄「想い出のサンフランシスコ」
◎ハービー・マン「メンフィス・アンダーグラウンド」収録の「メンフィス・アンダーグラウンド」
◎バド・パウエル「ザ・シーン・チェンジズ」収録の「クレオパトラの夢」
◎カーティス・フラー「ブルースエット」収録の「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」
◎MJQ「ラスト・コンサート」収録の「朝日のようにさわやかに」
◎オスカー・ピーターソン「モーションズ&エモーションズ」収録の「ウェイヴ」

ジョージ・ベンソンの《ブルージン》は、当時、ものすごく流行っていたという話を複数の先輩ジャズファンからは聞いています。

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中には、プロポーズする時にこれをかけたという人もいるので、もうどれだけ流行ってたんじゃい?!と、もう想像するしかありませんが。

調べてみると『ブリージン』のリリースは、1976年なので、当時の私は小学校低学年。
思いっきりポンキッキとアニメ、特撮にハマっていた時期で、世間でよく流れていたのはキャンディーズの《春一番》や、《山口さんちのツトム君》に《およげ!たいやきくん》。
このへんはレコードも買ってもらっていたのでよく覚えていますが、その背後の大人の世界(?)では、『ブリージン』が流行っているとは全然知りませんでした。

当時のヒットソングは、今聞くと「時代」を感じますが、ジャズ・フュージョンは、あまり時代を感じませんね。ちょっと感じるものもありますが、リアルタイムで聴いていなかったということも手伝って、新鮮に感じるものが多いです。

K Nさんからのコメント。

NK
50年前の話ですね。いまでは牛乳はスーパーやコンビニに買いにゆくものとなっていますが、当時はどの家にも牛乳箱があって牛乳配達のお兄さんが配達してくれるというシステムでした。いきなり迂遠な話ですみません。その配達のお兄さんがなぜかJAZZVOCALの熱心なファンで遊びにゆくようになったのがきっかけだったように思います。中学1年生の頃だと記憶して居ます。当時DECCAが幻のヴォーカル名盤シリーズを出していて、聞かせてもらった中でノックアウトされたのが、Peggy LeeのBlack Coffee、Matt DennisのPlays and Singsでした。ライナーノーツの裏面が歌詞になって居たので、必死になって翻訳したことを思い出します。他にもきっかけとなる出会いはありましたが、長くなるのでこの程度にしておきます。

その牛乳配達のお兄さん、カッコいいですね!

そして、グッときたのがペギー・リーとマット・デニスですか。
なかなか都会的かつセンスいい人(都会的)な人たちにノックアウトされたんですね。

マット・デニスはいい曲をたくさん書くし、歌い方もアクが少ないので、「なるほどね!」となりますが、中1の男の子がペギー・リーの《ブラック・コーヒー》にしびれるとは、かなーり「大人」ですね。

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私なんざ、これがいいと思ったのはとっくに30過ぎてからですから(汗)。

Masanori Matsudaさんからのコメント。

モードジャズって言う響きの
カッコ良さに惹かれて、
Kind Of Blue が初めて
ちゃんと最後まで聴いた
アルバムでした〜。
それからは、雲さんの快楽ジャズ通信を
YouTube経由で勉強中です〜😄
ちなみにコロナ前に
上原ひろみのスペクトラム
ピアノソロコンサートに
名古屋 新潟 福岡と2019年に
思い切って観に行きました〜
純度100%のジャズと言えるかどうか
分からないですが、
演奏は素晴らしいものでした〜
そもそも ジャズの定義とは
きっちりとした何かあるのでしょうか?
是非ご教授頂きたく思います。😄

きっちりとしたジャズの定義ねぇ。
ないんじゃないでしょうか?

いや、実はあるのかもしれませんが、私の場合は「自分がジャズだと思ったもの」を紹介しています。

だから、「お前の思うジャズは、ジャズじゃねーよん!」という人もいて当然だと思いますし、逆に、今回動画では、ボブ・ジェームスの『フォクシー』や、ヒノテルのフュージョンBESTや、ロン・カーター・プレイズ・バッハも私は「自分の中のジャズのイメージとは違っていた」と話しましたが、「なに言ってんだ、ジャズやってる人が演奏してるんだからジャズに決まってるでねーか!」と思う人もいるかもしれません。

パット・メセニーだったと思いますが、かつてインタビューでこのように語っていたことを覚えています。
「10人のジャズファンが集まれば11通りのジャズ観が生まれる」。

日本だけでなく、アメリカ本国でも、ジャズについての定義や線引きは人によって違うということです。
もちろん、定義付けや、分類が好きな人は、そういう人同士で喧々諤々と意見を交わすことは楽しいことなのでしょうが、私の場合は、不毛、とまでは言いませんが、そのような時間があるなら、寝っ転がって「自分がジャズだと思っているジャズ」をノンビリ聴いていたいです。

