チャーリー・パーカー(=ビ・バップ)は超えられるか?/高柳昌行・著『汎音楽論集』(月曜社)より

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高柳昌行・著の『汎音楽論集』に「チャーリー・パーカー(=ビ・バップ)は超えられるか?」という記事の転載が掲載されていたので、紹介する動画をアップしてみました。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

高柳昌行の本どうしても欲しいのですが、Amazonでしか買えないし、金額が高すぎて😭ちなみに動画の高柳昌行さんの意見は大体、賛成というかそうかと、納得しました。しかし動画を見たので、余計に本が欲しくなりました!

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高いですよね~。
もうこうなったら、最初から最後まで全部読んで動画にしてしまって、よし!内容アタマに全部入ったぞ!という段階で、差し上げましょうか?(笑)

高松貞治さんからの返信。

高柳昌行の本しかりアマゾンでどうしてこんなにジャズの本はなぜ高いのか😭せめて唯一持っている市岡仁の本を頬ずりしています!それだけが私の唯一の幸せな時です🥲あ、そういえば確か明日25日ジャズ批評最新号アマゾンで発売日ですよね!

今の私にとっては、むしろ高柳本よりも市岡本のほうを手元に置いておきたい。だから、羨ましいです。
ジャズ批評、もう明日ですか!
じゃあ、こちらには、きっと明後日頃に見本誌が届くと思います。

nettotourokuyouさんからのコメント。

ぜひ朗読お願い致します。この動画もとても為になりました。ありがとうございます

エデルまさおさんからのコメント。

先程は丁寧なご説明ありがとうございます。もう一つ質問ですが、ジャズ界きってのハイノートヒッターは誰だとおもいますか。個人的にはテクニック的にもメロディー的にも
アントゥーロサンドバルさんでないかなと思っています。ご意見お聞かせください。

あまり興味ないので、真面目に比較して考えたことはないのですが、今でも心に焼き付いている映像と音は、ロイ・エルドリッジがビリー・ホリデイのバックでやっているジャムセッションのときの、「もう1コーラス頂くぜ」という意思表示をした時のハイノートです。

もちろん歴代1位のめちゃくちゃ高いハイノートヒットではないとは思いますが、「心に残るハイノート」ということで。

アントゥーロ・サンドバルは、ブルーノートのライヴを観るかぎりにおいては、多用しすぎな感じがします。

お客さんサービスなのかもしれませんが、せっかくの素晴らしいテクニックも、ここぞというところに「エルドリッジの一発」のように効果的に使わないと、「またかよ」と食傷されてしまう可能性があるんじゃないかと余計なお世話ながら心配です。

エデルまさおさんからの返信。

なるほど。テクニックのひけらかしはよくないということですね。オスカーピーターソンもそんな気がします。

まあそのへんの考え方は人それぞれですし、ファンから求められていること(求められているとしたら、ですが)に応えることも大切なので、良い・悪いの問題ではないのですが、私のようなケチな性分の人間からしてみれば「もったいないなぁ、もっと小出しにすれば良いのに」と思ってしまうんですね。

それと、
「出血大サービス」し過ぎると、安く見られるんじゃないか?
⇒だとすると、せっかくの凄い技術なのに、「出来て当たり前」と見做されるのは勿体なさすぎ
⇒そして、期待に応えようと「技」を乱発すればするほど、「良い演奏」というよりも「楽しい曲芸」に見られてしまうのではないか?
⇒「曲芸が凄い人」と認識されてしまうと、「音楽家」というよりも、「世界ビックリ人間」として、アーティストとしてよりも、ワイドショーを彩る「面白い人」になってしまうのではないか?
なんて心配をしてしまうのです、余計なお世話ながら。

ちなみに、小出しが上手い(演出が上手い)のが、やっぱりマイルスですね。

Ken Konishiさんからのコメント。

パーカーの素晴らしい所は、アドリブ・フレーズの多さとスピード感、ドライブ感だと思います。フレーズひとつひとつに凄いスリルを感じます。ディジーと出会った事も大きいですね。パーカーを越える超えないは余り重要では無いと思います。

