1975年に発売された『ジャズランド』という雑誌の11月号。
表4(背表紙)の広告も、なかなか時代を感じますね♪
で、この号の特集は「サキソフォーン専科」です。
この特集中の記事で、「デクスター・ゴードン vs. ソニー・ロリンズ」が非常に両者の特徴とキャリアが分かりやすく解説されていました。
執筆者は、軒口隆策氏。
なかなか勉強になる内容でしたので、動画で紹介しました。
なかなか味わいのあるイラストです。
デックスは似ているけど、ロリンズは、ちょっとどうかな?って感じもしますが……。
コメント
サンジョルディさんからのコメント。
ソニー・ロリンズは、ハンク・モブレーと同じ、1930年のはずですが、あれ?と思いましたー🤔
著者が間違えたのか、この頃は1929年生まれと言われていたのか…
そう言えば、確かジミー・スミスも生まれ年が通説とは違っていた気が…😎
たしかに。
今調べてみたら1930年ですね。
モンクやブレイキーも生年が違っていたという話も過去にあったようですから、この1975年当時は、ロリンズの生まれ年は1929年というのが定説になっていたのかもしれませんね。
しかし、よく気が付きましたね。
しかも、モブレイ経由で(笑)。
モブレー好き、ダテじゃないなー。
しかし、残念ながら「モブレイ vs. ラウズ」というような記事はありませんでした(笑)。
個人的には読んでみたいんですけどね。
あと渋いところだと、「ジョージ・コールマン vs. ジミー・ヒース」とか、
「スタンリー・タレンタイン vs. ジョニー・グリフィン」とか、
「アイク・ケベック vs. ジュニア・クック」とか。
こういう記事があると、もっと売れたかも(いや売れなかったかも?)
サンジョルディさんからの返信。
早速、御返事ありがとうございました。
常に<モブレー基準>です(笑)
モブレーvs.ラウズ…(笑)むむっ、確かに、ラウズとか、ジュニア・クックぐらいしか思い当たりませーん😆ベニー・ゴルソンは、暑すぎますし(笑)
>常に<モブレー基準>です(笑)
大変立派な姿勢だと思います(笑)
熱さ、暑苦しさ、スピード、テクニック、音色の硬さ柔らかさ、黒さ、萎え度、撓り度、リズムに対するノリ度(速or遅)、遠慮度などなど、モブレイを基準にすれば、他のテナーサックス奏者の特徴が見えてきやすいかもしれません。
サンジョルディさんからのコメント。
そうです、そうです、<モブレー目線>
テナーサックスだと
「ロリンズは、モブレーよりも破裂しているなあ」とか「コルトレーンは、モブレーよりも鋭くて耳に来るなあ」とか(笑)
トランペットだと
「ドナルド・バードやリー・モーガンは、モブレーに合うなあ」とかですねー😋
さらに、トランペット話を続けると、「怖いおじさんマイルス」と一緒だと、よりいっそう「優しいおじさん」に感じるなぁ~とかですかねー(笑)。
サンジョルディさんからの返信。
確かに。
マイルスの、緊張感ある<オレ様ジャズ>には、モブレーは合わなかったでしょうねえ😭
博 橋本さん⇒サンジョルディさん
ロリンズは母親と同じ昭和四年(1929年)生まれと思っていました。
これからは<モブレー基準>に切り替えます😅
Ken Konishiさんからのコメント。
デクスターは一貫してスタイルを変えなかった感じですね。40年代の”Dexter Rides Again”60年代の”Our Man In Paris”後年の”Steeple chase”時代と、アドリブの感じは変わりません。ロリンズは時代時代に合わせて、スタイルを変えていった感じです。どちらもテナーの巨人ですね。二人とも豪放磊落な音がが持ち味です。それにしてもロリンズさん長生きですね!
長生きですね。
ちなみに、ロイ・ヘインズも、2022年5月現在、97歳で健在です。
レジー・ワークマンは、現在84歳。
ぜひ、ジャズジャイアンツおじいちゃんたちによるピアノレストリオが実現して欲しいものです(笑)。
高松貞治さんからのコメント。
デクスターは、レスター・ヤングに影響受け、ゲッツそしてソニー・ロリンズやジョン・コルトレーンにも影響与えた偉大なテナー・マンですが、ジャズ界やファンからすると、ごく一般的なテナー・サックスという印象になりがちで残念です。ちなみにリー・コニッツの本、気になってAmazonで調べたんですが、6000円していてちょっと高いですね。また、汎音楽論集は30,000円と下がってますね!