法律や定理じゃないので、明確に明文化、ルール化されたとしても、いちいちそれ読んで理解するのって、面倒じゃないですか?(笑)

だったら、「オレはこれにジャズ感じるんだよねぇ」と、具体的なアルバム名挙げるなり、実際に音源をかけたりするほうが話が早いような気がします。

で、そういう意見交換って結構楽しいんですよね。

昔、アルバイトをしていたジャズ喫茶で、互いにジャズマンの名前の出し合いっこをして、もちろん半分冗談ですが、「この人はジャズ」「あの人はジャズじゃない」ゲームをして遊んでました(笑)。

トランぺッターのレスター・ボウイが大嫌いな先輩がいて、その人から「アート・アンサンブル・オブ・シカゴはジャズだと思う?ジャズじゃないと思う?」と聞かれた時に、私は「レスター・ボウイ以外全員ジャズマンでーす!」と答えたら、その人、大爆笑していました。

こういうジャズファン同士の他愛もない会話の中では冗談っぽく「あれはジャズ、これはジャズじゃない」というコミュニケーションは有効だと思いますが、これがマジになっちゃうと、けっこうオッカなくて面倒くさそうです(以前動画で紹介した吉祥寺のジャズ喫茶のマスター3人が、電化マイルスについて語った対談のように)。

Masanori Matsudaさんからの返信。

ありがとうございます😭
確かに 楽しく聴いて
ジャズだと思えばジャズだし、
何より愉しむことですね〜
雲さんのジャズの聴き方、見方
これからも勉強させて頂きます。😄

ありがとうございます。
ただ、私の話だけではなく、色々な人の意見も参考にしてみてください。
というのも、私は現代やヨーロッパのジャズは、まったくといっていいほど守備範囲の外なので。
同じ「飛行機好き」でも、旅客機が好きな人や、現代の戦闘機(ジェット機)が好きな人から、第二次大戦中の戦闘機(プロペラ機)が好きな人、あるいは複葉機が好きな人と、いろいろ好きなエリアが違うように、人それぞれ守備範囲は違うと思うんですよね。
私の場合は、飛行機でいえばプロペラ機が好きな人なのでw

高松貞治さんからのコメント。

私はこの一曲でジャズの世界に入った、と言うより私にとってはこの一冊でジャズの世界に入ったと言っても良いでしょう。それは寺島靖国さんの何といっても『辛口JAZZノート』です。音楽など何の興味なかった私が、たまたまふらっと本屋に入り、何故かこの本を見たときに、神様にこの本を買えと言われたような気がして渋い茶色いこの本を買って家で読んだのがジャズの世界に入ったきっかけです。本を読むと、ジャズと言うより寺島靖国さんの文章がうまくというか、文体が悪魔みたいに頭の中に入ってきました!マイルスは甘やかされているとか、コルトレーンは頭がおかしいとか、女性ボーカルは白人の美女に限るとか、ジャズマンはドラックのやっている時が1番だとか、植草甚一は嫌なジジイとか、吉田秀和の文章は吉田健一の真似で下手だとか、一つ一つ喧嘩腰の文章に、そうだったのかと当時の高松貞治青年は洗脳されました!その中に確かアート・ペッパーは50年代が1番だと書いてあったので、アート・ペッパーの『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』を買いました。これが私がジャズの世界に入った1枚だと思います。それから一時期は寺島靖国教に入ったかのようでした。その後、後藤雅洋さんらの他の人のジャズの本を読んで全然違うじゃんと気づくわけです!ただこの本に出会わなければ、ジャズを聞かず、今頃全く違う人生を送っていたでしょう!この本に出会った事は良かったのか悪かったのか今となっては分かりません。音楽に関係ない生活を送っていたか、案外クラシックなどに行っていたんじゃないかと思います。一応ジャズの入門になったので『辛口JAZZノート』を買って読めた事はよかったんじゃないかと思います。こうやって高野雲さんの動画を見てコメントも書いていますし、まぁ結果オーライです😃

私がたどった道のりも、だいたい高松さんと一緒で、まぁ結果オーライですw
個人的には、チェット・ベイカーとバド・シャンクが収穫でした。

Jさんからのコメント。

初めての当時は アートブレイキー ちょっと異質な感じでしたね~
クールストラッティンも はじめは なんだかな~
たぶん 最初のジャズは エアーチェックのカセットで 曲名も分からず
他人に薦めたら これなあに?と聞かれ ダメじゃんクレジットくらいチェックしとかなきゃとおこられ    何かの偶然で 2年後くらいに take5  と やっとこ分かった始末で やはり初めは ピアノトリオが 多かったですね      
                    J

あ、いわれてみれば、《テイク・ファイヴ》は、わりと最初にハマりましたね~。
ただ、すぐに飽きて、むしろ『タイム・アウト』の曲なら、《ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク》のほうにドップリはまってしまいました。