マイルスのような前進タイプのアーティストも好きですが、私は必ずしも進化・発展至上主義者でもいので、Ken Konishiさん同様「超える・超えない」には、あまり興味がありません。

ただ、今回の記事の場合は、象徴的かつ目を引くトピックスとしてパーカーが使われており、テーマの本質は「超える・超えない」ではなく、40年経た現在の状況は一体どうなのよ?ということなのだと思われます。
そして、これが書かれてから、さらに現在40年経ってはいるのですが……(苦笑)。

Ken Konishiさんからの返信。

時が経つのは早いですね。パーカーは自分の生まれた年に亡くなっていますので没後67年になります。でも生きていても100歳と少しなんです。34年の一生は短すぎましたが、彼の音楽は永遠に不滅だと考えております。

偶然かもしれませんが、私が「すごくて夭折」と思う人って、34歳、35歳で亡くなっている人が多いような気がするんですよね。

まずは、パーカー。それにブルース・リー、北条時宗、陶晴賢、清河八郎、小松帯刀、近藤勇、土方歳三、中島敦、アイルトン・セナ。
その前後に、リー・モーガン(33歳)、ジャコ・パストリアス(35歳)……。
イメージ的に、「え~、もっと年とってから死んだんじゃないの?!」と感じる人も中にはいますが、彼らはけっこう濃密な人生を生き、駆け抜けていったんでしょうね。

さらにいえば、クリフォード・ブラウン、ファッツ・ナヴァロ、ブッカー・リトルなどのトランぺッターは皆20代!
スコット・ラファロは25歳だし。

もうみんな、なんでそんなに夭折なの?!って感じですよね。

年齢を感じさせない才能を感じる人も時にはいますから(たとえば早春さんや弟のゆるくさんとかw)、業績(実績)と年齢はあまり関係ないのかもしれませんが……。

Ken Konishiさんからの返信。

そんなに沢山いらっしゃるのですか。確かにブルース・リーが亡くなった報を見た時には、少しですが放心状態になりましたよ。リーもセナも全盛期?リーは違うかもしれませんが、”燃えよドラゴン”での数々の格闘シーンには、憧れと共に、凄い奴がいるもんだなぁと思ったものです。高野さんの仰るとおり実績と年齢は比例しないのかもです。

私は亡くなった後にブルース・リーを知りました。
世代的にはジャッキー・チェンなんですよ。酔拳とか蛇拳の後に、ブルース・リーを観るようになったのですが、燃えよドラゴンをはじめとして、怒りの鉄拳、死亡遊戯、危機一髪、ドラゴンへの道などなど、夢中になって見ていた時期があります。

以前、Jさんが書いていましたが、リー・モーガンも彼に通じるスピード感と、有無を言わさぬ説得力(アクションだけではなく表情も)がありますね。
それと、ジャコ・パストリアスも加えて良いんじゃないかと思っています。

Ken Konishiさんからの返信。

そうなんですね。自分はブルース・リーの後にジャッキー・チェンを知ったので、いまいちチェンにはピンと来なかったんですね。勿論素晴らしいカンフー・ファイターなのですが、スピード感が違いますよね。凄まじい訓練もしたのでしょうが、やはりブルース・リーは天才的な方でしたね。

ジャッキー・チェンはコミカルなところが持ち味ですからね。
なんだか、ビバップに対してのファンキージャズ的な親しみやすさを感じます。

Ken Konishiさんからの返信。

上手いたとえですね!ブルース・リーはビバップですね。

カトウシュンさんからのコメント。

高柳さんのギターについてはギター・マガジン2018年5月号に掲載されています。
戦前、戦後黎明期の日本のジャズや当時から活躍していたギタリストの記事も掲載されていますので読み応えのある内容となっております\(^-^)/
(Amazonのリンクを貼ろうとしたのですが削除されてしまいます…。)