8万円になったり3万円になったり、『汎音楽論集』は、先週あたりからかなり乱高下していますね。
また、試しに1本動画をアップしてみようかな(笑)。
Tetsuo Nambaさんからのコメント。
Dexter Gordon の音色は素晴らしいと思います。Rollins のそれよりずっと好きです。忘れられないのは、映画 “Round Midnight” です。DVD を買って何度も観ました。
私も『ラウンド・ミッドナイト』は何度も観ましたねぇ。
学生時代から見ているので、VHS、レーザーディスク、DVDと買い替えています。
ボビー・ハッチャーソンに興味を持ち、好きになったのも、この映画がキッカケでした。
博 橋本さんからのコメント。
電信柱の様なスラックスにびっくり仰天でした。
繰り返し観ています。
たしかにデカい。
幼いベランジェールと並ぶと、なんだか遠近感狂ってしまうほど巨大です(笑)。
博 橋本さんからの返信。
竹馬感が有りますね。
テナーを片手で下げると昔の『ライフル・マン』😅
初めて聴いたデクスターは『デクスター・ライズ・アゲイン』だった事を思い出しました。
竹馬からうまくつながってますねw
Tetsuo Nambaさん⇒博 橋本さん
一番印象に残ったセリフは「歌詞を忘れたので、あの曲が吹けなくなった」。ちょっと作為的な香りがしますが。
ニューヨークの秋ですね。
ま、たしかに作為的というか映画的なシーンですけど😅
博 橋本さん⇒Tetsuo Nambaさん
私もそこが印象に残っています。
併せてそのセリフをズート・シムスも言っていた逸話がビル・クロウ(訳 : 村上春樹)の『ジャズ・アネクドーツ』に有った様に思います。映画のセリフにそれを流用したのかなと当時は思いました。
Tetsuo Nambaさん⇒博 橋本さん
Jazz Anecdotes (原書)が出版されたのが1990年なので、映画(1986)の後ですね。僕の記憶が正しければ、Zoot の逸話はクスリと酒とチープなジョークの話ばかりでした。歌詞を忘れた話に関しては Winton Marsalis 著の “Moving to Higher Ground” (2008) に良く似たストーリーが書かれています。きっと都市伝説なのでしょう。
博 橋本さん⇒Tetsuo Nambaさん
そうでしたか。なるほど。
有り難うございました。
Ken Konishiさんからのコメント。
Long Tall Dexterですからね。190センチはありました。朴訥な方で、あの映画は演技ではありません。デクスターの喋り方そのものです。デイル・ターナーでしたっけ?カッコいいですね!
あの独特な喋り方で、いろいろな人に呼び名の前に「レディ」をつけてましたね。
レディ~フランシ~ス、レディ・エ~スみたいな。
Ken Konishiさん
いいんですね。あのデクスターの”もごもご”いう喋り方。ジャズ・マンらしいです。マイルスと相通ずるものを感じます。マイルスはだみ声ですけどね。
サンジョルディさんからのコメント。
ブルーノートのデクスター・ゴードンで大好きなアルバムは、『デクスター・コーリング』(61年録音)です。
何と言っても、ピアノがケニー・ドリューですからー☺️
ジャケットは、電話ボックスの中で、とびっきりの笑顔で電話をかけるゴードン。青と黄色のラインをかぶせた色合いもまたおしゃれです😛
「ニコニコもしもボックス」がお好きなんですね。
このアルバムって、内容は他のブルーノート作品と比較しても遜色ないのに、なぜか他の作品よりはジャケットのイメージ的なものが大きいのか、あまり声高に「好きじゃ!」と名乗り出る人が少ない作品のうちの一つですね。
『ドゥーイン・オール・ライト』も似たような位置づけなのかも。
逆に、
『泡男 in パリ』は、パウエル参加とジャケットなどで
⇒人気!
『ゲッティン・アラウンド』は、ジャケットとボビハチ参加で
⇒人気!
『ゴー!』は、《チーズケーク》やソニクラ参加などで
⇒人気!
『ゴー!』と同じパーソネルの『アフェア』も
⇒人気!
では、その中間的位置づけといえば?
