動画「ジャズにハマった3枚は?」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントに対してのアンサー動画をアップしました。
コメント
MrNOBUchanさんからのコメント。
私は日本発売の「コンプリート・プラグド・ニッケル」(CD版)を発売と同時に買い求め、以来愛聴していますが、後年アメリカ版「コンプリート・プラグド・ニッケル」が発売されました。内容もいろいろ「拡大」されているとのことですが、とはいえ改めてアメリカ版ボックス・セットを買い込んで聴き比べる!・・・ほどの根性(と余裕)は私にはありませんでしたので、今はアマゾン・プライムでアメリカ版「コンプリート・プラグド・ニッケル」を聴いています。
率直に言って、その微妙な?差(編集の妙??)は、感知できていません。
個人的には、「音楽」として聴くには日本版、「臨場感」を味わうならアメリカ版かなぁと認識しています。
いずれにしても、全部聴くのは、サンベアコンサート並みに大変な労力(体力?精神力?)が必要ではありますが😅
坪内満さんからのコメント。
雲さま、昨日の中山康樹・戯作、語り・雲の「喧嘩である」❢ まるでプラグドニッケルにタイムスリップ❢ ご招待ありがとうございました🙏 また、返信いただきありがとうございます。閑話休題、昨夜サンタナつながりで、そういえばジーン・アモンズのJungle Strutも演ってたな?!と、思い出し、ひさかたにボス・テナーのラストアルバム「GOODBYE」を引っ張り出し🎶Alone Againを… 🥲帯にソウル・ジャズと銘打ってありましたが、 かつてそういうジャンル?!もあったのですね。それでは「GOODBYE」です。
追伸 帯のキャッチを「泣く子も黙るSoul Jazz ソウル・ジャズの仁義請負人ボス・テナーことジーン・アモンズ〜」とありました❢ 👍
サンジョルディさんからのコメント。
中山さんは、<現場に居合わせたような>文を書かれますねー(笑)
<ウェイン・ショーターが、トニー・ウィリアムスを嫌っていた>という話は、初めて聞きましたー
中山さんの創作なのか、それとも、
この当時から、ジャズ好き界隈で、ささやかれていたことなのでしょうか?この時期のアルバムを時系列に拾うと、
64年4月録音
ウェイン・ショーター 『ナイト・ドリーマー』
ピアノ…マッコイ・タイナー
ドラム…エルヴィン・ジョーンズ64年6月録音
ハービー・ハンコック『エンピリアン・アイルズ』
テナーサックス…なし
ドラム…トニー・ウィリアムス64年8月3日録音
ウェイン・ショーター 『ジュジュ』
ピアノ…マッコイ・タイナー
ドラム…エルヴィン・ジョーンズ64年8月21、24日録音
トニー・ウィリアムス『ライフ・タイム』
テナーサックス…サム・リヴァース
ピアノ…ハービー・ハンコック64年9月
ウェイン・ショーター が、マイルス・クインテット加入64年9月録音
マイルス・デイヴィス『マイルス・イン・ベルリン』64年12月録音
ウェイン・ショーター 『スピーク・ノー・イーヴル』
ピアノ…ハービー・ハンコック
ドラム…エルヴィン・ジョーンズ65年1月録音
マイルス・デイヴィス『E.S.P.』65年3月4日録音
ウェイン・ショーター 『ザ・スースセイヤー』
ピアノ…マッコイ・タイナー
ドラム…トニー・ウィリアムス65年3月17日録音
ハービー・ハンコック『処女航海』
テナーサックス…ジョージ・コールマン
ドラム…トニー・ウィリアムス65年6月録音
ウェイン・ショーター 『エトセトラ』
ピアノ…ハービー・ハンコック
ドラム…ジョー・チェンバース65年8月録音
トニー・ウィリアムス『スプリング』
テナーサックス…ウェイン・ショーター 、サム・リヴァース
ピアノ…ハービー・ハンコック65年10月録音
ウェイン・ショーター 『ジ・オール・シーイング・アイ』
ピアノ…ハービー・ハンコック
ドラム…ジョー・チェンバース65年12月録音
マイルス・デイヴィス『ライヴ・アット・ザ・プラグド・ニッケル』66年2月録音
ウェイン・ショーター 『アダムズ・アップル』
ピアノ…ハービー・ハンコック
ドラム…ジョー・チェンバース67年3月録音
ウェイン・ショーター 『スキッツォフリーニア』
ピアノ…ハービー・ハンコック
ドラム…ジョー・チェンバース67年5月録音
マイルス・デイヴィス『ソーサラー』こうやって見ていくと、
ショーター のリーダー作では、
65年3月録音の『ザ・スースセイヤー』でトニー・ウィリアムスと共演トニー・ウィリアムスのリーダー作では、
65年8月録音の『スプリング』で、ウェイン・ショーター 、サム・リヴァースと共演
と、65年12月録音の『プラグド・ニッケル』の前に、2人はそれぞれのリーダー作で共演はしていますが、
中山さんのご指摘通り、ショーター リーダー作を全体的に見ると、トニー・ウィリアムスとの共演の割合は、確かに少ないですねー。しかも『ザ・スースセイヤー』は、いわゆる<お蔵入り⇒発掘盤79年発売>です
トニー・ウィリアムスがマイルスに推薦したサム・リヴァースの後任で入ったショーター …お互い、何か思うところがあったのでしょうか?
