ジャズの帝王 マイルス・デイヴィスとオタキング 岡田斗司夫

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サンジョルディさんからのコメント。

【知らないとは言えないご隠居と、細かいことが気になる八っつぁんの会話、あるある】

[八っつぁん]
ご隠居、パイオニアであるマイルス・デイヴィスと、フォロワーには、多少のズレがあると思うんですがね。そこのところが今まで、あまり語られていない気がしやす。

[ご隠居]
お前さんは、相変わらず、せっかちじゃのう。<ハードバップ>での違いは、前に話した覚えがあるがのう。

[八っつぁん]
今日は、<モードジャズ>と<ロック化><ファンク化>についてなんでげす。
マイルス・デイヴィスは、アルバムを作るとき、<ムード>や<コンセプト>を第一に考えますでしょ。

[ご隠居]
それは、マラソン・セッションや『サムシン・エルス』でも、はっきりしておったの。横町の<ごっちゃん>も、マイルスは<ムード派トランペッター>と言うておったの。

[八っつぁん]
しかも、アルバムを作ったら、<もうオレ満足>みたいなところも見られると思いやす。つまり、アルバム作りと、その後のライヴ活動は、別物みたいな。
ロックなどでは、アルバムがその後のライヴ活動の名刺がわりになりやすがね。ジャズはちょっと違いやす。
あっしは、『カインド・オブ・ブルー』も、そのとき<やってみたいこと>をやっただけで、その後のジャズを変えようとは思ってはいなかったと感じやす。事実あのアルバムに最適なビル・エヴァンスを一時的に呼んだりしましてね。「モードを使って、落ち着いたムードのアルバムを一つ作ろう」ぐらいな気持ちでなかったかと。

[ご隠居]
ところが、あのアルバムに、予想以上のジャズマンが反応したということかの?

[八っつぁん]
へえ。ジョン・コルトレーンは、自分のやりたい<とことんソロ>を演奏するためにモードを使って、
ハービー・ハンコックは、リズムセクションがメインの『処女航海』のためにモードを使い、
ウェイン・ショーター は、あやしいテーマの『スピーク・ノー・イーヴル』のためにモードを使う、
おまけに、ジャッキー・マクリーンまでも反応してしまった、というわけです。

[ご隠居]
『ビッチェズ・ブリュー』や『オン・ザ・コーナー』もそうだと言いたいのかの?

[八っつぁん]
あれも、リズムセクションに、当時一世を風靡したロック風やファンク風の演奏をさせて、その上に自分のソロをかっこよく乗せる<ムード>重視の<マイルス・ミュージック>のつもりだったんでしょう。
ところが、リズムセクションのグルーヴだけが大きく解釈されたんでげす。
ハービー・ハンコックが、リズムセクションのグルーヴ中心の『ヘッド・ハンターズ』を作ってしまい、
ジョン・マクラフリンは、マハヴィシュヌ・オーケストラを結成し、
他の多くのジャズマンもフュージョンに走ってしまったという感じでさあ。
つまり、モードジャズもフュージョンも、マイルスの思いとはやや違った一面を捉えてしまった、と言いたいんでさあ。

[ご隠居]
マイルスの思いとは別に、ジャズシーンが大きく変わったと言いたいんじゃな。良くも悪くも。
もしそうだとしたら、昔も今も、インフルエンサーは<諸刃の剣>であると言わねばなるまいな。

こちら

なるほどな、と思ったので動画をアップしました。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

岡田斗司夫はオタキングと呼ばれ、何でも知ってると思われてますが、岡田斗司夫は中国に1番詳しいのは田中角栄である、なぜなら漢詩を書けるからと言っていますが、坪内祐三に言わせると、田中角栄の日中国交正常化の時に書いた漢詩は完全に間違ってるのに岡田斗司夫はそのことに気づいてないと笑っていました!

>何でも知ってると思われてますが
そうなんですか?
私はどちらかというと「知識」ではなく、「洞察力」の人だと認識しています。

高松貞治さんからのコメント。

知識はありますが、おっしゃる通り洞察力も大変なものがありまして、昔BSマンガ夜話というBSのテレビの番組で、漫画のことについては、いしかわじゅん、などの漫画の猛者どもに、明らかに漫画の知識はないし、漫画の読書量もかなわないのに、渡り合っているのを見て、頭の良い人だと思っていました。ただ先走りすぎて、ただ知識が不足して、田中角栄が政治家で1番頭が良い、それはちゃんとした漢詩が書けるからと、全く誤ったことを言ってしまうのはどうかと思います。その辺に違和感を感じ坪内祐三は疑問を呈したと思います!