⇒『ワン・フライト・アップ』
ペデルセンやドリューが参加
⇒うーん、スティープルチェイスの香り
だけど、
アート・テイラーやドナルド・バードも参加している
⇒うーん、ハードバップの引力もまだあなどれないぞ
なので、本日の私のベストは、『ワン・フライト・アップ』でした~!(謎)
サンジョルディさんからの返信。
『ワン・フライト・アップ』
ブランデーを片手に聴きたくなるような<大人>のジャズですねー😌
パリだからか、ケニー・ドリューのピアノも、何だかおしゃれ。
最初2曲は、<ジャズの新しい風の中を歩くデックス>を感じますが、3・4曲目はゆったり。
<横町のごっちゃん>が、「デクスター・ゴードンのテナーは、貫禄があるんだよね、分かるぅ?」と言っていましたが、それを実感します。
それにしても、ニールス・ペデルセンはこの時18歳になったばかりですかー。恐るべし😱
>貫禄があるんだよね、分かるぅ?
うわぁ、滅茶苦茶想像できる。
「あの声」が脳裏に浮かんできたぁ😂
永井勉さんからのコメント。
褒められた事で少し天狗になっている永井です・・・m(__)m
例えば理屈抜きに絶賛出来るプレーヤーは
少ないと思います・・でもこの両者は最強です・・・m(__)m
トップはスタンゲッツだと思いますが
色気とか艶のあるプレーだったらこの両者は負けていないと思います・・・m(__)m
男の色気ですね~、二人とも。
博 橋本さん⇒永井勉さん
トップはスタン・ゲッツ😊
とても嬉しいです!
プラス、レスター・ヤングもですかねー?
御駄賃取郎さんからのコメント。
あれはたしかもう50年近く昔のこと、銀座のヤマハホールという所でデクスターのコンサートをみたときのことだ。デクスターはあきらかに「酩酊」状態か?(ヤク注か?・・)ふらふらで、曲が終わるたびに両手でテナーを頭上高くもちあげては深々と頭をさげた。。そしていつもの引用フレーズテンコ盛り?で演奏自体にはまあまあ満足した。
そして終演後、会場の出口に向かう階段の列で前に並ぶおっさん二人連れのいかにも「ジャズのワケ知りヅラ」をしたあほが、大声できこえよがしに「さすがデックスだよなあ。あれがデックスの真髄だよなあ。」「う~む、全くだな。」とのアホ会話が聞こえた私は急に「屁」がしたくなり、「すいません!」といいながらそのあほのおっさん連れを追い越しざまに思いっきりクッセー、「音無屁」をひってやった。\(^o^)/ざまあみれ!・・・これこそ文字とうりの「ブーイング」だな、と自慢に思い、誇りに思った。
あの頃はこうした臭うような?かぐわしき??ジャズ勘違い・特権意識オヤジがまだまだ多かった。。
こうした光景はほかにも中古レコード屋のエサ箱漁りに何故か並んで大声で「あれはよ~」とか「これはなんたらこーたら」とか聞こえよがしのアホオヤジが多かったなあ。。m(_ _)m・・・あれからもう数十年・・・今の自分がその「臭うが如きあほジジイ」になりはてているような気がする。。
だから他人に「パーカーをきけ!」とか「マイルスを聞け」などと自分の好みをいうことには自信がない。。m(_ _)m
Ken Konishiさん⇒御駄賃取郎さん
御駄賃取郎さん、そうデクスターも立派な?アル中ですね。確か昔郵便貯金ホールで聴いた時もデクスターは、千鳥足でフラフラな状態でステージに現れましたよ。曲は”Cheese Cake”だったか。でも演奏に入った途端、スイッチが入ったの如く豪放なデクスター節を聴かせてくれました。聴衆からは、お~っ!との声が出ましたね。懐かしい思い出です。
サンジョルディ さんからのコメント。
ソニー・ロリンズのブルーノート時代については、全く触れられていませーん😮💨
私は、『ソニー・ロリンズvol.1』(56年録音)と『ソニー・ロリンズvol.2』(57年録音)が結構好きです。最近は、特に『vol.1』がいいなあと思います。<なめっち>は、「ブルーノート時代のロリンズでは、『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』がずば抜けている」と書いていました。むむっ。
『ソニー・ロリンズvol.1』は、ドナルド・バード、ウィントン・ケリーという<ハードバップ職人>とロリンズが共演する、<ハードバップ・フィールドの中のロリンズ>が楽しめる1枚です。
えっ?そう、確かに曲は地味ですよー。
でも、ロリンズらしいブロウも、<かけあい>もあります。奔放・豪快ロリンズが大好きという<ロリンジアン>にはやや受けが良くないかも知れませんが、<ハードバッピアン>にとっては、たまらない1枚、『ソニー・ロリンズvol.1』です😆
>ソニー・ロリンズのブルーノート時代については、全く触れられていませーん😮💨
これにはおそらく理由があると思います。
まず記事の論旨の展開をどこにフォーカスするか(この記事の骨子は両者のキャリアの盛衰に焦点をあてているので、各論のアルバム紹介ではない)。
それと、雑誌全体を俯瞰した上で気付くことなのですが、全体の整合性(ダブりの除外)も考慮されているのではないかと。
どういうことかというと、別のページにソニー・ロリンズの経歴とけっこうな数のアルバム紹介の記事がトビラを含めると9ページも設けられているのですよ。
おそらく、そのような編集上のバランスと多様な目線を盛り込もうとした結果なのだと思います。
気が向いたら動画でも取り上げたいと思います。
サンジョルディさんからの返信。
そうですよねー、いろいろ事情がありますよね😌
先のコメントは、<日陰盤に光を当てる会>の会員として、書きましたー(笑)
『ソニー・ロリンズvol.1』って、やっぱり「日陰盤」なんですかね?