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イヤダローさんからのコメント。

まず、ワイルドターキーは美味いですよね(笑)。昔は、バーボンを飲むのが、お洒落な感じでしたが、最近はそういう風潮もないのかな…。

ジャズの入り口、90年代前半のロンドン発のアシッドジャズのムーブメントですね。ガリアーノ、インコグニート、ブランニューへヴィーズetc-。今は、もう残っていない潮流ですが、ジャズへの入り口としたら、一定の功績があると思います。

その後、会社の先輩から、「カインド・オブ・ブルー」を勧められて、ジャズに入っていったような感じです。

あとは、文学からの後押しもありましたね。村上龍氏の「恋はいつも未知なもの」とか。

雲さんがおっしゃる、「物凄く難しいことを、いとも簡単にやるヒト達」って表現はホントによく分かるんですよ。

だって、昭和20〜30年ぐらいのレコードが、ほとんど宣伝も無しで、今でも聴かれているって、音楽として本物だからですよ。

裏付けとして、ジャズメン達の演奏能力の高さ、更にその裏に、センス、努力、人柄が強力だったから、これだけ長きに渡って、聴き続けられているジャンルになったと思います。

はい、ワイルドターキーは旨いです。
というか、飲みやすいバーボンですよね。
けっこう当時は北方謙三の影響をモロに受けてました…(苦笑)。

インコグニート経由でジャズに興味を持った人、けっこういたと思いますよ。
TFMのディレクターの方もそうでした。

そうそう、『恋はいつも未知なもの』読みました。

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個人的には、なんだかセンチメンタル過ぎるような気がして、あるいは竹内まりやや稲垣潤一の歌詞の世界のような気がして「うーむ、いまひとつ」でしたが(あ、竹内まりや&稲垣潤一の歌は好きです)、それは当時存命中だった「アイラ―先輩」中上健次に遠慮して腰が引けてるのかな、なんて妙な邪推をしたりもしました。

ジャズマンの能力の高さは、仰る通りで、プロ棋士・お笑い・スポーツ・ジャズという職業は、凡百の才能ではなかなか大成が難しい厳しいエリアだと思っています。
趣味でなら楽しいんですけどね♪

Jさんからの返信。

ところで現在は モンクのどこが奇異なのか 全く分からない ごく普通のピアノとしか聴こえず    ブレイキーに至っては これぞジャズっと いうもんだろう     ピアノトリオは 管が入ってないと 不満  というズジャオヤジに     惜しむらくは 当時のルディーバンゲルダーの姿勢というか やむない事情ありありと考えられるのだが 必ずドラムス オフマイクな録音 これが少し残~念~
サンジェルマンのアートブレイキーでは 当時難もの? コンプレッサーというか リミッターか 恐らく駆使して オンマイクなこと   これがいいのだ ! ! !~       それでもルディーさんには感謝感謝 !
                   J

ルディ・マイ・ディア!😊

Kazuya Tanabuさんからのコメント。

ジャズの世界に入った一曲を特定するのは難しいですが、私をジャズへ引き込んだ一冊は、まさに高野さんの(こっそり)ジャズ入門です。ジャズスタンダードもジャズマンも全く知らない状態でしたが、仙台のストリートジャズフェスティバルに感銘を受け、何か聞いてみようと思い立った私にはうってつけの本でした。

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ジャズマンをビジネスマンにたとえてその個性を紹介するというのは、強引そうでありながら初心者には大変わかりやすかったです。おかげで、ジャズCDを買う前から、「マイルスは凄い」「モンクは変人」みたいなイメージをもつことができ、CD選びの参考になりました。

(もし続編あるなら、アート・ペッパー、モーガン、グラント・グリーン、ペトルチアーニなどなど入れていただきたいですね!)

本当ですか?!
いやぁ、ありがとうございます!
嬉しいです。

ペッパー、モーガン、グリーン、ペトルチアーニ。
いいですね!

でも、意外と「カタギじゃない人たちw」を「カタギ」に当てはめるのって、意外と難しいんですよね。

だから、チェット・ベイカーは、どうしても会社関係の役職やポジションが思いつかず、苦しまぎれに「飲み屋のオヤジ」w

ペッパーもわりとそれに近いところはあるかもしれません。
あるいは、紳士服ショップの新聞などに挟まれるチラシのモデル。
意外と主婦に人気だったりしますw
で、不倫がバレたり、訴訟沙汰になったりで、しばらくはシーンから遠ざかるも、更生して復帰、とか(今テキトーに考えました、ペッパーさんスイマセン)。

リー・モーガンは、ハンク・モブレーと並べたかったんですが、エネルギッシュな営業マンでしょうね。スピード感と捻りのあるトークで取引先を圧倒し、受注してくる額が大きく、それゆえ仕事っぷりにはインパクトはあるのですが、じつは年間売り上げなどのトータルで見ると、地味ながら堅実にコツコツと積み上げてきたモブレー先輩のほうが僅差で上だったりするw

グラント・グリーンは、大手酒造メーカーの地方支社の中堅社員といったところでしょうか。しっかりと地元に根付いている。方言丸出しの喋りっぷりが、かえって地元の酒屋や量販店からは信頼と安心を得る材料となっている。そして、東京の本社から単身赴任でやってきた社員、ハンコック君やソニクラ君のような人からしっかり支えられて、良い仕事をする、といった感じ?

