トランぺッター不良論特集の『GQ Japan』を紹介!

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もう20数年前のことですが、『GQ Japan』という雑誌が、ジャズトランペットの特集をしていました。

その中でも白眉なのが「トランぺッター不良論」。
今回は、このお題目から展開されるリー・モーガンについてや、おすすめトランペットアルバム50枚などを動画で紹介してみました。

しかし、粟村政昭・著の『ジャズ・レコード・ブック』にリー・モーガンの項目がないのには驚きました。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

この雑誌買って読んだような….。部屋を探してみますが、捨てたような気がするような….😰 Amazonでは品切れでした😭

あららら、それはもってぃーない!!😭

高松貞治さんからの返信

雑誌もそうですが、今日Amazonといざこざがありまして心がボロボロです😭

Ken Konishiさんからのコメント。

そうですね。モーガンもベイカーも立派な?不良ですね。自分の中でジャズマンで最大の不良は、チャーリー・パーカーなんですね。生き方そのものが不良です。どれだけの人に迷惑をかけたか数知れずです。でも彼は憎めなかった性格だったようです。あんな生き方をすれば長生きなんぞできませんね。34年という短い生涯でしたが、沢山の財産を我々に残してくれました。合掌。。

パーカーもたしかに「不良」という捉え方が出来るかもしれませんね。

ただ、私の場合、パーカーのことは「不良」よりも「破天荒なインテリ」を感じてしまいます。
さながら数学者が数学のことばかり考えているがゆえに傍から見れば奇行に映る、あるいは文学者が愛や生について真摯に考えすぎるあまり世間のモラルから逸脱した行動をとってしまうように……。
そんな感じの「奇行系インテリ」に感じちゃうんですね。

それは、セロニアス・モンクも同様ですね。
ある意味、単純に「不良」よりも、こちらのほうがヤヴァイのかも(笑)。

マイルスの場合は、田舎育ちの裕福な坊ちゃんが、大都会に出てきてワルに憧れ、ワルに染まり、「ちょいワル」のつもりが、いつの間にか言動やファッションまでもが「ワル」の最前線を突っ走る唯我独尊な存在になっていった感じですかね。

御駄賃取郎さんからのコメント。

まだ本格的にジャズを聞く前にはジャズメンといえばヤクの前科が問題となり来日中止だとかモーガンのように射殺されたとか富樫さんの件とか(情報源は主に平凡パンチです)、なんだかカタギの世界じゃあないなあ・・・という印象?でした。(なにせ文化に乏しい田舎でしたので・・)そして日本のジャズメンのこともアベサダさんのバンドには当時マスオさんが在籍で、やたらフルチンでふざけまくっていた?というような記事が多くて、ますます特殊な世界だなあと想像していました。なので上京したての田舎者の自分にはジャズ喫茶などはまさに不良がたむろする魔窟そのものでした。(笑)・・・そして新宿の「風月堂」(フーテンのメッカだった)では、田舎者の店員からおもいっきりバカにされたのでますますジャズは「世をスネた不良の聞く音楽だ」と偏見をいだいていた。(笑)
だから人に「趣味はジャズです。」とは極力隠してきた。実際およそ40年ぶりに田舎で開かれた中学の同級会では
愛読書は「スイングジャーナルです」とだけいうと、全員がゴルフの雑誌だと思ったようだった。

ところが不思議なことにSJを読み始めるとそんなイメージは微塵も感じなかった。それどころか「ジャズメンは芸術家である!」という記事や評論が多く私は(本当かなあ?少しウソっぽくないかあ?)とずっと不思議におもってきた。  後年ウィントン・マルサリスを聴いてはじめて、(ジャズはやはり不良でこそ面白い音楽だ)と思ったものだ。・・・以上、くだくだと長文で(私がリー・モーガンを愛するワケ)をぼやいてみました。(;_;)m(__)mv

これには大爆笑してしまいました!
>愛読書は「スイングジャーナルです」とだけいうと、全員がゴルフの雑誌だと思ったようだった。

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

モーガンが初来日したとき岩浪さんはSJの編集部員として密着取材して水谷良重(当時ドラマーの白木秀雄氏夫人?)宅の歓迎パーティーにも同行したそうです。漁色というよりとにかくモテまくっていた、当然お誘いは断らない「奥さんもいるのによーやるよ」とか書いていました。たしか最初の奥さんが日本人(ナカエさん、ナカノさん?)、ソニー・ステットの彼女だったかは不明です。

>漁色というよりとにかくモテまくっていた
当時の情景がなんとなく想像できます。

ジャズ・メッセンジャーズが演奏したモーガン作曲の《ヤマ》という曲は、キコ・ヤマモトという日系二世の女性の「ヤマモト」から名付けられたということは聞いたことがあります。
日本の雑誌では「ヤマモト・テイコ」と表記されていたそうですが……。

