砂場の山理論(?)

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動画「【ジャズ本紹介】JAZZ名盤名勝負(廣済堂出版)中山康樹・著が面白い!」(こちら)に視聴者さまよりいただいたコメントを紹介した動画をアップしました。

コメント返し

御駄賃取郎さんからのコメント。

マンハッタン・ジャズ・クインテットは「ウン子ジャズ」である。。。という説には強く納得する。ここからジャズに入門する人も多いと思うが、(あわれだな・・・)と思ってしまう。。とかエラソに書くことには自分で抵抗感があるが、「また聴きたい!」と思わない音楽だと思う。

しかしメリケンのPOPSの世界ではルー・ソロフ(元BS&T)にしろデビッド・マシューズ(アレンジャーとして)にしろ受賞歴をみるとエライさん?のようだが、日本のジャズフアンの耳には「ジャズもどき、学生バンド以下?」位にしか響かない。

それよりなにより、私が一番許せないとかんじたのは、m(_ _)m、その略称を堂々と「MJQ」と、レコード会社が使い始めたことだ。?MJQ?・・モダン・ジャズ・カルテットの固有名詞ではなかったのか?
「恥を知れ!」と強く憤ったものだ。

私が感じる限り、「評論家といわれる人で、書いていることと違和感がないと感じるレコード作り」という意味では「いーぐるの後藤さん」が唯一の存在だと思う。が、それとその作品への好みは全く別モノである。

小川隆夫氏の作られた「ブルースエットⅡ」はいかにも小川さんらしさ?を感じさせ、今のほうが新鮮に聞こえる。 レコード制作ってむずかしそうだよなあ?

>小川隆夫氏の作られた「ブルースエットⅡ」は〜
えっ!? 『ブルースエット・パートII』って、小川隆夫氏が作ったんですか?!

調べてみたら、そうでした。
プロデュース:小川隆夫

うーむ、小川氏はいろいろな分野で活躍されてますなぁ。
まさか、レコード(CD?)もプロデュースしていただなんて。

ただ、私はこのアルバムのこと、存在は知っていたんですが(オリジナルをうまくアレンジしたジャケットがいいですよね)、中身は聴いたことがなかったんで、今度聴いてみよう。

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ベースがジミー・ギャリソンじゃないんですよね。
これが録音された時点では既に鬼籍だから。
彼以外はオリジナルと同じメンバー。
でも、そうすると、絶対に最初のアルバムと比較されるだろうから、逆にこの企画を実現させるのは勇気あるなぁと思ってしまいます。
だって、おそらく多くの人が、「オリジナルの方が良い」っていいそうだから。
「何を今さら焼き直してんだよ」って言われそうだから。
その中でのあえてのチャレンジは果敢といってもいいかもしれません。
あるいは、「オリジナルの方がいい」って言いそうな人がたくさん買ってくれそうだからという商業的な見通しが立った上での企画だったのかもしれませんねw

御駄賃さんおっしゃる通り、レコード制作ってむずかしそうですね。
やってみたいと思ったことは一度も無いのですが(というか私に出来るわけがない)、妄想遊びで、もし私がジャズのレコード(CD、アルバム)を作るとしたらを考えてみましょうか。

まずは、ライヴ盤。
録り直すの時間かかって面倒くさそうだからw
「やっぱりジャズは最初のテイクが一番良いのだ」という金科玉条を錦の御旗の如く振りかざしますw

で、人選も面倒なので、人任せにしますw
「イントロ」のようなジャムセッションをやっている店のマスターにお願いして、その店の常連さんで上手い人(できればプロ)を選んでもらいます。

で、選曲も面倒なので、その店のマスターに考えて(思い出して)もらいます。

「いやぁAさんとBさんとCさんがいつも演奏する《バット・ノット・フォー・ミー》は絶品なんだよね、この3人のコンビは安定だね」

じゃあ《バット・ノット・フォー・ミー》にしましょうw

AさんとBさんとCさんを呼んでください。レコーディングします。

「それとね、D君のドラムに触発されて良いプレイをする人たち多いんだよね。《チュニジアの夜》をやった日があったんだけど、最初はペットとテナーの2管だったんだけど、気がつくとステージにはトロンボーンやらフルートやらアルトやらバスクラやらが登壇して、次から次へと順々にアドリブと繰り広げてくんだよ。どんどんヒートアップしてってね、演奏がなかなか終わらなかったね、30分以上はかかったんじゃないかな、でも熱かったなぁ」

じゃあ片面全部《チュニジア》で埋めましょうw

ドラムのD君と、その時のジャムセッションに参加したお客さん呼んでください。

と、こんな感じでジャズのライブハウス(ライブバー?)を舞台に、そこのお客さんが演奏したものでアルバム作っちゃうと思います。
ギャラは、「CDが完成したら5枚くらい差し上げます」ということにして、制作費を浮かせますw

もしSNSや動画をやっていてCDを宣伝してくれるんだったら10枚あげるので、プレゼント企画なんかに使ってね、なんて言ってギャラは現物支給にしますw

もちろんライナーノーツは私が書くことで制作費を浮かせますw

アルバムタイトルですが、
仮にそのジャズクラブの名前が「チントロウ」だったら、
『ア・ナイト・アット・ザ・チントロウ』というタイトルで。

「ドロシー」だったら、
『Jam in Eye’s(会津)』みたいなタイトルで。

「ある日、あるジャズクラブで繰り広げられた名もなきジャズ者たちの熱きジャム」というような触れ込みで1000枚か2000枚くらい作ります。
その多くはお店に在庫を持っていただき、店頭販売。
もちろん通販も致します。
数年かけてじわじわ売りながら在庫を減らしていきます。

好評だったら「パート2」を作るw

手抜き&丸投げのようですが、はい、そうですw
いや、もちろん手抜きなんですが、ジャズって、演奏者がやりたい曲をやってもらうのが一番なんですよね。自発的な意思がいちばんエネルギーを産むと思うので。

なぜ21世紀、令和の時代に《バット・ノット・フォー・ミー》なのか?
ではなく、
《バット・ノット・フォー・ミー》をやりたい人がいるかぎり、
そして《バット・ノット・フォー・ミー》を生き生きと演奏する人がいる限り、
時代とか風潮とかトレンドは関係ない場所で、今日も生き生きと音は脈打っているんでやんすよ……

という「言い訳」も、取材があった時のために考えておくw

なんてことを、福居良の《イット・クッド・8分・トゥ・ユー》を聴きながら考えました。

やっぱり、「俺はこの曲やりたいんだ。弾きたいから弾いてるんだもんね、以上!」という潔いエネルギーを感じる演奏は、時代はいつであろうが(福居良のは1976年)イイもんはイイですなぁ。

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2024年8月12日