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

「ジャズやラテンに一定数のファンがいて増えも減りもしない」…と書かれて40年経ったのかと感慨深いです。私がジャズを聴き始めた頃、油井さんや岩浪さんは「ジャズは新しいものから聴け!」とアジっていましたが、それに逆らって(多少の後ろめたさもありましたが)過去に遡行していきました。音源が記録されるようになってから100年は優に経過したジャズは広大無辺、行けども行けども果てがありません。最近だとタワレコでポチったドン・エリスの”Out of Nowhere” オリジナルの変拍子ジャズじゃなくて大スタンダードメドレー集で個人的には大当たり、ドン・エリス的「ぼくがかんがえたさいきょうのばっぷ」やっぱりジャズは面白いな、と思います。

そうなんですよね、あらから「さらに40年」経ってしまっているんですよね、現在は。
だからといって、それがどうというわけでもないのですが(笑)。

フェンダーのベースが登場当時から現在にいたるまでボディの基本的なカタチや構造がほとんど変わっていないように、あるいは1億5000万年前からまったく進化していないカモノハシのように、登場した時点ですでに「完成に近い状態」のものもあるわけで、なにがなんでも猫も杓子も進化、前進する必要はないと思っている派です。
もちろん、状況に応じて細部の改良やバージョンアップは必要かもしれません。たとえば、配備されてからもう少しで50年が経とうとするアメリカの戦闘機F-15イーグルだって、電子機器やレーダーを換装することで、いまだ実戦配備が継続されていますが、基本的な機体のカタチ、構造は変わっていません。

ドン・エリス含め、ジャズの大多数も、わりとそれに近いところがあるのではないかと考えています。

ねこ大好きさんからのコメント。

日本の評論家は、パカーについてばかり無駄にさえずるが、あれほど偉大で長生きもしたガレスピーについては、パーカーのついで触れるぐらいの能力しかない。油井先生然り。高柳昌行さんもコアにキッチリ迫っているのだが、その例に漏れずがっかり。
トランペットの高音の輝きも、音の太さも、コルリネットのような音の粒立ちの温かさや丸みもない「音の才能」に見放された中で、必死で自分より有能なミュージシャンのバンドリーダーをしてマーケッティングで誤魔化して挙句の果てフュージョンやロックに逃げたマイルスばかり論じる。マイルスは音の才能的にはトランペットのメインストリームのルイ・アームストロングやガレスピーの足元にすら及ばない。マイルスの貧弱な音やビックバンド時代に手垢の付いた技術であるミュート・トランペットのヒネ媚びたリリシズムは簡単に素人でも真似できる。サッティモやディズは不可能。マイルスを「トランペットの帝王」とか「ジャズの帝王」って日本でしか言わないんだよね。帝王というと原語はkingかEmperorなんだけど、トランペットのキングといえばジョー・キング・オリバーだしEmperorは語感が異なる。英語で検索しても日本語ページしかヒットしない。一定のファンはもちろんいるんだけどね。
高野さんは評論家なら是非、ガレスピーについて語ってほしい。For Musisians Onlyって有名なアルバムもあるし、プロの音楽家にしか評価されない部分がある。そこを言語化してほしい。

まず、オレ、評論家じゃないので。

書きたいことしか書いてないし(書きたくないし)、喋りたいことしか喋ってないつもりです。
仕事として依頼されていないことに関しては。

逆に興味のあることや、書きたいことがあれば、ノーギャラでも引き受ける(明日発売の『ジャズ批評』の記事もそう)というように、「ジャズなるもの」に対しては、濃すぎず・煮詰めすぎず、思いつめすぎず、適度な温度でゆるりと長~く付き合っていきたいと考えており(思い入れの強さゆえに爆死した残骸にはなりたくないので)、そのためには、お気楽、気ままなスタンスを続けたいと常々考えている者です(だからそれを阻害しようとするコメントは容赦なくブロックしています)。

