マイルストーンズとスケッチ・オブ・スペイン

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マイルス・デイヴィス、不朽の名盤『カインド・オブ・ブルー』の前年に録音された『マイルストーンズ』。
そして、翌年に録音された『スケッチズ・オブ・スペイン』。

『カインド・オブ・ブルー』とのつながりは?
マイルスが目指した音楽は?
いちトランぺッターとしての実力を発揮したアルバムはどちら?

このチャンネルの常連さんからの問いかけに応えるかたちで、『マイルストーンズ』と『スケッチズ・オブ・スペイン』、この2枚についてを語ってみました。

◎コメントをいただいた動画
▼マイルス「黄金のクインテット」の4人

コメント

永井勉さんからのコメント。

解説 ありがとうございます・・・ぺこり
ちなみに私もKYLYN持ってます・・・W

キリンのマイルストーンズどうですか? YMOライブの渡辺香津美はカッコいいんですが、どうもキリンは苦手です。
私の(日本の)フュージョン嫌いの元凶となったアルバム(というより曲)といっても過言ではないかもしれません。

永井勉さんからの返信。

私が聴いたのはkylyn live・・・でした・・・ぺこり

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当時は Lee Ritenour の Captain Fingers 
The Crusaders の 南から来た十字軍
などを好きで聴いていたので kylyn live Milestonesはなにか難しい感じがして、
どちらかというとスルーしていた記憶があります。
マイルスを聴いてから聴くと、テクニック重視でなにか薄っぺらい感じがしました。

不思議なんですよね、同時期のクルセイダーズとか、ウェザーリポートのような海外のフュージョンは、かっこいいと思えるんですよ。
もちろん、リアルタイムじゃなくて、ジャズに慣れ親しめるようになってから、聴いているんですけど。
ところが、どうも日本のフュージョンはまったく受付けなかったんですよ。
そんな私をからかって、ジャズ研時代の仲間が、「お前の嫌いな俳句を詠んでやるよ」といい、

「カシオペア・MALTA・ナベサダ・ネイディヴサン」

と、「俳句じゃない5・7・5」をことあるごとに詠んで私をからかってました。
まさにど真ん中です。これにスクエアとか松岡直也が入れば完璧っ!ってくらい(笑)。

KYLYNもたしかにテクニックは凄いんですが、おっしゃるとおり、なんかテクニックだけというか、YMOの音楽と何が違うんだろう?と中学のときはその「感触の違い」みたいなものをよく考えていたんですが、結局、「やりたいことがハッキリしているか否か」みたいなコンセプトというか方向性みたいなものだったのかな?と。KYLYNをはじめとして、他の日本のフュージョンにはYMOのような「思慮深さ」みたいなものが感じられなかったのが、子どもの頃から漠然と感じていた「シンセを使った音楽なのに、なーんか違うんだよね」という違和感の正体だったのかもしれません。
「テクニックがあるからテクニックのある音楽をやる」のと「テクニックはあるけど、出す必要のない箇所では出さない」の違いは大きい気がします。
私がマイルスの音楽に惹かれるのは、そういうことが感じられるからなのかもしれません。
(もっとも、けっこうマイルスにも「空振り」があったりもするんですが、そういうところも含めて好きですね)

kamaichi2002さんからのコメント。

雲さん! カシオペア、ネイティヴ・サン、スクエァ、カッコ悪かったですね~w。リズムがだめ。うまいんだけどそれだけ、グルーブがない…。あ、上の雲さんのコメントと同じでした。よく読まずにコメントしてしまいました。すみません(-_-;)。

そうか! リズムだったんですね。あと、やたらベースのチョッパー「んぺ!んぺ!」が、あまり好みではありませんでした。
べつにスラップが嫌いというわけではないのですが……。うまいんですけど、なんなんでしょうね。やっぱりリズム、グルーヴなのかもですね。

kamaichi2002さんからの返信。

「んぺ!んぺ!」 に笑いました。東アジア同胞wとして恥ずかしかったです。やはり、「肥えたご」かついで、あぜ道を忍び足で歩いていた農耕民族には、あのグルーヴは無理なのかなぁって、悲しい気持ちになったことを思い出しますヨ。

kamaichi2002さんからのコメント。

kylynのMilestonesが初体験って…。世代の差を感じますねぇ。ところで、マイルス版は表題曲のレッド・ガーランドがひどいですね。はなからモードをわかろうとしていない。それにひきかえ、キャノンボールのソロは素晴らしいですね。朗々とうたっている。これは全部スキャットできますねw。でも、モードじゃないですね。フレーズの組み立てが…。雲さん、どう思われますか?

>フレーズの組み立て
《ソー・ホワット》もそうなんですが、キャノンボールのアドリブは、シンプルなコードを、自分なりにメリハリのある流れのあるコード化させて(起承転結を設定して)、それにのっとってアドリブしてますね。
まだこの頃はモード奏法は馴染んでいなかったと思われ、消化するにはまだ時間がかかったのがキャノンボール、しかし来日公演の『イン・ジャパン』の頃にはモード奏法をきちんと消化して表現していると思います。

Jazz Kissa Styleさんからのコメント。

あの頃のYMOファンでKYLYNでMilestonesという曲を知ったという人ってけっこういると思うんですけどね。自分もそうですし。軽快な曲だなってくらいの印象でした。KYLYNの中で一番好きなのはE-DAY PROJECTかな。

E-DAY PROJECT! 懐かしいですね。好きです。
あのキーボードのバッキングが、なんというか80年代青春!って感じで(笑)。
メロディやリズムも80年代トキメキ青春!って感じで(笑)。
で、コードの流れが、なんか坂本チックですよね。シンセの音色ふくめ、幸宏さんの『音楽殺人』や、アッコちゃんの『ただいま』あたりの芳香が漂い、それはそれはとても大好物なのであります。懐かしいナンバーを思い出させてくれてありがとうございます。

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奥野眞琴さんからのコメント。

雲さん お早うございます。
器用貧乏の奥野です。

やはり、タイトル曲「マイルスストーンズ」でのピアノ(レッド・ガーランド)
は消えてましたね。演奏時間も5分程度。個人的には好きな曲想ですが、消化不良。
「カインド・オブ・ブルー」➡「60年代マイルス新4部作」の流れに合点。

「スケッチズ・オブ・スペイン」での雲さんの視点、勉強になりました。

>「カインド・オブ・ブルー」➡「60年代マイルス新4部作」の流れに合点。
それはとても良かったです。
あまり語られているようで語られていないことなので。

坂巻洋さんからのコメント。

若い頃に聴いたスケッチオブスペイン。🙄 今日久しぶりに聴いてその良さを新たにしました。😃 やはりマイルス作品の中では最上位でしょう。

2019年4月29日 14:30