ベーシスト、チャールス・ミンガスのリーダー作の多くは、アレンジに凝っているものが多く、フロントのホーンアレンジや、分厚いサウンドの迫力にやられてしまい、肝心のベースサウンドにはなかなか耳が届かないという方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
アレンジや御託はけっこうだから、ミンガスのベースをひたすら愉しみたい!
そういった方には、格好のアルバムがあります。
晩年の『アット・カーネギー・ホール』です。
ひたすら、もくもくとピチカート(指弾き)を繰り出すミンガス。
アルバム収録曲はたったの2曲。
1曲が長尺演奏。
ローランド・カーク、ジョージ・アダムスら「猛者」が、次から次へと強烈なアドリブを繰り広げていきます。
ミンガス、ぶれない。
ひたすら「4つ刻み」。
黄金4ビート!!
硬い低音をブンブンと繰り出していきます。
この音源を紹介した動画をアップしました。
ミンガス=難解
ミンガス=なんかややこしそう
たしかに、そういう一面もあるかもしれませんし、そういうところもミンガスの魅力のひとつではあるのですが、ストレートにひたすら4ビートを刻む、純粋にジャズベーストとしての一面を楽しむのも(驚くのも)一興だと思います。
コメント
shima. 2さんからのコメント。
初コメ失礼します。
私はミンガスが大好きですが、好きになるまでに少し時間がかかりました。
ジャズを聴くようになって間もない頃に直立猿人を聴いたのが災いしたと思っています。
あれはジャズ歴の浅い人が理解するには難しい作品ですよ。異論があろうと私は断言します!笑
理解できない自分を許せなかった私は再びミンガスに対決を挑み、5 ミンガスを聴いてみたら、いいじゃんいいじゃんとなりました。
そこから大ファンになるのは早かったですね。
5 ミンガスは既出曲の寄せ集め的作品ではありますが、逆にベスト盤と捉えればミンガス・ミュージックのエッセンスをいいとこ取りできるので、ミンガス克服に割とお勧めできるのではないかと思います。
そんな私が一番よく聴くのは黒い聖者と罪ある女です。あまり話題にならない作品ですが、とんでもない傑作だと思っています。
あっ、そうそう、カーネギーホールもいいですよね!
はじめまして。
私も『直立猿人』でコケた口です。
で、5ミンガスや、アンティーブなどの迫力ある演奏に接するようになり、少しずつ好きになっていきました。あと、個人的にはドルフィーが好きだったので、ドルフィー参加のミンガスを聴くことによって、慣れ親しんでいった記憶があります。
やっぱり入門者に『直立猿人』は厳しいかもしれませんね。
ミンガスの中ではむしろ異色のアルバムなのかもしれません。
kamaichi2002さんからのコメント。
取り上げて下さりありがとうございます! 近県在住のリスナーの方も交えて、今度ウチの「低音のよく出るスピーカー」でこれ聴きましょうねwww。
このミンガスのベースはほんとに凄い。太い! ピチカートではレイ・ブラウンが最高! と思っていましたが、これをきいてその結論を変えざるを得ませんでした。
ところで1950年ころ、ミンガスが、レッド・ノーヴォ、タル・ファーローと組んだ”MOVE”はきかれたことありますか? もの凄いですよ! ジャコより速いテンポをウッドベースでやってる!
ミンガスってテクニシャンでもあったんですね!
是非お聴きください!(こちら)
これ、大昔に聴いたことがあります。「イトウ」だったか「マサコ」だったか……。
その時はレッド・ノーヴォが凄い、気持ちいいと思いました(笑)。
今、改めて聞き直すと、ミンガスのピチカート素晴らしいですよね。図太い音で、ぶんぶん・ぶんぶんしています!
永井勉さんからのコメント。
1974 – Mingus At Carnegie Hall・・・イイです・・圧巻です・・!!
ベーシストとしてのミンガスの凄さが聴けた感じがしました!!
でも やっぱり 革新的で冒険的なミンガスの音楽観の方が私は好きです・・・涙
へたうまで JAZZじゃない みたいな 1963 Mingus Plays Piano・・・?
明らかに POPS 寄りですけど こっちのほうがミンガスの本質では ないんでしょうか???
教えてマスター・・・WWW!!
市田真二さんからのコメント。
全く関連のない話ですが、先日マッコイが亡くなりましたね。合掌。
花野夏さんからのコメント。
こんにちは、花野夏です♪
先日リリースされた『アット・カーネギーホール』の完全版(2枚組)、お聞きになりました?created by Rinker¥2,665 (2024/11/21 17:27:21時点 Amazon調べ-詳細)もし未聴でしたら、購入をお勧めします。80分余りの初お目見え音源が素晴らしいです!ぜひぜひ!それではまた♪
買いました、買いました!
素晴らしすぎで、ノケゾリまくりでした!
昨年(2021年)のベスト1ですね!!
……って、この返事を書いてるのがコメントいただいて数か月後だという。
お返事遅くなってすいません。