ローランド・カークのおすすめワンホーン・アルバム/ロイ・ヘインズの『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン』

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ドラマー、ロイ・ヘインズがリーダーの『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン』は、デビュー間もないローランド・カークのフレッシュなプレイが目白押し!

『スイングジャーナル2004年臨時増刊号 ジャズ・レコード黄金時代』には、このアルバムのレビューが掲載されています。レビュアーは評論家・野口久光氏。
非常に的を射た内容なので、動画で氏のレビューを紹介してみました。

コメント

高松貞治さんからのコメント。

このアルバムのヒーローはローランド・カークではなく、ピアノのトミー・フラナガンです!名盤の陰にトミーあり!ここのアルバムでトミー・フラが絶好調で、いわゆる「トミー・フラ節」がどれだけ出現するか、それが全てです!ジャケットを見て下さい!1曲めの「ムーン・レイ」。してやったりという顔してるでしょ🥸トミー・フラナガンが。よく見てください!どや顔ですよ!

トミフラは、ホント、光るサポート職人ですな😎

MrNOBUchanさんからのコメント。

ヘインズがリーダーを務めたワン・ホーン・アルバムというと雲さんのご紹介の通り「アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」がやはり最高ですが、「クラックリン」(プレスティッジ盤。ブッカー・アーヴィン:ts、ロニー・マシューズ:p、ラリー・リドレイ:b)や「シンバリズム」(プレスティッジ盤。フランク・ストロジャー:as & fl, ロニー・マシューズ : p,ラリー・リドレイ:b)、「ピープル」(パシフィック・ジャズ盤。フランク・ストロジャー:as & fl、サム・ドッケリー:p、ラリー・リドレイ:b)などもよい出来です。
個人的には、日本ではマイナーな存在ですが、フランク・ストロジャーの艶やかで伸びやかなアルトが堪能できる「シンバリズム」と「ピープル」が捨てがたいと思っています。

kogataさんからのコメント。

基本的には、映像で楽しむ演奏家ですが、これは納得できるんじゃないでしょうか

振れ幅のめちゃくちゃ大きいミュージシャンで、ブートレグにも、いい演奏があり、全体像をつかむのがたいへんです。ドキュメンタリー映画もあるようなのでご視聴してみたらいかがでしょうか。

TM MTさんからのコメント。

ミンガスのカーネギーのバリバリ吹くカークが気に入ったのだったら・・次は絶対に「brotherman in the fatherland」ですね。72年のドイツライブでミンガスのより熱いですよ。対極に落ち着いて聴けて随所に技が光るのが「ビューティフル・イーディス」です。ズートシムズ聴いてるみたいですねw「here comes the whistleman」「カーカトロン」も楽しくていいですね。

讃岐うどんさんからのコメント。

私は「Kirk In Copenhagen (1963)」が好きで良く聴いてました。
Sonny Boy Williamson がハープで参加しているのですが、演者もお客さんも楽しんでるのがいいですね。
とにかくニヤリとしてしまう楽しいアルバムです。

サニー・ボーイがハープで?!
それは知りませんでした。
聴いてみたいです。

讃岐うどんさんからのコメント

Youtube にも上がっているみたいですね。
丁度 ヨーロッパ・ツアー(アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル)をしていた時、カークのコペンハーゲン公演に飛び入り参加してます。
Rahsaan Roland Kirk – flute, tenor saxophone, siren
Sonny Boy Williamson – harmonica
Tete Montoliu – piano
Niels-Henning Ørsted Pedersen or Don Moore – bass
J.C. Moses – drums
テテ・モントリューもいいですね。あまり内容を書くと楽しみが半減しますので黙っておきます。

ぜひ雲さんも聴いてニヤケて下さい。(笑)

テテも参加しているんですね。
目が見えない故、演奏終わりの合図に気づかず、ピアノを引き続けているテテの手をカークが取って上にあげて演奏をやめさせた映像のDVDなら持っています。

Tetsuo Nambaさんからのコメント。

Kirk にしては大人しめですが、いい演奏ですね。野口さんの批評と概ね同じ感想を持ちました。
楽器に興味のない人にはどうでもいい話ですが、野口さんのストリッチ(stritch) とマンゼロ (manzello) の解説が実際と逆になっています。ストリッチはアルトサックスの曲がった部分を真っ直ぐにした形をしていて、アルトより抜けのいい、明るい音色を持ちます。マンゼロは真っ直ぐなソプラノの先端(ベル)部分を90度近く曲げた楽器で、音色はほぼソプラノです。首から3本の菅をぶら下げるので、こんな組み合わせなのかもしれません。
以下は、僕が聴き分けた Kirk の楽器オーダーです。

“Moon Ray” : ts – ma – (ts+st) – ts – ma -(ts+st)
“Fly Me To The Moon” : ts – (ts+st) – ma – (ts+st) – ts – (ts+st)
“Raoul” : ma – (st+ma) – ts – ma – (st+ma)
“Snap Crackle” : (ts+st) – fl – (nose flute+fl) – (voice+fl) – (ts+st)
“If I Should Loose You” : stritch
“Long Wharf” : stritch
“Some Other Spring” : manzello

楽器オーダー、これは嬉しい、ありがとうございます!
これを見ながら聴いてみます。
特に、2本同時に吹いている時は、どの管楽器同士を組み合わせているのかが分かりづらかったので、これは中々助かります♪