もう一つ、気になるのは、
ハービー・ハンコックの『処女航海』です。
前作『エンピリアン・アイルズ』に続いて、トニー・ウィリアムスと共演しますが、何故かテナーサックスは、ジョージ・コールマン。
コールマンは、確かにマイルスクインテットの元同僚ではありますが、何故その時の同僚であるショーター を起用しなかったのか?
もしかして、ドラムのトニー・ウィリアムスに何らかの気を使ったのでしょうか(笑)ちなみに、『処女航海』録音の少し前の3月11日に、テナーサックス…ジョージ・コールマン、ドラム…ステュ・マーティンで、
「処女航海」「リトル・ワン」「ドルフィン・ダンス」の3曲を録音しましたが、<不合格>となったようです。テープは残っていないようです。
そして、6日後の3月17日に、ドラムをトニー・ウィリアムスに変えて録音し、アルバムにしました。
アルフレッド・ライオンが、3月11日のセッションの出来ばえに納得できず、ドラムをトニー・ウィリアムスに変えて17日に録音をやり直したのか、
もともとトニー・ウィリアムスのつもりで、3月11日は、ステュ・マーティンを代役にして、リハーサル的な演奏をしたのか、
真相は…分かりませんあるいは、
ハンコックがショーター を起用しなかった真相は、
「ぼくは<さわやかな処女航海の香り>というコンセプトのアルバムがにしたいんだけど、
ショーター が参加すると、きっと<じめっとした幽霊航海の匂い>になっちゃうよねー。他のテナーサックスに頼もうっと」ということだったのかも知れません(笑)とは言え、
『プラグド・ニッケル』の時は、
中山さんご指摘通り、ショーター と、トニー・ウィリアムスは、結構<バチバチ>だったのかも知れませんー思わず空想がふくらんでしまいましたー
<ブルーノートの語り部>のサンジョルディより
素晴らしい!
まず、時系列。
これ、そのまま資料になるやんけ😆
それと考察!
たしかに『処女航海』がショーターだと「魔界サルガッソー航海」だったり「宇宙への旅立ち」になっちゃうことや容易に想像できますね😆
そして、こう並べていただくと、意外に「ジョー」の影がチラつく🤣
ジョー・チェンバース。
ジョーよ、君のブルーノート新主流派録音への貢献度は素晴らしい!
なのに、なのに、なんで、ジョーよ、君の存在はあまり語られず、この時期のドラムといえばトニーの話題ばかりなのだぁ😂
もしかしたら、トニーよりジョーの方がライオン好みだったのかもしれませんね。
サンジョルディさんからの返信。
以前どなたかが、「新主流派におけるジョー・チェンバースの貢献度があまり評価されていない」という趣旨のコメントを書いていらっしゃいましたー
高野さんのおっしゃる通り、トニー・ウィリアムスの陰に隠れている印象ですー(笑)
またご指摘通り、ジョー・チェンバースは、アルフレッド・ライオン好みのドラムだったのかも知れませんー<新主流派も愛聴している>サンジョルディより
<(ブルーノートの)新主流派も愛聴している>サンジョルディさんへ
返信ありがとうございます。
やっぱりそうかもしれませんね。
ライオンって、シャープ過ぎるものよりも、もう少し野暮ったい(?)感じのテイストが好みだったような気がするんですよ。
あと、トニーの注目度が高いのは、各曲の演奏の貢献度そのものよりも、やっぱり「マイルス・ハロー効果」が高いようにも思えるんですよね。
もちろん、トニーもそれぞれのリーダーの音楽性、世界観を把握して素晴らしいバッキングをしていることは確かなんですけど。
ジョーヘンと共に、ジョーチェンもブルーノート新主流派の構成員としてもっと注目されて欲しいですよね。