このような私なので、リクエストされたとしても、それに応えられるとは限らないという点に関しては、あらかじめ申し訳ないですとお断りしておきます。
そして、もし本当に専門家による専門的見解をお求めのようであれば、この場所や質問する相手は違うと思います。

私の動画チャンネルのコメント欄で交わされる「マニアの茶飲み話」程度の温度以上に、真摯に「プロ」の意見をご希望なら、別な方に別な場所からアプローチし、質問されるほうが賢明だと思います。たとえば、今ではフェイスブック経由のメッセージでアプローチ可能なプロの評論家の方もいらっしゃいますし、コンタクトフォームのあるブログをお持ちの方もいらっしゃいます(返答があるかどうかは分かりませんが)。

さて、『フォー・ミュージシャンズ・オンリー』に関してですが、かつて「カフェモンマルトル」に以下のようなレビューを書いたことがあります。
https://cafemontmartre.tokyo/for_musicians/

ただ、いま現在の私の意識は『フォー・ミュージシャンズ・オンリー』とは程遠いところにあるので、16年前に書いた内容以上に申し添えることは今のところありません。

ねこ大好きさんがお書きになられたトランペットの考察に関しては、特にこれ以上何もいうことはありません。ただ、せっかく、かくのごとき見識と考察をお持ちなのであれば、こんな弱小動画チャンネルのコメント欄に「ぶら下がる」ような形で自己主張されるよりも、SNSなりブログなり動画なりのメディアをご自分で持ち、ご自身で運営されるプラットフォームから発信されたほうがよろしいのではないかと個人的には思うのですが(もし、すでにアカウントをお持ちで発信されているのであればスイマセン)。

少々高飛車な物言いと、「あなたも評論家なら」というフレーズに、ちょっと(いや、かなり)カチンときてしまったゆえの長文ご容赦くださいませ。

ねこ大好きさんからの返信。

ああ偉い評論家の人だと誤解してたんで。ごめんなさい。失礼しました。このあたりに関しては積年の恨みがあるんでできる限り刺激的に書きました。書く場がなかったんですね。書けばそれがログとしてネットのどこかに残るので。そもそも、返事あるのが例外で気に入らないと返事ないと思ってました。嫌なことはやらないって当たり前。こっちは、自分より偉い人からなにか新しい論が引き出せれば儲けものだと思ってただけですから。過去のレビューも引用して、こんな長文で返してくれるなんて高野さんは良心的すぎます。一段階高いところにいる管理人やトビ主が関わってくるのは稀で誰か気に入らない人がいれば確実に噛みついてくるだろうなと、それで面白い論を戦わせればいいし、完全無視でも仕方ないよねと。5ちゃんぐらいの距離感で書いてたんで重ねてごめんなさい。

ご丁寧なお返事ありがとうございました。

過去のいろいろな動画のコメントをご覧になっていただければお分かりいただけると思いますが、普通は管理人が質問に「答える(教える)」のが普通なところ、ここでは管理人が「教えられる」ことのほうが多いという珍しい(?)場となっています(笑)。

それもそのはず、この動画にコメントくださる方には、私よりもジャズの知識、経験ともに豊富な「猛者」が少なくなく(もしかしたら、ねこ大好きさんもそのような属性の方かもしれませんね)、中には私が生まれる前からジャズにドップリ浸かっておられたジャズ歴の長い方々もいらっしゃいます。

そのような方々相手に「知識マウント」なんて恐れ多いことですし、むしろ「教えて欲しい/評論家独特の言辞よりも、ジャズ好きのリアルな声を聞きたい」と思っています。

ねこ大好きさんは、いろいろな知識と見解をお持ちの方とお見受けしましたので、今後も何か食い込めそうなところがあれば、色々と教えてください。
<(_ _)>