ペトルチアーニ君は、大手広告代理店の経理でしょうね。障がい者採用枠を蹴り、その有能さゆえ、一般採用枠で入社。適格かつ素早いタイピング速度で、次から次へと事務処理をこなしてゆく。しかし、マシーンのように冷徹なわけではなく、時には(しょっちゅう?)下ネタぎりぎりのキワドいジョークも発するので、ピリピリとした職場を和ませることも出来るし、決算期はキリリとした仕事っぷりで的確な仕事をこなす。そして、いつしか彼の下ネタジョークは、社内の制作部にも知れ渡り、制作担当のクリエイターたちも彼の意見を仰ぎにやってきて、意外なクリエイターとのコラボによるCM作品も少なくなかったりする。

なんだか、書いているうちに妄想が膨らんできました。すんません。

Kazuya Tanabuさんからの返信。

長文でのコメント返しありがとうございます! 色々と想像が膨らんで楽しいですね笑

ありがとうございます。
しょーもないことばかり、あれこれ妄想しております😅

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

ヘレン・メリルの”You’d Be So Nice To Come Home To” (とイーディ・ゴーメの”The Gift”)はTVのCMでよく聴いた記憶があり、そこからクリフォード・ブラウンに行きつきました。どのCMだったか調べたら「テイク・ファイブ/テレビCMで聴いたジャズ」というCDがあって、セイコーの高級腕時計のCMだったようです。

そんなCDあるんですか!
タイトルもベタでわかりやすいですねw

Hiromi Hasegawaさんからの返信。

探しに行くようなものでもないので目立つところを書いておくと テイク・ファイブ/武田薬品(クインシー・ジョーンズ)バードランドの子守唄/日債銀(サラ・ヴォーン) ブルー・ムーン/キリン(クリフォード・ブラウン)オール・オブ・ミー/JT(ダイナ・ワシントン)サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/トヨタ(カーリン・クロッグ) モーニン/アサヒビール 放送エリア、時間帯によっては「全然知らん」というのもありますね。バブルの頃は金のかかった小洒落たCMありましたから。極めつけは……
※「サモン」のCMのリンクを貼ってくださっていたのですが、残念ながらその動画は現在削除されたようです。

サモンっ!!
リストアップありがとうございました<(_ _)>

渡部徹さんからのコメント。

ビル・エヴァンス my foolish heart です。
いまでもtrioが聞きやすいですね。

エヴァンスの《マイ・フーリッシュ・ハート》は、入門者にとっては優しく、マニアにとっては深い演奏ですね。聴く人を選ばない名演だと思います。

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永井勉さんからのコメント。

マイ・フーリッシュ・ハート 大好きです・・・m(__)m

GamaGさんからのコメント。

バード&ディズによる「チュニジアの夜」です。バードのアドリブに「鳥肌」となりし15の春でございました。
パーカーからドルフィーに嵌りアイラーに辿り着いたところでウェザーリポートへ「転向」した二十歳の冬でした。

「ジャズ街道」の中心部をしっかりと歩まれているように感じました!

永井勉さんからのコメント。

コメント返し ありがとうございます・・・W
モンクウイルスが蔓延しています・・・皆さん気をつけて下さい・・・m(__)m
特に県を超える観光・遊びは控えるようにお願いします・・・m(__)m
確かにきっかけはソロモンクなんですがその跡は多分雲さんと同じ道を辿ってます・・・W
ビル・エバンスの枯葉とカインド・オブ・ブルーのオールブルースが悪魔的に私をぐいぐい
引き込む曲です ビル・エバンスの音使いは神です・・・!!!
カインド・オブ・ブルーのオールブルースは何か凄いですよね!!

ブルース? プログレ? フュージョン? で解りました・・・
カインドブルーはプログレです・・・仮説です・・・m(__)m
ジャズという括りでは決して辿りつけない前衛的な音楽だと思います・・・m(__)m
例えば ピンクフロイドの狂気と双璧をなすほどのプログレな曲だしカインド・オブ・ブルーで感じる
浮遊感はピンクフロイドの狂気と同じ肌触りを感じます・・・m(__)m

ロック、それもプログレ方面に精通している方の『カインド・オブ・ブルー』の感想を読むのって、おそらく初めてだと思うのですが、いままで読んだことのないブッ飛んだ感想なので、すごく新鮮です。

