先日のアート・テイラーに次いで、今回は、ジャズドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズとビリー・ヒギンズのドラミングについて、市川宇一郎・著『極私的モダン・ジャズ・ドラマー論』をひも解きながら話した内容を動画でアップしました。
コメント
高松貞治さんからのコメント。
マイルスの自叙伝によると、フィリー・ジョーは麻薬にすっかりハマって、演奏中、気分が悪くなって、吐きにいってしまって演奏できなくなったり、タクシー乗ってヤクの売人のところまで行って、金はマイルスが結局払わなければいけなくなったりして、別れるときに、マイルスは「二度と俺を同じ目に合わせるな、わかったな!」と怒ったそうです!それでもマイルスに言わせると奴は本当に食わせ者だったが、白人で法律家だったら、アメリカの大統領にだってなれただろう、フィリー・ジョーにはそういう才能があって、そりゃ天才的なもんだったと書いてあります!
そうですね。で、自伝によると、フィリージョーとコルトレーンは「薬仲間」だったようですが、フィリージョーの場合は「陽性」で、開放的でスケベになったようですが(笑)、コルトレーンの場合は「陰性」というか、ボーっとなるタイプだったようですね。
Jさんからのコメント。
ケリーアットミッドナイトは 秀逸だとおもいます これ聴くと アルチュールランボーの そぞろあるき 堀口大学訳 が脳裏に うかびます 夏の夜の モノクロの版画にしたような 中原中也っぽい雰囲気というか..
J
Tetsuo Nambaさんからのコメント。
1975年収録の Billy Higgins の華麗なドラムソロ動画を観ていたら、こんなインタビューが挿入されていました。
Cedar Walton 「もっと演奏技術に磨きをかけて、作曲もレコーディングも頑張りたい、これまでの努力が結晶するといいな。」
Clifford Jordan 「7年後に引退して、庭仕事を楽しむよ。」
サンジョルディさんからのコメント。
ブルーノート&ハードバップ好きには、アート・テイラー、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ビリー・ヒギンズは、<フェィヴァリット3>ですねー😊
ハードバップのリズムキープと、ソロを生かすバッキングのお手本です。
えっ?「フィリー・ジョー・ジョーンズは、時々粗い」ですって?人間臭くていいじゃないですかー(笑)
MrNOBUchanさんからのコメント。
ソニー・ロリンズの「ニュークス・タイム」(ブルーノート盤:参加者はロリンズ、ウィントン・ケリー、ダグ・ワトキンス、フィリー・ジョー)は実にいいアルバムですね。参加しているフィリー・ジョーのドラムも、まことに素晴らしいと思います。ここでロリンズは、マイルスがプレスティッジで録音したアルバム「スティーミン」(ドラムはここでもフィリー・ジョーです)にも収録されている「飾りのついた四輪馬車」を、フィリー・ジョーとの一対一の対決曲として演じています。私は、このアルバム中の白眉だと思っています。
この演出、プロデューサーのアルフレッド・ライオンのアイデアなのか、それともロリンズの、もしくはフィリー・ジョーのアイデアなのか、記録がないので不明ですが、とにかく聴いていて楽しく、ピアノやベースがいないことを忘れ、じっと聴き入ってしまいますね。
『ニュークス・タイム』の中でいちばん好きなナンバーです♪
永井勉さんからのコメント。
モンククローンの永井です
そうなんです、ずっとなんだこれはと思っていたのが
Lee MorganのThe SidewinderとHank MobleyのThe Dipなんです・・・m(__)m
8ビートのつもりでやっているんだと思うんですけど
私的にはアクセントがぼやけたサウンドだと感じました・・・m(__)m
でも、ミンガスも
