孤高のギタリスト 高柳昌行・著『汎音楽論集』は、どんな本か?

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ギタリスト、高柳昌行・著の『汎音楽論集』を久々に読み返してみたら、面白い!
というより、かなり刺激的!

というわけで、動画で紹介してみました。

コメント

エデルまさおさんからの質問。

質問ですが、テキサステナーとソウルテナーとのちがいとは何でしょうか。動画に関係なくてすみません。

御駄賃取郎さん⇒エデルまさおさん

はじめまして。私は好き嫌いだけでジャズを判断するという、超マイナー派のフアンでしかありませんが、ご質問と同じ疑問を長年もってきました。

そして今現在の自分なりの解釈は
「テキサステナー」・・たとえば「方言丸出し会話」・・「~~だべ?」「ばってん、よかとよ!」など  の感じでエグサ?を隠さないスタイル。一方「ソウルテナー」は方言を隠さずということには恥じらいつつも、心では強い郷土愛をもっている。
あるいは
大阪人が東京で長年暮らしつつ、大阪弁で貫き通すこと→テキサステナー。
上京したての地方出身者がとまどいつつ、必至で方言を隠そうとする、いじらしさ→ソウル・テナー

と、あくまでも独断で考えていますです。

エデルまさおさん、
ここで長々と書いてしまうと、けっこうな文字量になってしまいそうなので、過去に私が書いたイリノイ・ジャケーのレビューが参考になるかと思うので、そちらをご覧になっていただければお分かりになるんじゃないかと思います。
▼こちら
https://cafemontmartre.tokyo/bottomsup_jacquet/

御駄賃取郎さん
私より先にご返答してくださいまして、ありがとうございました。
方言のたとえ、わかりやすいですね。
それにプレスして、
テキサステナーには、よく「ホンクする」という言葉が使われますが、その方言丸出しに、エゲツなさや、クドさが加わる(=ホンクする)と、より一層、田舎の面倒くさいオヤジっぽさが強化されてテキサス度が高まる(?)んじゃないかと(笑)。

エデルまさおさんからの返信。

ありがとうございます!

Hiromi Hasegawaさんからのコメント。

ホンカーと言えば真っ黒で太い低音とピギー、プギャーとかダーティな高音(スクリーム)

※残念んながらリンクされた動画は現在視聴できません。

これは大人しい方ですが、クレージーキャッツの安田伸氏が床に後頭部をつけてグルグル回りながらホンクしている動画を視た覚えがあるのですが見つかりませんでした。

うおぉ、ホンクしとるばい!!(笑)。
「クレイジー・キャッツ」というバンド名の意味、いまさらながら「肚」に落ちました。

ちなみに、スクリームといえば、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスというブルース(R&B?)畑の下品な人(笑)がおりまして、この人がまた強烈なんですわ。
こちら

曲もヘンなのが多くて《便秘ブルース》とか、「お前に呪いをかける」とか、まあやりたい放題です(笑)。

Ken Konishiさんからの返信。

すげ~~^^少々滑稽ですが、プロフェッショナルですね。多分アメリカ人でしょうが、こういうのを見るとUSAは懐が深いと思いますね!

プロフェッショナルですね(笑)。
アメリカ人で、孤児院生まれでインディアンに育てられたそうです。

この自分の世界観作りの徹底っぷりは、日本の聖飢魔IIやジャガーさんや、ふなっしーも真っ青ですね(笑)。

Hiromi Hasegawaさんからのコメント

久々に凄いものを見せていただきました(笑)世界観といえばサン・ラですがぶっ飛び方が桁違い。

「高柳昌行の(難解な)本」のところで、「こういう人」の話題で盛り上がるのは楽しいですね(笑)。

Ken Konishiさんからの返信。

色々なコメント、コメント返しがあるのも楽しいですよね。高野さんは、ちゃんとコメント返しして下さるので、自分は嬉しいですよ。

いやぁ、時間が空いた時だけコメント返ししている上に、見逃しもあったり、コメントしづらい(どう返事していいのか思いつかない)コメントには返事書いてなかったりと、けっこうムラがあるので、あんまり期待しないでくださいね……。

Ken Konishiさん⇒Hiromi Hasegawaさん

そうですね。安田伸さんもある意味ホンカーですね。自分にとって本場アメリカのホンカーは、”Big Jay Mcneely”なんです!臭くてエグい最高のテナーですよ。

高松貞治さんからのコメント。

高柳昌行の本アマゾンで14000円していて、買うかどうか悩んでいます。財布をみて考え中です😭それにしてもどうしてこんなに高いのか😭一応ヨアヒム・E.ベーレントの本は持っています。古本屋で安く手に入りました😃この本もアマゾンでは高いですね!