博 橋本さんからのコメント。

この一曲というと60年代のクインシー・ジョーンズ・オーケストラのレパートリーだった《アイ・リメンバー・クリフォード》です。
クインシーのオーケストラをバックにクーティー・ウイリアムスがあのメロディーを吹きます。

高校1年で始めたクラブ活動のブラス・バンドでの思い出です。
1年の新学期。練習開始のチューニングのB♭ の音 1 音でさえおぼつかない頃に当時第 1 回が開催される事になった『ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト』に参加することが決定。
通常の高校の部活のブラバンでしたが代々JAZZのフルバンドの形態で日曜日に特訓し、日頃のクラシック主力の演奏に飽き足りない?連中の裏部活でした。有能な卒業生のおかげでフルバンドの演奏をレコード・コピーで譜面は出来上がり。
とにかく3年生に特訓されて「この楽譜だけで良いから吹けるようになれ!」ということで地区予選に応募するためのテープ音源作成のペースになんとか落伍せずにビリ部員として完走。
私の担当は4thロンボーン。サビの手前で第6ポジションから半音ずつ上がっていく箇所があり、そこの4thトロンボーンの聞こえ具合がある種聞かせどころだと最後まで脅かされていました。
なぜか関東大会(とは言え参加していたのはほぼ東京の学生さんでした)に呼ばれて当時の厚生年金会館小ホールまで行って来ました。司会はミッキー・安川、審査委員の中にナベサダがいました。
結果は当然の参加賞で終了。早稲田のハイソと慶応のライト・ミュージック・ソサエティーのどちらかで 1 位、2 位だったと思います。
ピアノ担当の3年生の女性はホールのピアノがスタインウエイである事に大感激。一同もそれで納得。
夏休みの出来事でしたが生まれて初めての最終電車間近の時間を経験しました。
そんな訳で先ずはクインシー・ジョーンズ楽団による《アイ・リメンバー・クリフォード》でした。

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クインシー・ジョーンズの《アイ・リメンバー・クリフォード》といえば、『バンドの誕生』収録バージョンですね。

ビッグバンド映えのするアレンジだと思います。

クーティー・ウイリアムスのトランペットがいいんだよなぁ、個人的にはリー・モーガンのよりも好き♪

これを、厚生年金会館で、強豪校参加、そしてなんとナベサダが審査員のコンテストで演奏されたなんて、なかなか素晴らしい経験をされていたんですね。

博 橋本さんからの返信。

厚生年金会館併設の小ホールの方でした。もちろんそれでも広かった。
クラーク・テリー役は部長の3年生。
ミッキー安川に「3年生は手を挙げて!」と言われた。
パラパラ手を挙げた3年生に向かってミッキー安川いわく「夏休みにこんなとこに来てちゃあ今年は大学は無理だな」でした。
団塊の世代の方々の受験の後半に差し掛かる頃でした。テレビやラジオの中では『受験地獄』などという表現がまかり通っていました。
ナベサダには「部活は頑張りなさい」と言われました。
その後先輩の家で聴いた何枚かのレコードの中で、とりわけ当時ビクターから発売されていたクリフォード・ブラウンのパリ・セッションのオムニバス盤の中にあった『春の如く』にやられました。
その後自分で初めて購入したのがマイルスの『バグス・グルーヴ』で、マイルス、モンク、ミルト・ジャクソン、ロリンズに火を付けられました。

ジジ・グライスと演ったブラウニーの「パリコレ」春の如く、
……いいですねぇ!!!

博 橋本さんからの返信。

あれは別格です😀
後にCD でコンプリート3枚組が出ましたね。『春の如く』も別テイクが1曲追加で加わって単純に嬉しかった。
しかし、あの時のライオネル・ハンプトン・オーケストラは怪物だったのかも😁
マイルスの『ヴァグス・グルーヴ』の次は信号の『ウォーキン』でした。
A・B 面ともにやられました。

TM MTさんからのコメント。

最初に買った純ジャズのレコードは何と、コルトレーンの『至上の愛』ですw ジェームス・ブラウンはそのずっと前から好きでした。(降っても晴れても他スタンダードも一杯歌ってるし、オリバーネルソン指揮のビッグバンドのアルバムもあるので広義のジャズで良いでしょう。)
きっかけは筒井康隆先生がハイミナール(当時の合法ドラッグ?)を飲みながらコルトレーンを聴いてると著書に書いてあったからです。一聴したところ、凄い陰気な音楽だなと思いましたwでも繰返し聴いてると、段々良さが解ってきました。この自分から寄せて行かなければならない所が、変なエリート意識が生まれる元凶だと思います。
ところで筒井先生の「韓国の慰安婦像にザーメンをかけてやれ」という発言は、僕も理解できます。筒井先生は戦争中に疎開先で「都会から来た」というだけで田舎のガキに虐められたそうです。
韓国 日本にかかわらず村社会的な物が大嫌いなんだと思います。

な、なんと最初が『至上の愛』でしたか!