スポーツと政治は守備範囲外なので(ニコ生では)語らないと明言している方なんですが、守備範囲外の政治の話題に触れたことがある、と。

出典がわからないので、どのような話題で、どのような文脈の中でそのような語られ方がされたのかが分からないので(「5ちゃんねる」には、揚げ足取りの理由の一つとして書かれているようですが)、これに関してはノーコメント。

サンジョルディさんからのコメント。

コメント返し、ありがとうございました😊
マイルスから、オタキングに広がるとは、思いませんでした😳
ちなみに、<ご隠居>は、<若旦那>のときも同じ人です。ちょっと<若旦那>に対して丁寧語を使わせたのですが、<熊さん>や<八っつぁん>に対する言葉遣いと同じにする方が良かったと今は思っています😔
今回のマイルスネタは、<八っつぁん>が、やや<タブー>に切り込み過ぎたと感じましたが、うまく取り上げていただき、うれしい限りです😅
「みんなが漕いでいるのに、突然いなくなる船頭マイルス」という表現も、実は考えていましたー🙃

いつも興味深いネタの提供ありがとうございます。
やっぱり、発想の広がる音(フレーズ)を投げかけてくれる相手が、ジャズマンにとっては、良きインタープレイを生み出すためには大切なことなんだなと痛感します(ジャズマンじゃないけどw)。

ご隠居は同一人物だったんですね。
熊さんと八っつぁんとでは、多少対応が変わるんですね。

流行に敏感な人ほど、ファッションも変わっていくことが多いですが、そういえば、マイルスも音楽のスタイルの変化とともにファッションも変わっていきます。やっぱり、マイルスにとってのリズムセクション(あるいはサイドマンのプレイスタイル)は、自分をカッコよく引き立てるためのファッションであったという極論も成り立つかもしれません。

サンジョルディさんからの返信。

アルバム作りにおいてサイドマンは、<自分をかっこよく見せる>ための演出効果と考えていた気がします。
ステージ演出でも、ずっと後ろを向いていて、急に振り返って吹いたり😎

ずっと後ろを向いていた理由は、各メンバーに指示を与えていたり、音の返りに耳をすましていたなどの理由があるようですが、でも「急に振り返って吹いたり」されたら、「ビックリしたなぁ、もう~~😅」です。

これに関しては、マイルスなりの演出なのかもしれません。

一日一食チャンネル6さんからのコメント。

誰?

Shoichiro Matsukiさんからのコメント。

全くジャズは聞かないのですが、話がうまくて面白いのでチャンネル登録してよく視聴させていただいてます。今回の岡田斗司夫をマイルスになぞらえるという話術には唸らされ、思わずコメントしてしまいました。いずれジャズ愛聴の世界にも足を踏み入れたいと思っています。

ありがとうございます!
気が向いたら、ぜひジャズの音のほうも聴いてみてください。

永井勉さんからのコメント。

モンクウイルスが正常に作用してもう少しでモンク化する
永井です・・・WWWWWW
オタキング 岡田斗司夫さん面白い人ですよね・・・W
私はyoutubeでのシンゴジラの解説動画で知りました・・・
本当に頭の回転が速い人ですよね・・・W
特に興味深かったのはエンディングの尻尾の先の
第六形態のお話でした・・・W
この人型ゴジラのシンゴジラ2を見てみたいです・・・m(__)m

巨神兵?!

兎にも角にも、シンゴジラ面白いですよね。
もう3〜4回観ていますが、岡田氏の「鑑賞の補助線」があったからこそです。

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サンジョルディさんからのコメント。

【知らないとは言えないご隠居と、すぐ聞きたがる熊さんの会話、あるある】

[熊さん]
ご隠居、ジャッキー・マクリーンの『ブルースニク』のライナーノーツに気になる箇所がありやしてね。

[ご隠居]
お前さんは、相変わらず「藪から棒」じゃのう。
あのアルバムの後の、マクリーンがやったモードジャズの試行錯誤の話かの?