プレスティッジにはない、ブルーノートらしい重厚感と、「きちんとテーマのアンサンブルを練習してますね」感が漂っていて、いい感じなんですが、かえって、その「きっちりさ」と「重量感」が、敬遠される理由になっているのかもしれませんね。
特に、ロリンズってプレスティッジと相性が良い気がするんですよ。
気分で、というかその場の閃きでアドリブを取る天才ゆえ、ジャズマンの「一筆書き」を上手にキャッチするプレスティッジの作品のほうを好む人が多いのは分かるような気がします。ブルーノートだと、やっぱりライヴをとらえた『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』が人気じゃないですか。
スタジオの中で、きっちりとしたお膳立てのもとで、きちんと決められた時間内に、打ち合わせ通りの演奏をピッシリこなすよりも、気ままに吹いているうちに「なんか乗ってきた」「なんだか閃いてきたぞ」なタイプだと思うんですよね。
それが、きっと自分ではコントロールしきれないところもあった。
だから、「橋」で修業したりしていたのかもしれませんね。
話もどって『vol.1』ですが、ジャケットも縦になったり横になったりの勘違い紹介も昔から多発しているようなので、やはり認知度としてはいまひとつ低いのかなぁ、やっぱり「日陰盤」なのかなぁなんて思いました。
サンジョルディさんからの返信。
『ソニー・ロリンズvol.1』ですが、ブルーノート盤では、『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』はもちろん、『ソニー・ロリンズvol.2』や『ニュークス・タイム』よりも、近年発売されていない感じです。
確か2016年ユニバーサルから発売の<ジャズ百貨店>シリーズからも、このアルバムだけ外されました。
これは、『ソウル・ステーション』と『ロール・コール』が<ジャズ百貨店>シリーズに入っているのに、『ワークアウト』が外されたモブレーと同じですー😢『ソニー・ロリンズvol.1』は、どうも、ブルーノートで録音した4枚のうちの<4番手>の印象です。
ネットでは、<隠れ名盤>と紹介している記事もあります。
会の名前は、<隠れ名盤を見つける会>でも良いかも知れません(笑)
>確か2016年ユニバーサルから発売の<ジャズ百貨店>シリーズからも、このアルバムだけ外されました。
え~、それは可哀そう!(涙)
>『ワークアウト』が外された
え~、それもまた理不尽!(涙)
「隠れ名盤を見つける会」、いいですねぇ。
「BEST10の11番目を愛でる会」、あるいは「BEST5の6番目を愛でる会」の立ち上げも、現在着々と準備中ですw(嘘)。
サンジョルディさんからの返信。
そう言えば、あるジャズアルバムの帯に、「隠れた人気盤」と書いてありましたが、「隠れているなら人気盤ではないでしょう!」と、心の中でツッコミを入れました(笑)
「俺は、秘密警察の大門豊だ!」とデカい声で敵に自己紹介する、『電人ザボーガー』の人みたいで、なんだか味わい深いですね(笑)。
moxnix88 larkさんからのコメント。
二人とも顔アップだけでジャケットが引き立つ男前。その絵になる男ゴードンがなんと
映画でアカデミー主演男優賞候補に!テレビのライブで必死で応援しましたよ。
結果は残念でしたけどあの映画「ラウンドミッドナイト」での渋い演技は印象的でした。
2人とも男前、絵になりますね~。
ラウンド・ミッドナイトの演技は、どこまでが「地」で、どこまでが演技なのか謎ですが、けっこう「地」の比率が高いような気がしますw