この人が最初の奥さんです。
もっとも最初の奥さんといっても、正式な離婚届けは出しておらず、今でも著作料は支払われているという話を何かで読んだ記憶があります。
ただ、キコさんはソニー・スティットの彼女だったのかどうかは分かりません。
離婚した時の年齢が21か22歳ぐらいの時でしたから、結婚前の10代後半、モデルとして活動していた彼女とスティットとの接点はあったのかどうか……。

ちなみに、リーとキコさんの結婚のキッカケは、マイルスとモーガンが一緒に「合コン」して、意気投合したからだそうです。
なんと、モーガンとマイルス、「不良トランぺッター」2人が一緒に合コンしてただなんて!(笑)。

出会いは、シカゴのホテルで、キコさんとすれ違った際にモーガンがナンパしたそうです。しかもフランス語で(!)。
その流れで、今度、互いに友達を連れてきて皆で飲もう(パーティしよう)という話になったようです。
数回のデートで2人は結婚。新郎の介添人はボビー・ティモンズで、披露宴は「バードランド」だったそうです。

あと、もう一曲《小僧のワルツ》というリー・モーガンの曲もメッセンジャーズは演っていますが、この「コゾウ」とは、新婚生活中の2人が飼っていた犬のことみたいですね。

離婚(といっても法的には離婚していませんが)の原因はモーガンの麻薬禍。そのため、フィラデルフィアのモーガンの実家に夫婦で戻ったところ、姑(モーガンのお母さん)に、キコさんは辛く当たられたことも大きな原因のようです。
「嫁のアンタがしっかりせんからアカンのよ!」とか「夫を支えるためにアンタが働きんしゃい!」とかいろいろと言われたようです。
当時のキコさんは、まだ21か22歳。
そうとうツラかったのではないかと思います。

別れた後に、ボロボロになったモーガンを支え、復活の手助けをしたのが、彼を撃った14歳年上の女性、ヘレンですね。
頭にくるのも分かるような気もします。廃人同然だった時から世話してきたのに、調子取り戻したら、今度は自分をないがしろにして、若い女とイチャついているのですからw

ま、似たような話は、日本の芸能人やミュージシャンでも「あるある」かもしれませんけどね。
売れない時代に献身的に尽くしていたのに、彼氏(夫)が売れたとたん、他の女と浮気するというような話は。

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

岩浪さんの話の出どころはVeeJayの”Here’s Lee Morgan”の日本盤ライナーでした。ナカエさんは私の記憶違いで岩浪さんも山本と書いていました。そのライナーにもショーター夫人のミヤコさんの話があったので、ブレイキー御大の夫人のどっちかの線かなと漠然と考えていましたが、いやーしかしマイルスとの合コンとは想像の斜め上を行っています。

岩浪さんのライナーからでしたか。私が持ってるのは輸入盤だったかなぁ。
それはそうと、仰るとおり「想像の斜め上」ですよね!(笑)

Hiromi Hasegawaさんからの返信。

ちょっとだけ、書き足すと岩浪さんはモーガンとウイントン・マルサリスを比較して「ウイントンは意志が強いからモーガンのようにはならない」と書いていますが、そもそも比較する時点で(「つまんねーやつだな」という心のつぶやき)なにがしかの悪意を感じてしまいます。以前動画にされたウイントンへの違和感の正体は「不良じゃないトランぺッター」だから?

多くのリスナーが無意識に感じ取ったであろう「それ」も、ウィントンに違和感を抱く人の大きな理由なんじゃないかと思います。

イヤダローさんからのコメント。

連日、リー・モーガン特集、ありがとうございます。

生意気ですが、エヴァンズも不良だと思うんです。見た目はメーカーの開発部のスタッフに見えますが…。ドキュメンタリーで、悲劇的な面は強調されつつも、「他人を巻き込むところがあった」と、ゲッツと同様な性質も持っていたようですし。

リー・モーガンって、まだ好漢な感じがするんですよね。

一度、「ジャズ界・誰が一番不良か投票」とかやってみていただきたいです。

エヴァンスに関しては同感です。
ただ、ゲッツに関しては、彼は不良というよりも「ワル」ですね(笑)。

「ジャズ界・誰が一番不良か投票」は面白そうですね。
個人的には、「この動画のコメンテーターの中では、誰が一番不良か投票」をやってみたいですw
御駄賃さんか、永井勉さんか、はたまた不良大学生にジャズを教えこまれたかまいちさんか……。

永井勉さんからのコメント。

雲さんのブラックリストに乗ってしまった
永井です・・・m(__)m
あと御駄賃さんとかまいちさんもですね・・・W
本当に悪気がないんです・・・ただお酒が入ると
無敵になってしまう自分がいます・・・涙
今、焼酎を飲みながらMisteriosoのイントロを
コピーしています・・・W