[熊さん]
違いやす。
ケニー・ドリューが、61年秋にヨーロッパへ移住した話でさあ。そこに、「ジャズシーンが、大きく変わり、ハードバップ派は、アメリカでは活動しにくくなったのだ」と書いてあったんでさあ。

[ご隠居]
ふむ、その書き方じゃと、マイルスなどのモードジャズや、オーネット・コールマンなどのフリージャズ、エリック・ドルフィーなどのアヴァンギャルド・ジャズの台頭によって、ジャズシーンが変わったと言いたいようじゃの。

[熊さん]
やっぱりそこですかあ。
あっしはてっきり、その頃ロックンロールに押されて、いわゆる<ジャズ不況>が原因だと思いやした。

[ご隠居]
まあ、それも大きいのう。
ビートルズがアメリカに来たのは64年じゃが、60年代初めは、すでにアメリカ国内のロックンロールにより、ジャズは打撃を受けていたようじゃな。
ジャズのマーケットが縮小した上に、新しいジャズのスタイルが出てきて、さらにハードバップ派は苦しくなったのかも知れんの。もちろん、一部のハードバップ派もファンキージャズ/ソウルジャズを生み出したがの。

[熊さん]
そのファンキージャズの方向も合わないハードバップ派もいたかも知れやせんね。
あっしには、ホレス・シルヴァーやキャノンボール・アダレイは、ちょっとやりすぎだと思うんでさあ(笑)

それから、ジャズマンがヨーロッパへ移住した理由に、アメリカでの人種差別もあったんでしょう。

[ご隠居]
そうじゃ。ヨーロッパは、人種差別が少なかったと言われておるの。
それと、横町の<ごっちゃん>の話だと、ヨーロッパの人々は、ジャズを芸術音楽と見ておったようじゃ。芸術家として、歓迎されたのじゃろう。

[熊さん]
ケニー・ドリューだけでなく、ケニー・クラーク、バド・パウエル、デクスター・ゴードン、デューク・ジョーダン、マル・ウォルドロンなどが移住したことは、アメリカのジャズ界にとっては、痛手だったと思うんですがね。

[ご隠居]
ポジティブに考えれば、ヨーロッパにジャズマンが移住することによって、ハードバップは生き延びたわけじゃよ。

[熊さん]
なるほどねえ。「ものは考えよう」ですなあ。

「スティープル・チェイス」好きな私としては、ご隠居さんの意見に一票!

もちろん、すべての「スティープル・チェイス」の作品を手放しで「いいよーん!」とはなりませんが(センチメンタル過ぎたり、冗長なものもあるので)、たとえば、ハードバップといえば、マクリーンやゴードンやグリフィンじゃないですか(偏見?)
彼ら、「スティープルチェイス」で良いプレイをしているアルバムありますからね。

だいいち、「スティープルチェイス」の第一弾がマクリーンの「モンマルトル」ですからね。

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あと、いろいろなところで言っているような気がしますが、マクリーンとゴードンの『ザ・ミーティング』の《アルプ通り》が大好きなんですわ。

ヨーロッパだからこそ、コペンハーゲンだからこその哀愁と熱気、って感じがするんですよね。ニューヨークだと、もうちょっと温度が高くエッジが尖った演奏になってしまうんじゃないかと思うんですが、北欧のリラックスの中での熱気ってやつ? これくらいの湯加減のハードバップも私好きなんですよ。

サンジョルディさんからの返信。

<リラックスの中の熱気> まさにまさに😃
若干の<モタつき(?)>も含めいい味があります。73年ですから感慨深いです。
スティープルチェイスのニルス・ウィンテル、記録してくれてありがとうー、です😄

そうそう、若干のモタつき。あれが良いんですよ。
そして、テーマのアンサンブルが、ビシッと合い過ぎていないところ。これも大事♪

何度か「はい、こんな感じで」と合わせただけで、あんまり練習しすぎていない感じ。あとは本番でなんとかなるだろう(なんとかしちゃうもんね)というアバウトなところ。しかし、「準備しすぎの安心感」よりも、「最小限の準備で、あとは本番最大限」な心意気。生真面目な人や、神経質な人だったら呆れてしまうかもしれない、このようなある種「雑」な感じと、そこから生まれる勢いが、やっぱり好きですね~。