動画「教えて!あなたが好きなジョン・コルトレーンの曲、あるいはアルバム」(こちら)に視聴者の皆さまよりいただいたコメントを紹介し、アンサーした動画をアップしました。
そういえば、この動画にはコメントありませんでしたけど、「アゲイン」じゃない方の『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』に収録された《チェイシン・ザ・トレーン》が好きな人が、この動画の視聴者さんには何人かいますね。
もっちろん、私も大好きまくりです。
ベスト1に挙げてもいいかもしれない。
いや、『セルフレスネス』の《マイ・フェイヴァリット・シングズ》もいいので、迷うなぁ。
あ、それと、最晩年の『インターステラー・スペース』の《Mars》も長年好き続けていますよ(好き続けて?)。
よく、フリーだ、激しい、ついていけないという人もいますが、コルトレーンのテナーは、結構ロジカルというか少なくともメチャクチャじゃないですよ。
過激に聴こえるのは音色がハードだということが大きいのかも。
そして後半のラシッド・アリのドラムソロもなかなか。
彼のドラムは「パルスだ」みたいな文脈で、難しいものと捉える向きもありますが、意外とこのドラムソロは、「ドラムがうまいジャズドラマーがコンサートかなんかの見せ場で叩く、ふつうのドラムソロ」に聴こえますよ。冷静に聴くと。
なので、個人的には敬遠されがちな『インターステラー・スペース』の曲も好きなコルトレーンの演奏の上位にあげたいのです。
コメント
ポールジャズ男さんからのコメント。
HIGH PRESSURE🎶のCOLTRANEですかね。WHAT IS THERE TO SAY🎶の🎷は少し短いですが🥃に最高です😍
おぉ、なるほど、レッド・ガーランドからきましたか!
さすが、ポールジャズ男さん!ジャズ男さんらしいセレクトです(酒w)。
コルトレーンがはいってくる瞬間、出だしのフレーズが印象的ですね。
2019 enchanさんからのコメント。
動画配信ありがとうございます〜。読んでいただき新年早々に縁起が良いかな〜っと。LUSH LIFE そうそう ♪ タ〜ラ〜ラ〜。BLUE TRAINのMoments Notice 最高です。至上の愛ってコルトレーン版『直立猿人』かも(違うか?今年もよろしくお願いいたします)。
おっ、それは新説!
>コルトレーン版『直立猿人』
重い。
なんか意味ありげ(というか意味あるんでしょうけど)。
音楽と言葉が合体して一つの作品になっているような気がする。
こうした共通項はたしかにあるかもしれませんね。
フエセリさんからのコメント。
サンシップ、ファーストメディテーションズ、没後発表作ですが、ラストカルテット期大好きです。
おっ!後期コルトレーン、いいですね~!
今回、5枚の中にははいりませんでしたが、じつは『サンシップ』はかなり好きなアルバムで、1日2~3回繰り返し聴きまくっていた時期があります。なんか出だしが『インターステラー』の《レオ》っぽくていいんですよね~。
江川克彦さんからのコメント。
マイ・フェイヴァリットシングス、オレ!、ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード、至上の愛、が特に何故かはまりましたね、もちろん他のアルバムもLPで聴きましたが、当時のLPは1500円だったような気がいたします!!
いいですね~!
コルトレーンのおいしいポイントをちゃんと捉えて楽しまれていると思います!
yottcho yottchoさんからのコメント。
やっぱりセルフレスネスのマイ・フェイヴァリット・シングズは最高じゃないでしょうかあ〜😊
ですよね!最高ですよね!
もう、あのセルフレスネス・ヴァージョンの《マイ・フェイヴァリット・シングズ》、最初の数音(テナーサックスのイントロのところ)から気分が高まりますよね!
聴き始めた瞬間から、「ああ、これこれ!」と、魂を鷲掴みにされる感覚。
ただですね、正直に告白いたしますと、最初はこう思ったものなのです。
「ロイ・ヘインズって、スネア・ドラム叩きすぎじゃない?」って(笑)。
でも、いや、何度か聴いているうちに、いや、聴かされているうちに(学生時代は友人の家に居候というか寝泊まりさせてもらうことが多く、その友人が熱烈なコルトレーンファン、かつマイフェヴァ・ファンだったので、何度もかけるんですよ)、「これじゃなきゃダメっしょ!これだよ、これだよ!」って言うしかない体質に変わってしまいました。
もちろん、エルヴィン・ジョーンズのドラムの方が、コルトレーン・カルテットにはふさわしいと思いますよ。で、もちろんエルヴィンが叩く他のバージョンの《マイ・フェイヴァリット・シングズ》も好きです(ラシッド・アリがドラムを叩く晩年のバージョンは正直微妙ですが…)。
だけど、このニューポートのライヴだけに関しては、「ロイヘンじゃなきゃダメだったんじゃないか?」とすら思ってしまうほど、彼のドラミングは素晴らしいです。
まさに“煽り”の名手。
しかも、ただ煽るだけじゃない。リズムの一打一打が、まるで音の爆弾みたいに炸裂して、コルトレーンのソプラノを“前へ前へ”と引っ張っていく。
いや、後ろからお尻をペシペシ叩いているのかな??
とにかく代打のロイ・ヘインズのこの演奏は「疾走感」「狂気」「熱狂」。
まるで猛獣の群れに放り込まれたかのようなスリル。
でも、それこそがこの演奏の“命”なんですよね。
だからこそ、あのロイのスネアも、最初は「やりすぎ」に聞こえても、最終的には「これじゃなきゃダメ!」と感じさせてくれる。
改めて、yottcho yottchoさんのおっしゃる通り、「セルフレスネスのマイ・フェイヴァリット・シングズは最高!」
まさに、その通りです!😊
2023年1月5日