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それは強烈。
ジャケ写も昔の私にとっては強烈でした。

何に書いてあったのかは忘れましたが、なんとなく覚えてます、ハイミナールとコルトレーンの文章。中学生の時はけっこう筒井康隆を読んでいたので(だから
その後に山下洋輔に流れ着くのは必然だったような気がします)。

>自分から寄せて行かなければならない所

ああ、それはジャズにはありますね。
気軽に聴けるものもありますが、後期コルトレーンのような音楽の場合は、こちらのコンディションというか意識の周波数を音楽のほうに合わせていく必要はたしかにあるかもしれません。

エリート意識かどうかはわかりませんが、このことが、鍛錬⇒精神修養のような流れになる人もいたのでしょうし、だから当時の評論には観念的な内容のものが散見されたのでしょう。

リンクするのかどうかわかりませんが、鍛錬(修行)⇒血と汗と涙などを流した果てに何かを掴むという流れは、当時流行ったマンガ(巨人の星、あしたのジョーなど)の影響もあるのかな?なんても思ったりもしています。

なにせ、「よど号」をハイジャックした赤軍派の声明が「我々は明日のジョーである」でしたからね。そうとうな社会現象だったんじゃないかと思います。

現代だったら、いくら『鬼滅の刃』がヒットしているとはいえ、「我々は鬼殺隊の柱である」と声明を発したところで、どれだけ届くのか、インパクトがあるのかは疑問ですから。

あ、でも少し前に菅首相が国会答弁で「私も“全集中の呼吸”で答弁させていただく」応えていましたから、けっこう通用するのかな?

なんて、話が横道にそれてスイマセン。

御駄賃取郎さんからのコメント。

マスター・・こんなジジイの戯言にお相手くださりいつもありがたくも恐縮するばかりでありますm(__)m。
もう先が短いゆえ、これまでだれとも、どこにも話したり書き込むことのなかった自分のジャズ観を、このひとなら冷静に判断していただける、と思いこちらに参加させていただいています
マスターが他の動画で「ジャズを語ることは自己紹介するようなものだ云々」と語っておられましたが、全く同感です。「・・自分の恋女房を他人に自慢するようなモン」というのは直截にいえば「お前には好みの、いい女かもしらんがわしには全く・全然女としては興味の対象外だ。勝手に思い込みの自分の好みをおしつけるな!」とでもいいましょうか。。^^;もちろん私も親ばかや、車や楽器を買って喜んで自慢すること、されることには大賛成ですが、自分の好みを他人も「好きなはずだ・・」と勝手に思い込む(女房のこと)のは単なるアホ&バカのノータリンとしか思えず、(よほど孤独な人生を送ってきたんだらうなあ・・)とおもー訳であります。笑 
ジャズに興味をもった人に「パーカーは100枚はきいたほうがいいらしいよ」とアドバイスして、その後ジャズフアンになった人は私の周りにはこれまで皆無です。
余談ですが、新支流派や新伝承派ということばは決してSJが名ずけたのではなく、当時アメリカのミニコミが使っていた「ニュー・メインストリーム」や「ニュー・トランジション」というコトバをいつもながらSJがパクっただけだと思います。当時SJは長期低迷期の入り口にあったというのが私の考えです。マイルスとカラヤンの死とともに、世間一般の目は、ジャズとクラシックの新しい動き(話題性)からは関心を失っていったとも思っています。

私の素朴な疑問にご丁寧にお答えくださいまして、ありがとうございました。

>勝手に思い込みの自分の好みをおしつけるな!

ああ、そういうことでしたか。
このようなことの喩えなら「ストン!」と落ちました。

それだったら、若い頃から私は「思い込みオッサン」たちの良いターゲットでしたよw

絶対おすすめだから、聞け・読め・食え・飲め・観ろ・行け・やってみろ……と。

ボーっとしているから、話しやすいんでしょうね(笑)。
あと、断るのがヘタだから(面倒だから)、すすめやすいんでしょうね(笑)。

そのお陰で、世界が広がったことも時にはあることは否めませんし、旨いもんをゴチになったりもしたので、あながち悪いことばかりだったとは言えませんが、まあ、「自分が良いのは、人も良い」という考えの持ち主はけっこう多いですね。

「他人のものはオレ様のもの」というジャイアン的な考えに近いのかもしれませんが、本人はあくまで「善意」。そこがかえって歩調合わせるのに面倒くさいこともありました。

人からよく思われ感謝されたい「承認欲求」さん、主導権を握りたい「仕切り屋」さん、転ばぬ先の杖をついつい出してしまう「先回り」さん、自分が正しいと思うあまり自分と異なる考えを糺そうとする「自信過剰」さん、自分の満足なためなのに人のためだと思いこんでる「勘違い」さんなど、勧めたいから勧めているだけな「本能に忠実」さんなど、色々なタイプの方がいらっしゃいますが、まあ、根っこの部分は基本的には悪い人たちではないし、テキトーに話を合わせておけば、たまにイイことあるので(笑)、わりと私の場合は、そういうタイプの人にはイラっとくることもありますが、あまりイラっときません。