そんなに値上がりしているとは!!

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御駄賃取郎さんからのコメント。

ライブ配信のジャコ、おもしろかったです。私はジャコは自分の好みの音ではないのでほとんどふれてきませんでしたが、ジャコ好きの会話はおもしろかったです。^^
今回の高柳さんの本は以前興味がありましたのでうれしいです。 

昔私は「難解本」を無理やり読む?押し込む?時には「お助け盤」としてESPレーベルのバートン・グリーンなど
をききながらむりやり没頭していましたが、ただし、フリージャズの屁理屈本?を読む時はかえって逆効果で、
(地獄へ落ちろぉおおおおお!)としか思わないので(._.)要注意でした。(笑)

最近ではこうした時の愛聴盤はデレク・ベイリーがほとんどですが、不思議とだんだん好きになっている自分が「いやだなあ!」。。。

高柳さんは私にとっては「デレク・ベイリーの次はジョジョさんかな?」と思ったりするが、それも「いやだなあ」と思う。(笑)でも不思議と気持ちがいいんだよなあ。。。

昔知り合った「フリー専門ジャズ喫茶のマスター」がよく語っていた「マイノリティーの発する言葉には耳を傾けろ。語りたいだけ語らせろ。・・そこから見えるモノが必ずある。」が思い浮かぶ。。でも凡人には・・わからん。。んが、高野マスターがこの動画の最後に「・・むずかしい、わからんけど一貫している。だから気持ちがいい」
というのを聴いて「おおおおおおおおおおっ~~!・・・・これかあ・・。」とわかった。・・ような気がした。。)

主張をこねくり回した(詭弁を弄した)結果、難解になってしまった文章と、
主張の中に一本の筋が見える難解な文章とでは、明らかに伝わってくる清廉さ(前者の場合は、淀み具合)が違いますからね。

TM MTさんからのコメント。

こんばんわ だいぶ前にデレク・ベイリーの「ミラクル」(タクマ カルビンウェストン)聴いてすごく興奮したんですが、次に聴いとけていうお薦めありますか?自分で調べたらいいんですがw人の推薦は割と確かなので・・
それに高柳さんとジョンゾーンの共演はCD化されてますか?

さきほど調べてみたんですが、(私が調べた範囲ですと)レコードしかないようですね。

TM MTさんからの返信。

わざわざありがとうございます。僅か500枚プレスなので、状態が良ければ、何十万もするみたいですね。昔10枚ぐらい買っとけば良かったなw

500枚プレスでしたか。というか、それぐらいがせいぜいな世界なんでしょうね。
興味はあるのですが、さすがにお値段がお値段なので、そこまで冒険する気はちょっと……です。

>昔10枚ぐらい買っとけば良かったなw
(笑)。
けど、「高値はつくが、買い手なし」の世界だったり(笑)。

Ken Konishiさんからのコメント。

高柳氏良い事書いていますね。ただ文体が難解で、少々決めつけが多い感じです。面白そうな方ではありますが、個人的にはお友達・・になりたくないです。

まあ私もプライベートとなれば、ちょっと……(苦笑)。

Jさんからのコメント。

文章聞いていると まるで ジャズのインプロビゼーションを 聴いているようでした  🌛
                    J

さすが!

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

高柳さんの演奏は一度も聴いたことはありませんが、おっしゃっていることは至極まともだと思いました。提灯持ち評論家とコマーシャリズムへの批判には、全く同感です。有名なジャズ教育者 Hal Galper も、基本的には高柳さんと全く同じことを生徒に教えています(「ジャズに向き合う態度が全て」)。何かを極めるには、近道は存在しないと言うことでしょう。

その通りだと思います。

カトウシュンさんからのコメント。

昨日のリクエストに応えていただきまして有り難うございます。
私もジャズ批評39号を持っているので動画を聴きながら読んでおりました。
私個人の感想といたしましては高柳さんの文章は難しく中々見ない漢字を使っているので読むのが大変そうだなぁと思ったのですが、
「なるほど…」「確かにそうだよなぁ」「高柳さん厳しいなぁ」などと読んでいくうちに独り言が出てしまい、もっと読みたいと思い「汎音楽論集」の存在を知り購入しました。
次回の動画も楽しみにしております。

「そういえば、そういう面白い本もあったなぁ」と思い出させてくれてありがとうございました!