1963 Mingus Mingus Mingus Mingus Mingusの
05. Better Get Hit in Yo’ Soulで4ビートからシャッフルに変わる
演奏を聴かせくれますが・・・
こちらは前者達と違い1曲の中でプレーヤー達みんなが
ジャズではなくブルースに変化させていく面白さ
をみんなが楽しんでいます・・・m(__)m
いずれにしてもビートルズの出現によってジャズ離れが始まり
ジャズプレーヤーはみんな必死に次のステップを模索していく
時代に変わっていきます・・・m(__)m
ウェス・モンゴメリーやグラント・グリーンなど、こぞってビートルズナンバーをレコーディングしていましたからね。
サンジョルディさんからのコメント。
【知らないとは言えないご隠居と、すぐ聞きたがる熊さんの会話、あるある】
[熊さん]
ご隠居、リー・モーガンの『ザ・サイドワインダー』以降の作品を<ジャズ・ロック>と呼ぶのは、日本だけですかい?[ご隠居]
今日は、その話かのう。確かに日本独自らしいの。
イギリスから来たペーターが、「ロック風のジャズと言いたいなら、言葉の順番は<ロック・ジャズ>だよ」と言っておったの。
ましてや、ロック・サイドから見ると、もう少し後、60年末から70年代の、ソフト・マシーンや、ジャズ風ロックを演奏した時のジェフ・ベックなどを<ジャズ・ロック>と呼ぶらしく、ますますややこしいのう。
まあ、『ザ・サイドワインダー』を始めて聴いた日本のジャズファンは、あの曲に何か新しいものを感じ、それを<ジャズ・ロック>と呼んだのじゃろう。それには、敬意を表するがの。[熊さん]
でも、1曲目の「ザ・サイドワインダー」は、それほどロックに聴こえませんがねえ。[ご隠居]
原盤のライナーノーツでは、確か<ラテン調>の曲と書いてあったの。
日本人がロックに聴こえたのは、テーマとバリー・ハリスのピアノの<タッタッ、タッタッ>というバッキングの印象じゃろう。ビリー・ビギンズのドラムは、それほどロックには聴こえんのう。[熊さん]
しかし、リー・モーガンの『ザ・サイドワインダー』以降のCDの帯には、いまだに「ジャズ・ロック路線第○弾」などと書かれていますしねえ。ハンク・モブレーの『ディッピン』の帯にも「ジャズ・ロックの「ザ・ディップ」」と書かれていやす。[ご隠居]
かつてのジャズ世代に訴えるには、<ジャズ・ロック>は分かりやすいうたい文句なのじゃろう。[熊さん]
あっしは、<ジャズ・ロック>という呼び方は、功罪相半ばと思うでさあ。
硬派なジャズ好きには、「ロックに寄り添ってしまったな」と思われるし、
ロック好きからは、「これは、ロックとは言えない」とか、まあ、コウモリみたいになっちまったんじゃねえかと。
キャッチーな表題曲がヒットしたのは、ブルーノートにとっては良かったんでしょうがねえ。[ご隠居]
『ザ・サイドワインダー』の他の曲を聴くと、ハードバップやラテン調の曲がうまく混じってあるのう。それに復帰したばかりのリー・モーガンのソロが素晴らしい。ラテン調の「トーテム・ポール」とかの。
<ジャズ・ロック>でくくられて、日本人ジャズファンに敬遠されるとしたら、それは残念じゃのう。[熊さん]
へえ。それが言いたいんでさあ。
たしかに、「ジャズ・ロック」の定義って、ややこしいですね。
ところで、「イギリスから来たペーター」さんとは、羅漢さんのことですか?
サンジョルディさんからの返信。
そうです、そうです。
<羅漢>さんですー😆
やはり!
蘭語、ではなく、英語の翻訳で江戸では有名な方ですねw
部類の「黒音楽」好きだとか。
サンジョルディさんからの返信。
そうです。ペーターは、ハードロックとヘヴィメタルは、苦手みたいですー😅
そうみたいですね。
そのかわり、「風琴(ふうきん/オルガン)」が大好きらしく、『魂指達(ソウル・フィンガーズ)』という「寄せ集め編集盤」も出しておりますの。
サンジョルディさんからのコメント。
風流な方ですねー😉