それより、私がイラっとくる輩は……、
あ、この後は割愛(笑)。

じつは、この後、2千文字ぐらい不満と愚痴を延々と書き連ねたのですが、やめときます。
この動画とは直接関係のないことですし、もしかしたら面倒な人たちに見られているかもしれないので。
※注:この動画にコメントをくださる方たちのことではありません。

まぁ、いつの時代もいつの世も「イケてない」のはいますよね……(とほほ)。

Kawai Andyさんからのコメント。

JAZZってこういうものか、これならわかると思ったのがマッコイ・タイナーの『ブルースとバラードの夜』の酒とバラの日々でした。

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これだ!と思ったのは当時の最新作『パンゲア』のマイルスとピート・コージーのギター、そしてバンドの一体感です。それまではこの様なものを聴いたことが無かった!
昔と違い、情報にアクセスしやすい時代なのですが未だこの様な体験はないですね。
ですから、ビッチェズ・ブリューをのちに聴くことになるのですが、???となりました。

ビッチェズ・ブリューが未だ問題作として扱われるのはその制作過程が謎だからと思います。当事者のマイルスもテオも居なくなってしまい推測の域を出ない事だけが語られている様に思います。テオはカインド・オブ・ブルー辺りからコロンビアに雇われマイルスのアルバムに関わる様になって行きましたが、手掛けたサイモン&ガーファンクルの映画音楽の大成功で会社での発言力が強くなり、制作にお金を掛ける事ができたみたいです。

60年代半ば頃はレコード制作にテープ編集が積極的に行われクラシックではグールド、ロックでは、ビーチ・ボーイズ、ビートルズ、などが今までと異なる概念(単なる記録ではない)のもとビッグ・ネーム・アーティストは新しい表現ツールとして大いに導入したのですね。

コンサートは「演劇」、レコードは「映画」とグールドは喩えたのですが、原作マイルス、監督テオの「映画」は”傑作”なのか”失敗作”なのか、原作が素晴らしいのは69年4~6月のライブが証明している様に思えます。

御駄賃さんは多分、いいもの自慢は “粋” ではないと思われているからですかね?わかりませんが・・

『ブルースとバラードの夜』の《酒バラ》、私も好きです。
ジャコの《酒バラ》も好きでしたが、これを聴いてから「マイ酒バラベスト」が塗り替わりました。

>いいもの自慢は “粋” ではないと思われているからですかね?
おそらくそうだと思います。
少なくとも「粋」ではありませんね。

Tommy Jobimさんからのコメント。

小生がジャズにはまったのは、一曲ではありませんが、以下のとおりです。
  ・Moon Dreams: Miles Davis – Birth of The Cool
  ・Round Midnight, Misterioso: Thelonius Monk – Genius of Modern Music
・Blue Train: John Coltrane
・Something cool: June Christy  でした。
当時(1967年)、中学2年で、ジャズの師匠や友人もいなかったので、「ジャズの歴史 全3巻」(小学館)という
EPレコード2枚付きのMOOKに上記の曲が入っていて、ジャズの水先案内をしてくれました。
50年以上前のことですが、未だに、「ジャズ」は、擦り減らない(消費されない)強度の高い魅力的な音楽ですね。
皆さんのコメントを拝見すると、その時の年齢や時代状況による違いが興味深いです。

『クールの誕生』の《ムーン・ドリームス》??!
えっと、どんな曲だったっけ?
慌てて聴き返してみました。

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ああ、これか!
これいいです。
というか、良いと思いながら曲名確認しないまま、何十年も「ぼーっと聴き」していたマヌケです(涙)。

これは個人のアドリブがどうのというよりも、管楽器の音の重なり方と動きが、かなりユニークなナンバーで、ベタに「ムードある」の一言では済まされない、飽きないアレンジがほどこされているところが良いですね。

もう1曲は『マリガン・ミーツ・モンク』から選ばれていますが、両曲ともジェリー・マリガンが参加。もしかして、Tommy Jobimさんは、バリトンサックス、もしくはマリガン好きなのでは?