Fantome Experimentさんからのコメント。

これはギターやジャズに限ったものではなく芸術家としてとても大事な姿勢だと思いました。
自分の専門分野だけでなく一見すると関わりがなさそうな世界とも何かしら繋がっており、学べることは多くあるとここ数年個人的にも気づいたところですが道のりは長いですね….

永井勉さんからのコメント。

突然モンクの永井です・・・m(__)m
高柳昌行さんの書いていることめちゃくちゃわかります
ロックギタリストでも家庭を顧みず一流になったギタリストは
何人もいます・・・
しかし余程の覚悟がないとジャズミュージシャンにはなれない
事はよくわかります・・・m(__)m
まずは音楽理論の勉強・・・
次は沢山の音源を聴く事
次はツーファイブの体感・・・実践
それを踏まえたうえでのアドリブ・・・???
少し前の大西順子さんの言葉で完璧なアドリブなんて
幻想でしかない!! ありましたよね・・・
今まで練習してきたフレーズの組合せだと・・・
だからその先のお話なんでしょうね・・・
ノイズミュージック・・・本人がそれで幸せなら
いいと思います・・・m(__)m
私が高柳昌行さんを聴いていて感じたのはエレキギターを
初期衝動で演奏しているところです・・・m(__)m
脳がモンク的だと思います・・・m(__)m

永井さんと高柳さんからは、共通した狂気と変態性を感じるのは気のせいでしょうか?(笑)

Tommy Jobimさんからのコメント。

高柳昌行、懐かしいですね。「フリーフォーム組曲」や「クールJOJO」は、発売当時よく聴いていました。大友良英の師匠格の方ですね。即興演奏者としては素晴らしいですが、難解な文章には壁壁していました。

難解ですね~。
Wikipediaには「大友良英は高柳の私塾に数年間生徒兼ローディーとして在籍したものの、関係悪化のため決別している」と書かれていました。
しかし、『アウト・トゥ・ランチ』などを聴くに、師匠からの影響は濃厚に受けていると感じています。

川端繁之さんからのコメント。

ムーシュケー、ムーサイはギリシャ語ですね。

ありがとうございます!

人力飛行機さんからのコメント。

主さんの朗読。とても興味深いものでしたけど。いつの時代も作家・表現者の、どこまで芸術性を追求するか、と商業性とは、一致すればいいけど、背反する場合もあるから難しいですよね。すごく身を切るような、これほんとに売れるのかな?みたいな作品を作ってる音楽家とか、みると、どうやって食べてるんだろう?と思うときがあります。高柳さんは1980年くらいに大病して、回復しかかったときにジャズ仲間が復帰コンサートを開いてる。そこでは凶器のようなelectric guitarではなくてacoustic guitarを弾いて渡辺貞夫と共演してます。渡辺貞夫と共演ということ自体、驚きなんですけどね。阿部薫とやった時代よりは柔軟になってたのかなと。浅川マキという歌手が亡くなったときも、この人は食えてたんだろうか?というのが気になって、カネがないからコンサート辞められなかったんじゃないかと。亡くなったのがツアー先の名古屋のホテルの部屋で。そのときマキさんはあと10日で68歳だった。視力も弱ってたと。ポール・マッカートニーなら全世界の呼び屋が呼ぶし客も押し寄せるだろうけど、浅川マキを大金はたいて見に来る人がどれだけいたか新しいCD買う人がどれだけいたか、疑問なんですね。忌野清志郎が1970年代半ばにまったく売れなかった頃、同居していた、清志郎を尊敬していた男性がノイローゼになって、「君はそのうち死ぬだろう」という歌をふざけて書いたらホントに自殺しちゃったとか。売れない、でも夢や芸術性を捨てない芸術家ってしばしば悲惨なことになってますよね。古くはあのヴィンセント・ヴァン・ゴッホからして。阿部薫はドラッグ過剰摂取でマイナーなまんま死んでるし。高柳さんの本の朗読聴いて、どういう人生だったんだろうと考えましたけどね。

そうだったんですか!(; ̄Д ̄)
曲は知ってますが、エピソードまでは知りませんでした。

>「君はそのうち死ぬだろう」という歌をふざけて書いたらホントに自殺しちゃったとか。

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