【古雑誌読み】ジョン・マクラフリン&ワン・トゥルース・バンド、スタッフのアルバム評

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『Swing Journal』1979年5月号の163ページで紹介されていたアルバム2枚。

ジョン・マクラフリン&ワン・トゥルース・バンドの『エレクトリック・ドリームス』と、
スタッフの『スタッフ・イット』。

この2枚のディスクレビューを紹介しています。

コメント

カトウシュンさんからのコメント。

ジョン・マクラフリンも御年82歳だそうで。
1960年代から活動し未だに音源を発表している。
マクラフリンより速く弾くギタリストはいるがマクラフリンの様に弾くギタリストはいないように思います。
私の好きなギタリストでもあります。
じゃあマクラフリンの様に弾けるかと聞かれると無理です。
ハンマリング、プリングを使わずフルピッキングの鬼と化した姿に引き込まれました😊

御駄賃取郎さんからのコメント。

もうそんな昔の作品なんですねえ・・・。そういえばフュージョンが流行った頃にアドリブというSJの別冊の季刊誌が出来たのですよね?最後の頃には月刊誌のようでしたが、一体何のジャンルの本?だったか私は皆目検討がつきませんでした。たしか角松敏生などがメインの本だったような?

そしてスイングジャーナルより少しだけ早く「廃刊」になったようでしたが、最後は何がメインだったんだろ?

アドリブの創刊号はかなりジャズ色が強いつくりで、ウエザーリポートなどの新しい動きに対応した「スイングジャーナル別冊」?という感じでしたね。

私はフュージョンブームは「スゴ腕職人大活躍の時代」?とおもっていますが、「地味だけどスゴ腕アーティスト」に光があたった時代だったなあ・・とおもっています。

特に私のような「美メロ愛好家」?にとってはとても良い時代であり、フュージョン専門ジャズ喫茶の出現には快哉を叫んだ?ものでした。しかし「飽きられなければいいなあ」というファンとしての「一抹の不安」もありました。

ちなみに私は「速弾きギタリスト?」といえば、アルビン・リー(TYA)か、寺内タケシか?が浮かぶ世代ですが
「ノラ・ジョーンズって、あのラヴィ・シャンカールの娘らしいで?」という話しのほうがピンとくる世代でもありますだ。(^^ゞ

>一体何のジャンルの本?だったか私は皆目検討がつきませんでした。
ジャコ・パストリアスというジャンルの本😆

MrNOBUchanさんからのコメント。

クインシー・ジョーンズがアメリカ・カリフォルニア時間十一月三日、ロサンゼルスの自宅にて死去、享年91歳。ご冥福をお祈りいたします。
ジャズ的に評価すれば、若かりし頃のクリフォード・ブラウン、サラ・ヴォーン、ヘレン・メリルとの歴史的なセッション、自ら率いたビッグ・バンドのセッションが特に思い出されます。
ビッグ・バンドによる見事な演奏は、我が国において、某局のジャズ番組のテーマ曲として採用もされ長く親しまれましたね。後年はポピュラー畑で大活躍されました。

御駄賃取郎さん⇒MrNOBUchanさん

いつもありがとうございます。こちらでジャズメンの訃報を知ることがふえました。残念ですね。。

クインシーのアルバムで思いだすのは「愛のコリーダ」です。当時のバンドの仲間から「これ、アイノコ(ハーフの意味・今ではピー!言葉らしい)・リーダ!」の意味だぜ」といつものデマを教えられて(・・・リーダなんてきいたことねえなあ?)とうたがいつつ?もコロリと信じたわし。。。

私の個人的愛聴盤はジャケットは緑に大きく「QJ]と文字がUPされた1960年頃のニューポート?でのオールスタービッグ・バンド(マーキュリー盤)ライブが、ワイルドかつ勢いが感じられて大好きです。フィル・ウッズの「イブニング・イン・パリ」が聞けるレコードです。

クインシーの名前の作品に駄作はないと思います。

蛇足::これ書きながらNHKの「タイニー・ミュージック・ジャパン」を流し見していました。最高だ!レベルの高いミュージシャン達全員が観客の反応と一体になって音楽を楽しむ姿は、おおきなコンサート会場にはない大きな発見があってうれしい!

クインシー・ジョーンズのアレンジ…、と言われると、耳と感性がタコな私からすると、「音楽的な完成度」は高く、耳馴染みが良く、安心して聴けるが、逆にデューク・エリントン、ギル・エヴァンス、オリヴァー・ネルソンといった、よりアレンジャーの色が濃いタイプと比べると、プレイヤーや作品全体を引き立てる黒子”のような存在に感じてしまいます。

「クインシーの名前の作品に駄作はないと思います」という御駄賃説には、だからその通りだと思うんですが、クインシーが関わった作品には「破綻」や「凡庸さ」がないことの裏返しにも取れるかもしれないんですよね、意地悪な見方をすると。
それは、どの作品にも「音楽的な完成度」があり、耳馴染みが良く、安心して聴けるから。
大衆性と芸術性のバランスが取れていて、アレンジしたアーティストの良さが伝わりやすいという素晴らしさがあり、これって逆に案外凄いことではあるんですけど、「これがクインシーだ!」という強烈な「匂い」みたいなのがないのも、それがまたクインシー流なのかもしれませんね。

彼のアレンジは派手に目立たないけれど、結果として音楽を良くしている。これはまさに、『サラ・ヴォーンとクリフォード・ブラウン』や『ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウン』などのヴォーカルアルバムに言えるかもしれません。
学生の頃、この2枚聴いた時は、「え?どこがどうアレンジされてんの?」と思ったものですが、スッキリと聞きやすく、尚且つプレイヤー(ヴォーカル)の個性がしっかりと脳内にインプットされるところが、ある意味「さりげないマジック」なのかもしれませんね。

年をとってからこそ分かるそうめんの旨さ?(謎)

若い頃は「もっとリスクを取ればいいのに」とか、「もっと個性を出せばいいのに」と思ったもののですが、良くも悪くも安全で完成された良品と思えば、スタバな若者を尻目に年取ってくるとしんみりと分かってくる帝国ホテルの2500円ブレンドコーヒーのようなもの?(謎)

主張を抑え、全体を見渡した上での最適解を追求する姿勢、これが彼のスマートさんなんでしょうね。

「音が多すぎない」「足りなくもない」という絶妙なさじ加減。楽器の数や音色の配置、リズムの空間的な余白の設計などは、むしろジャズよりもR&B、ソウル、ポップスにより生きるセンスだったんでしょうね。

だから、個人的には、マイケル・ジャクソンのマイケル・ジャクソンの『オフ・ザ・ウォール』や『スリラー』のリズムセクションの抜き差しや、ストリングスの入り方が非常に計算されていて、音が多いはずなのにすっきり聴こえるところなんか、まさにクインシー・クオリティなんだろうなぁと今となって思います。

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2024年11月3日 18:59