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Tommy Jobimさんからの返信。

返信ありがとうございます。
1.Moon Dreams は、Gil Evansのアレンジがいいですね。Gil Evans, Gerry Mulligan, Lee Konitzの3名は、当時クロードソーンヒル楽団に所属していて、マイルスは、BeBapとは違ったサウンドを研究していたんですね。録音は、1948-50年ですが、フルアルバム(LP)としてリリースされたのは、何と1957年3月でした。
その年の10月には、Miles & Gil Evansのコラボ作品の1作目 miles Ahead がリリースされています。

2.もう1曲(?)のRound Midnightは、モンクの初リーダー作Genius of Modern Music vol 1 (Blue Note)の1曲目です。
  深夜の寂寥が感じられる、不思議で素晴らしい曲で何度も繰り返して聴きました。

コルトレーンのBlue Trainを含めて、当時はホーン・アンサンブルの曲が好きだったのだと思います。

P.S. もちろん、ご指摘のとおりGerry Mulliganも好きなミュージシャンです。マリガンはこの後西海岸に行って、チェット・ベイカーと組んで大成功を収めます。
  また、June Christyの歌唱にはキュンキュンしていましたw

Tommy Jobimさんの「ツボる」ところが、いちいちカッコいい!
素晴らしいセンスをお持ちだと思いました。

Ken鮭さんからのコメント。

「自分はコルトレーンのジャイアント・ステップスですね。

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初めて聴いた時にはもう圧倒されてしまって、「はあ……こりゃすげぇ……」とため息をついてしまいました。少しずつでもいいから今後ジャズという音楽を聴いていこうと決めた瞬間でした。

コメントありがとうございます!
動画にて紹介させていただきました。

大 深堀さんからのコメント。

僕はエリックドルフィのラストデイトに入っているエプィストロフィにしびれた記憶がありますジャズにはまるきっかけになったいっきよくですね😂😂😂😂😂😂😂🎉🎉🎉🎉

私も『ラスト・デイト』の冒頭のバスクラにノックアウトされました。
今でも《エピストロフィ》といえば、まっさきに、このドルフィー&メンゲルベルクバージョンを思い浮かべてしまいます。

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村田壮一さんからのコメント。

「私はこの1曲でジャズの世界にはいった」について

初めまして。別件で検索してこちらに辿り着きました。古いお題ですが、ジャズファンなら語りたいテーマなので失礼ながら。

私の始めの1曲は1958MilesのOn Green Dolphin Streetです。

私は40年以上前の中学生の時、ネイティブ・サンをCMで見て、高田みずえやさだまさしの後にレコードを買いました。それでジャズという音楽を知り、エアチェックしながら、マイルスが凄いらしいと知って、なぜか「1958マイルス」を買いました。たぶんジャケ買いです。しかし中学生がこのジャケに惹かれるとはかんがえられず謎です笑。今見ると池田満寿夫さんのイカしたポートレートですが、これはほとんど70年代以降のマイルスですね笑。

しかし聴いても、中学生の私にはよく分からない。ジャズってあんまつまらないなー。ネイティブサンとか渡辺香津美のフュージョンはカッコいいなー、とか思いながら。でも何故か気になって、またかける。そんなこんなでマイルスやコルトレーンやキャノンボールに親しむようになったと思います。

実はこの盤と先述のフュージョンはその後も、ことあるごとに愛聴してます。三つ子の魂百まで、ですね。この前、古いスピーカーの掘り出し物を買ったのですが、持参した試聴CDにこれらも入ってました。

1958milesの1曲目On Green Dolphin Streetのビルエヴァンスのイントロが大好きです。私は何となく拡散系のヴォイシングと呼んでますが、それをしっかり聴かせて、ベースが重なってリズムが決まり、ドラムスが入って、マイルスさんハイどうぞというお膳立て笑。エヴァンスの名前が出るとこのフレーズが浮かぶくらいです。

エヴァンスの話になってしまいますが、トリオよりこの盤を最初に聴いたことで、私は今でもホーンを前に立てた彼の演奏が好きです。ピアニストについての私の未熟なイメージは、ブロックコードを途切れず入れるなどしてリズム隊の役割を果たすというものです。しかし彼はリズムキープはベースとドラムスに任せる。すると全体に音空間にスペースが生まれ。ソリストに呼応してピアノを効果的に入れることでインタープレイがくっきりする。それが時に緊張感を出したり、静謐を感じさせたり。Kind of blueの萌芽を感じます。

トリオももちろん素晴らしいのですが、三人ですから、数小節に1回入るだけだとサボりになりますよねw

一時期、エヴァンスが初期に参加したレコーディングをまとめて聴きました。その中で、大きめの編成の時に、ある一人のソロの時だけ、ピアノが一音も入りませんでした。これが曲全体のアクセントになってました。エヴァンスのアイデアかどうか不明ですし、ほかのピアニストも使う手法かもしれませんが、私には新鮮でした。

若いエヴァンスは、スイングでもアヴァンギャルドでも歌伴のアレンジでも、なんでも器用にこなしてます。しかし器用貧乏なのか初期のリーダー作数作は売れなかったそうですね。確かに、荒さをわざと出したり軸がなくバラバラな感じで、模索が感じられます。そこでマイルスバンドに入って、Kind of blueでは共同作業的な役割を果たして、Portrait in jazzで自己のスタイルを完成させた。それが私のエヴァンスのイメージで、1958milesも重要なポジションにあるなと思う訳です。

長くて失礼しました。知識がないまま勝手な空想を書いてしまいましたm(_ _)m