ジャズ喫茶のブラックコーヒーが似合いそうな人リストに入れさせていただきました♪

>お酒が入ると無敵になってしまう自分がいます
こういうこと言う人には、白い粉がはいった包み紙をプレゼントしたくなりますね(笑)。

……あっ、もちろん嘘ですけど。

イヤダローさん⇒永井勉さん

ブラックリストっすか!?(笑)。

まぁ、ジャズに、酒とタバコはセットですからね。

この時間から、早速、晩酌ができて羨ましい限りです。

身体にだけ、気をつけてくださいね。

永井勉さん⇒イヤダローさん

気遣いありがとうございます・・・W

イヤダローさんからの返信。

好きな方には申し訳ないですが、ゲッツの場合、「ワル」を通り越して、「畜生」のレベルですよ。ジャズメンの悪いところが全て凝縮されているというか…。

春樹さんが、アメリカに住んでいた時、ゲッツの関係者に話しを聞いて回っいたら、中には、「散々、彼には振り回されたから、話したく無い」っていう方もいらしたみたいです。

エヴァンズも、一見、受動的な悲劇性は感じるんですが、やはり、自業自得ですね。結局は、薬と女と…。

天才達の異世界ですし、凡人には分からない苦悩があるのでしょうが…。

Jさんからのコメント。

私は 楽器ができないのに こんなこというのも難!?だけど
リーモーガンが ベランメ~調のひねりを いれるのは
全く違う見方をしている  
大きな音で 超速 しかもブルースとのテクニックが 完全に一致している   こんなミュージシャンは あとディジーとか キヤノンボール バドパウエルとかが 即座に思い浮かぶが..
さらにモーガンは 有り余る余裕が そのひねりの意味だとおもう
                      J

R Kさんからのコメント。

なんというか、あの時代のジャズメンは、ヤンチャだったり、変わり者だったり、多かった様ですね。チャーリー・パーカーやマイルス・デイビスのドラッグやアルコールとの苦闘は有名ですね。映画にもなったりしましたね。悪く言うと〝自己破滅型〟のジャズメンがいたのでしょうか。

私もヘタクソですがトロンボーンを吹いていました。トロンボーンプレイヤーを見てみると意外な部分が見えてきます。

悩みをかかえての結果、自ら死を選択してしまった人もいましたね。テクニカルなバップフレーズの裏に繊細な感性を持っていたという事だと思います。

一般的に〝小回りの利かない楽器〟だと言われる事がありますが、多くは生真面目で一本気の方の様に思えます。近代のトロンボーンプレイヤーにはなんとなく〝体育会系〟のにおいを感じる事もあります。

博 橋本さんからのコメント。

ラッパよりナイフを持たせた方が間違い無くお似合い、と思える閃く様なイカした不良の風貌。
それがひとたびトランペットを吹かせたら、20歳そこそこの若者が万人の心を間違い無く魅了してしまう。
私はこれがジャズの持つ重要な色気だと思う。
或いは肉屋の親父みたいなのが(肉屋さん失礼!)ピアノに向かったら突然アルペジオからブロック・コード、ウエストミンスターのチャイムまで奏でて人心を鷲掴む😊
なんという色気だろう。
「イカした」が死語になってしまうと、個人的には極めて不便です😅

ごどれdfdfさんからのコメント。

リー・モーガンは最初に嵌ったトランペッターです。連投ありがとうございます。
Lee Morgan plays Benny Golson  の JUST BY MYSELF 久々に聞きました。探していた音です。1950年代後半のパリのクラブではこんな晴れ晴れとした平和な音を享受できたんですね。不良でいなせなモーガンあっての情景だと思います。

カトウシュンさんからのコメント。

「cornbread」をYouTubeで聞いて思ったのは、このトランペットをレコードの大音量で聞きたいですね。YouTubeで聞いてトランペットの音が気持ちいいと思ったのでレコードの大音量で聞いたら昇天してしまうでしょうね(///∇///)

そういえば、『コーンブレッド』はジャズ喫茶で聴いた記憶がありません。
今度リクエストして大音量で聴いてみようと思いました。

幅貴道さんからのコメント。

懐かしいです、、、高校生のころ、この表紙に惹かれて買いました。おっしゃる通り、中の写真が凄くかっこいいですよね。あとコラムの言葉のチョイスとかすごく好きでした。「とっぽい」という言葉を初めてここで知りましたw 中古でないか探しましたが今はないですね、、、とってもほしい、、、残念です、、、面白い動画ありがとうございました!

「とっぽい」という言葉は、私の場合、横浜銀蝿の《ツッパリ High School Rock’n Roll(登校編) 》で知りました(笑)。

世代の違いですね……。